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6/21 ロシアの装丁と装画の世界

2018年06月21日

紙の本の良さって何だろう。わざわざ紙と書くのは、紙でなくても私たちは本を読むことができる時代に生きているから。良さってことばも曖昧かもしれない。人それぞれの物差しがある。でも、この 図録「ロシアの装丁と装画の世界」を見たらきっと紙の本の良さ、魅力についてハッと思い至ってきっと誰かにその事を伝えたくなるだろう。そんなふうに思う。
この図録はソ連時代の主に絵本ではない書籍の見返しや表紙などの図版をまとめたものだ。高円寺にある古書店るすばんばんするかいしゃさんの編集/発行だ。同店で昨年開催された ロシアの装丁と装画の世界展 の際に作られたものだ。実は私も個人で所有していたのだが、このたび取り扱いさせていただけることになった。とても嬉しい。
本来、表紙にも見返しにも彩りや絵がなくても本というものは成立するものなのかもしれない。でもその部分にこれだけのおしゃれ、装いをさせて読み手に届けようとする文化はやはり尊いなあと思う。
この図録には文字情報がない。潔い。なのでシンプルに絵やデザインを楽しめるし、むしろだからこそ詩集のように、短編集のように「読む」のも楽しいかもしれない。
資料としても貴重なのだと思う。素敵。贈り物にも。

ロシアの装丁と装画の世界 http://karandashi.ocnk.net/product/285



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