ダイアリー

1/27 アーノルド・ローベル。

2017年01月27日

『ふたりはともだち』(文化出版局)を最初に読んだのはいつだろう。かえるくんとがまくんのやりとりはいつも胸の奥の畑を優しく耕してくれる。アーノルド・ローベルはこのかえるくんシリーズなどで有名だが、多くの作品を手掛けておりコルデット賞も受賞しているアメリカの画家だ。日本でもとても人気があると思う。そのアーノルド・ローベルがロシアの昔話の挿絵を描いていて、しかも日本で翻訳されて出版されているというのを知ったのは最近のこと。『まるごとごくり!』(大日本図書)だ。子どものいないおじいさんとおばあさんが土をこね、焼いて土偶を作るのだがその土偶がカオナシのように何でも食べてしまって…というお話は昔話特有の繰り返しも楽しく、ちゃんとした結末もあり展開もダイナミックで面白い。アーノルド・ローベルの描く土偶の造形はそれこそ不気味で”人を食ったような”不遜な雰囲気だけどその丸いフォルムはどこか滑稽さも醸し出していて一度見たら忘れられないインパクト。なかなか見応え、読み応えのある1冊だと思う。子どもにはもちろん、欲深な?大人にもおすすめしたい。
一週間があっという間に過ぎて行く。もう1月もあと少し。1日を丁寧に過ごしたい。(直)

「まるごとごくり」http://karandashi.ocnk.net/product/162
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