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ロシア絵本的日常【ダイアリー】:1984
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2025年11月07日

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。
よかったら遊びにいらしてください。

小菊の鉢が盛りを迎えました。コスモスもここに来て花数も増え色も深くなってきました。よく見るとコスモスの花一つずつに小さなミツバチがいて蜜と花粉を集めています。どこから飛んできているのでしょうか。ちょっと気になっています。

さて、前述の23日に初参加させていただく文学フリマですが、一冊本をまとめまして今現在入稿を済ませ今出来上がりを待っているところです。タイトルは『ロシア絵本的日常-そんな甘い話なわけはないでしょう?』です。ご存知の方もいるかと思いますが、Bloggerで公開していたあのblogを加筆修正しまとめ直しました。

コンテンツが決まっているから制作は楽なのでは?と浅はかに思っていましたが、ブックデザイン決め、テキストの見直し、画像確認、資料の再確認などなど結構やる事が多く、それなりに大変な日々で結局当初のプランのギリギリの入稿となりました。

テキストと文字をどうやってお見せするのがいいのかは考えました。そして自分でも意外だったのは表紙のデザインが案外すんなりと決まったことでした。これは多分ぎゅっとテキストと向き合ってきたからでしょう。寝不足の制作テンションマックスの状態にテキストの精神が乗り移ったせいかちょっと攻めた感じになりました。

今回ネットでおすすめしている方がいたので無印良品のNOTEBOOK MINIを制作の相棒として使ってみましたが良かったです。ページごとのチェックなどなどにとても役に立ちました。

出来上がってきたらまた具体的にこちらでも紹介いたします。よろしくお願いします。

ロシア絵本を紹介しています。よろしくお願いします。

リュバロフ画の『ユダヤ小話(アネクドート)集』は、ユダヤ人の機知とユーモアが生み出す皮肉風刺のスパイスを効かせた面白話とリュバロフの独特な細密で芸術的表現が知性そして胸の奥の感情を刺激します。ここから何を連想しどんな哲学を受けとるのか…いずれにせよ大変ユニークな見応えのある一冊であることは間違いはありません。(カランダーシ商品紹介文より)

リュバロフといえばここでも以前ご紹介したと思うのですが、リュドミラ・ウリツカヤ作『子供時代』(沼野恭子訳・新潮社)でのコラボレーションがやはり印象に残っています。この本の序文でウリツカヤはリュバロフについて「まわりの世界やそこに住む人々に対する見方がとても多くの点で一致する」と言っています。

リュバロフは1944年生まれ。早くからから才能を見出され、55年から62年までモスクワ中等美術学校で学びます。その後書籍美術に関わり100冊を越える仕事を残しています。1990年に田舎に引っ越したことで劇的に人生の捉え方が変わり作品にもその影響が色濃く反映されるようになります。

表層的なまやかしを剥ぎ取った奥底にある人間の本当の姿は不気味で悲しくてそして滑稽で、鏡を見せられているような気持ちにもなります。

リュバロフの深く鋭い眼差しを本書で是非ご覧ください。

InstagramとYouTubeにて絵本紹介動画を公開しています。ごらください。(直)




2025年11月07日

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。
よかったら遊びにいらしてください。

小菊の鉢が盛りを迎えました。コスモスもここに来て花数も増え色も深くなってきました。よく見るとコスモスの花一つずつに小さなミツバチがいて蜜と花粉を集めています。どこから飛んできているのでしょうか。ちょっと気になっています。

さて、前述の23日に初参加させていただく文学フリマですが今現在入稿を済ませ今出来上がりを待っているところです。タイトルは『ロシア絵本的日常-そんな甘い話なわけはないでしょう?』です。ご存知の方もいるかと思いますが、Bloggerで公開していたあのblogを加筆修正しまとめ直しました。

コンテンツが決まっているから制作は楽なのでは?と浅はかに思っていましたが、ブックデザイン決め、テキストの見直し、画像確認、資料の再確認などなど結構やる事が多く、それなりに大変な日々で結局当初のプランのギリギリの入稿となりました。

テキストと文字をどうやってお見せするのがいいのかは考えました。そして自分でも意外だったのは表紙のデザインが案外すんなりと決まったことでした。これは多分ぎゅっとテキストと向き合ってきたからでしょう。寝不足の制作テンションマックスの状態にテキストの精神が乗り移ったせいかちょっと攻めた感じになりました。

今回ネットでおすすめしている方がいたので無印良品のNOTEBOOK MINIを制作の相棒として使ってみましたが良かったです。ページごとのチェックなどなどにとても役に立ちました。

出来上がってきたらまた具体的にこちらでも紹介いたします。よろしくお願いします。

ロシア絵本を紹介しています。よろしくお願いします。

リュバロフ画の『ユダヤ小話(アネクドート)集』は、ユダヤ人の機知とユーモアが生み出す皮肉風刺のスパイスを効かせた面白話とリュバロフの独特な細密で芸術的表現が知性そして胸の奥の感情を刺激します。ここから何を連想しどんな哲学を受けとるのか…いずれにせよ大変ユニークな見応えのある一冊であることは間違いはありません。(商品紹介文より)

