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ロシア絵本的日常【ダイアリー】:2017
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2026年07月11日

晴れて暑くなった庭先で地植えの百合が咲いています。先週、鉄砲百合とこちらに書いたのですが、カサブランカですね。身長を越える高さで年々立派になっています。

まだ気温が低い時に、カランダーシのベランダの椿三姉妹を一回り大きな鉢に植え替えました。手前は初めて植えてみた八重のベコニア。花は小ぶりですが小さな薔薇のように花びらが重なって綺麗です。

今月号の『MOE』(白泉社)を買いました。それはもちろん特集が「憧れの少女漫画」で付録が大島弓子作「綿の国星」のチビ猫クリアファイルだったからですが、表紙も綺麗で眼福です。

漫画の影響を言葉にするのは難しいのですが、心の中にに大島弓子の作品はいつもずっとい続けていて、だからこそ、私は今こういうことをやっているのだとも思っています。

ということで久しぶりに『大島弓子にあこがれて』(ブックマン)でも眺めましょうかと棚から引っ張り出してきたのですが、薄桃色の背表紙が陽に焼けて白っぽくなっているのに驚き、そして少々切なくなりました。ちょっと前に購入したような感覚でしたが、奥付けで10年前に買ったとわかりました。時が経つのは存外に早いものです。

ロシア絵本を紹介しています。InstagramやYouTubeもご覧ください
『くじらが来たとき』はベルギー、オランダで出版されたものの翻訳版です。

母親が病気になり父親によりある島の海辺の祖父の家に連れてこられた「私」。少年カイと仲良くなりうさぎと遊んだりガラスの瓶に手紙を入れて海に流したりします。

そしてある時海岸に打ち上げられた鯨たちを見つけます。母親の容態は悪くなりそして…。私は海岸へ行き、鯨の背中に乗り沖へ行こうとします。

重いテーマを扱った絵本です。悲しみと不安な日々が丁寧に描かれます。そしてそのはかりしれない私の不安と悲しみに寄り添ってくれる祖父、そしてカイという少年の存在、そして父親のありよう。

絶望の底に落ちながらも生きてゆくことの尊さ…淡々とした文章表現と幻想的な絵の表現でこの絵本はそっと教えてくれます。




2026年07月04日

7月になりました。梅雨空が続く毎日です。鉢植えの百合が咲揃って良い香りを漂わせています。百合は種類も多く最近注目しています。我が家ではこれから鉄炮百合や高砂百合が咲きます。

年に一度の健康診断の帰りはお決まりのカフェ・ロシアさんへ。空腹の胃に熱々のきのことサワークリームのつぼ焼きが沁みました。ボルシチも美味しかったですし、ここはいつ来ても変わらない雰囲気でホッとします。そして今週はちょっと頭に来ることがあったのですが、近江屋洋菓子店の「もも」を食べて気持ちを立て直しました。

先週の木曜日になりますが、クニーシカの会を開催しました。『Серебряное Копытце』のお話をコズリナ先生のご指導で読み進めて行くことができました。このテキストは昔の言葉が多く、また作家独特の言葉使いもあって中々手強いです。

孤児だった女の子とひきとってくれたおじいさんとの新しい暮らしが始まります。皆日中はそれぞれの仕事をこなし、夜になるとおじいさんがお話をしてくれますが、女の子は伝説の銀の蹄を持つ鹿のことが気になって仕方ありません、という内容です。

文中にда(andなどの意)という言葉がたくさん出て来るのですが、これは19世紀あたりの特徴で、それがだんだんと時代が進むについてれиという言葉に変わってきたということだそうです。時代と共に同じ意味でも表現が変わる実例ですね。他にも古い表現が出てきますし、難しさもありますが、そういう物語を丁寧に読んでゆく面白さがあります。

ロシア絵本を紹介しています。再入荷した『アレクセイ・トルストイのお話集』には
69篇の昔話やおとぎ話が収録されています。ヤナ・セドバが描く美しい幻想的な挿絵が魅力です。

セドヴァは1985年生まれの若き実力者で国内外のコンクールの受賞歴があり、最も期待されているアーティストの1人です。

お馴染みの素朴な昔話を芸術性の高い不思議な印象を残す表現で描いており驚かされます。今みで見たことのない「おおきなかぶ」や「マーシャとくま」の挿絵にこの本で出会えます。その豊かなイマジネーションの賜物を是非じっくり味わってほしいです。

青など寒色の様々な表情が出てきます。そのひんやりとした感触が独特の世界観を伝えます。民話表現の未来を感じさせる見応えのある一冊といえるでしょう。

『森のきのこバスケット(62個のきのこ)』もご紹介していますが、実物の様子がよくわかるInstagramも是非ご覧ください(時差あり)
2026年06月27日
今週は何回か地震があり、台風のせいで雷が鳴り、そして駅前で火事騒動があり、ジシンカミナリカジオヤジのオヤジ以外の怖いものに遭遇してしまいました。

台風なので咲きだした百合を玄関に避難させました。家中が甘いいい香りに満たされています。そしていよいよ最後の紫陽花が咲きだしました。お花も葉っぱも小ぶりですが、我が家で一番大きな株です。

雨の合間を縫い、ご近所の「もりのこと」https://morinokoto.stores.jp/で開催中の矢原由布子さん原画展+村松昭さん絵地図の世界展を見てきました。

矢原さんの草花の作品は、お花の色などが濃くはっきりしていて、嫋やかでありながらイキの良い瑞々しさを感じました。手描きのお散歩日記には押し葉やイラストや細かい文字がびっしり!絵が描ける事、文字がきれいに書けることって本当に素敵なことで羨ましいと思いました。

新刊『ココロはなやぐ草花ノート』(文一総合出版)を購入しました。矢原さんの観察眼と知識と好奇心が詰まった身近な草花の素敵な「見所」が書かれているので、見過ごしがちな足元にある宝物を再発見させてくれそうです。

村松昭さんは、今まで鳥瞰絵図を50点も作っていらっしゃる鳥瞰図絵師さんですが、それが独学によるものと知り、驚きました。奥多摩、野川、高尾山、富士山…などの大きな鳥瞰絵図が広げて展示されていましたが、普通の地図を見るのとは違う「眺め」が面白く、そう、自分が空を飛んでいるみたいな視点にワクワクしてしまいました。身近な『たまがわ』(偕成社)を購入。水源地から羽田空港までの旅を空を飛んでいる気分で楽しみたいと思います。

