2026年02月20日
今年も2月がスーッとアクセルを踏んで逃げていこうとしています。時は来たと庭の地面から色々なものの芽がつんつんと顔を出し始めました。

意外な場所で古書のロシア絵本を見つけ、お値段も求めやすいものでしたので購入しました。偶然にしては読みたいテーマのものもあって、これはきっとご縁があったのだと思うなど。

久しぶりのカフェ・ロシアのテーブルのお花は桜。花屋にはチューリップやミモザが並んでいます。街はもうとっくに春色を纏い始めていますから、嬉しいような困ったような心持ちになります。

木曜日はクニーシカの会がありました。『Моя собака любит джаз 』をコズリナ先生の腰とのもと読み進めてゆきました。
ダックスフントのキートは獣医からお前は犬ではなくアメリカの下水管に住んでいたクマネズミだと言われます。パパとママはキートの過去の行状をふりかえり「そうかもしれない」と思ってしまうのですが…という内容です。
今回、先生からは、窪地やソ連時代に動物を売っていた鳥市場のこと、ダーチャの小窓のことなど実際の様子を教えていただくことで物語の背景理解を深められましたし、孤独によるストレス症状、ため息で辺りを困惑させる様子などについて補足説明をしていただき物語をより深く受け取ることができました。感謝。

ロシア絵本と手芸書など紹介しています。時間差がありますがInstagramやYouTubeもご覧ください、。

ブラートフ&ヴァシリーエフコンビの『七色の花』には国内外の作品が19編も収録されています。小ぶりなサイズですが、手元で楽しめる良さがあります。

エリック・ブラートフとオレグ・ヴァシリーエフはソ連時代に30年にも渡り、2人で一緒に創作活動を行ってきました。多分絵を見てもそれに気づく人はいないでしょう。
2人はそれぞれ立派な成果を上げている芸術家でありましたが、イリヤ・カバコフの助言も受け生活のために絵本の挿絵を描き始めました。

主にデッサンをエリックが、彩色をオレグがしており、1990年にオレグがアメリカに渡った段階でコンビは解消します。

この絵本は2人の表現の変遷も見ることができるのが興味深いです。アヴァンギャルド絵本のようなテイストを感じる表現やチャルーシンやヴスネツオフのような動物や自然表現も見られます。
そして、この2人のスタイルとして一般的に認識されている、カラフルで独特の柔らかな線使いが魅力の優美な世界観は人気を博し、現代に至るまで何度もな何度も様々な形で再発行され続けています。
コンビ解消のあと、2人は個々の芸術家として目覚ましい活躍をします。そして2人はもう絵本を描かなくなりました。


そして!今回、2人の仕事の軌跡を調べていたら、カランダーシの資料のソビエト時代の絵本の『Голос Моря』がこの2人の作品だったことが分かりました。自然科学系絵本ということもありますが、これまた全然違う画風なのでびっくりです。