リュバロフといえばここでも以前ご紹介したと思うのですが、リュドミラ・ウリツカヤ作『子供時代』(沼野恭子訳・新潮社)でのコラボレーションがやはり印象に残っています。この本の序文でウリツカヤはリュバロフについて「まわりの世界やそこに住む人々に対する見方がとても多くの点で一致する」と言っています。

リュバロフは1944年生まれ。早くからから才能を見出され、55年から62年までモスクワ中等美術学校で学びます。その後書籍美術に関わり100冊を越える仕事を残しています。1990年に田舎に引っ越したことで劇的に人生の捉え方が変わり作品にもその影響が色濃く反映されるようになります。

表層的なまやかしを剥ぎ取った奥底にある人間の本当の姿は不気味で悲しくてそして滑稽で、鏡を見せられているような気持ちにもなります。

リュバロフの深く鋭い眼差しを本書で是非ご覧ください。(直)





2025年11月01日

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。よかったら遊びにいらしてください。

先日、園芸店で数珠玉の鉢植えを見つけ安かったこともあり購入しました。子どもの頃、実家の庭にあり、よく実をとって首飾りにして遊んでいた事を思い出します。何の役に立つわけでもないですが、庭に数珠玉があるのは何だかしみじみと嬉しいです。

11月になりました。このところ気温も低く、よく雨が降ります。もう夏の虫はいないと思ったら今朝紫陽花の葉の上でじっとしている1匹のショウリョウバッタを見つけました。今日はお天気もいいし良い一日を過ごるといいねと思いました。

今週はコズリナ先生ご指導のクニーシカの会がありました。今回は新しい方の参加があり嬉しいことでした。感謝。ロシアの文化などに興味を持ち調べたりしている中でカランダーシを見つけてくださったとのこと。ありがたい事です。

会が終わり、コズリナ先生と次のテキストの事もあり少し打ち合わせをしましたが、少し前から考えていたアイディアなどを聞いていただくことができました。良かったです。

ロシア

絵本と今回はレーベジェフの研究書『ウラジーミル・レーベジェフ』もご紹介します。

著者は美術史家で作家のフセヴォーロト・ペトロフ。レーベジェフより21歳歳下の著者が生前のレーベジェフのアトリエに通い著した多様な作品群を網羅した研究書です。他では未発表の作品、写真など収録されています。

今著の紹介文に、レーベジェフは児童画家の後継者育成へ尽力したとありました。1920年代、多くの才能がレーベジェフの元に集まり、彼の指導の本、活発な創造運動が展開されましたが、この働きがロシア絵本黄金時代の礎となったのは間違いありません。

本書はきっと彼の類稀な才能とリーダーとなる資質、情熱のルーツなどを知る助けになるでしょうし、そして当然弾圧という重い事実に向き合うことを余儀なくされるでしょう。ゆえにロシア絵本の歴史を知る上でも貴重な一冊と言えるでしょう。(直)

2025年10月25日

一気に季節が進み困惑です。そんな不安定な気候の中でしたが、今週は福岡まで行ってきました。福岡空港のシェアラウンジは初めて利用しましたが、ひとときやるべき作業に集中することができ助かりました。

お知らせがあります。11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。

文学フリマとは「作り手が「自らが《文学》と信じるもの」を自らの手で販売する、文学作品展示即売会です。」

来場にあたっての事前予約は不要です。よかったら遊びにいらしてください。

よろしくお願いします!(直)








2025年10月20日

今年も国立科学博物館の「きのこ展」のご案内を『わいわいきのこのおいわいかいーきのこ解説付き』でお世話になって保坂健太郎博士からいただきました。
今回のテーマはきのこの名前だそうでとても面白そうです。
https://tbg.kahaku.go.jp/event/2025/10kinoko/

ということで、私も『わいわいきのこ…』の中のベニテングタケについて調べてみました。ロシア語ではМухоморと言いますが、мухоは蝿、морは疫病などによる大量死などの意味があります。このきのこが蝿の殺虫剤に使われていたことからそう呼ばれるようになったようです。

この話をロシア語の先生にしてみたら、ベニテングタケは毒があり人間は食べられませんが、ヘラジカはお腹の具合が悪い時にこのきのこを食べてお腹を治すのだということを教えてくれました。調べてみたら、寄生虫を追い出す効用があるという説はありますが詳しい解明はまだされていないようです。

さて、19日午後から板橋中央図書館ボローニャ絵本館の外国語お話会でロシア語で『うさぎのいえ』のお話をしました。お人形たちと一緒に、組み立てられる木の皮のお家と氷のお家を使いながらお話することができました。感謝。

このお話は動物が主人公ですが、お家の存在がとてもとても大切です。ですから、今回は、実際にお人形を使ってお家を建てるというダイナミックな展開を組み込みこんでみました。実際にお家という存在を登場させることで、追い出す、追い出されるというリアルが伝わりますし、お話の世界をより楽しんでもらいたいと思ったわけです。

