美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2020年02月19日

カランダーシの資料書棚の翻訳絵本を見ているとわりとミトゥーリチの本が多いことにあらためて気づく。

小樽で暮らしたこともあり、モスクワで書家と芭蕉の俳句の共同制作をしたり、大変な親日家で、ミトゥーリチが作った日本昔話集はロシアでもとても有名だ。

画像はジャングルブックの見開きの挿絵だ。ミトゥーリチの描くインドのジャングルは植生が豊かでカラフル。よく見るとこれから物語に登場する動物たちが背景に溶け込みながらも自分のポジションで存在感を発揮している。捕食関係も描かれ厳しい野生の世界だ。モーグリ少年も小さいが描かれている。

実際にインドを旅して描いた挿絵はロシアで人気をはくした。柔らかな水彩の筆使いと大胆な色使い。光と影と。余白も効いていている。

読者を一気にジャングルにひきこむ物語の序章。倒木に生えているオレンジ色のきのこからも温度や湿度が伝わってくるようだ。(直)
http://karandashi.ocnk.net/product/333
2020年02月18日

今日はコズリナ先生のご指導のもとロシア絵本を翻訳するクニーシカの会だった。

テキストの物語も佳境。季節が秋だけの国に囚われているマーシャをいよいよ助けに行くわけなのだが、そのために魔法のベルトを蜘蛛の糸で作って…。

実は物語の中でベルトはとても重要な役割を担って登場する。今日は、昔のロシアの農民の服装にはボタンはなくシャツも被って着るし、上着も前を合わせてベルトで締めるスタイルだった、という指摘をいただいて、そういえばそうだ!…と気づかされた。

ボタン文化はそもそもは紀元前ギリシャから始まったそうだが、広く用いられるようになったのはヨーロッパで17世紀以降のことらしい。ロシアでも貴族にはその文化は入ってきたようだが、当初は高級品でもあり、ロシアの農民の生活の中に入っていったのはかなり後から、ということになるようだ。

ボタンがないとなると、ベルトは服装の中でかなりとても重要なアイテムだ。この物語で特別な意味を持って登場するのも納得、頷けるというわけだ。

という具合にこの会では、言葉を追うだけではなく、物語が目に見えるような解説や、なぜ、物語がここではこういうことになっているのかをロシアの文化と照らし合わせて教えていただけたりするのでとても勉強になるし楽しい。

毎回濃い内容に、ロシア語上級者の方々も唸っておられる。本当に面白くてためになるクニーシカの会。興味のある方は是非!(直)

ロシア絵本の夕べ申込み https://nishiogi-labo.jimdosite.com/
2020年02月17日

暖かい。ヒアシンスが一気に花開いてきた。花たちはいつもと変わらず春の到来を告げてくれるけれど、今年の春はどうやらいつもとは違う春になりそうだ。

画像は先日頂戴した資料のロシア絵本。「てぶくろ」のお話だ。ラチョフの絵本を見慣れているので、画家が変わると随分雰囲気が違うと思って見てしまう。

お話も冬が終わったところから始まっていて孫娘が編んだてぶくろをおじいさんが落としてしまう、という設定だ。だからお花が咲いていてのどかな光景なのだ。

元々はウクライナの昔話。お話のヴァリエーションがいくつかあるであろうことは想像に難くない。でも季節まで変わると何だか違うお話のように思えてしまうところはある。

でも、動物たちがこんなにもみんな笑顔だし、これはこれで!楽しそうで何より。(直)
2020年02月16日

今日は東京大学で開催された「ロシア文化事典」出版記念シンポジウム「謎のロシア・魅惑の文化 ロシア文化史への新しいアプローチ」に行ってきた。この事典は昨年丸善出版から出版された沼野充義・望月哲男・池田嘉郎各氏を編集代表として、200名以上のロシア研究者が分担して解説執筆している日本で初めての大規模な事典だ。

少し遅れて行ったら超満席で後ろの方でパイプ椅子にちんまり座ることに。でも、後半は席を確保してくださったMさんが声をかけてくださり、ぐっと前の方でお話を聞くことができた。感謝!

