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12/26 火事の絵本

2018年12月27日

夜になると、この辺りでは子どもたちの「火の用心」の声が響く。本当に気をつけなくてはならない季節だ。
画像はコナシェーヴィチ画の「火事」という1932年の復刻絵本(淡交社)(対訳付き)だ。留守番を頼まれたレーナちゃんが火事を出してしまう。臨場感たっぷりの詩はマルシャーク。そして、消防隊が到着。炎との格闘が始まり、緊迫した場面に。でもベテラン消防士のクジマさんが炎を降参させて消火に成功。というお話。
映画のような、と言われるようにコナシェーヴィチの絵は、鮮やかに場面を展開させていき、迫力ある炎と黒煙、そして放水の描写からは火事のおそろしさがリアルに伝わってくる。
でも、読者はそのダイナミックな場面に目を奪われながらも、きっとずっと小さな猫の動向が気になってページを追うことになるはずだ。レーナちゃんと一緒にお留守番していた子猫だ。逃げ遅れて屋根の上にいるところをクジマ氏により、救われ、ポケットに入れらるのだ。このポケットの子猫に心寄せて目を凝らして見てしまう。助かって本当によかったと思う。
と、これを書いている今も、サイレンの音が聞こえてきて、ほどなく静かになった。何だったのだろう。(直)
火事http://karandashi.ocnk.net/product/102


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