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11/18 教科書

2018年11月18日

ロシア語の先生にロシアの理科(自然科学)の教科書を見せていただいた。一見、絵が緻密で落ち着いた雰囲気だし文字量も多く、文字ビッシリのページもあるので中、高学年用のものかと思ったら、2年生(8歳)の生徒のための教科書だった。(1998年刊)
そこから、先生と文章を読む力について話をしたのだけど、先生が子どもの頃なのでソビエト時代になるが、ロシアでは小学校の年齢から10年間週3回文学の授業があり、ロシアの文豪の名作を歴史を追って読んでいっていたそうで、読む宿題の分量が半端なかったそうだ。家でひたすら読まないと間に合わないくらいのページ数で、つぎの授業では本は使わず読んだ内容について意見を言うことだけが行われ、試験はというと「この作品の中での貴族とはどのようなものか」みたいなことが黒板に問いとして書かれていて…というようなことだったらしい。
ロシアの絵本、子どもの本は文字が多いと思うことが多いのだけど、長い文章、作品を読むことを当たり前とする教育、文化が背景にあるからだ、ということをあらためて確認した次第。
それはそれとして、この教科書、絵が美しいし中々面白そうだ。(直)


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