ダイアリー

8/17 Nさん翻訳2冊目

2018年08月16日

Nさん翻訳絵本2冊目のご紹介は「小さい子供たちのために」というトルストイとウシンスキー作の動物(人間も)の小話集。ガチョウやカササギ、カラスなどの鳥類、キツネやネズミなどロシアのお話ではお馴染みの面々が登場。擬人化された動物たちによる寓意に満ちたそれぞれのお話は端的で含蓄のある面白いものばかり。とてもわかりやすく読みやすく訳してくださっているのでストレートにお話楽しめるのはありがたく、そしてとてもとても嬉しい。皆さんも是非カランダーシの部屋で楽しんでほしい。
絵はベリシェフ。色味を抑えた絵は硬質で迫力もあるが端正だ。動物の特徴をつぶさに伝える絵柄だからこそ、お話のテーマがよく伝わってくる。
実は今個人的に興味があるのはガチョウだ。ロシアの田舎では普通に飼われているようで、お話にも絵本にもよく登場してくるのだが、生態や性格など詳しいことは実はよく知らない。この絵本ではおかみさんに家に帰るよう声をかけられても「ガーガー!家に帰りたくないよ!ここが気持ちよいのだもの。」(訳文より)とある。うるさくて言うことをきかない存在らしいが、どこか憎めない、という感じは絵から伝わってくる。
そういえば、ロシアではガチョウは親しまれているけれど、アヒルは一般的ではないらしい。ロシアの知人にアヒルの画像を見せたら「これは白い鴨だね」と言われた。私はその表現を肯定も否定もできなかったのだけど、彼女にとってアヒルはガチョウよりも鴨に近いイメージなのはわかった。
ロシア絵本の理解を深めるためにもガチョウのイメージをつかみたいなぁと思う。どこに行けば見ることができるのだろう。そのうち是非会いたいものだ。(直)


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