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ロシア絵本的日常【ダイアリー】:1998
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2026年02月20日
今年も2月がスーッとアクセルを踏んで逃げていこうとしています。時は来たと庭の地面から色々なものの芽がつんつんと顔を出し始めました。

意外な場所で古書のロシア絵本を見つけ、お値段も求めやすいものでしたので購入しました。偶然にしては読みたいテーマのものもあって、これはきっとご縁があったのだと思うなど。

久しぶりのカフェ・ロシアのテーブルのお花は桜。花屋にはチューリップやミモザが並んでいます。街はもうとっくに春色を纏い始めていますから、嬉しいような困ったような心持ちになります。

木曜日はクニーシカの会がありました。『Моя собака любит джаз 』をコズリナ先生の腰とのもと読み進めてゆきました。

ダックスフントのキートは獣医からお前は犬ではなくアメリカの下水管に住んでいたクマネズミだと言われます。パパとママはキートの過去の行状をふりかえり「そうかもしれない」と思ってしまうのですが…という内容です。

今回、先生からは、窪地やソ連時代に動物を売っていた鳥市場のこと、ダーチャの小窓のことなど実際の様子を教えていただくことで物語の背景理解を深められましたし、孤独によるストレス症状、ため息で辺りを困惑させる様子などについて補足説明をしていただき物語をより深く受け取ることができました。感謝。

ロシア絵本と手芸書など紹介しています。時間差がありますがInstagramやYouTubeもご覧ください、。

ブラートフ&ヴァシリーエフコンビの『七色の花』には国内外の作品が19編も収録されています。小ぶりなサイズですが、手元で楽しめる良さがあります。

エリック・ブラートフとオレグ・ヴァシリーエフはソ連時代に30年にも渡り、2人で一緒に創作活動を行ってきました。多分絵を見てもそれに気づく人はいないでしょう。

2人はそれぞれ立派な成果を上げている芸術家でありましたが、イリヤ・カバコフの助言も受け生活のために絵本の挿絵を描き始めました。

主にデッサンをエリックが、彩色をオレグがしており、1990年にオレグがアメリカに渡った段階でコンビは解消します。

この絵本は2人の表現の変遷も見ることができるのが興味深いです。アヴァンギャルド絵本のようなテイストを感じる表現やチャルーシンやヴスネツオフのような動物や自然表現も見られます。

そして、この2人のスタイルとして一般的に認識されている、カラフルで独特の柔らかな線使いが魅力の優美な世界観は人気を博し、現代に至るまで何度もな何度も様々な形で再発行され続けています。

コンビ解消のあと、2人は個々の芸術家として目覚ましい活躍をします。そして2人はもう絵本を描かなくなりました。

そして!今回、2人の仕事の軌跡を調べていたら、カランダーシの資料のソビエト時代の絵本の『Голос Моря』がこの2人の作品だったことが分かりました。自然科学系絵本ということもありますが、これまた全然違う画風なのでびっくりです。




2026年02月15日

先週の日曜日に雪が降りました。身支度を整えて転ばないように慎重に歩きました。中央線が止まったので東西線で大井町まで行き地下通路を歩いて東京駅へ。雪の東京駅は風情がありました。一服のコーヒーとケーキでほっとひと息。

と思ったら週の後半は気温が急上昇してポカポカ陽気になりました。クリスマスローズの花芽が大きくなってきました。これからが楽しみです。

用事で帰国されていたロシア語の先生にお願いして買ってきていただいたお茶をいただきました。箱の中に猫がテーマのお話が書かれた12の小さな本が並んでいて、その1冊に一つずつハーブティが挟んであるのです。『長靴を履いた猫』『巨匠とマルガリータ』…などなど箱にタイトルのリストが書いてあります。猫のイラストも可愛らしく楽しいお茶の時間になりました。

ロシア絵本を紹介しています。マヤコフスキーの詩にユヴィナリー・ドミトリー・コローヴィン画の『良い事ってどんな事?悪い事ぅてどんな事?』は小ぶりの体裁ながら、とても芸術性が高く美しい挿絵に魅了されてしまいました。

この画家の絵本はカランダーシでは初登場だと思います。1911年生まれでモスクワ美術大学を卒業、大戦後1950年代以降、水彩画、油彩画、そして児童文学作品を通し高い評価を得ます。トレチャコフ美術館サイトの紹介文にはソビエト絵画界の巨匠と記述されています。

絵本を見ると、まず表紙の少年の華奢な肩や長いまつ毛、斜めに座っている姿勢や長く細い指、そして柔らかくクリアな色調…明るい優美さに惹きつけられます。このような表現は特にマヤコフスキー関連の挿絵の世界では見たことがありません。

そういう意味でこの絵本は、アヴァンギャルドの旗手と言われるマヤコフスキーの詩の世界を社会主義リアリズムの巨匠がどのように表現したのか、という視点で見るとさらに興味深いでしょう。

挿絵全体を通して見ても、やはり明るさと柔らかさが印象に残りますし、そして表紙にも見られる赤とオレンジの中間色のような色が意図的に使われてことに気づきます。光に関してはどちらから光が差し込んでいるのかわかる絵が多く、それが一見ライトな雰囲気の絵の奥行きとなっています。ライトと言っても決して軽薄という意ではなく詩の意図を汲み取り、柔らかな美に昇華させたような表現のように私は受け取りました。

どうあるべきか的な詩の精神性を押し付けがましくなく表現できるなんて凄いことだと感心さえしました。デザインの力と、繊細さとデフォルメ感が混在する絵柄、そしてユーモア表現や時々登場するリアルな動物の表現など最初から最後まで目の離せない絵本です。

画集を見てみたくなりました。(直)


2026年02月07日

2月になりました。庭の日本水仙は、苞のある茎が見えていても、そこから中々開花に進んでいなかったのですが、やっと一番日当たりのいい場所の花が開き始めました。

東北の大雪を心配しています。関東は今日は雪がちらつき始めましたが、水不足が懸念される程ずっと雨が降っていませんし、からっからでインフルエンザが大流行しています。こんな時期に入試そして今年は選挙があるのは本当に大変です。

