ダイアリー

1/15 その名もノギス。

2018年01月15日

本を送る際に厚みを計る必要がある場合がある。その際私は縦長の金属製の嘴で両方から挟んで計測するちょっと重量感のある器具を使っていたのだが、このたびその名前を初めて知ることとなった。その名はノギス。このノギス、夫の物だったのだが、もう何年か前に借りてそのままずっと使い続けていた。しかし、先日のことである。その夫が何か探し物をしているので何を探しているのかたずねたら、ノギス、と言う答え。???何、それ?と聞くと、返ってきた答えが、物を挟んで計測したり、また内寸を測ったりする金属製の目盛りのついたもので…との返事。それで、ああ、知ってる、私ずっと使ってた、ということになった。夫は私に貸したことは忘れていて探し回っていたらしい。ノギス。変な名前だ。何語かと思ったら、ドイツ語で、ノニウス(副尺の意)が日本に入ってきて訛ってノギスとなったらしい。海外では通用しない日本語だそう。私の場合、ノギスという名をら知らずに今まで生きてきたけれど、特に不自由はなかった。これは恥ずべきことなのか否か、よくわからない。
このノギス。私はひたすら本の厚みを、しかも規定をオーバーするかもしれない時のみに測っていたのだが、もっともっとこの器具本来の活用範囲は広く、そしてかなり精密な単位まで計測できるとても優れた計測器だったわけであって…。その時夫はサモワールの内寸を正確に測りたかったらしい。そして、後日。私は100均で買ってきたプラスチックの軽ーい、その名もホビーノギスなるものを渡され、金属製のノギスの返還を要求されてしまうわけである。まあ、ホビーノギスでも仕事的に支障なしではあるので交換は成立した。
やっと名前がわかったのに別れなくてはならないなんて何だかちょっとだけ複雑ではある。随分活躍してもらったので。
さよなら、本格的で立派だったノギス。お世話になりました。(直)

画像は今カランダーシの商品の中で一番厚いミトゥーリチの画集。好評につき再入荷しました。
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