このお二方の作品は、その内容から表現の正確さや緻密さがもちろん必要とされるものであるけれど、それだけではないそれぞれの作家らしい才能と個性と体温が伝わってくること、何よりクリエーターとしてのマジの熱量が感じられたところがとても素晴らしいと思いました。長靴を履いて出かけて良かったです。

ロシア絵本を紹介しています。その中から『バジル君の庭でー木はどうやって排泄するの?』は、バジル君の庭シリーズの中の1冊でフランスで作られた絵本の翻訳版です。
植物の不思議に興味を持ちはじめ、色々考えるバジル君にキャロットおばあさんが答えゆく形で自然の秘密を学んでゆきます。

今回はなんと木はどうやって排泄するのか?というユニークな疑問に注目したお話です。ある日、バジル君はおばあちゃんのお庭で犬のピートのウンチを踏んだと思ったら、おばあちゃんから、それはハリネズミのウンチだと教えられます。バジル君はハリネズミがウンチをすることを知りませんでしたからびっくりして、そこから他の生き物、さらには木もウンチをするのか疑問を持つのです。

この絵本では木は取り込んだ物質中の利用できない物質や害になる物質を、蓄えたり排出したりしている仕組みを説明しています。同じ理論でオナラもしていると教えます。

人間も木もいらないものは体外に排出しているんだよ、ということですね。動物と植物と並列に考えるというところがユニークですね。という、とても科学的で少し難しい内容とも言えますが、絵を見るとバジル君は素朴な愛らしさ満開の小さな男の子ですし、キャロットおばあさんは緑のブーツにボブカットのおしゃれさんで親近感がわきますから堅苦しさはなく、それに季節の花や実が描かれたお庭がとても魅力的で見ているだけで楽しくなってしまうわけです。(楽しみながら一緒に自然の不思議を知るこのシリーズの他の本も読んでみたくなりました)(直)

2026年06月21日

半夏生の花が咲き、小さな鉢の梅も実も熟してきました。紫陽花とアナベルが通路を塞ぐ梅雨最中、今年も夏至がやってきました。

滝野川の小学校の火事は衝撃でしたが、怪我はあったものの無事だったことに安堵するとともに咄嗟に冷静に命を守る行動が自分にできるのかということを考えさせられています。というのも先日地震があり、カランダーシの部屋にいた私は、結構長く揺れたのでどうしたらいいのかちょっとオロオロしてしまったわけです。

予約していた『すみれのさとうづけ』が絵本のセレクトショップ「絵本の小径」さんhttps://ecomichi.base.shop/から届きました。文章の石井睦美さんと絵のKrimgenさんのサイン入りです。優しい気持ち溢れる素敵なお話と温かで愛らしい絵に、思わずニコニコしてしまいました。すみれのさとうづけの作り方も載っています。そして裏表紙の情景がまた良くて…

ロシア絵本を紹介しています。InstagramやYouTubeでも時差がありますが中を少しだけお見せしています。

その中から、サンクトペテルブルク在住で、1979年生まれのねこを描く画家として人気のマリヤ・パブロワ画の『ねこについてーロシア詩人たちの詩による』は、芸術的で美しい珠玉のねこ鑑賞絵本です。ダニイル・ハルムス、ユンナ・モーリツ、イワン・ブーニン、などのねこについての詩とパブロワの油彩で描かれた優美なねこたちのコラボレーション。

言葉の煌めきは絵画のねこたちをさらに輝かせる力を持っていますが、ねこたちはそんなことにはお構いなく、ただ明度の高いサンクトの陽射しの中で自由に自分たちの人生を生きているだけという表情を見せています。

拙著『ロシア絵本的日常ーねこめくるめく』でもご紹介させていただいたのですが、サンクトは歴史ある街並みが魅力ですが、ねこの街としても有名です。パブロワは、そのサンクトのクラシカルな雰囲気の中で暮らすねこたちのあまりにねこらしい姿の描写が魅力の画家で、人々の暮らしと共にあるねこへの愛情とそして尊敬とが伝わってきます。

ただ、ねこへの深い愛情を持っているからこそ感じてしまう「種」の違いによる距離感というものもパブロワは描いているのだなと個人的には思っています。じっと見つめ合っても、美しい瞳の奥にあるものは永遠に謎だと気付かされてしまいますから、見ているうちにちょっとだけ切なくもなってきます(個人の感想です)

さて、前述の命を守る行動についてですが、一人暮らしをしている娘が飼っているまだ生後半年にも満たない子ねこが、地震の時、抱いていた娘の腕を振り解き、ソファーの下に逃げていったと聞きました。人間の腕の中よりもソファーの下が安全だと、誰にも教わらずに咄嗟に判断できる能力が小さなねこにもあるわけで感心させられました。このこと以降、敬意を表してこのねこの名前に先輩をつけて呼ぶことにしています(直)

2026年06月13日

梅雨らしい日が続いています。家の壁際の片隅の擬宝珠が今年も花を咲かせ始めました。決して条件の良い場所ではないので申し訳ないと思っていますが少しずつ株が大きくもなっています。

申し訳ないと言えば、今年もアイビーを植えているハンギングの鉢で捩花が一つだけ健気に花を咲かせました。昔は地面で咲いているのを見かけていましたが、工事などを経てその場所もなくなり、絶滅してしまったかと思っていたのですが、どうやらこの鉢に種が飛んでいたらしく、ひと株だけ生き残っているのです。

この鉢にはいつの間にかスミレの株もいくつか定着していて春に花を咲かせます。昔の庭の記憶を凝縮したような不思議な寄せ植えです。ギュウギュウ狭くて申し訳なく思ってもいるのですが植え替えが上手くいくのか自信もなく見守っています。

近江屋さんのさくらんぼのタルトをいただきました。前回、いちごのケーキをいただいた時は中東関連で箱の絵の印刷はなかったのですが、復活したようです。

先週、クニーシカの会の講師をしていただいているナディア・コズリナさんの公開講義が早稲田大学でありましたので行ってきました。テーマは「ソ連におけるパフォーマンス・アートー鉄のカーテン崩壊前に開かれたもうひとつの現実」というものでした。

