2025年11月07日

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!
https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。
よかったら遊びにいらしてください。


小菊の鉢が盛りを迎えました。コスモスもここに来て花数も増え色も深くなってきました。よく見るとコスモスの花一つずつに小さなミツバチがいて蜜と花粉を集めています。どこから飛んできているのでしょうか。ちょっと気になっています。

さて、前述の23日に初参加させていただく文学フリマですが、一冊本をまとめまして今現在入稿を済ませ今出来上がりを待っているところです。タイトルは『ロシア絵本的日常-そんな甘い話なわけはないでしょう?』です。ご存知の方もいるかと思いますが、Bloggerで公開していたあのblogを加筆修正しまとめ直しました。
コンテンツが決まっているから制作は楽なのでは?と浅はかに思っていましたが、ブックデザイン決め、テキストの見直し、画像確認、資料の再確認などなど結構やる事が多く、それなりに大変な日々で結局当初のプランのギリギリの入稿となりました。
テキストと文字をどうやってお見せするのがいいのかは考えました。そして自分でも意外だったのは表紙のデザインが案外すんなりと決まったことでした。これは多分ぎゅっとテキストと向き合ってきたからでしょう。寝不足の制作テンションマックスの状態にテキストの精神が乗り移ったせいかちょっと攻めた感じになりました。

今回ネットでおすすめしている方がいたので無印良品のNOTEBOOK MINIを制作の相棒として使ってみましたが良かったです。ページごとのチェックなどなどにとても役に立ちました。
出来上がってきたらまた具体的にこちらでも紹介いたします。よろしくお願いします。

ロシア絵本を紹介しています。よろしくお願いします。

リュバロフ画の『ユダヤ小話(アネクドート)集』は、ユダヤ人の機知とユーモアが生み出す皮肉風刺のスパイスを効かせた面白話とリュバロフの独特な細密で芸術的表現が知性そして胸の奥の感情を刺激します。ここから何を連想しどんな哲学を受けとるのか…いずれにせよ大変ユニークな見応えのある一冊であることは間違いはありません。(カランダーシ商品紹介文より)

リュバロフといえばここでも以前ご紹介したと思うのですが、リュドミラ・ウリツカヤ作『子供時代』(沼野恭子訳・新潮社)でのコラボレーションがやはり印象に残っています。この本の序文でウリツカヤはリュバロフについて「まわりの世界やそこに住む人々に対する見方がとても多くの点で一致する」と言っています。

リュバロフは1944年生まれ。早くからから才能を見出され、55年から62年までモスクワ中等美術学校で学びます。その後書籍美術に関わり100冊を越える仕事を残しています。1990年に田舎に引っ越したことで劇的に人生の捉え方が変わり作品にもその影響が色濃く反映されるようになります。

表層的なまやかしを剥ぎ取った奥底にある人間の本当の姿は不気味で悲しくてそして滑稽で、鏡を見せられているような気持ちにもなります。
リュバロフの深く鋭い眼差しを本書で是非ご覧ください。
InstagramとYouTubeにて絵本紹介動画を公開しています。ごらください。(直)