今週は調べ物があり、久しぶりに資料本のルボーク集『the lubok』を広げたら、あらためてぐいっとひき込まれてしまいました。不気味で不思議な絵、そしてその絵に込められた本当の意味…じっくり向きあいたいたという思いはずっとあるのですが。

ちひろ美術館・東京で3月1日から開催される「『てぶくろ』の画家ラチョフと民話絵本の世界」展のチラシができ、どなたでもダウンロード可能とのことです。暖かな色合いが春を待つ心と重なります。どんな人もぬくもりを感じられるような展覧会になるのではと期待が膨らみます。https://chihiro.jp/wp-content/uploads/2025/12/b5e5152d4e6e46c041444cbac52dc4a2.pdf

ロシア絵本や書籍をご紹介します。『サーカス』は詩人マルシャークと画家レーベデフの黄金コンビによるアヴァンギャルド時代の代表的な絵本ですが、この度МАЛЬШという出版社の「私の最初の古典」という小さな子ども向けのシリーズの1冊として登場しているのを見つけました。

このタイトルの復刻は、私が知る限りにおいて資料的な意味合いでの制作として、あるいは画集の一部としてしか見たことがありませんでした。ですから、現代の小さな子どもに向けて、まっさらな児童絵本の体裁で出版されていることに新鮮な驚きを持ちましたし、「革命的!」と興奮してしまいました。

なぜなら、長きにわたり、忘れ去られた時代のあたかも遺品扱いだった絵本がこうやって蘇っているのですから。

今状況下であまり注目されていませんが、この絵本の初版から2025年がちょうど100年ということで、今やロシア絵本黄金期から1世紀が経とうとしているわけですね。

レーベジェフもマルシャークも100年後の今のロシアを見たら何を思うでしょう。でも、残された素晴らしい作品が、こうやって再びまた子どもたちに手渡されることはきっと喜んだに違いありません。

InstagramやYouTubeでもご覧ください(直)
2026年01月30日

寒くてとても乾燥した日々が続いています。今は冬の殺風景な眺めの庭ですが鉢植えの紅梅やスノードロップの可憐な姿に心和みます。スノードロップは別名待雪草。花言葉は「希望」「慰め」だそうです。

今週は調べ物をしていて、「あれ、あの資料どこだっけ?」からのあちこち大捜索。やっと見つかり「ああ、確かにここに挟んでいた」と思い出してひとり苦笑するということがありました。でも「あの資料」の存在を思い出しただけでも上出来だし、自作ながら良い資料だと昔の自分に感心する始末だからつくづく私はおめでたいのでしょう。

この度、10代の頃からの宝物の星の王子様のお人形の悪かった手足の具合を夫が直し、リクエストに応えてスタンドまで作ってくれたので、仕事机の上に置いて見守ってもらうことに。そしておめでたい私は、こんな素敵なお人形を選んだ10代の自分に感心したりもしているのです。

今週もピックアップしたロシア絵本を紹介しています。InstagramやYouTube(時差あり)などでも是非ご覧ください。

アンナ・デスニツカヤの『世界の果てに』は、それぞれ自分はどうやら世界の果てに住んでいるのだと感じているチリに住む少年ルーカスとカムチャツカに住むベラの物語です。

まず、2人のプロフィールや日常生活が語られますが、それぞれ片親が不在であること、孤独を抱えて友達を求めているという共通点があります。そして2人はある時、それぞれの世界の果ての海から懐中電灯でもう一方の世界の果てに信号を送るのです。

この本は作りがとてもユニークで表紙から読めばベラの、裏表紙から読めばルーカスのストーリーが展開してゆきます。そしてお互いの懐中電灯の光が本の真ん中で…

物理的に世界の果てという場所に住んでいなくても、いくら周りにたくさんの人間がいても孤独を抱える人はその場所が世界の果てのように感じるでしょう。

この本の2人はお互いのモールスの光を受け取ります。だからといってこの物語を優しいファンタジーと片付けてしまうのは残念なことです。どんな状況でも希望を捨てないこと、方法を探ること、諦めないこと…そこに必ず光があることを信じてゆきたいと思うからです。

この本は2年ほど前に、個人的にロシアにから帰国する方に頼んで買ってきてもらいました。でも今回皆さんにも紹介できたらと、はるばるとした経路を辿る発注品のリストに入れました。

現状、隣ともいえる国が、あらゆるアクセスが制限され、カランダーシにとってはとてもとても遠い世界の果てのような存在になりました。

それでも暗い海に懐中電灯の光を放つように、ロシア絵本を求めることを細々とですが続けていますが、本当にこれは相当おめでたいことに違いありませんね。(直)

2026年01月24日

大寒です。ということで防寒のギアをひとつ上げて出かけています。今年に入り2回ボルシチを食べました。簡単お料理キットで作ったものと久しぶりのロゴスキーのテイクアウトです。どちらも美味しくいただきました。

カランダーシの部屋の眺めが変わりました。しばらく絵本を大きなテーブルの上に積み重ねて置いていましたが、壁面やホワイトボードスペースを活用して新刊本、ソ連時代の絵本を表紙が見えるように並べました。眺めが変わると気分も変わりますね。新春らしいことができました。

木曜日はコズリナ先生のご指導のもと、今年最初のクニーシカの会がありました。テキストは『Моя собака любит джаз 』の「ノミだらけの怪獣」という章です。主人公の飼い犬に突然ノミが発生するという内容でした。

夏の草原ではしゃぐ犬(キート)の様子や、ノミが洗浄を逃れて鼻先に移動する様子や、うじゃうじゃバイ菌が動き回る様子を想像するなど、コミカル要素も含めて漫画やアニメ表現がピッタリくるような描写が結構多い箇所でした。