1930年代後半以降、社会主義リアリズム以外の表現が禁じられアーティストたちは芸術家同盟に登録しないと絵具も与えられないし美術展を開くこともできない状態でした。そんな中で、限られた人たちにしか届かないし絵画や彫刻のように後世には残らないけれど、パフォーマンスという表現方法でアクションを起こす芸術家たちがいたこと、そしてその具体例について紹介と説明がありました。

1974年有志により開催された野外展示会が当局によりブルドーザーで破壊された事件は世界にも報道され衝撃を与えましたが、そういう時代にあって、行動するアーティストたちはグループを作り、家の中に巣を作り巣篭もりをしてみたり、地球の反対側に向かって穴を掘ったり、森に出かけて謎の遊びをしたり、突如プラカードを掲げてみたり、演奏会の舞台に馬を連れてきたり…多様な実践を繰り広げたのです。

これらの試みは儚い試みであったのでしょうか。ある人々たちからすれば、一見それらはあたかも何もなかったかのように見えるかもしれませんが、彼らは閉塞の中で芸術の新しいあり方を提示しましたし、何よりも創造を諦めなかったという事実が私は大切だと思っています。彼らが残した波動の軌跡は多くの示唆を含んでいますし、アートとは何かという問いも含めて今後も意識してゆきたいです。

ロシア絵本を紹介しています。コナシェーヴィチ画『マルシャーク作品集ーこどもたちへ』について下記商品紹介文です。InstagramやYouTubeで時差がありますが、中身も少しご紹介しています。

アヴァンギャルド絵本の時代から1959年までのマルシャークとのコンビで作られた作品集です。
コナシェーヴィチは1888年生まれ。レーベデフと共にロシア絵本の黄金期のダブルセンターをつとめた画家です。ビリービンと同じく「芸術世界派」出身で、こどもはリアリストであるとの見解から、正確でディティールにこだわりながらもわかりやすさに注力し、ストーリー展開を映画に参考にするなど絵本の革命を推し進めてゆきました。

やがて表現の世界は暗い雲に覆われてゆき、仲間たちや芸術家たちの悲劇や苦悶を目の当たりにします。その時代の真っ只中にありながら、こどもたちには楽しく明るい世界を届けようとマルシャークと共に真摯に取り組んだ作品の数々が網羅された作品集です。
代表作『火事』や珍しい日本を舞台にした作品なども収録。


2026年06月06日

6月。雨の季節が始まりました。いきなり台風が来て近所の川の増水がテレビで取り沙汰されるなど波乱の幕開けですが、それはそれとして今年も無事にささまさんの紫陽花をいただけました。

台風が来る前の月曜日に、八ヶ岳の絵本美術館に「アルプスが生んだ絵本画家・エルンストクライドルフの世界展」に行ってきました。Instagramもご覧くださいhttps://instagram.com/p/DZNLWjVSwwx/?utm_source=qr

クライドルフの展覧会はBunkamuraで開催されてものを見たのが14年前になりますし、絵本美術館に行くのは7年ぶりとなります。この季節に行くのは初めてなのでそれも楽しみに出かけました。

カッコウが鳴く声を聞きながら、青葉の小径を歩き階段を登り美術館のポーチに着いた時、ああ、そうそう、ここで靴を脱ぐんだったと思い出したり、元気でまた来ることができて良かったなぁなんて思ったり。

今回は、静かな環境の中、クライドルフの作品と資料など150点の展示品をそれこそ間近で心ゆくまで見ることができてありがたかったですし、リトグラフの技術や、浮世絵との対比など学びも得られましたし、大変贅沢な時間を過ごすことができました。

クライドルフは、三鷹台にあったビーラビッツの店主の熊谷さんから教えていただいたのですが、擬人化したお花など美しく繊細で柔らかい絵柄と、その密やかで愛すべきお話の世界観に魅かれ好きになりました。『ふゆのおはなし』は心の宝物ですから、初版刷り出し作品と同じ空間にいられるだけで幸せなことでした。

絵を見た後は、テラスでお茶を飲みながら、しばらく梢をわたる風の音を聞いていました。色々な鳥の声も。

広々

とした原村の景色や、お昼に寄ったレストランのお庭やあちこちで見かけたお花たちにクライドルフの絵本のイメージを重ねてみたり、八ヶ岳の自然も楽しみながらのありがたい初夏の1日でした(直)
2026年05月30日

緑濃くなってきた庭に白いアナベルが映えます。薄紫の八重の額紫陽花もきれいです。今年も暑くなってきたので朝早い時間の水遣り習慣が始まりました。良い習慣とも言えるのですが、寝ぼけ気味なので躓いたりしないように、慌てない、走らないが鉄則です。

さて、先週の「かこさとしの科学絵本展」について追記です。かこさんはソビエト時代の子供向け雑誌を20年間にわたりお茶の水の書店を通じて定期購読しており、感心されていたということ、そしてその雑誌で見たマトリョーシカの絵物語にヒントを得てだるまちゃんが誕生したを知っておりましたから、展覧会のかこさんのパネルのお部屋の展示のどこかに当時の雑誌が紛れてないかなぁと期待して探しましたが残念ながら見つけることはできませんでした。

カランダーシの部屋にも資料としてかこさんが読んでいた簡素な作りの当時の雑誌と立派な復刻版があります。子どもを楽しませたい!という作り手の熱意伝わるとても素敵でユーモア溢れる内容なのでかこさんもきっと面白がったに違いないと確信できますし、色々なヒントを得られたのではと思います。興味のある方は是非オープンルームでご覧ください。


今週、タイトルを知っていて、ストーリーも大体知っていて、原画も見たことがあるのに、ご縁がなくて?絵本を見たことがなかったナタリー・パラン画の『バーバ・ヤガー』(福音館)を入手しました。

ナタリー・パランは1897年生まれのロシア人ですが、モスクワで構成主義など前衛的美術教育を受け、その後フランス人と結婚して渡仏してカストール文庫で絵本の仕事を始め、ロシアアヴァンギャルド絵本の流れを海外で開花させます。

お話は継母にバーバ・ヤガー(森に住む妖怪お婆さん)のところへ行くよう言われた女の子が、親戚のおばさんに教わった脱出方法を駆使して無事に帰ってくるというものですが、バーバ・ヤガーの家の労働環境がブラックだったことも暴かれて面白いお話です。

色味を絞ったシンプルで親しみやすい図柄と大胆な構図は、視覚的にとてもわかりやすく小さな子どものことをよく考えられて作られていることが伝わってきますし、なんて素晴らしい絵本だと今更ながら驚嘆した次第です。扉絵の民族衣装を着た女の子たちの可愛らしいこと!