この2つのお家、素材は段ボールです。制作は夫が請け負ってくれました。色々考えて組み立てられるように工夫をしてくれ感謝です。

実際にこのお家は子どもたちがとても興味をもってくれました。そしてお話会が終わった後、お家を組み立てて遊ぶこどもたちや仕組みをじっくり確かめたりするお父さんもいらして賑わいました。

昔の話になってしまいますが学生時代のサークル活動でちょっとだけ人形劇をやったことがあります。以来、パペット人形には親近感があります。もちろん難しさもありますが、これからも工夫しつつ使ってゆきたいと思います(直)



2025年10月11日
今夏、外にいる1匹のコオロギの威勢のいい鳴き声を聞きながら毎晩入浴していたのですが、今週になってその声が聞こえなくなりました。成虫になってから1ヶ月くらいが寿命と知り、ああ、と切なくなった2日後、また1匹鳴く声が聞こえ始めました。元々のコオロギが鳴くことを休んでいたのか、別の個体が鳴き始めたのか、秋の夜長に謎は深まるばかりです。

庭の隅っこに植えたススキが大きくなって花穂をつけて風に揺れています。金木犀も咲き出しました。そして来週はずっと雨。やっと半袖にさようならです。

今週は横浜に用事があり、読むのを先延ばしにしていた『文化の脱走兵』(奈倉有里著講談社)を鞄に入れて出かけました。

2022年の春に始まりそしてまだ続いている現実について、ありとあらゆる人々がその立場に則って様々な場所で語ったり、書いたりしています。敢えてあまりそういうものに近づかないようにしてきたところもあるのですが、これは読んでみたいと思いました。

文学というフィールドで生きる作者による緊張感のある時事的な事柄に対する本質的な提言を含むエッセイ集です。一つの視点として受け取りました。受け取って色々思考しています。整理して言語化ができるといいのですが。

ロシア絵本を紹介しています。よろしくお願いいたします。(直)
インスタ動画https://instagram.com/p/DPqd9bokrp1/?utm_source=qr










2025年10月04日

いつの間にかこの場所のレギュラーになったカクトラノオ。強い植物ですが塀の隙間という環境で今年の暑さはかわいそうでした。咲いてくれてほっとしました。

今年は早めに書店で新しい手帳を買いました。友人から貰った可愛い卓上カレンダーももう机の上に置いています。だんだん「来年」が身近になってくる季節です。まだ結構暑かったりしますが。

先週木曜日にクニーシカの会がありました。ナディア・コズリナ先生のご指導のもと『Моя собака любит джаз 』を読んで行きました。感謝。主人公の少年は、父親が恋に落ちてしまった歯科医を訪ねます。今回は彼女がどんな人なのかがわかる内容でした。

多趣味であることの一つに旅の事が出てきました。ーтуристических походах,пять из них лодочные!という文章があり、ー旅行のうち、5回は船旅であるーと安易に私は考えました。けれども、この場合はいわゆる旅行ではなく、ロシアの大地をキャンプしながら進むハードな旅のことで、船旅というのもボートを自分で漕ぐ旅のことだということで、認識が違っていたことが分かりました。

そしてそのハードな旅がソ連時代には流行っていたことも教えていただきました。大きなリュックを背負って、列車で目的地の駅でおり、そこから歩いて旅をするのです。この歯科医は、知的な趣味も持っているし、また身体的にも強い人であるようです。それはそれとして、このお話はどういう結末を迎えるのでしょう…

クニーシカの会、次回は10月30日です。参加者募集中です。

ロシア絵本を動画も使って紹介しています。よろしくお願いします。
Instagram
https://www.instagram.com/p/DPYNTMMjiG3/?utm_source=qr




2025年09月27日

少し暑さが和らいできたので、10年にわたる復原整備が昨年完了した荻窪の荻外荘を訪ねました。近衛文麿の居宅であると同時に昭和史の舞台となり、また戦後自決した場所でもある家屋と庭園が整備され、公園として一般公開されています。

平屋建ての住居はもちろん広く立派ですが、実質的な生活を第一に考え廊下の動線などに心が配られた暮らしの手触りが感じられる造りで、広々とした庭に向かって窓が連なる明るく開放的な趣きです。元々健康のために郊外で暮らしたかった文麿氏が求めた住まいの理想というものが伝わってきました。

螺鈿のテーブルが置かれた玄関スペース、荻窪会談が行われた応接間、自決の現場であった書斎、食堂、蔵、別棟をゆっくり巡りました。歴史の重みを考えると足がすくむような場所なのかもしれませんが案外そういう念のようなものをあまり感じることはありませんでした。それは明るい午後の陽光と新しい畳の匂いのせいだったのかもしれません。
インスタ https://www.instagram.com/p/DPGoH74ErW6/?utm_source=qr

絵本をご紹介しています。その中でプーシキンが「ルスラーンとリュドミーラ」の冒頭で綴った「ルコモリエ」の世界を描いた絵本。マーヴリナの色彩豊かな勢いのある幻想性に圧倒されます。