忘れるという動詞を重ねて使っている箇所はチェーホフ的であることや、「そこが自分の墓になる」=死ぬという表現はよく戦争文学で使われること、場面展開の緩急が意味すること、父親や息子の人物像についての説明などを先生から教えていただきながら、文学と向き合う楽しさを共有することができました。感謝。

今週もロシア絵本や手芸書などを3冊ピックアップしてInstagramやYouTubeなどでも紹介しています(時間差有り)『僕たち、いつも一緒にいるよね?』はセルゲイ・コズロフ作のお話集。久しぶりの入荷です。前回と表紙が変わりました。

コズロフはこの本にも収録されていますが「霧の中のハリネズミ」の作者です。その他のお話も単独で絵本になっているものもありますし、ロシア、そして東欧などでも根強い人気のある児童文学作家です。

森に住むハリネズミ、こぐま、ろば、うさぎたちが出会うささやかだったり、不思議だったり、びっくりしたりするような出来事のお話たちは派手さはありませんが、きっとどれも心の中の宝箱にしまっておきたくなるはずです。

巻末に「言葉と言葉の間にはそよ風が吹いていないといけない」というコズロフの言葉が紹介されていました。物語を読んだ後に残る静かだけれども深い余韻はきっとこの「そよ風」のなせる技なのでしょう。

オストロフの絵は、美しく、暖かく、そして儚くて愛おしさに胸がギュっとなってしまいます。表紙のキラキラ加工が素敵です。(直)

https://www.instagram.com/reel/DT7RuWnkQOZ/?igsh=MXE0cXdocXJ6aWJnOA==

2026年01月17日

まだまだ山茶花が綺麗です。この季節、時折庭にヒヨドリたちが庭に遊びにきます。ビオラを食べないでねと祈りながら鳴き声を聞いています。

時の流れは早すぎて、お正月も何だか遠い過去の出来事のように感じられますが、今日はロシアのお正月料理の定番、オリヴィエサラダの素敵な画像をロシア語の先生からいただいたのでご紹介します。

じゃがいもと人参を茹でたものと、きゅうりのピクルス、ゆで卵をサイコロ状に切って、牛肉、グリンピースと一緒にマヨネーズで和えます。きゅうりのリボン!で飾り付けてあるところがエレガントで素敵です。

味の決め手はマヨネーズです。ロシアの人たちはマヨネーズが大好きです。先生によると日本のマヨネーズが美味しいと評判で、お土産にとても喜ばれるのだそうです。

そうそう、今年の我が家のお正月は先生から頂戴した缶詰のロシア産イクラを家族皆でいただきました。塩味が効いていて美味しかったです。緑と赤そして金色を使った缶のデザインもインパクトがあります。キリル文字は強いですね!

カランダーシの部屋の模様替えを遂行中です。より楽しく絵本を見ていただける空間になるといいなと考えながら。

ロシア絵本を紹介しています。アントン・ロマーエフ画『豆の上のお姫様』はアンデルセン作の有名なお話。たくさん重ねられたお布団の下に仕込まれたたった一粒のえんどう豆のせいで眠れないと言ったお姫様が本物認定され王子様と結婚するお話です。

ロマーエフが細部にわたり丁寧に描く、装束や調度など貴族の暮らしぶりの優美さを楽しみながら、登場人物たちひとりひとりの表情からその心情を想像するのも一興です。結構たくさんの人たちが立場立場で色んな表情を見せて面白いです。

また目を引くのは犬たち。ボルゾイみたいな大型犬、テリア系の狩猟犬たち、パグやパピヨンみたいな小型犬までたくさん登場しています。そして管理されて庭園の造形の美しさ…。

ロマーエフは1971年生まれ。アンデルセンを中心として挿絵絵本を手がけてきましたが、初のオリジナル絵本でBIB金のりんご賞を受賞しました。今後の活躍にも注目したい画家です。





2026年01月09日
本年もよろしくお願いいたします。

お正月は家族揃ってのんびり過ごすことができてありがたいことでした。今年は食べすぎないように結構注意しましたので例年より少し健康的に過ごせたかなと思います。さて、今年はどんな年になるのでしょうか。日々を大切に過ごしてゆければと思います。平和を願いつつ。

年末にラチョフの息子さんから干支に因んだラチョフの絵とメッセージをいただきました。今年の絵はロシア民話『シーフカ・ブールカ」というお話の挿絵です。いつもバカにされていた三男坊のイワンが、夜中麦畑を荒らしていたシーフカ・ブールカという魔法の馬を捕え、逃す代わりに自分の命令に従うよう約束をします。そして後にイワンは塔の上のエレーナ姫の指輪を奪えば婿になれるというおふれを知り、シーフカ・ブールカに乗り挑戦します。

この絵はそのエレーナ姫に3度目の挑戦で到達する、まさに目標達成の場面ですね。シーフカ・ブールカの鼻息がまるでビームを放っているように見えますし、逆巻く立髪と長い尾の力強い表現が印象に残ります。嗎まで聞こえてきそうです。背景の木造のお城の様子もよく分かります。

この絵には新年のメッセージとして(今年の干支である)馬が皆さんを高みへ導くように…との言葉も添えられていました。感謝です!