で、実は今回ちょっと調べてみてわかったのですが、名前のロシア語の名前の表記がПарэнとなっており、ロシア語の読み方としてはパランではなくパレンということ。フランス語的にはパランなので、日本でもパランなのでしょう。

カランダーシではチェーホフ作の『カシタンカ』を扱っています。こちらの挿絵はシンプルながら陰影があり、物語の内容と呼応し合い余韻が残る味わいがあります。こちらもフランスで作られたものですが、異国でバーバ・ヤガーやチェーホフの本を作るパランに祖国への愛を感じます。

ロシア絵本を紹介しています。『エルミタージュ美術館の全て』はその歴史や、驚くべき収蔵品である孔雀時計や空中庭園、騎士の間などについて、そしてねこがなぜ飼われているのかなどについても知ることができる絵本です。








2026年05月23日
夏のように暑い日が続いたかと思えば、急に気温が下がり困惑の日々です。雨が降り紫陽花がだんだん本気を出し始めてきました。

国立科学博物館で開催中の「かこさとしの科学絵本展」に行きました。人の少ない平日を狙って行ったつもりが、ちょうど博物館の日ということで入場無料だったため結構な人手でした。

だるまちゃんと絵本の大きなパネルに迎えられ、かこさんの仕事部屋にワクワクしながら迷い込み、年表を見ながらかこさんの足跡を確かめ、そして『かわ』(福音館書店)を皮切りに『海』『地球』『宇宙』『人間』などの科学絵本を科博研究員の尊敬と親しみのこもった解説とともに楽しみ、生物進化を表現しようとした生命図譜の壮大で緻密な描き込みに息を呑み…かこさんの科学教育への情熱と信念がひしひしと伝わってくる見応えある展示でした。

『かこさとしの科学絵本』(主婦の友社)を購入しました。かこさんの科学絵本に対する考え方がよく伝わってくる内容でしたが、知識偏重とは異なる「かしこくなる」ことの大切さについて、かこさんは「民主主義は、その構成員が衆愚である場合悪平等の社会を現出し、やがて破滅の道をたどります」という言葉で説いています。科学の世界の入り口として、興味を促し、好奇心を育む絵本の役割は大きいと感じました。

図書コーナーでは、科博研究員が選んだ科学絵本が並んでおり『わいわいきのこのおいわいかい』も並んでいました。擬人化しているもののきのこ描写が正確で科学的にも認められたマーヴリナの画力!は本当に素晴らしいのだと改めて思ったことでした。

今週はクニーシカの会(指導ナディア・コズリナ先生)があり『СЕРЕБРЯНОЕ КОПЫЦЕ』を皆で読み進めました。ウラル地方のお話で鉱物が取れる村のお話です。一人暮らしのおじいさんが孤児の女の子を引き取ろうとその子を預かっている大所帯の家に行きます。

その女の子を指す言葉でПОДАРЁНКАという言葉が出てくるのですが辞書にはありません。ПОДАРОК(贈り物)という言葉がベースにあるので、参加者の方から貰いっ子という言葉の提案があり、なるほどと思いました。またТЫ(君=対等、目下に使う)という言葉を女の子がおじいさんに対して使っている違和感ついて質問したところ、昔、田舎ではВЫ(あなた=目上や複数に使う)という言葉は王様が来ても使わなかったと教えていただき驚きました。人間同士の距離感がとても近かったからだそうです。当時の相続の話なども教えて頂き色々勉強になりました。

ロシア&エストニアの絵本をご紹介しています。時差がありますがInstagramやYouTubeなどで中も少しご覧いただけます。よろしくお願いします(直)



2026年05月16日

我が家のバラはほぼ終わりましたが、アンジェラはまだ散らずにいて黄色いバラはこれからです。今年は塀際のクリーピングタイムがたくさん花をつけました。ヤマボウシの花が涼やかです。


日曜日はちひろ美術館「『てぶくろ』の画家ラチョフと民話絵本の世界」展「ちひろ いつもとなりにー子どもと動物」展が最終日だったので行ってきました。

親子連れで賑っていた民話の世界の展示室は、絵を見るだけでなく、絵本もたくさん置いてあるので、子どもたちはもちろん大人たちもゆっくりと民話の世界に浸れるところがとてもいいなぁとあらためて思いました。

そしてロシア絵本の歴史がわかる展示もあったことはとても意義深いことでした。SNSでも発信されていましたが、国家や政治と芸術文化との関係を知ることはロシア絵本理解のためだけではなく、今とても大切なことだと思うからです。



いわさきちひろさんの絵の展示では、『つるのおんがえし』の表紙が懐かしく、子ども時代に美しいと思った気持ちが蘇ります。今回は図書館にも寄ったのですが、窓辺にはお話の世界そのままの何とも微笑ましいてぶくろのオブジェが飾られていました。嬉しいことに書棚に『うさぎのいえ』も並んでいました。

この展覧会が始まった頃は、美術館のお庭はまだ冬景色でしたし、コートを着て出かけていましたが、最終日には緑陰を初夏の風が通り抜け、白いバラを揺らすほど季節が進んでいました。期間中、想像以上にたくさんの来館者があったとお聞きしました。『てぶくろ』という1冊の絵本が持つ力、温かさ、そしてメッセージの大きさと深さは偉大ですね。

その『てぶくろ』のお話のように私たちは、ちひろ美術館という「てぶくろ」に呼び寄せられ、どんどん集まり、中に入れてもらって素敵な時間を過ごし、ありがたいことに一度家に帰ってもまた訪れることもできましたけれど、お話に終わりがあるように、展覧会も終わってしまいました。

でも、散り散りになった私たちは、きっと「てぶくろ」の中にいた温かいひとときのことを忘れないでしょうし、またいつの日か呼び寄せられたらきっと集まることでしょう。雨の日でも。雪の日でも。ですから、その日まで元気でいることにしましょう。感謝。

