ダイアリー

6/18 バラード

2018年06月18日

今朝関西で大きな地震があった。お見舞いを申し上げます。こちらも最近揺れることが少なくない。身構えているところと、油断しているところと両方ある。

ノーベル文学賞受賞者ヨシフ・ブロツキー の詩の世界を今年の国際アンデルセン賞受賞画家イーゴリ・オレイニコフが表現した「ちいさな曳き船のバラード」という絵本を入荷している。一艘の曳き船が一人称で語る仕事と港の日常など。大きな海、大きな空、大きな港、大きな船たちに対して曳き船はあまりにも小さい。でもどのページでも彼は精一杯働いてる。煙突から煙をはきながら。オレイニコフは港の景を幻想的に描きつつも硬質的な世界観を担保、細部にもこだわり、仕事=現実のリアルもきちんと伝える。
この絵本に共感を覚えると言う大人はきっといるだろうし、また、曳き船の姿から生きるということの何かを感じる子どももいることだろうと思う。
絵の力を感じる静かで深くそしてとても美しい絵本だ。(直)

小さな曳き船のバラード http://karandashi.ocnk.net/product/284


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