絵筆に宿った想像の力の勢いは留まることを知らず絶えず力強く私たちを誘い続けます。ありがたいことに、わたしたちはページを開きさえすれば世界の果ての「その場所」へ行けるのです。

今年もささまさんの新栗蒸し羊羹をいただき秋の到来を実感できました。感謝です。(直)

2025年09月20日


やっとやっと秋の風を感じられるようになりました。暑くて長い夏でした。玉すだれがポツポツ咲いています。昔、実家の庭にあったのを思い出して球根を求めました。雨の後に咲くので、レインリリーとも呼ばれていることはともかく、全草に毒があることは今まで知らず、あら、そうなの?と驚いたことでした。

先日ロシア語の先生がいらっしゃり、色々頂き物をしたのですが、その中から先生のお母様手作りの素敵な毛糸の靴下カバーや鍋つかみなどをご紹介します。

手に取ってすぐにその丁寧な美しい針目と編み目に感動しました。パッチワークのマトリョーシカは青系統の可愛い布たちでまとめられたおしゃれな美人さんです。ロシアの布物は本当にテキスタイルを見ているだけでも楽しいものです。靴下は色合いも含めてとても温かそう。青い方は初めて見るデザインです。感謝して大切にします。

夏の間お休みしていたオープンルーム再開です。ロシア絵本をゆっくりお楽しみいただけます。また熱いサモワールのお茶もどうぞ。
インスタにオープンルームの紹介動画ポストしました(直)
https://instagram.com/p/DO0f6pakoxx/?utm_source=qr









2025年09月13日
月曜日の夕方、路上で今まで経験したことのないような雷鳴に遭遇したのですが、帰宅すると停電していました。ちょっと慌てましたが、たまたま出先で美味しいパン!をお土産にたくさん頂いていて、それを急遽晩御飯にできたので助かりました(感謝)。木曜日もかなり強い雨が降りましたし、随分乱暴な夏の終わり方だと感じています。

少し前になりますが、クニーシカの会の報告です。今回もコズリナ先生のご指導のもと、皆でテキストを読み進めることができ感謝です。最初にコズリナ先生に瀬戸内国際芸術祭の様子など伺い、『僕の犬はジャズが好き』の新しい章『Наш мокрый иван』に入りました。この章のタイトルは直訳すると私たちの濡れたイワンとなります。テキストの中で、主人公のアンドリューハの父親が世話をしている室内植物の呼び名として出てきます。

私は単なる個人的な愛称なのかなと思っていましたが、参加者のMさんが事前に調べてくださっていて、それはインパチェンスの通称であることがわかりました。インパチェンスは日本でも割とよく見かける夏の花植物で、日陰でも咲くので私も一時期よく植えていて親しみのある花です。ロシアでも人気があるようで、室内でも楽しまれているようです。

アンドリューハの父親はある日突然女性の歯科医を好きになってしまい、家を出ていくのですが、この家のインパチェンスは父親じゃないと上手く育たないのでアンドリューハが心配するのです。父親が母親以外の女性を好きになり、家を出てゆくというとは随分シリアスな展開ですが、これは作家のマリナ・モスクヴィナさんご自身の経験を元にした内容であると先日お会いした時にご本人がおっしゃっていたそうです。書くことでそのことと向き合えたそうです。

クニーシカの会では参加者を募集しています。この会にはその物語の様々な背景を教えていただきながら理解を深めてゆく楽しさがあります。是非ご一緒しましょう!

余談ですが、インパチェンスは又の名をアフリカホウセンカというとのこと。確かに茎や花の質感は似ていますね。そういえば、うちのホウセンカは発芽してやっと大きくなってきたけど一体いつ花が咲くのでしょう。(直)
2025年09月06日


台風一過。
久しぶりにたくさんの雨で土も潤いました。今までおとなしかったブルーサルビアが花をどんどん咲かせ始めましたが、青系の色は涼しげでいいですね。そして日々草がずっと元気なのには感心しています。今年は白を選んだのですが酷暑の中でも爽やかで正解でした。


さて、8月26日に板橋中央図書館ボローニャ絵本館でこの夏2回目のお話会をしました。サモワールやお人形を持参して『サモワールおじさん』というサモワールにちなんだお話とヴァスネツオフ画『きつねとねずみ』という絵本を読みました。

サモワールはロシアの卓上湯沸器です。カランダーシの部屋には2つのサモワールがあり、今は使っていない小さい方のサモワールを持って行きました。以前からサモワールをお話会で紹介できたらいいなと思っていたのですが、今回実現することができました。

『サモワールおじさん』というお話は、パペット人形やおままごとのティーセットやケーキ、そしてスーシキという輪型のロシアのクッキーを首飾りにしたものなども使ってお話をしました。サモワールを通して参加者の皆さんがロシアの文化に少し触れるひとときを作れたのなら嬉しいことでした。

そして、ヴァスネツオフの絵本はロシア絵本にしては珍しく!絵に対して文章が短く、絵もはっきりとわかりやすいので、子どもたちにお話の内容が伝わり、親しみを持ってもらえたのでは、と思いました。