3時間余り。豪華で盛りだくさん(詳しいプログラムは画像参照)。サモワールからドストエフスキーまで、文化という脈絡で様々なテーマが短時間でぎゅーっとまとめられて語られ、あたかもそれは事典のページをめくるような感覚にも似て。

私などは、ロシア絵本を入口にロシアについて知りたい事を調べたり、ということを自分なりにという前提つきだが、してきて、それなりにその範囲は広がりも見せるけれど、きっと一見繋がらないようなその向こうにあることを知ることが実はとても大切なのだろう。と思ってはいる。

そういう自力では行き着かないところにあるものも、考えたこともない項目も、事典というひとつの塊の中には入っているというのは魅力だ。しかも最新の研究の成果が一堂に会しているわけだ…。

濃い時間を過ごした帰り道。Mさんとアイスクリームを添えたアップルパイでほっと一息。うふふと美味しかった。(直)


2020年02月14日

昨日うっかり割れた食器で指を怪我してしまった。そこそこのダメージ。右手なので不自由している。なぜ、そうなったかと言えば、完全に注意力の欠如。また視力のせいもあるかな。見えてるつもりでも見えていない。

ハリネズミの柄が好きで気に入っていたスマホカバー。でもパッと見地味なので背景にとけこんでしまい、見失った時中々見つからないことが多かった。なので存在を主張する色のものにチェンジした。これなら見失わないと思う。というより、もっと落ち着いてしっかり生活しましょう!ということなのだろうけど。

午後から絵本の研究会。皆さんの持ち寄りの北海道のお土産や立派ないちごなどいただきながら。今日もサモワールは大活躍だった。(直)

2/26 「ロシア絵本の夕べ」https://nishiogi-labo.jimdosite.com/イベント/
2020年02月13日

ロシア絵本の夕べ…
なんと素敵な響き!地元西荻で今月末ロシア絵本のお話をさせていただくことになった。地域コミュニティスペースを運営するにしおぎBASEさんが主催するにしおぎLABOという活動のイベントだ。

日程は2月26日水曜日夜7時スタートでロシア絵本、またロシア絵本を通しての活動についてなどの話をさせていただいて、その後はサモワールのお茶と絵本「セリョージャとあそぼう!」のパンケーキ、オラードゥシキをいただきながらの和やかタイムの予定。

場所は駅から1分。北口を出てカラ館とJ:COMの間の道を進んですぐのカルディカフェのビルの4階。とにかく駅からあっという間に着く素敵な新しいビルだ。

にしおぎBASEさんはにしおぎLABOの運営や地域活性化、子育てや教育活動における課題解決、また国際交流などをテーマにした活動への場所の提供などを行なっている。今回このような機会をいただいて、本当にありがたく嬉しい。

どなたでもどうぞいらしてください。お申込みお待ちしています!(直)
申込みはこちらから
https://nishiogi-labo.jimdosite.com/イベント/
2020年02月12日

昨日は「きのこ展」を見て、お隣の庭園美術館で開催中の「ルネ・ラリック展」も鑑賞。実用品に見るフランス装飾美術の優雅さ、美しさ、そして洗練…素晴らしい賜物にしばしうっとり。

アール・ヌーヴォーの宝飾デザイナーであったラリックがなぜガラスを用いてアール・デコを代表する存在になったのか、については時代の変化が大きな要因であることは間違いはないのだが、また別の具体的な要素のひとつとしてバレエ・リュスの1910年の「火の鳥」公演を見て衝撃を受けたこと、をあげている商業記事を見つけた。https://precious.jp/articles/-/192

そして、そこからバレエ・リュスがなぜ「火の鳥」を上演したのかについての東大大学院人文社会系研究科準研究員(2019)である平野氏の研究文献「バレエ・リュス初期作品《火の鳥》研究 民話から生まれた「火の鳥」の妖艶な女性像」にたどり着き、拝読させていただいた。https://waseda.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=28047&item_no=1&attribute_id=162&file_no=1

これによると「火の鳥」上演は、当時ロシアで文学や美術の世界で大きなテーマであったロシア民話をバレエ・リュスでも取り上げるべきだとの考えに基づいて、初めて取り組んだロシア民話主題の題目だったとのこと。

衣装はレオン・バクストとゴロヴィン。手持ちの図録「魅惑のバレエコスチュームバレエ・リュス展」には、従者の衣装や大胆な衣装を身につけた小さいけれど当時の舞台の一コマの写真がある。音楽はストラヴィンスキー。何とか当時のラリックの衝撃に思いを馳せてみたいものだが…。それにしても主題的にロシアの魂的存在の民話に立ち返り作られたバレエが、新しい時代を切り開くアーティストに多大な影響を与えた、というのは興味深いことではある。

バレエ・リュスといえば、ビリービンもアンナ・パブロワの衣装デザインをしていたりするのだが、それらは「イヴァン・ヤコヴレヴィチ・ビリービン」で見られる。バレエは偉大だ。(直)