さて、新年早々嬉しいお知らせがあります。ちひろ美術館・東京で3月1日から5月10日まで「生誕120年『てぶくろ』の画家ラチョフと民話絵本の世界」展が開催されます!何と嬉しいことでしょう。サイトには「ラチョフが生きた激動の時代の絵本の歴史を紐解くとともにちひろ美術館コレクションのなかから、困難な時代でも表現の道を模索し、豊かな文化を後世にと願って描かれた民話絵本を紹介します」とあります。詳細https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/29881/

画像の絵本はラチョフ生誕110周年を記念してロシアで復刻出版された『てぶくろ』の絵本です。本当に長い間愛されている絵本ですね。

展覧会の開催が待ち遠しいです。(直)

2025年12月27日


カランダーシは12/27〜1/6までお休みします。ご注文は自動受付しています。

今年も難しい状況が続きましたから、引き続きやれることをやりましょうという感じで歩んできた1年ではありました。

その中で、今年はYouTubeを始めてカランダーシのことを紹介したり、このダイアリーとほぼ同じ内容のテキストをnoteでも発信を始めました。広い範囲にロシア絵本のこと、カランダーシのことが届くといいなと思っています。

『ロシア絵本的日常-そんな甘い話なわけはないでしょう』を作って文学フリマというイベントに参加させていただいたのは、中々勇気のいることでしたけれども、ロシア絵本についてのあれこれを1冊にまとめて、今までこのサイトにいらしたことのないような方たちへ直接アプローチできたことはありがたいことでした。

これらの事を通し私自身が視野の広がりを感じている事は良かったですし、新しい事を始める緊張を伴う格別な面白さを体験できたのは収穫でした。

クニーシカの会は、マリナ・マスクビーナさん作『僕の犬はジャズが好き』を使っているのですが、今年は奇跡的に?来日したマリナさんにお会いすることができました。テキストは簡単ではないのですが、コズリナ先生のご指導でより深い理解が得られ楽しいです。今年は早稲田大学でコズリナ先生の講義を2回も聴くことができました。感謝。

オープンルームは、絵本を見ていただくだけでなく、貴重なお話を伺ったり、色々勉強させていただくこともあり励まされています。来年も月2回くらいのペースでやっていこうと思います。

来年度もロシア語お話会の活動は継続させていただけるようですので、また楽しいお話を準備してして取り組みたいと思います。今年は特に『うさぎのいえ』をお人形や段ボールの組み立て式の家を使ってお話できたことは嬉しいことでした。

画像はソ連時代の子ども向けの雑誌の1968年1月号です。中を見るとお話や漫画や切って遊ぶカードや子どもたちの投稿など賑やかです。

ホッチキスで2箇所とめただけの作りで紙も薄く決して丈夫な作りではありませんが、1956年発行のこの楽しい雑誌は大人気で1980年初頭には何と950万部も発行されていた!とこの雑誌のサイトに記述があります。

今年も1年間ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。


2025年12月20日

山茶花がやっと咲き出しました。これからしばらく楽しみです。空いているプランターのためにフリフリのビオラを2つだけ買いました。フリフリゆえに高価ですがプライスダウンしていました。長くたくさん咲きますように。

表参道のHB Gallaeryまで北澤平祐さんの個展を見に行ってきました。先日ご近所のウレシカさんで北澤さんのカレンダーを求めた際にこの展覧会のことを教えていただいたのです。

個展のテーマは「わたしはいくつもの森を同時にさまよう」です。ギャラリーに入ると、主に緑、黒、白、の彩りで描かれた森の絵が白い壁ぐるりと掛けてあり、さしずめギャラリーが森の様相を呈しているかのようでした。

その絵の森の中に少女(たち…絵の中では複数描かれていますが、展覧会のテーマは一人称ですから多分1人の少女の彷徨う有り様が絵の中では複数の少女で表現されていると思われる)が淡い黄色の光の窓と共に赤の格子柄のワンピースの出立ちで軽やかに現れます。そして少女(たち)が森の中でしたこと、しなかったことなどなどが、…り、…りというフレーズで絵の外に記されており、それぞれの事象が一枚の絵の中で対比で描かれています。

北澤さんの作品の全てを知るわけではないですが、明るくてカラフルというイメージがありましたから色を絞った表現は新鮮でしたし、特に黒(不安というスパイス?)が絵を引き締め、その黒が白を美しく引き立たせていました。色を絞ることによりデザインが際立ち、対称性そして連続性の絶妙なずらし加減も面白く、いつしか私も北澤ワールドの森に迷い込んだ気分に。

幸運なことに北澤さんが在廊されており、少しお話させていただくことができました。感謝。

木曜日はナディア・コズリナ先生のご指導のもと、今年最後のクニーシカの会を開催しました。今回からテキストの『Моя собака любит джаз』の新しい章に入りました。

この章のタイトルは『 блохнесское чудовище 』といいます。「ノミの怪物」と訳しましたが、正解は「ノミだらけの怪物」でした。блохнесскреという言葉は作家の造語で、лонессконе(ネス湖の恐竜)にも掛けて作られており正に文学的な表現です。

そして今回はв штаны наложить という文言が出てきました。辞書的には腰を抜かすとありますが、いわゆる生きたロシア語的にはびびって脱糞してしまう、だと教えていただきました。勉強になります。

クニーシカの会では参加者を募集中です。
よろしくお願いします!

ロシア絵本を紹介しています。国際アンデルセン賞画家のオレイニコフの絵本『仕事のアルファベット』のテキストはノーベル文学賞詩人ブロツキーの20才の頃の詩です。

もちろん単純なお仕事紹介絵本なわけはなく、読者を仕事とは何か、働くとは何かという思考の領域までいざないます。オレイニコフの挿絵は壮大で幻想的で機知に富み、私たちの知性を刺激します。

また、そのアルファベットに因んだ動物や物が隠されているのもお楽しみです。じっくりゆっくりアルファベットを辿る思索の旅はいかがでしょうか。
2025年12月13日
12月27日〜1/6お休みいたします。ご注文は自動受付しています。発送は7日以降となります。よろしくお願いします。


例年より遅いタイミングになりましたが、今年もプランターにビオラの苗を植えました。春の準備です。私の仕事机から見える2階のベランダには淡い黄色の苗を植えました。園芸店では小さな蕾をたくさんつけたその名も小侘助の鉢も求めましたからこれもベランダに並べました。これから楽しみです。椿はこれで3鉢目です。園芸店のテラスから見た冬の青空が綺麗でした。