ロシア絵本を紹介しています。ラチョフの民話集ももちろんですが,ヴェラ・パヴロヴァ(1952-2015)の『ロシア民話集 きつねとつる』にも是非注目してほしいです。私が勝手にネオ・フォークロアと呼んでいる流れを汲むアーティストです。ラチョフの表現との見比べなども面白いです。
以下、以前書いた紹介文です。


「懐かしくて新しい昔話の挿絵の世界…色調を抑えた芸術的で美しい挿絵は独創的で不思議な魅力に満ち溢れている。大胆で斬新な構図が細かい丁寧な描き込みにより説得性を持ち、宗教画のような崇高ささえ醸し出している。ルボークを彷彿とさせるような懐かしさと、豊かな感性と。でも懐かしいけれど古くはない。奇妙で謎めいていて目が離せない」(直)






2026年05月09日

庭のバラは今年は一斉に咲き出して、いつもは一番乗りのアンネのバラもみんなと一緒のタイミングです。今年はエゴノキがたくさん花をつけてくれました。そして、ビオラたちは徒長してくったりしてきたのでそろそろ植替えのタイミングです。

5/4はビックサイトで開催された文学フリマ東京42に参加しました。おかげ様で新刊『ロシア絵本的日常ーねこ めくるめく』をたくさんの方々に連れて帰っていただくことができました。前回は完売したので今回は多めに準備してゆき良かったです。こちらはこのサイトで販売開始しますので、よろしくお願いいたします。また、ポストカードやピンバッチも好評でした。

一方『ロシア絵本的日常ーそんな甘い話なわけはないでしょう?』は2版分が全部売れしていました。準備が間に合わずお求めご希望の方にはご迷惑をおかけいたしました。こちらは3版発行をします。

初めてお会いする方が多い中、前回のフリマぶりにお会いする方や、オープンルームに来てくださっていた方々や絵本を購入してくださっている方々が来てくださったりは、本当にありがたいことでした。また、ロシアの方たちと本についてお話をさせていただいたり、ロシア文学に熱心な学生の方ともたくさんお話しさせていただいたり…普段はお会いできない方たちと触れ合うことができたことは得難い経験でした。

ちひろ美術館・東京で行われている「『てぶくろ』の画家ラチョフと民話絵本の世界展」はいよいよ明日10日までの開催です。今週お邪魔した時にもたくさんの人たちがいらっしゃいましたしたが、連休中はかなりの人手だったようです。最終日はまた出かけて作品を目に焼き付ける予定です。

国立科学博物館で開催中の「かこさとしの科学絵本展」https://www.kahaku.go.jp/tenji-event/nid00001839.htmlの科学絵本の図書館コーナーで『わいわいきのこのおいわいかい』が展示されています。
https://www.kahaku.go.jp/plan/2026/03kakosatoshi/artwork.pdf
私も近々行く予定です。行かれた方は是非ご覧ください。






2026年04月25日
カランダーシは4月29日から5月6日までお休みいたします。ご注文は自動受付します。発送は7日以降となります。よろしくお願いします。

寒かったり、暑かったりで振り回されますが、薔薇や紫蘭が咲き出しました。貧乏草とも言われますが、春紫苑の花も繊細で美しいと思って眺めています。

5/4(祝)東京ビックサイトで開催される文学フリマ東京42に参加します。
・出店名: カランダーシ
 ・ブース: ち-16 (南3-4ホール)
  https://bunfree.net

ということで、ここのところ必死で出品する本を作っていたのですが、何とか出来上がりました。タイトルは『ロシア絵本的日常ーねこ めくるめく』です。

フリマ当日のお取置きを承ります。ご希望の方は「お問い合わせ」にてご連絡ください。よろしくお願いいたします。

ロシア絵本の「ねこ」にフォーカスした一冊です。
カランダーシの取り扱い絵本や資料絵本の中の「ねこ」の表現を見つめ、ロシアと「ねこ」の関わり方を紐解いています。読み物として、またロシアねこ絵本案内としても楽しんでいただければ幸いです。

InstagramやYouTubeで中身を少しお見せしますのでご覧ください(時差あり)

ロシアとねこのこと、ロシア絵本の表現とねこについて、とにかくロシア絵本を紹介しながらあれこれ書き綴りました。日本とはまた違う人々とねことの文化を絵本の表現を通して感じていただければ嬉しいです。

ねことロシアの関係は調べてみると興味深いものでしたからそこはきちんとお伝えしながら、なるべくたくさんのねこを表現した絵本も紹介したい!という思いも強いのですが、作業スピードは思うに任せず、途中で途方に暮れながらも何とか作り終えた感じです。

昨年秋に発作的!に『ロシア絵本的日常-そんな甘い話なわけはないでしょう?』を作った時は、半年たたずに書き下ろしでまた一冊作るなんて思ってもいませんでした。本当に自分で自分が面白いです。

文学フリマは、ありとあらゆるジャンルの方々が、自分で「文学」と信じるものを並べて売る催し(お祭り)です。今回は4082のブースが並ぶそうです。カランダーシは試し読みコーナーの近くです。お時間ありましたら、是非遊びにいらしてください!

気楽に楽しんんでいただける内容です。よろしくお願いします!(直)




2026年04月13日

急に暑くなり困惑です。庭のハナニラはだんだん勢いがなくなり、シラーや紫蘭が咲きだします。もうバラには蕾がついていますし、どんどん雑草も生えてきて、木々もどんどん芽吹いて葉を広げ、もう初夏の風情になってきました。

閉店した神楽坂の紀の善さんが経営者が代わりまたオープンしていたのを最近知り、久しぶりに抹茶ババロアを求めました。個人的には以前のものと特にババロアはちょっとだけ違うように感じましたが、懐かしく嬉しいことでした。

5/4(祝)東京ビックサイトで開催される文学フリマ東京42に参加します。
出店名: カランダーシ
よろしくお願いします。


ちひろ美術館で開催中「『てぶくろ』の画家ラチョフと民話絵本の世界」展講演会・松本猛氏による「ラチョフと絵本『てぶくろ』の魅力」をオープンルームだったため、オンラインで拝聴しました。

まず、『てぶくろ』の原画をモスクワのラチョフの元から入手する経緯など当時のロシアの様子がよく分かる臨場感のあるお話でしたし原画の価値についてのお話も興味深いものでした。