サモワールは、お湯を沸かす道具に過ぎませんが、その形状や使い方にロマンを感じます。今手元にあるのは電気式の物ですが、いつかは石炭式のものも使ってみたいと思っています。

お話会の正解はよく分からないのですが、私自身は毎回準備の段階からお話や絵本と濃密に向き合えることがとても勉強になりありがたいことと思っていますし、何よりロシア絵本やお話や文化のことを少しでも伝えることができる機会があることに感謝しています(直)





2025年08月29日
先週YouTubeを開設しましたら、お祝いの言葉を寄せていただいたり、久しぶりにご連絡をいただいた方もあり嬉しいことでした。感謝。


22日と26日、板橋区立中央図書館で31日まで開催中の「ボローニャ・ブックフェアin いたばし世界絵本展」のイベントーわくわく外国語おはなしまつりでお話会をさせていただきました。

今回は22日についてまとめます。この日はマルシャーク作『スズメさんはどこでご飯を食べたの?』の飛び出す絵本、と手遊び歌『ラードゥシキ』、そしてマルシャーク作『マトリョーシカ』という絵本を読みました。

次々に動物がダイナミックに飛び出す今回使った絵本はお話会にとても向いているとあらためて思いました。カラフルで大きな絵柄は少し距離があってもよくわかるし、動物たちはどれも個性的でページを開く毎に驚きがあります。しおりのように紐付けされたページを行き来できるスズメを使って楽しくお話することができました。子どもたちも興味を持ってくれたようでした。

『ラードゥシキ』は小鳥が出てくるわらべ歌(手遊び歌)ですから、スズメのお話の次に歌うのにいいと思い今回選びましたが、すぐに覚えられるしお話会の定番にしたいくらい親しみやすい内容です。

この歌の中にプラスタクバーシャというロシアのヨーグルトのような乳酸菌系の食べ物が出てきます。私は食べたことがありません。そうしたら、今モスクワに滞在中の私のロシア語の先生がスーパーで買って画像を送ってくださいました。

この歌にはロシアのお粥、カーシャも出てきますが、こちらの画像もいただいています。そしてオラードゥシキというパンケーキも出てきますが、これはカランダーシ刊『セリョージャとあそぼう!』の中に作り方が出てくるパンケーキです。たくさん食べ物が出てくる面白いわらべ歌です。

そして絵本『マトリョーシカ』は最初にマトリョーシカの実物を紹介してから読みました。ページをめくると小さいサイズのマトリョーシカに出会える愛らしい絵本です。お話会の後は、子どもたちに実物マトリョーシカで自由に遊んでもらいました。(そうだ、次回この絵本を読む時にはかこさとしさんの『マトリョーシカちゃん』も紹介することにしましょう。と今思いつきました)絵本だけではなく民族玩具を通して文化を知ってもらうのはいいですね(最後の画像は図書館撮影)(直)



2025年08月24日

毎日暑すぎますが、それでもツクツクホーシが鳴き出しましたから、どうやら季節は進んでいるようです。今年はトンボをよく見かけます。

さて、思い立ってYouTubeにロシアの絵本カランダーシというチャンネルを開設しました。是非、ご覧ください。そして興味のある方に伝わっていったら嬉しいです。このサイトの真ん中あたりにも配置してます。https://youtu.be/ATs1TnYkawc?si=Az_7Wj2zitW96_lT


数年前、オープンルームに来た方に見ていただくために作ったカランダーシ紹介動画をこのサイトに貼れたらなぁと思っていました。調べたら、このサイトの仕様として、動画はYouTube動画を貼ってくださいという事でしたから、じゃあやりましょうと思ってはいたのですが…でも、なんだかんだで先延ばしにしてしまっていました。

とりあえず紹介動画を上げられてホッとしています。ということで次はいつになるのか分かりません。気長に無理せず取り組んでゆければと思っています。

先週、お話会がありました。実は今週もあるのでご報告はまとめて次回にでもできたらと思います。今週はクニーシカの会もあります。(直)








2025年08月09日
カランダーシは8月9日〜17日お休みです。ご注文は自動受付しています。発送は17日からです。よろしくお願いいたします。


とても暑い日が続いています。でも、今朝は青空がほんの少し高くなったように思いました。そういえば木曜日は立秋でした。


もらった種から育てていたタカサゴユリが咲き始めました。きれいですが、あまりにも繁殖力が強い外来種ということがわかったので、管理しながら楽しみます。


今週はコズリナさんにお声かけいただいて、ロシアの児童文学作家のマリーナ・マスクヴィナさんにお会いする機会がありました。マリーナさんはロシアでは多数の著作もあり有名な方ですが、日本では『ワニになにがおこったか』(田中潔訳・偕成社)や、クニーシカの会で今読んでいる『僕の犬はジャズが好き』(鴻野わか菜訳・小学館)などが翻訳されて出版されています。