2020年02月11日

国立科学博物館自然教育園の正門すぐの教育棟で開催中の「きのこ展 -あの物語のきのこたち」を見学してきた。きのこに関連する絵本や漫画などがパネル展示だけでも50点以上、きのこをテーマにした閲覧書籍だけでも90点以上!展示されている。

例えば、きのこの中に住む虫に注目した「きのこレストラン」(ポプラ社)、漫画では「美味しんぼ」(小学館)のきのこ料理、また紙粘土できのこを作る「粘土でつくるきのこ」(ブティック社)などなど…それぞれの作品のきのこの特定や解説がわかりやすくパネルで紹介されている。またヒグチユウコさんの作品についてや宮沢賢治の作品ときのこについてのパネルもある。そしてカランダーシ刊の「わいわいきのこのおいわいかい」の解説展示も!そしてパネル紹介書籍は全て手に取って見ることができる。

パネルと書籍、眺めて、読めば、きのこがもっときっと身近になるはずだ。この「きのこ展」、きのこをよく知ることができるのはもちろん、きのこ絵本、漫画などの情報も得ることができるとても貴重な機会だと思う。

それから…もちろん自然教育園の中もてくてく歩いた。かれこれ相当久しぶりだ。いやはや懐かしい。あの頃私は若かったなぁなんて思い出したりした。しかし冬は初めて。案外常緑樹が多く冬枯れた感じはあまりしなかった。

すっきりとした空気。青い空。あまり寒くなくて助かった。今年初めて沈丁花の香りを嗅いだ。(直)


2020年02月10日

今朝は如雨露の水が凍っていた。今日は素敵な旅の途中にUさんが訪ねてくださり嬉しいことだった。

画像は「ルボーク様式で描いてみよう」というユニークなワークブック。ルボークとはロシアで17、18世紀〜大流行し各家庭の壁に貼られ親しまれた民衆版画。テーマは宗教、民話、戦況、伝説、風刺、など多岐にわたり、細かい独特の線描を特徴とするスタイルは、後にビリービン絵本やアヴァンギャルド絵本などに影響を与え、現代でもひとつの独特の表現様式として認識されて使われてもいる。

そのルボークのスタイルを踏襲しつつアレンジを効かせて新たに絵を描き、色をつけてみようという本書。様式を学び創作に活かしてゆくことでロシア民衆芸術が今、そして未来に継承されてゆくことを願って作られている。(直)
2020年02月09日


オープンルームありがとうございました。次回は29日。よろしくお願いします。

画像は壁のラチョフ絵本とオレイニコフのカレンダー。このカレンダー、1月はネズミ、2月は牛、3月はトラ…。そう、干支が順番に描かれている。ということに先日いらしたお客様が気がついて教えてくださった。
干支で巡る1年。楽しみたい。(直)
2020年02月07日


こんにちは。
♪明日はオープンルーム。雪が散らつくかもしれないとのこと。部屋を暖かくしてお待ちしています!

♪久しぶりにR・G・Cさん発行の人気のヴァスネツオフ画「さんびきのくまお話ポストカード」「わらべ歌ポストカード」を入荷。ありがたいことに裏面に翻訳文がついているポストカードだ。

以前もおすすめしたのだが、「さんびきのくまお話ポストカード」を順番に1通ずつ誰かに送るのはいかがだろうか。子どもはきっと喜ぶ。大人だってきっと。(直)
2020年02月06日

風が強いので小さな鉢植えを避難させる。自転車が倒れ、レジ袋が宙を舞う。向かい風もつらいけれど、追い風も大変。今日はわりとたくさん歩いた。

ザホデェール作、メシコーフ画「クジラとネコ」は原題の「キートとコート」というひと文字違いの言葉がポイントとなる設定のお話。猫が海で泳いで、クジラがお部屋でくつろぐ…ありえないことが次々と繰り広げられてゆく面白さ!