また、『てぶくろ』を見ている視点や時間の経過、対象物の向き、ページの配置、大きさの対比などなどに注目して解説してくださり、小さなてぶくろにどんどん動物がはいっていく不思議が成立する謎について貴重なお話を伺いました。この絵本の作り手としてのラチョフの手腕の凄さ=企みについて具体的には考えてこなかったので「不思議であればあるほど絵はリアルであることが大事」との言葉と共に、良き学びを得ることができました。

読者に想像させる大切さについてのお話がありました。個人的には、雪の日の設定というのも大きいと思いました。雪景色ですから、見える具体物があまりたくさんない、しかも視界を遮る雪がずっと降っているわけです。注意が登場動物に集中しますし、ページの白い部分が全て雪だというイマジネーションで、次のページの白い部分と自然とつながってゆきます。

お話を聞きながら、愛され続ける優れた絵本にはやはり理由と奥行きがあるものだとあらためて思ったことでした。私にとってはかなり久しぶりの絵本に関する講演会でした。様々な知見を得られましたし、絵本を知るためのアプローチの仕方や分析方法についてもっと学びたいと思いました。感謝。

ここからは全くの余談です。
講演会の中で絵本の中で動物に服を着せることは社会的な存在に見えるという言葉がありましたが、それを受けて思ったことです。かつて、うちで飼っていた犬(シェルティ、服を着せてはなかった)が、外でよく会う同じ犬種の子が服を着せられているのを初めて見た時、何かショックを受けたような表情の後「いいなぁ」という顔をしたのです(と私は感じました)

後日、着古したトレーナーを着せたら、とてもとても喜んだわけですが、彼にしてみると服を着るのはもしかして、人間と同じになれるとどこか無意識に思っていて(もちろん社会的な存在になるなどという考えはないのですが)なぜ自分は服を着ていないのだろうと常日頃不満に思っていたのかな、ふと思ったりしました。
もっとお洋服を着せてあげればよかったです。
2026年04月05日
今年は桜が咲いたと思ったら雨ばかり。おまけに強い風も吹いて花は散るばかり。季節はどんどん進んでゆきますね。

庭はハナニラが咲き揃いビオラと春の競演です。小さな野原の庭の方はもうすっかり草の緑に覆われています。

カランダーシの部屋のベランダのオーニングが経年劣化で破れ始め難破船の幌のようにボロボロなってきたので新しいものと交換しました。今度は何年くらい持つかしら。


5/4(祝)東京ビックサイトで開催される文学フリマ東京42に参加します。
出店名: カランダーシ
 ブース: ち-16 (南3-4ホール)
目下絵本にまみれ、資料にまみれながら『ロシア絵本的日常』の新作をまだまだ制作中です。ということで再び無印のノートが大活躍しています。
https://bunfree.net

この作業の流れで1900年代初頭の絵本のことについて『 ロシアの子どもの絵本1900-1941 』を見ていたのですが、ビリービン以降アヴァンギャルド絵本の誕生まで出版されていた絵本でナールブトやベヌアは知っていたけれど、他はあまり知らないというか関心を持ってこなかったのですが、結構バラエティに富んでいて面白いなぁと思いました。そしてアヴァンギャルド絵本との表現の落差にただただ驚嘆するばかりです。

ロシア絵本を紹介しています。
マーヴリナの絵本は3つのお話が収録されています。ちひろ美術館で開催されている「『てぶくろ』の画家ラチョフと民話絵本の世界」展に行った方々からマーヴリナの絵のパワーが凄かったという話を聞きますが、この絵本もまたはち切れんばかりのエネルギーが満ち満ちています。

色々な魅力が詰まった絵本ですが、大胆なページデザインとページ割は特筆すべきでしょう。文字ページと挿絵ページを分け、絵のページはどーんと見開きを使って迫力ある表現で読者を驚かせます。文字ページも活字部分を取り囲むように絵や文字が描き込まれて飽きさせません。こういう絵本の作り方は珍しいです。

絵の魅力は言うに及ばずですが、特にこの絵本では、明るい色彩使いにおける黒の使い方が効いてるなぁと感じます。輪郭線の強弱、濃い薄い、太い細い、掠れ滲みなど表情豊かな黒使いが巧みだなぁと感心させられます。

マーヴリナのえの魅力はその絵が放つスピード感にもあると私は思っているのですが、この絵本ではそれを特に感じます。戸惑うことなく絵筆が動き、跳ね、次々と絵が出来上がっていく速さが「勢い」としてこちらに伝わってくるのです。

もしかするとマーヴリナは絵描きうたのようにお話をしながら絵を描いているのではないかと思ったりもします。

考えてみたら、お話が始まったら途中で止まることはありません。言葉はつながれてどんどん次から次へとと進んでゆくのですから、そもそも絵が「止まって」いてはおかしい、とも言えるのではないでしょうか。

ということで絵を動かしたのはアニメーションという発明ですが、マーヴリナは絵にスピード感を持たせることで、止まってるけど動いている絵を描こうとしていたのではないか、そんな風にも思ってしまいます。

あと、絵に文字をたくさん描き入れていますが、これは読者がそれを読むということは、マーヴリナの手描き文字を一文字目からからなぞることですから、それにより読者自身とその言葉を通してある意味時空を超えて交流することにもなると思いますし、読むという行為も途中で後戻りもできない時間の流れが生じますから、このことも、止まっている絵だけど、前に進む動きを内包させようとするマーヴリナの企みなのかしらと思ったりもしています。(直)







2026年03月29日

遅咲きの絵日傘という椿が今年も咲きました。この椿は咲くというよりほどけるという感じでゆっくり花が開いてゆきます。とても美しいと思います。

この2日間くらいで、こんな所で?という場所ですみれが咲き出し、申し合わせたかのようにあちこちのムスカリの花芽が顔を出し始め、ハナニラがどんどんどん咲いています。

春らしいおやつ、いちごシャンデをいただきました。ずっとシャンテと思っていたのですが、この春、シャンデが正解と知りました。シャンテの方が可愛いのに。

5/4文学フリマ42回東京に参加します。新しい本をそこでお披露目する予定です。実はまだまだ制作半ばで今回は完全全部書き下ろしの上、図版沢山でもあり、デザイン含めて目下おおいに悪戦苦闘中です。間に合うよう頑張ります。『ロシア絵本的日常-そんな甘い話なわけはないでしょう?』はおかげさまで2刷もだんだん残り少なくなってきました。感謝です。