マリーナさんは、パートナーのレオニード・チシコフさんと共同で現在開催中の瀬戸内国際芸術祭2025に作品を展示しており、今回はそのための来日(今回はマリーナさんのみ来日)です。https://setouchi-artfest.jp/artists/detail/a306b4b4-e452-4e73-97ac-4da7ea8742a1


私は、2020年市原湖畔美術館で開催された「夢みる力ー未来への飛翔」展でもおふたりの作品は拝見していたのですが、その時の作品の一つが、先祖の古い洋服の布を紐状に裂いて編んでロケットを造形したものでした。それと同じ手法で、今回の芸術祭では東かがわ特産の手ぶくろに着想を得て、大きな大きな!手ぶくろが編まれ「みんなの手 月まで届く手ぶくろを編もう」として展示され、また『てぶくろくんのおはなし』(鴻野わか菜訳)という絵本も出版され朗読会なども催されたようです。https://higashikagawa.net/setogei/blog/661

まさか今クニーシカの会で読んでいる作品の作家とお会いできるなんて思ってもなかったことです。マリーナさんは優しくとても素敵な方で、和やかな雰囲気の中、展覧会、絵本、文学などなど話題は途切れず大変有意義な時間を過ごすことができました。帰国前の貴重なお時間をコズリナさんとクニーシカの会のメンバーの村山さん、そして私と共に過ごしてくださったマリーナさんに心より感謝ですし、また、このような機会を作ってくださったコズリナさんにも感謝です。(直)


2025年08月02日
カランダーシは8月9日から17日までお休みします。ご注文は自動で受け付けます。発想は18日以降になります。よろしくお願いいたします。

今週は、カムチャッカの地震に伴い日本にも津波が来ました。本当に災害はいつ襲ってくるのかわかりません。津波の次は台風がやって来ましたし。そしてこの暑さももはや災害でしょう。その暑さの中津波避難を余儀なくされた方々はさぞや大変なことだと案じていました。

カランダーシのソビエト時代の資料絵本の中に『私のカムチャッカ』という絵本があります。カムチャッカに調査のため1958年以来7回訪れたロシアの地質学者が子ども向けに作った絵本で、トナカイの遊牧をする先住民の親子の暮らしと四季の変化を丁寧に伝える内容です。墨絵のような滲みを活かした水彩画により自然の繊細な表情が幻想性を伴って表現されています。

そしてお取り扱いしている『私のカムチャッカの隣人たち』では、多くの野生動物たちや大自然の姿を、こちらはリアルに伝えてくれています。野生動物たちが生きる真の姿、生命そのものの迫力に圧倒されますし、また、何かを語りかけてくるような眼差しにハッと心を掴まれます。美しくも過酷な環境を生きる「隣人」を知る貴重な写真集です。https://karandashi.ocnk.net/product/472

さて、少し前ですが、ダーチャで採れた林檎の画像をモスクワにいる知人からいただきました。庭に植えた林檎の木からきっとたくさんの実が採れるのでしょう。大きさも色も様々なところがいかにもダーチャ感があっていいなぁと思います。

資料絵本に綺麗な林檎の花の表紙の絵本があります。裏表紙は林檎が実った絵で、素敵なデザインです。実の方の表紙を見えるようにをしばらく飾っておきましょう。

そしてフレッシュなラズベリーやブルーベリーの画像もいただきました。美味しそうですね。(直)



2025年07月26日
とてもとても暑い日が続いています。シジミ蝶やコオロギの赤ちゃんを見かけるようになりました。あとは時々コガネムシ。以前、ベランダの鉢植えの楓の若葉の出方が遅く、根元をちょっと掘ってみたらコガネムシの幼虫がたくさんいらっしゃることが分かりました。調べたら幼虫は根を食べて成長し、木をダメにしてしまうとあり、急ぎ対策しましたけれど結局出てきた若葉も枯れてしまい楓は残念な姿となってしまいました。


パペット人形たちにちょうど良いサイズかなと思いおままごとのティーセットを求めました。お話会で使えそうです。花柄の模様などちょっとロシア風味なところが気に入っています。小さくて可愛らしいので今は飾って眺めて楽しんでいます。

木曜日はクニシーカの会でした。『Моя собака любит джаз』をコズリナ先生のご指導のもと皆さんと読んで行きました。主人公のアンドリューハは文化クラブの先生に音感がないとジャズクラスへの参加を認められずに落ち込みますが、ジャズは音楽ではなく心の有り様なんだとおじさんに電話で励まされ、ギターで愛犬のキートとセッションを始め調子づいて来ます。このジャズのうねりが、おじさんに、そしてニューオリンズにも同時に響き渡る様子が描かれこの物語は終わります。難しい表現もありましたが先生に詳しく説明をいただいて理解を深めることができました。感謝。


ロシア絵本を紹介しています。エリザベータ・ヴァスネツオフ画『ロシアの子守唄集』は、とても愛らしい絵本。表紙の猫のお母さんも子猫に子守唄を歌っています。

エリザベータは父親のユーリ・ヴァスネツオフの傍で絵を描くことを覚えましたから、父親の絵柄ととても似ているところはありますが、とてもカラフルな色使いや、大胆な装飾模様の使い方、やはり女性らしいエレガントさが溢れているところなど独特ですし、絵に遊び心を取り入れつことに関してはお父様を凌駕しているかもしれません。そこは本当にあっぱれです。見ているとニコニコ元気になるので疲れているお母さんにはもちろんおすすめかもしれませんが、疲れている人みんなにおすすめしたい絵本です。癒されます。(直)



