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商品詳細

ロシア絵本・幻のロシア絵本1920-30年代「おろかなこねずみ」

販売価格: 1,572円(税込)
レーベジェフ&マルシャークの黄金コンビが贈る語り継がれるねずみのお話。
訳文付き!日本で発見された奇跡のコレクションを高度印刷技術で復刻!

・発行=淡交社 監修=沼辺信一 翻訳=鴻野わか菜 
 アートディレクション=秋田寛 制作=@ミュージアム

・各巻厚紙ホッチキス冊子仕上げ・紙製個別ファイル収納・翻訳文、解説付き

・サムイル・マルシャーク=詩 ウラジミール・レーベジェフ=絵  1928年再販/初版:1925



夜が更けても眠らない子ねずみに困ったお母さんねずみは、近所の動物たちに子守を頼みますが…。
子どもたちに愛されたこのお話は1940年ツェハノフスキー監督によりカラーアニメ化されています。このアニメに音楽をつけたのがショスタコーヴィチ。彼はレーベジェフの親友だったそうです。とパンフレットにあります。特徴を捉えた動物の描写、その配置、大きさの対象性など、子どもの視覚に訴える表現、デザインが素晴らしい。そしてねずみがただただ愛らしく切ないです。

以下、復刻シリーズパンフレットより
 「革命を経た1920年-30年代のソヴィエト(ロシア)では、新しい国づくりに燃える若い画家・詩人たちがこぞって絵本の制作に携わり、未来を担う子どもたちに多きな夢を託していました。粗末な紙に刷られ、ホッチキスで留めただけの薄い小冊子ながら、目にも鮮やかな挿絵・心躍るリズミカルな展開は多くの読者を魅了しました。
 ロシア・アヴァンギャルドの成果を注ぎこんなこれらのモダンな絵本は国内のみならず、パリやロンドンでも注目の的になり、20世紀絵本の流れを方向づけることとなります。しかしながら、1930年代後半になると国家の厳しい統制によって、これらの革新的な絵本は発行不可能となり、国内から姿を消していきます。そして綺羅星のごとき絵本たちが再び歴史の表舞台に登場することはありませんでした。
 この「幻のロシア絵本」復刻シリーズは、20世紀の日本を代表する画家、吉原治良(1905-1972)が、1930年代にリアルタイムで収集した約80冊のコレクションを核に企画された展覧会「幻のロシア絵本1920-30年代」(2004年、芦屋市立美術館ほか)に関連して刊行されました。
 歴史から消えたはずの絵本が遠い日本で大切に保存され、いま70年の時と経て、デジタル技術で鮮やかによみがえったことは、ひとつの奇跡といっても過言ではないでしょう」
                                    沼辺信一
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◆ウラジミール・ワシリエヴィチ・レーベジェフ(1891-1967)
ペテルブルグ生まれ。父親は機械技師。1910年からフランソワ・ルボーのアトリエに学び12年からはミハイル・ベルンシュテイン美術学校に在籍。革命後は、積極的に前衛芸術運動(ロシア・アヴァンギャルド)に参加、20-21年「ロスタの窓」という政治的宣伝ポスターの制作に従事。この時、民衆に伝える表現技法を身につける。22年、ロシア絵本革命の幕開けと称される初出版絵本「子ぞう」「かかしの冒険」発表。24年国立出版所児童書専門部門美術編集担当。マルシャークとの出会いは、彼がレーベジェフの校正刷りを印刷所で拾ったことから始まる。このコンビで25年「サーカス」「アイスクリーム」「おろかな子ねずみ」「昨日と今日」を出版。またレーベジェフは多くの後輩を発掘、教え育て、ロシア絵本黄金期を牽引する。しかし、スターリンを中心として文化政策転換がおしすすめられ、「社会主義リアリズム」のみが唯一の表現方法となる。35年レーベジェフの作品集は発禁となり、36年にはプラウダ紙一面に批判記事が掲載される。その後、レーベジェフのは生涯絵本の制作を続けるが、その作風はすっかり変わってしまい、第二次世界大戦後ももう元に戻ることはなかった。マルシャークとはずっと共に絵本を作り続け58年発行の「しずかなおはなし」などは日本でも大変親しまれている。

レーベジェフについては「ロシア絵本的日常」でも
http://lucas705karandashi.blogspot.jp/2012/05/blog-post_24.html
http://lucas705karandashi.blogspot.jp/2012/06/blog-post.html

◆サムイル・ヤコヴレヴィチ・マルシャーク(1887-1964)

ヴォロネシ生まれ。幼少から詩作を始め、ゴーリキーにその才能を見いだされる。20年過ぎから児童文学に取り組む。24年からはレニングラードの国立出版所の児童文学部部長。それは1年後後、児童図書出版所として独立するが、マルシャークはその中心、あたかも太陽のような存在であり、多くの児童作家たちを育てた。多くのコンビ作品を生み出したレーベジェフとは「アイスクリーム」やサーカス」などといった傑作を残す。また、英文学の翻訳者でもあり、自らの児童文学のルーツはウイリアム・ブレークであると述べている。日本で有名な作品として「森は生きている」がある。





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