この絵本は67年のものを復刻出版しているが、82年版というのがカランダーシの資料絵本としてあり、クニーシカの会の前身の勉強会で翻訳している。テキストは同じ。絵については、とてもよく似ているけれど全く同じというわけではない。最新版は現代的に迫力があるようまとめられているように思う。

クジラみたいなネコ、ネコみたいなクジラ。それぞれが絵本の中で生き生きしっかりとした存在感で表現されていることが魅力だ。(直)
2020年02月05日

今日は神保町のJ BBY(日本国際児童図書評議会)の事務局で「子どもの本の日フェスティバル」の印刷物送付のお手伝いに参加。チラシやポスターなどを組み合わせて封筒に入れたり、宛名シールを貼ったり。他の参加者の方々と楽しく作業させていただいた。

「子どもの本のフェスティバル」はアンデルセンの誕生日である4月2日をIBBY(国際児童図書評議会)が「国際子どもの本の日」と定めたことから、毎年この時期に開催されているイベント。今年のテーマは「となりの国へのとびら」。3月21日、22日、場所は大崎ゲートシティホール・アトリウム。世界中の本と出会い、もりだくさんのトークイベントやワークショップを楽しめる。

帰り道。強い風。明日はかなり寒いらしい。(直)
2020年02月04日

買おうか、買うまいか、と迷っている物があり、息子に何となく話していたら、そんな物買うくらいならこういう物を買うべきではないかと、新たな提案が。息子の理詰めのプレゼンに心が動く。しかし、最初に迷っていた物の倍のプライス!うーん。

イリヤ・カバコフ画、クリーヴィン作の「通りはどこから?」という絵本は、あらゆる事象に疑問符を投げかけ、その意味について、また認識想起のために次々と語られる文章が、ピンクの横断幕のようなスペースに書かれているというデザイン。

なぜ、冬は寒いのか?タンポポの綿毛はどこに行くのか?通りには何軒家があるのか?などなどについて語られる内容やひとつひとつの言葉は、もちろん暗示的であり、逆説的であり、一筋縄ではない。

カバコフは、街の風景や人々の表情を横断幕からのぞいているスペースに淡々と切り取って配している。一見窮屈そうに見せておいて、その閉塞感を、ところどころに出でくる文字のない見開きページでスコーンと解き放つ。

街中に張り巡らされた宙吊りにされた思索の横断幕という表現は、それこそが暗示的で面白い。街中の風の中に、喧騒の中に、動物園の檻の前に、あらゆる問いは存在しており、そこから導き出される思考の軌跡もまたひとつの道(通り)を形づくってゆくのだろう。(直)

http://karandashi.ocnk.net/product/408
2020年02月03日

今日は節分。蕗の薹が顔を出している。お天気がいいと嬉しい。

ロシア版「ピーター・ラビット全集」。320ページ。分厚い本だ。全部で20のお話が収録されている。ひとつのおはなしで一冊の掌サイズの絵本に親しんできた身からするとこういうフォーマットでいいのかなぁなんて思わないでもない。ではあるが、一冊で一気にポター作品をまとめて読めるという点ではとても豪華な内容ではある。

実はこの絵本を取り寄せてみたのは理由がある。先日ロシアから帰ってらしたIさんが見せてくれたピーター・ラビットの絵本に知らない挿絵があり興味を持ったのだ。もしかするとロシアならではの独自性があるのかもしれない、何か発見があるかと。

実際、ピーター・ラビットのお話の中に、やはり手持ちの福音館書店の絵本にはない挿絵が数点あった。ということで急ぎ足だが両方を比較してみた。結果はグロースターの仕立て屋の挿絵にある違いを見つけたが、後は同じだった…と思う。

そして、奥付を見て、これには英語版のオリジナル本があり、それをロシア語に翻訳し、表紙デザインやページの飾りなど変えたりして発行したものだということがわかった。すなわち挿絵が多かったり、というのはロシアの独自性ではなかった、ということになった。

この全集の特徴は、ポターの出版年順に作品が収録されていることだ。そこを楽しんだり、また艶のない紙の印刷の具合を福音館書店版のものと比較したり、ページデザインの意図などを想像したり、親しんできたサイズとは異なる大きさの挿絵をじっくり観察したり…。という眺め方も面白そうだ。

実際ロシアでは、ピーター・ラビットはどんな捉え方をされているのだろうか。気になるところだ。(直)
http://karandashi.ocnk.net/product/407
2020年02月01日

こんにちは。
♪オープンルームありがとうございました。
次回は8日の予定です。よろしくお願いします。

♪カランダーシの部屋のラチョフコーナー。ラチョフの多彩な絵本を並べて見ていただいている。ページを広げているのはプルガリアの民話絵本。「ハリネズミのイェーシカ・ビェーシカとおひさま」というお話。


民族衣装もブルガリアのものだ。空の色がピンク。ラチョフは背景にピンクを使うことがわりと多いと思う。。右下の「テレモーク」の表紙もそうだ。リアルな動物たちの表情を温かい色で包んでいる。(直)
2020年01月31日