2025年07月19日


台風が去りちょっとだけ気温が低くなった日に、今だ!とばかりに園芸店に駆け込みました。ずっと行きたかったのですが、あまりの暑さに諦めていたのです。最近お気に入りの園芸店は少し遠いのですが、苗の管理がとてもしっかりしているのですっかりファンになりました。地植えにしたミソハギ、鉢植えにしたヘリオトロープなど長く楽しめますように!


近江洋菓子店さんの『もも』をいただきました。桃好きには堪らないお菓子です。桃一個の中に柔らかなカスタードクリームがたっぷり詰め込まれています。口中にありがたさが溢れて寿命が多分伸びました。

今週はロシア語の先生にロシアの家庭料理について写真を見て料理名を当てるなどしました。大抵は私が持っているロシア料理本にも出ている料理だったので分かりましたが
Ленивые вареники (簡単ヴァレーニキ)というものが分かりませんでした。
https://www.russianfood.com/recipes/recipe.php?rid=97706
カッテージチーズに粉と卵を混ぜて練って長い円柱状に伸ばし飴のように切って、お湯で煮たものです。ちょっと味の想像がつかないなぁと思っています。

味の想像については今が旬だというЛисички、アンズタケの炒め物についても食べたことがなく残念ながら分かりません。アンズタケは『わいわいきのこのおいわいかい』にも登場しますしかねてより興味(憧れ)は持っています。ロシアに行った時に市場に並んでいるのは見たこともあるのですが、食べる機会には恵まれませんでした。アンズの香りがするからアンズタケというのだそう。いつか是非食したいものです。

ロシア絵本を紹介しています。ラチョフ画『カラスのクートハ』は久しぶりの入荷です。エスキモーを始めとして北の地に元から住んでいた民族たちのお話の記録です。ラチョフは夫人が民話採集をしており、各地の民話再録に夫婦で取り組んでいたようです。ラチョフはが民族衣装や風俗などきちんと調べて絵を描きますから、資料としても大変貴重なものと言えるでしょう。

昔、個人的にこの本にとても興味があったので探しましたが当時はロシアでは見当たらず、アメリカ版を見つけて購入しました。ロシア民話とはまた違う防寒着を着た動物たちや北の大地の自然描写などを興味深く眺めました。民族独特の世界観がうかがえる内容のお話もありますし、ラチョフの臨場感のある生き生きとした挿絵に惹き込まれる面白くて魅力溢れるお話集です(直)


2025年07月12日
暑くて雨が降らない日が続いていましたが、木曜日は梅雨前線が復活したらしくいきなりの豪雨に見舞われ、それから少し気温が下がりました。しばらく梅雨らしい日が続くようです。

鉄砲百合が咲き出しました。数年前ひとつ球根を植えたものが毎年だんだん大きくなり、今年は私の身長を超え、蕾を10個つけるほど立派になりました。

先日、ご近所の農園にブルーベリー狩りに行ってきました。朝早いのにシーズンを待ち構えていた家族連れで結構賑わっていました。農園の方によると今年は天候不順で不作とのこと。貴重な収穫は帰宅してすぐに感謝していただくことに。新鮮な初夏の恵みに頬が緩みました。

さて、モスクワ滞在中の知人に今旬の果物やベリーを聞いてみたところ、Клубника(いちご)Малина(ラズベリー)Вишня(チェリー)Чёрешня(ブラックチェリー)Абрикосы(アプリコット)Нектарины(ネクタリン)等だと教えてくれました。ただ、ロシアも5月に雪が降り、天候不順の影響が作柄に出ているとのことでした。林檎や西瓜の最盛期はこれからです。

資料本のジャムの瓶の形をした『ベリーのジャムとコンポートのレシピ集』を見ていると、材料のベリーはキロ単位で書かれています。夏にたくさん採れるベリーを冬の保存食として多岐に渡り活用していることがよく分かる内容だと感心します。甘いレシピが多い中、お砂糖も使いますが、お酢とシナモンと黒胡椒などに漬け込むチェリーのピクルスはちょっと気になるところです。

実の形や色が日本のブルーベリーによく似ているЧёрня(ビルベリー)やЗемляника(野いちご)は森で探して摘む楽しさがあります。『セリョージャとあそぼう!』の最初のページをご覧いただいてもよく分かると思います。

ロシアやエストニアの絵本をご紹介しています。なかでも『こねずみ君のたのしいお出かけ』ではベリーを摘む様子が出てきます。『きのこびとをたずねて』はカランダーシでも人気の絵本ですが、様々なきのこと一緒に背景にベリーも描かれてるのも興味深い一冊です(直)




