ダイアリー
8/15 Nさん。
2018年08月15日
その3冊の絵本、こちらでも紹介していきたい。
まず、今日はセルゲイ・ヴァローニン作「ぼくの白樺」という絵本。最初は草刈りの時に刈らずに残しておいた小さい1本の白樺。その成長や変化を見守る1人の男性目線で書かれいる物語。彼の白樺への思いは深く、その眼差しは優しい。そしてこの絵本は白樺の四季おりおりの姿を丁寧に詳しく私たちに教えてくれる。白樺を知ることはロシアを知るために必要なことのひとつであると私は思っているので、とても興味深くありがたく読ませていただいた。ロシア人と白樺の関係はきっとこちらの想像をこえたものなのではと思っている。この絵本の男性の思いは特別なようでいて多分ロシアの多くの人たちの思いと重なるのではないかと思う。
きれいな日本語に訳していただいたことにより、この物語がとても豊かで奥行きがあるものであることがわかり感動している。
「そもそも木にはそれぞれの一生があって、人間がその喜びや不安などに気付かないだけではないのか。」(訳文より)
ぜひ、カランダーシの部屋で手にとって味わってほしい一冊だ。(直)