明日から2月。2月最初のオープンルームです。ロシア絵本をご覧にどうぞいらしてください。

西荻に新しいパン屋さんができた。そんなこと、珍しいことでもないのかもしれないのだけど、こちらは稀に見る狭さというところが目をひく。本当に小さな小さなパン屋さん。

お店にはお客さんはひとりしか、あるいは頑張れば2人入れるか入れないかそんな感じだ。パンは2階で焼いているそう。そうか、2階があったのかと納得。奥にはお手洗いもあるとのことで勝手に安心した。

以前、そこは不動産屋さんで、机と椅子が置いてあるだけでもういっぱいいっぱいな感じだった。でもこんな風にパン屋さんができるんだ、すごい!と感心してしまった。創意と工夫とそして心意気…なのであろう。

購入したバゲットとバナナケーキはしっかりとして美味しかった。ハード系がお得意とのこと。お店の名前は「ル プチ パン イ・ウ」さん。西友西側の出入り口の近く線路沿いにある。(直)
2020年01月30日

今日はとても暖かで、日中はコートを脱いでいる人も見かけた。梅も咲いていて陽射しが眩しかった。

でもまだまだ季節は冬だ。ヴァスネツオフ画「ああ、冬や冬」は冬の詩を集めた絵本。息が白い馬、雪原を疾走する橇、凍てつく夜空、ワーレンキを履いているクマ、煙突の煙…。冬の動物たちや暮らしの様子が生き生きと描かれている。

ワーレンキとは、フエルトで作られた防寒靴。19世紀初め頃、シベリアからロシアに伝わったが最初は裕福な農民のものであった。19世紀末から20世紀初め頃には広く普及したそう(「ロシアの歳時記」東洋書店新社刊より)。アジアら来た説もある。

今でもロシアにはフエルト製の防寒靴はあって、デザインも豊富なようだ。とても温かいワーレンキ。クマのワーレンキはきっととても大きいことでしょう。(直)
2020年01月29日

先日立ち寄ったカフェの窓辺の景。春の花が生けられていて心弾んだ。目から春。まだまだ寒い日々は続くのだろうけれど。

ビリービンの生涯とその作品をヴェリジニコフがまとめたその名も「イワン・ヤコヴレヴィチ・ビリービン」。表紙は自画像。年代に沿って丁寧にその人生と表現の軌跡を追っており、本人を写した、あるいは本人が撮った写真が多く収録されていること、またエジプト時代、パリ時代、また当時のレニングラードに戻ってきた時の記録や作品も多数収録されていることで、ビリービンという人物像をしっかり捉えられる内容となっている。体裁は画集というより伝記、なのだろうけれど図版数はかなり。見応えあり。

その才能ゆえの多岐にわたる仕事ぶりはつとに有名であり多くは紹介されていると思うのだが、パリ時代の宗教画の仕事や民話絵本以前の作品、直筆の書簡、風景画や舞台美術などに初めて見るものも多く興味深い内容だ。

写真で見るビリービンは姿勢もよくいつも身綺麗。端正で優雅な印象は最後まで崩れることはない。もちろん年代による差異はあるものの緻密で、写実性に富んだ芸術的なその表現スタイルも変わらない。大きな時代の変化の荒波が押し寄せてきてもビリービンはやはりビリービンであった。ということがよくわかる。(直)

http://karandashi.ocnk.net/product/405





2020年01月28日

今日は今年初めてのクニーシカの会。足元が悪く、電車のダイヤも乱れている中、皆さんお集まりいただいて無事開催できありがたいことだった。

コズリナ先生によるご指導は、テキストが書かれた時代背景はもとより文学的な潮流にそくした言葉の意味が持つ多重性、あるいは文章構成の分析、微妙なニュアンスまで惜しみなく教えていただけるのでとてもとても勉強になる。

ティータイムには、Kさんからのウラジオストク土産のお菓子、ヌガーが美味しいプリリャーシチョコやミルクが効いてるキースキースキャラメル、ちょっぴりビターなキャビアチョコなどいただきながら、あれやこれやのロシア談義。画像①は包み紙があまりにも可愛いキースキースキャラメル。ロシアで猫を呼ぶ時はキースキースと言うそう。知らなかった。いつか試したてみたいものだ。

画像②は、今日Mさんからカランダーシに資料として頂戴したソビエト時代の絵本たち。そしてやはりウラジオストクのお土産でいただいたアブレピーハの実のハンドクリームとチェリー蜂蜜と共に。感謝!
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