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3/3 かぶ

2021年03月03日


「大きなかぶ」はとても有名なロシアの昔話。ロシアにはたくさんの画家によって描かれた絵本が存在する。

カランダーシではもラチョフやヴァスネツオフなどが挿絵を手がけるおおきなかぶを扱ってきたけれど、今回、現代活躍しているアーティストがどんな風にこのお話を表現しているのかも見たいと思い、このエレナ・ゲルシュニの絵本を取り寄せてみた。

明るい色彩ととても表情豊かなユーモアを交えたキャラクター造形は、どこまでも陽気で人懐っこい。ソビエト時代の絵本とは異なるポップな軽やかさに満ちている。

構図やデザインも自由で、空中からの視点なども取り入れてアクティブ。昔話を今の子どもたちにどう伝えるのか、新しさを盛り込みつつ楽しさが際立つ絵本として仕上がっている。かぶを抜くことはもはや労働ではなく何かのイベントのようにも見える。

しかしながら、登場人物は昔話ながらの装束を踏襲し、女の子のお人形も素朴な藁人形である。あくまでも設定は昔むかしだ。

昔話のひとつのこれが現在地。他の絵本も色々見たくなってくる。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/550


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