少し前、カランダーシで長い間扱ってきた『 木の絵本』という絵本のテキストを翻訳してみました。随分前にざっくりと訳してはいたのですが、見直しました。そして、あらためて木と小さな生き物たちとの関わり合いがよく描かれている素敵な本だと思いました。

ということで次のお話会で読めたらなぁなどと考えています。カランダーシでは品切れになりましたが、また入手できるようなら仕入れたい絵本です。こういう絵本と出合えてみなさんにご紹介できることが私の喜びでもあり、ありがたいことなのだなぁと思うなどもして。

さて、そんな日々の中、ご縁があって目黒川沿いにお花見に行きました。桜を楽しみながら、雪洞を眺めたり、たくさんたくさん歩きました。途中、桜の木の根元に大きな青大将がいました。普段なら悲鳴をあげているはずですが、どういうわけか怖いと思わなかったのは不思議なことでした。




2026年03月21日

春分の日は冷たい雨。また冬のコートを纏って郊外まで墓参りに行きました。芽吹きを待つ静かな丘陵の景に名残の椿が色を差していました。

あちこちで雪柳が綺麗でした。来週あたりは桜が主役になるでしょう。お花の季節到来です。私の庭のフリフリのビオラも本気を出してきました。

ちひろ美術館・東京では現在「『てぶくろ』の画家ラチョフと民話絵本の世界展」開催中ですが、それに合わせた美術館のテーマブックブログ「ラチョフと東スラヴの民話絵本」にてカランダーシ刊『わいわいきのこのおいわいかい』もご紹介いただきました。感謝です!スラヴの物語の世界を知り、楽しめる全7冊の絵本が丁寧に紹介されています。是非ご覧ください!
https://chihiro.jp/tokyo/blog/67262/

木曜日はナディア・コズリナさんのご指導によるクニーシカの会が開催されました。いよいよ『Моя собака любит джаз 』も今回が最後です。

クマネズミだと獣医師に決めつけされたダックスフントのキート。捕まえられ連れ去られそうになりますが…。というお話です。
 
今回、叫ぶという動詞が2種類出てきますがвскричатьは大声を出す、оратьは力をこめて怒鳴るという感じと先生に教えていただき、状況把握の解像度がグッと上がりました。

次回からはロシア人が誰しもが知っているというБажов作『СЕРЕБРЯНОЕ КОПЫЦЕ』に入ります。楽しみです。

ロシア絵本を紹介します。
ニカ・ゴルィツの『世界のお話集』には「くるみ割り人形」「眠り姫」「裸の王様」などよく知られたお話やトルコの「小人のムーク」イラク共和国「コウノトリのカリーフ」そして中国を舞台とした「ナイチンゲール」など6つのお話が収録されています。

1925年、ニカ・ゴルィツはモスクワで著名な建築家とバレリーナの間に生まれ、幼いころから美術書に囲まれ文学や芸術に親しみ、いつも絵を描いていました。挿し絵画家になったのは父親を亡くしたため収入を得る必要に迫られたからです。

そして彼女はこの仕事が天職だと気づいたそうです。本は小さな劇場で、挿し絵画家は舞台演出家であり、俳優であり、デザイナーであり…ひとりで何でもこなさないとならない仕事は何て刺激的なことだろうかと。

その言葉通り、彼女の挿絵は臨場感があり、構図もダイナミックですし、絵柄は古典的な趣きを持ちつつも洗練されたアクティブな表現が冴え渡り、まるでバレエや戯曲を見ているような印象を受けます。

エレガントですが甘くはなく、とてもノーブルで美しい挿し絵です。特にこの本では繊細なレースの描き分けが素晴らしく見飽きることはありません。芸術レベルの高い、もっと知られてもいい素晴らしい画家だと思います。




2026年03月15日

ハナニラやユスラウメの今年最初の花が咲きました。だんだんと春本番の感。八重のクリスマスローズも綺麗です。

でも10日火曜日午前中にはなごり雪。されどその威力は儚く、あっという間に降りやみ、午後には晴天の空が広がりました。

雪といえば、現在開催中の「『てぶくろ』の画家ラチョフと民話絵本の世界展」の『てぶくろ』の雪を見て、これは水分たっぷりのもうすぐ春の雪なのだろうとあらためて思いました。

しんしんと、というよりはひらひらと柔らかな雪が降っていて、同時に水色の雨粒が降っている様子も描かれているのが、原画を見るとはっきり分かります。みぞれ混じりという感じなのかなとも思います。また、極寒なら手袋を落としたりしないですよね。

『ロシア絵本的日常-そんな甘い話なわけはないでしょう?』の「マトリョーシカをめぐって」のところに書きましたが、ずっと見たかったマトリョーシカの元祖とも言われている七福神人形をとある場所で見ることができました!本当にマトリョーシカみたいな作りで、これは元祖説も致し方なしと思った次第です。

ロシア絵本を紹介しています。ヴァスネツオフ画の『麺棒を持ったきつね』は再入荷です。人を騙す狡賢いきつねのお話です。この挿絵は多分ヴァスネツオフの初期の作品なのではと思っています。

とても写実的に動物もそして背景も描いているからです。それでも、ああヴァスネツオフの絵だなぁと思いますが。表現の制約がある中でそれでもギリギリにデフォルメをきかせて、独特のヴァスネツオフスタイルが出来上がっていったのですね。(直)










2026年03月07日

庭の春の2番手の球根植物、黄色いミニ水仙が開きだしました。秋、場所を決めずにあちこちに球根を植えているので、え、私こんなところにも植えていたんだ!という記憶の答え合わせも楽しいものです。

少し前に我が家にやってきたミニサモワール。1980年代のものでお土産品の玩具だと思っていましたが、中を見ると旧式のちゃんと燃料を入れる筒がある仕様になっていますし、先日水を入れてみたら、ちゃんと蛇口から水が出てくるではありませんか!

