ダイアリー
1/10 プロコフィエフ
2019年01月10日
さて、そんなプロコフィエフ自伝だが、読んでいて面白い発見があった。1918年アメリカへの亡命の途中、彼は東京に寄っているのだが、その際お世話をしたのが、大田黒元雄と書いてあった。大田黒?はて、どこかで聞いたような…。そう、大田黒元雄さんとは荻窪にある大田黒公園の場所に住んでいらした音楽評論家の大田黒さんのことだった。庭園が美しい公園で何度か足を運んだこともあるし、記念館も覗いたことはあったけれど、その実像が今までピンときてなかった。でも、写真とともにプロコフィエフ氏が紹介しているのをみて、おお、そういう方だったのかを初めて実感。しかもその写真には大田黒氏の奥様も写っていて、年代的に新婚時代ということがわかり、何だか微笑ましい感じも伝わっきたりして、大田黒氏にかなり遅ればせながら親近感を覚えるに至ったというわけである。
プロコフィエフといえば、それはそれはたくさんの作品を残しているが、我が家で子どもと一緒に楽しんだのは「ピーターと狼」だ。この本にはこの曲を1週間で作ったと書いてあり、1936年の5月のモスクワ・フィルハーモニーの初演の演奏は出来がよくなく人気がなかった、とあった。
画像は
冬の動物たちの描写が素晴らしい「ロシアの森の冬」より。「ピーターと狼」の狼はきっとロシアの森の狼。この挿絵のような。
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