ダイアリー

1/19 資料絵本の中から

2021年01月19日


良いお天気だけど風とても強く寒い1日。澄み切った青空にご近所の花盛りの蝋梅が映える。その遥か上空を東へ向かう飛行機がきらり。日足が少しずつ伸びてきているのは嬉しい。

カランダーシの部屋の資料絵本から今日は「ВЕСЕЛЫЕ КАЛТИКИ楽しい絵話」1968年1月号をご紹介したい。1956年創刊の子ども向けの月刊誌だ。薄い紙をホチキスで2箇所とめてある簡素な作りで全16ページ。お父様が当時ロシアで仕事をされていたというMさんからいただいたものだ"(感謝)

ソビエト時代、ロシアではクリスマスをお祝いすることはなく(することができなかった)新年がいちばんの冬のお祝いの日。元々19世紀終わり頃からクリスマスの為に飾られていたツリーは新年のために飾られるようになる。故にこの雑誌の表紙ももみの木が象徴的に描かれている。

内容はコマ割りの漫画のようなお話や迷路、切り取って遊ぶカード、見開きの書き下ろしのお話、読者の絵、裏表紙には時計をテーマにした数え歌…と、とにかく絵を見ただけでわかるような面白くて楽しいものばかり。

この雑誌は当時検閲を受けなかった唯一の印刷物だったそうで、編集部は明るい雰囲気に満ちており、表紙にもあるように難しいことは抜きにしてーユーモアのある雑誌ーを作るために笑顔で仕事に取り組んでいたとのこと。それは読者にも伝わり支持され、子ども向けの雑誌の中で最も人気を博し、80年代初頭には950万部も発行していたという。

この雑誌はかこさとしさんも取り寄せていた。通じるところがとてもあるなぁと見るたびに実感する。(直)





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