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6/28 ハルムスの詩

2018年06月28日

オレイニコフの絵本。ダニイル・ハルムスのいくつかの詩をまとめたものだ。ハルムスは1920年代後半から未来派の影響を受けて本格的文学の創作活動を始め、やがてマルシャークのもとで児童文学の仕事をする。その後反ソビエト的との旨で逮捕される、それからは不条理文学の先駆者として活動するが、41年に再び捕まり刑務所の病院で亡くなっている。
オレイニコフが表現するそのハルムスの子どものための詩の世界。大判でたっぷりと見せる内容は子どものために具体性もありユーモアも交え賑やかでダイナミック。詩の言葉の配列デザインも凝っていて面白い。
無論感性でどう捉えるかという部分は大きい。子どもたちはこの絵本をどう捉えるのだろう。でも意味や理解を超えたものを子どもはむしろ大人よりも感覚的にわかることがあると思う。私が読んだ「ハルムスの世界」(ヴィレッジブックス)の中に「前衛芸術と子どもの感性の親和性」という言葉があるのだが、心に留めている。そして個人的にオレイニコフの描く作品を子どもに見せたりしたかったなぁ、と今さら思ったりしてもいる今日この頃ではある。(直)
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