木曜日はクニーシカの会でお世話になっているナディア・コズリナ先生の講演会で早稲田大学へ。キャンパスの銀杏の葉はまだ残っていましたが、もう、ただただ散るばかりで、去り行く秋を思いながら何とか14号館に辿り着いたのでした。

今回は「ロシアとソ連の子どもの本とアニメーションー想像力と検閲の間で生まれた世界」というタイトルの講演会です。ロシアの子どもの本については、ビリービンから始まりアヴァンギャルドを経て社会主義リアリズムへの変遷していく流れを具体的な芸術家たちと作品を紹介しながらの解説がありました。

ちょっと偉大すぎて別枠的な存在になりがちのビリービンの「子どものために世界を単純化しない」という言葉がのちの1920ー30年代のアヴァンギャルド絵本に影響を与えたということが、なるほどでしたし、コナシェーヴィチが「赤ちゃん言葉で誤魔化さない」という言葉を残していたことなどを教えていただき、ああ、この考え方こそがロシア絵本の魅力の源であるよなぁと改めて感じ入りました。

社会の流れと個別の作家の活動と傾向を一気に網羅して、お話しして下さったのですが、たとえばソ連時代は国にしか作品を売れないから、ある意味市場の圧力から解放されていたので…という視点などで解説してくださることで、ああ、こういう時代で、こうだったから、こういう作風になったというところがよりリアルに理解できました。

アニメーションについては、代表的なスタイルについてといくつかのスタジオとその作品の紹介があり動画も併せて見ることができて勉強になりました。その中で先生の実体験のお話がありました。子ども時代、ディズニーも知らず、ゆっくりとしたテンポのアニメしか知らなかったので初めて「セーラー・ムーン」を見た時の衝撃は忘れられないそうです。

ロシア絵本を紹介しています。コズリナ先生が「私にとっての神』とおっしゃっていたマーヴリナ画の『マーヴリナとのモスクワからヴォルガへの旅』はシェルトチェンコの文にマーヴリナが絵を添えた豪華本です。絵の具と紙を抱えて旅に出たマーヴリナは、行く先々の風景とともに街角のざわめきや通り雨の情景を描きとります。そこで出会った人々や動物の息づかいまでも筆に乗せて描写するのです。

コズリナ先生はマチスの影響について言及されていましたが、残念ながらヨーロッパとの交流が閉ざされてしまいます。そして国内に目を向けざるをえなかったマーヴリナにとってロシアの大地、民族的なものが大きなテーマになってゆきます。

マーヴリナのユーモア心も存分に楽しめるロシアの旅の貴重な記録です。

Instagram
https://www.instagram.com/p/DSNNonIkre3/?utm_source=qr










2025年12月07日

なんと師走です。急に寒くなりましたが、2階のベランダのマリーゴールドがまだ元気でたくさん花を咲かせていて綺麗です。少し濃いめの黄色が温もりを感じさせます。

この花はよく地植えにもしていましたが、ナメクジが寄って来ますし、最近友人からダンゴムシの好物でもあると聞きました。でも、2階のベランダだったら大丈夫だと分かったので今後楽しんでゆこうと思います。

12/11木曜日、早稲田大学にてクニーシカの会講師でお世話になっているナディア・コズリナさんの講演会があります。テーマは「想像力と検閲のあいだで生まれた世界」です。私もたのしみにしています。
https://www.waseda.jp/fedu/edu/news/2025/11/05/19931/

文学フリマで完売した(感謝)『ロシア絵本的日常ーそんな甘い話な訳はないでしょう?』の増刷ができ上がって来ましたのこちらのサイトで販売いたします。https://karandashi.ocnk.net/product/779 bloggerで連載していたブログをまとめた物です。ロシア絵本の世界を知ることで分かったこと、感じたこと、絵本出版のこと、ロシア旅行記なども収録しています。

研究者でもなくコレクターでもない、ただロシア絵本好きが書きたいことを書いたものですから気楽に読んでいただけるかと思います。もちろん楽しい一方の話ばかりではありません。そこも含めて、受け取ってもらえたら嬉しいです。
https://www.instagram.com/p/DRE5KJRElZK/?utm_source=qr



今週もロシア絵本を紹介しています。最近はInstagramやYouTubeで動画で少し中をお見せしています。ロシアでは日本に比べるとかなり自由に絵本の中を公開しているということもありますが、絵を見ることでちょっとでも興味を持っていただけたらという思いでいます。

ダービット・ハイキンの『てくてくひよこさん』に出てくる動物たちは独特の色彩と独特のフォルムで強烈な印象を残します。青を基調とした色彩の中で小さな黄色いひよこの存在が際立ちます。何があろうとてくてく進んでゆくひよこの表情を見ていると頑張らなきゃって励まされます。

ハイキンは多くの挿絵を残しましたが、『児童文学』という雑誌の雑誌の仕事もしていて、1972年10月号では表紙と特集が組まれていました。他の絵本もたくさん見てみたいと思っている画家の一人です。







2025年11月29日
今週は庭師さんが来たので、木々の姿が綺麗に整えられ清々しい眺めとなりました。とはいえ、地面はすでに春を待つたくさんのハナニラや水仙の芽が伸びていて結構賑やかです。

そして私の趣味で小さな原っぱ的にしたいスペースは、庭師さんも手を入れてない(入れようがない)ので全然スッキリした眺めにはりませんが、原っぱらしくて良い眺めです。

今週はナディア・コズリナ先生のご指導のもと、クニーシカの会があり『Моя собака любит джаз』の「Наш Мокрый Иван」という章を皆で読み進めていきました。家族を棄て好きな女の人の家に行った父親を訪ねた息子が昼食を終え、帰宅支度を始めますが…という箇所です。

今回も辞書をひくだけでは読み取ることのできないニュアンスや、日本語にどうやってしたらいいのかわからない表現などがありましたが、先生の説明をお聞きしながら理解を深めてゆきました。