2025年07月05日

このところ、私の1日は早朝の植物の水やりからスタートしています。今朝は珍しく羽黒蜻蛉を見かけました。調べたら東京では絶滅危惧種に指定されているようです。4枚の羽根を広げひらひらと舞うように飛ぶ姿は幻想的でしばし見惚れてしまいました。出会うと運がいいそうで早起きのご褒美だと思うことにしました。百合が開花して良い香りです。

先日こちらでもご紹介した『ババヤガの夜』(王谷晶著)が英国のダガー賞を受賞しました。日本人初の快挙だそうです。

ということでバーバ・ヤガーとは何者であるか再度カランダーシの資料などから確認することにしました。『ババヤガの夜』で主人公は、鬼婆(バーバ・ヤガー)は、最初は敵か味方分からないでもそれが面白いと言っています。正にその通りで、味方にもなるし敵にもなる、決めつけのできない不気味な存在というところが、ロシアの昔話の中で読者を惹きつける魅力になっていると思います。

決まっているのは、骸骨を飾った柵で囲まれた鶏の足が生えて動き回れる小屋に住む痩せた老婆であり、自身は臼に乗り杵でハンドル操作をし、箒でその足跡を消しながら移動することができるということ。

そして大切なのは、森の中に住んでいることです。森とはあの世、死の世界の入口です。バーバ・ヤガーは死を象徴する存在とも言えるでしょう。そこでは、既存のルールは通用しません。バーバ・ヤガーはそこでこの世界から来る人たちを待ち受け、働かせたり、虐めたり、あるいは殺したり、そして助けたりもするのです。アフォナーシェフ『ロシアの民話』(群像社)のバーバ・ヤガーのいくつかのお話を読んでいても、案外コロッと人間の知恵に負けていますし、本当に(もちろん怖いですけど)不思議に満ちた存在と言えるでしょう。

ビジュアル的には、ビリービン画『麗しのワシリーサ』の挿絵が有名かもしれません。ベヌアのものは臨場感があり個人的に好きな絵です。

カランダーシには『バーバ・ヤガー』(アーネスト・スモール著)『おばけのバーバ・ヤガー』(カロリコフ再話)『マーシャとババヤガーのおおきなとり』(宮川やすえ文)などの日本語絵本がありますが、小屋の描き方もそれぞれで面白いです。

小屋はとても大切なアイコンでロシアの人たちににとても親しまれています。ラチョフのポップアップブックにも小屋だけが登場しますし、私が思い出すのはモスクワ動物園にあった巨大モニュメントの中に組み込まれた小屋です。大地を踏み締めるとても立派な鶏の足が印象的でした。

ロシア絵本を紹介しています。『サモワール』はカランダーシでも人気の絵本で、何回目かの入荷です。サモワールの形をした絵本の中に生活感溢れる親しみやすい詩が収録されている楽しい絵本です。









2025年06月29日

蒸し暑い日々が続いています。エアコンをつけていてもぼーっとしてしまいます。エアコンは得意ではありませんが、今年も折り合いをつけながら付き合って行かねばなりません。最後の紫陽花が色づいてきました。八重で小ぶりな花です。気がつくと涼しげな擬宝珠はもう咲き終わり、半夏生が咲き始めています。

木曜日はクニーシカの会でした。コズリナ先生のご指導のもと、テキスト『Моя собака любит джаз』を読んでゆきました。このテキストは今までに比べると難しいこともあり、個人的には、予習段階ではふわっとしか掴めていない文章の意味の解像度を先生や皆さんとのやり取りでぐぐっと上げてもらうという事が多く、大変さはありますが、なるほどそういうことか!と分かることの楽しさは大きいとも感じています。

今回、お話の中でГалоша というオーバーシューズなるものが登場しました。これは靴が濡れないために靴の上に履くカバーシューズのことで長靴のように丈は長くありません。コズリナ先生によると、雪や雨から靴を守るのはもちろんですが、溶雪剤の薬害から靴を守る役目が大きいと伺い、ロシアの雪との付き合い方の一端を知ることができ興味深いことでした。

また、面白かったのは、相手に皮肉を込めて何か言いたいときには反対の意味の文章をアクセントを強調して伸ばして発音するということを教えていただいたことです。ということで読み方の解像度も上げていただきました。忘れないようにしないとです。

そうそう、ロシアで音痴は「медведь на ухо наступил」と言うのだと教えていただきました。熊が耳を踏んだという意味です。ロシアらしい表現に思わず笑ってしまいました。勉強になります。感謝。

ロシア絵本を紹介ししています。その中で『跳んで跳ねて-ロシアのわらべ歌集』は、カルナウホワ、カピッツァ、ブラートフなどが収集した楽しいわらべ歌が9篇収録されています。
明るい彩りの臨場感たっぷりのヴァスネツオフの挿絵が、わらべ歌の世界により親しみを感じさせてくれます。
表紙の絵の可憐な白い花が印象に残りますが、ヴァスネツオフの植物の描き分けに注目して見てもきっと面白いでしょう。
絵を見ながらリズムに乗って詩を声に出して読めばさらに楽しくなるでしょう!(直)






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