結局、父親は鉢植えのインパチェンスのことが心配になり、急転直下元の家に戻る展開になります。読んでいてちょっと呆気にとられましたが、先生から文学的な読み方についてお話を伺っているうちに、ほほうと思うこともあり、ただ訳すのではなく、作品をどう受け取るかが大切だとあらためて気付かされたことでした。

今週もピックアップしたロシア絵本をご紹介します。『少女・白鳥…ロシア北部の民族の物語集』
『うぬぼれうさぎ』『プリンセスのお話集』です。InstagramやYouTubeで少し内容もご紹介していますのでご覧ください。


『少女…』は主に動物のお話が収録されていますが、北の地方で暮らす人々の厳しい生活が伝わる2つのお話が心に残ります。一つは義母からご飯を貰えない少女が白鳥になってしまうというお話、もう一つは虎の餌食として差し出された少年の話です。キリル・オフチンニコフは端正な筆致で雄大で美しい自然を描き出し、物語のリアルを丁寧に伝えます。見開きの紅葉の景が綺麗です。











2025年11月25日


23日に開催された文学フリマ41東京の初参加のご報告です。

終わってみて言えることですが、本当に参加してよかったです。正直なところ自分のブースの設営が終わったあたりは緊張と不安で帰りたくなったくらいですが、開場前に『ロシア絵本的日常ーそんな甘い話なわけはないでしょう?』を見本コーナーで見たという初対面の出店者さんが本を買いに来てくださり、気持ちがホッと和んだことを覚えています。


今回はこの拙著を提げての初参戦ということで、絵本販売とはまた異なるアプローチチャレンジだったので、本当にどんな感じになるのかドキドキでした。でも、入場者数も増え、会場の熱量も上がるムーブに乗るようにだんだんとお客様も訪ねてくださるようになって来て、大変ありがたいことに刷った本を全部持って来たのですが、全て販売することができました。感謝。

色々な方が本を求めてくださいましたが、この本を目掛けて来てくださる方がいらしたこと、また、この本は「ロシア絵本的日常」という数年前のブログをまとめたものなのですが、そのブログの読者という方がいらしたのも大変嬉しいことでした。

『ロシア絵本的日常ーそんな甘い話はわけはないでしょう?』はまた少し増刷します。出来上がりましたら今度はこちらのサイトで販売します。よろしくお願いいたします。

この催しは毎回規模が大きくなり、今回は出店者3,303人、総来場者は18,971人だったそうです。このネットの時代に自分が文学と信じる「物」を直接手渡すイベントが盛り上がっていることも面白いなぁと思います。会場の外のスペースで座って今購入した本を熱心に読んでいるたくさんの方々の姿が印象に残っています。

とにかく無事に終わってよかったです。本が売れたことはもちろん嬉しいですが、カランダーシという存在を少しでも知ってもらえる良い機会だったと思えました。ブースに来てくださった方々、本をご購入くださった方々、応援してくださった方々、皆さんに感謝申し上げます。

今後ともよろしくお願いいたします。

Instagram、YouTube、noteもよろしくお願いします。
過去のダイアリーはこちらから
:https://karandashi.ocnk.net/diary




2025年11月15日


先週末、ずっと娘と何があっても応援してきたグループの最後のコンサートに行ってきました。幕引きの美学を感じられる印象深い内容でした。そしてその後は母娘2人で志摩方面へ慰安?旅行に行ってきました。


海の見えるホテルの部屋でゆっくりできましたし、食事も美味しく、英虞湾クルーズも楽しめて良き旅でした。静かな海の波がずっとどこまでもキラキラ光っていて綺麗で心癒されました。感謝。

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。
よかったら遊びにいらしてください。


文学フリマに持ってゆく本(リトルプレス)が出来上がってきました!絵本出版をイチから自分でやってきましたから、本を作ることのあらましはもちろん心得ていますが、今回は字が多くページ数も多いので、勝手が違います。単純に作業量が多くて大変だわこれ…とひいひい言いながら作りました。

表紙デザインは、当初もっとナチュラルな優しい雰囲気のものを漠然とイメージしていましたが、作業に追い詰められる内に、ナチュラル路線?何それ?もっと攻めなきゃでしょという感情になってしまい、赤基調のロゴデザインを活かしたものをあっと言う間に作ってしまいました。

この本のタイトルは『ロシア絵本的日常ーそんな甘い話なわけはないでしょう?』です。副題も作っている最中に思いついた文言です。ロシア絵本的日常という言葉が硬いので何か肉声に近い音が欲しかった、というのはあります。

表紙にはモスクワ動物園で出会ったきつねの画像と短いロシア語のお話を添えました。是非読んでください。

内容は先週お伝えしたように、bloggerで公開していたblogをまとめたものです。今こそロシア絵本の世界を知ってほしい。ロシア絵本の世界の紹介になればと思ってまとめました。読んだ方も一緒に知ってゆくという感じで読んでいただけるかと思います。好奇心の赴くまま気になった事を探ってゆく内容です。出版の事や初めてのドキドキロシア旅行記もあります。blogの大筋はそのままですが、文体を変えたり、手も加えましたし、部分的書き直しもあります。画像も変えたり減らしたり増やしたりしてます。

前書きの見開き2ページは書下ろしです。結構書き直しました。書きたいことは山ほどあれどですが、全体とのバランスもありますし何とかまとめという感じです。

ここからは恥ずかしながらお詫びと言い訳です。ひとりで急いで作りましたので校正など行き届いてないところはありますし、とんでもないミスをしているかもしれません。どうか、受け取っていただいた方は広い心で読んでいただけますと幸いです。

娘がこの表紙を見て「ボルシチ色」と言いました。そうかもしれませんね。(直)
Instagram で中を少しお見せしています。
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YouTubeショートでもご覧いただけます。ご登録・評価をお願いします。

これまでのダイアリー https://karandashi.ocnk.net/diary










2025年11月07日

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。
よかったら遊びにいらしてください。

小菊の鉢が盛りを迎えました。コスモスもここに来て花数も増え色も深くなってきました。よく見るとコスモスの花一つずつに小さなミツバチがいて蜜と花粉を集めています。どこから飛んできているのでしょうか。ちょっと気になっています。

さて、前述の23日に初参加させていただく文学フリマですが、一冊本をまとめまして今現在入稿を済ませ今出来上がりを待っているところです。タイトルは『ロシア絵本的日常-そんな甘い話なわけはないでしょう?』です。ご存知の方もいるかと思いますが、Bloggerで公開していたあのblogを加筆修正しまとめ直しました。

コンテンツが決まっているから制作は楽なのでは?と浅はかに思っていましたが、ブックデザイン決め、テキストの見直し、画像確認、資料の再確認などなど結構やる事が多く、それなりに大変な日々で結局当初のプランのギリギリの入稿となりました。

テキストと文字をどうやってお見せするのがいいのかは考えました。そして自分でも意外だったのは表紙のデザインが案外すんなりと決まったことでした。これは多分ぎゅっとテキストと向き合ってきたからでしょう。寝不足の制作テンションマックスの状態にテキストの精神が乗り移ったせいかちょっと攻めた感じになりました。

今回ネットでおすすめしている方がいたので無印良品のNOTEBOOK MINIを制作の相棒として使ってみましたが良かったです。ページごとのチェックなどなどにとても役に立ちました。

出来上がってきたらまた具体的にこちらでも紹介いたします。よろしくお願いします。

ロシア絵本を紹介しています。よろしくお願いします。

リュバロフ画の『ユダヤ小話(アネクドート)集』は、ユダヤ人の機知とユーモアが生み出す皮肉風刺のスパイスを効かせた面白話とリュバロフの独特な細密で芸術的表現が知性そして胸の奥の感情を刺激します。ここから何を連想しどんな哲学を受けとるのか…いずれにせよ大変ユニークな見応えのある一冊であることは間違いはありません。(カランダーシ商品紹介文より)

リュバロフといえばここでも以前ご紹介したと思うのですが、リュドミラ・ウリツカヤ作『子供時代』(沼野恭子訳・新潮社)でのコラボレーションがやはり印象に残っています。この本の序文でウリツカヤはリュバロフについて「まわりの世界やそこに住む人々に対する見方がとても多くの点で一致する」と言っています。

リュバロフは1944年生まれ。早くからから才能を見出され、55年から62年までモスクワ中等美術学校で学びます。その後書籍美術に関わり100冊を越える仕事を残しています。1990年に田舎に引っ越したことで劇的に人生の捉え方が変わり作品にもその影響が色濃く反映されるようになります。

表層的なまやかしを剥ぎ取った奥底にある人間の本当の姿は不気味で悲しくてそして滑稽で、鏡を見せられているような気持ちにもなります。

リュバロフの深く鋭い眼差しを本書で是非ご覧ください。

InstagramとYouTubeにて絵本紹介動画を公開しています。ごらください。(直)




2025年11月07日

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。
よかったら遊びにいらしてください。

小菊の鉢が盛りを迎えました。コスモスもここに来て花数も増え色も深くなってきました。よく見るとコスモスの花一つずつに小さなミツバチがいて蜜と花粉を集めています。どこから飛んできているのでしょうか。ちょっと気になっています。

さて、前述の23日に初参加させていただく文学フリマですが今現在入稿を済ませ今出来上がりを待っているところです。タイトルは『ロシア絵本的日常-そんな甘い話なわけはないでしょう?』です。ご存知の方もいるかと思いますが、Bloggerで公開していたあのblogを加筆修正しまとめ直しました。

コンテンツが決まっているから制作は楽なのでは?と浅はかに思っていましたが、ブックデザイン決め、テキストの見直し、画像確認、資料の再確認などなど結構やる事が多く、それなりに大変な日々で結局当初のプランのギリギリの入稿となりました。

テキストと文字をどうやってお見せするのがいいのかは考えました。そして自分でも意外だったのは表紙のデザインが案外すんなりと決まったことでした。これは多分ぎゅっとテキストと向き合ってきたからでしょう。寝不足の制作テンションマックスの状態にテキストの精神が乗り移ったせいかちょっと攻めた感じになりました。

今回ネットでおすすめしている方がいたので無印良品のNOTEBOOK MINIを制作の相棒として使ってみましたが良かったです。ページごとのチェックなどなどにとても役に立ちました。

出来上がってきたらまた具体的にこちらでも紹介いたします。よろしくお願いします。

ロシア絵本を紹介しています。よろしくお願いします。

リュバロフ画の『ユダヤ小話(アネクドート)集』は、ユダヤ人の機知とユーモアが生み出す皮肉風刺のスパイスを効かせた面白話とリュバロフの独特な細密で芸術的表現が知性そして胸の奥の感情を刺激します。ここから何を連想しどんな哲学を受けとるのか…いずれにせよ大変ユニークな見応えのある一冊であることは間違いはありません。(商品紹介文より)

リュバロフといえばここでも以前ご紹介したと思うのですが、リュドミラ・ウリツカヤ作『子供時代』(沼野恭子訳・新潮社)でのコラボレーションがやはり印象に残っています。この本の序文でウリツカヤはリュバロフについて「まわりの世界やそこに住む人々に対する見方がとても多くの点で一致する」と言っています。

リュバロフは1944年生まれ。早くからから才能を見出され、55年から62年までモスクワ中等美術学校で学びます。その後書籍美術に関わり100冊を越える仕事を残しています。1990年に田舎に引っ越したことで劇的に人生の捉え方が変わり作品にもその影響が色濃く反映されるようになります。

表層的なまやかしを剥ぎ取った奥底にある人間の本当の姿は不気味で悲しくてそして滑稽で、鏡を見せられているような気持ちにもなります。

リュバロフの深く鋭い眼差しを本書で是非ご覧ください。(直)





2025年11月01日

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。よかったら遊びにいらしてください。

先日、園芸店で数珠玉の鉢植えを見つけ安かったこともあり購入しました。子どもの頃、実家の庭にあり、よく実をとって首飾りにして遊んでいた事を思い出します。何の役に立つわけでもないですが、庭に数珠玉があるのは何だかしみじみと嬉しいです。

11月になりました。このところ気温も低く、よく雨が降ります。もう夏の虫はいないと思ったら今朝紫陽花の葉の上でじっとしている1匹のショウリョウバッタを見つけました。今日はお天気もいいし良い一日を過ごるといいねと思いました。

今週はコズリナ先生ご指導のクニーシカの会がありました。今回は新しい方の参加があり嬉しいことでした。感謝。ロシアの文化などに興味を持ち調べたりしている中でカランダーシを見つけてくださったとのこと。ありがたい事です。

会が終わり、コズリナ先生と次のテキストの事もあり少し打ち合わせをしましたが、少し前から考えていたアイディアなどを聞いていただくことができました。良かったです。

ロシア

絵本と今回はレーベジェフの研究書『ウラジーミル・レーベジェフ』もご紹介します。

著者は美術史家で作家のフセヴォーロト・ペトロフ。レーベジェフより21歳歳下の著者が生前のレーベジェフのアトリエに通い著した多様な作品群を網羅した研究書です。他では未発表の作品、写真など収録されています。

今著の紹介文に、レーベジェフは児童画家の後継者育成へ尽力したとありました。1920年代、多くの才能がレーベジェフの元に集まり、彼の指導の本、活発な創造運動が展開されましたが、この働きがロシア絵本黄金時代の礎となったのは間違いありません。

本書はきっと彼の類稀な才能とリーダーとなる資質、情熱のルーツなどを知る助けになるでしょうし、そして当然弾圧という重い事実に向き合うことを余儀なくされるでしょう。ゆえにロシア絵本の歴史を知る上でも貴重な一冊と言えるでしょう。(直)

2025年10月25日

一気に季節が進み困惑です。そんな不安定な気候の中でしたが、今週は福岡まで行ってきました。福岡空港のシェアラウンジは初めて利用しましたが、ひとときやるべき作業に集中することができ助かりました。

お知らせがあります。11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。

文学フリマとは「作り手が「自らが《文学》と信じるもの」を自らの手で販売する、文学作品展示即売会です。」

来場にあたっての事前予約は不要です。よかったら遊びにいらしてください。

よろしくお願いします!(直)








2025年10月20日

今年も国立科学博物館の「きのこ展」のご案内を『わいわいきのこのおいわいかいーきのこ解説付き』でお世話になって保坂健太郎博士からいただきました。
今回のテーマはきのこの名前だそうでとても面白そうです。
https://tbg.kahaku.go.jp/event/2025/10kinoko/

ということで、私も『わいわいきのこ…』の中のベニテングタケについて調べてみました。ロシア語ではМухоморと言いますが、мухоは蝿、морは疫病などによる大量死などの意味があります。このきのこが蝿の殺虫剤に使われていたことからそう呼ばれるようになったようです。

この話をロシア語の先生にしてみたら、ベニテングタケは毒があり人間は食べられませんが、ヘラジカはお腹の具合が悪い時にこのきのこを食べてお腹を治すのだということを教えてくれました。調べてみたら、寄生虫を追い出す効用があるという説はありますが詳しい解明はまだされていないようです。

さて、19日午後から板橋中央図書館ボローニャ絵本館の外国語お話会でロシア語で『うさぎのいえ』のお話をしました。お人形たちと一緒に、組み立てられる木の皮のお家と氷のお家を使いながらお話することができました。感謝。

このお話は動物が主人公ですが、お家の存在がとてもとても大切です。ですから、今回は、実際にお人形を使ってお家を建てるというダイナミックな展開を組み込みこんでみました。実際にお家という存在を登場させることで、追い出す、追い出されるというリアルが伝わりますし、お話の世界をより楽しんでもらいたいと思ったわけです。

この2つのお家、素材は段ボールです。制作は夫が請け負ってくれました。色々考えて組み立てられるように工夫をしてくれ感謝です。

実際にこのお家は子どもたちがとても興味をもってくれました。そしてお話会が終わった後、お家を組み立てて遊ぶこどもたちや仕組みをじっくり確かめたりするお父さんもいらして賑わいました。

昔の話になってしまいますが学生時代のサークル活動でちょっとだけ人形劇をやったことがあります。以来、パペット人形には親近感があります。もちろん難しさもありますが、これからも工夫しつつ使ってゆきたいと思います(直)



2025年10月11日
今夏、外にいる1匹のコオロギの威勢のいい鳴き声を聞きながら毎晩入浴していたのですが、今週になってその声が聞こえなくなりました。成虫になってから1ヶ月くらいが寿命と知り、ああ、と切なくなった2日後、また1匹鳴く声が聞こえ始めました。元々のコオロギが鳴くことを休んでいたのか、別の個体が鳴き始めたのか、秋の夜長に謎は深まるばかりです。

庭の隅っこに植えたススキが大きくなって花穂をつけて風に揺れています。金木犀も咲き出しました。そして来週はずっと雨。やっと半袖にさようならです。

今週は横浜に用事があり、読むのを先延ばしにしていた『文化の脱走兵』(奈倉有里著講談社)を鞄に入れて出かけました。

2022年の春に始まりそしてまだ続いている現実について、ありとあらゆる人々がその立場に則って様々な場所で語ったり、書いたりしています。敢えてあまりそういうものに近づかないようにしてきたところもあるのですが、これは読んでみたいと思いました。

文学というフィールドで生きる作者による緊張感のある時事的な事柄に対する本質的な提言を含むエッセイ集です。一つの視点として受け取りました。受け取って色々思考しています。整理して言語化ができるといいのですが。

ロシア絵本を紹介しています。よろしくお願いいたします。(直)
インスタ動画https://instagram.com/p/DPqd9bokrp1/?utm_source=qr










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