次は実際にお湯を沸かす実験をしたいのですがいつのタイミングになるのか今のところ残念ながら未定です。実験成功のあかつきには、うちのパペット人形たちにちょうどよいサイズ感なので、一緒にお茶会ごっこができるなぁとワクワクはしているのですが(お湯だけに)。

今週はロシア語の先生とちひろ美術館・東京で開催中の「『てぶくろ』の画家ラチョフと民話絵本の世界」展に行きました。平日の午後でしたがたくさんの方が訪れていました。先生にとってはロシアで育った子ども時代の懐かしい世界です。モスクワのご実家にラチョフの絵本などとってあるそうです。楽しい鑑賞の後は美味しいコーヒーとお菓子で一服です。楽しいひとときでした。

ロシア絵本を紹介しています。BIB金のりんご賞受賞画家アントン・ロマーエフのサーカス絵本『ボム・ボム・ボム』はゴージャスな迫力と美しさで読者を圧倒します。

ソ連時代、サーカスはとてもポピュラーな娯楽でした。けれどロマーエフが生まれた街は小さく、サーカスが来ることはなく、尊敬するピカソやロートレック、シャガールなどの絵でその世界を知ったそうです。

初めてサーカスを見た時、干し草や動物の匂い、ロープの軋む音…生きた人と動物が繰り広げる、絵ではわからなかった世界に魅了されたと前書きにあります。

サーカスが始まるバックヤードでひとりぼっちで孵化したペンギンの雛が、一体自分が何であるかを演者たちに聞いて回ります。彼らは少し相手をしてくれますが、皆やがて薄暗いバックヤードから光に満ちたサーカスの舞台へ去ってゆくのでした。そしてついに雛もその目眩く光の中へ…。というお話です。

暗闇の中、蛾が群がる野外灯に誘われて、サーカステントの幕布を潜ったらそこは不思議な別世界。時を忘れて楽しむことにしましょう!(直)









2026年02月28日


一瞬初夏のような陽気になったと思ったら、久しぶりにまとまった雨が降ったり、ちょっと激し目の季節の変わり目です。今年も蕗のとうが顔を出し、クリスマスローズもめでたく花開きました。

モスクワは1月に200年ぶりくらいの降雪量だったのですが、今も2メートルの雪の山が積まれてると聞き、キルギスの在住の人からはビシュケクはマイナス5度で寒いと聞きました。それでももう3月。北半球はだんだんと春に向かっているはずでしょう。

金曜日、ちひろ美術館・東京で3月1日から開催の『てぶくろ』の画家ラチョフと民話絵本の世界展の内覧会に行ってきました。

これから行く方のために詳しい内容をお伝えするのは控えつつ、感想などお伝えします。

まずラチョフに関しては、『てぶくろ』の原画はもちろん、それ以外の様々な作品の原画がたくさん見られて素晴らしいです!

いくら印刷技術が発達しても、原画に勝るものはありません。原画から画家の体温、気持ちが伝わってきます。この物語をどうやって子どもに伝えようか、そのために動物をどう表現しようかか…というその温かくてユーモアもある心、眼差しを原画からダイレクトに感じることができ、ロシア絵本の原画展が久しぶりなのも相まって、私などは感極まるものがありました。

動物民話の原画だけではなく、プリーシヴィン作品やミハイルコフの寓話の挿絵など多様な表現が楽しめたのも良かったです。私はプリーシヴィンの挿絵が好きです。

楽しみだったマーヴリナのいくつかの作品は流石の存在感でしたし、私も頑張らなくちゃと思えるエネルギーを貰いました。

そう、ラチョフからは温もりを、マーヴリナからは熱量を受け取りました。マーヴリナ作品は絵本でさえずっと見入ってしまうのですから、原画のパワー、魅力は圧倒的です。ずっと見ていたい、見るというかずっとそのパワーを浴びていたいと思いました。

個人的にはこれだけでも大満足なのですが、他の民話挿絵の画家のどの原画も(え、この画家の原画が見られるなんて!という作品も)テキストの解釈がそれぞれ個性的で魅力的で、遠くから近くからその世界観を楽しめました。

ソ連時代、厳しい社会的制約がある中で、たくさんの芸術家たちが子どもたちのために、その才能を絵本挿絵に注ぎこみました。私が当時の絵本に魅力を感じるのは、社会主義リアリズムという縛りの中で、自分にできる表現を探り、葛藤を抱えながらも将来を担う子どもたちに渡すという事の重要性を鑑みて、精一杯取り組む姿勢が感じられるからなのだと今展覧会を見てあらためて思うなどしました。

同時開催の「ちひろ いつもとなりにー子どもと動物ー」は、身近な犬や猫をテーマとした作品や、鳥たちを描いた作品たちを見ることができます。

人の目を通した小さき動物の姿のありようは、いたいけで儚さをまとっています。特に取り上げられている鳥や小鳥たちはその際たる存在といえるでしょう。

動物たちという存在は命ある限り、命を全うしようとすることに疑いを持ちませんし、ほぼ生涯ただそのことだけで生きています。ちひろの絵を見ていると、そのことを思い起こさせられて心がきゅっとなります。

そして、ラチョフの動物民話挿絵が説得力を持つのは、その動物が持つ本来の姿をきちんと投影させているからだとあらためて思ったわけです。擬人化されていても野生動物の命のありようが損なわれていないから、そこに何か畏敬の念のようなものを持って対峙させられるところがあるんじゃないかと。

ラチョフ、ちひろ、ふたつの動物表現の展示を通して、そんな事を思いました。

展示にはお話の内容が添えらていますから、面白さに笑ったり、たくさんのロシア民話の世界に浸れますし、何といっても芸術家の息吹感じられる原画を見られる機会は貴重です。ロシア動物民話に関心のある方にはもちろん良い機会ですし、ロシアという国の文化の一端に触れ、知ることは今だからこそ意味があることでもあるでしょう。

私が知る限りにおいて本当に久しぶりのロシア絵本関連の展覧会です。ちひろ美術館が持つアットホームな雰囲気の中で、展示された作品たちはお話の世界を知ってもらおうと張り切って見えましたし、生き生きとした動物たちの話し声が聞こえてくるようでした。いや、聞こえたような気がしました。何があってもどんな事が起こってもお話の世界の中で動物たちは変わらず生き続けているからです。

期間中、バスに乗ってまた何度か足を運びたいと思います。今展覧会の開催に感謝しつつ。

カランダーシでは資料のラチョフ絵本コーナーを作っています。良かったらオープンルームでご覧ください。(直)

2026年02月28日


一瞬初夏のような陽気になったと思ったら、久しぶりにまとまった雨が降ったり、ちょっと激し目の季節の変わり目です。今年も蕗のとうが顔を出し、クリスマスローズもめでたく花開きました。

モスクワは1月に200年ぶりくらいの降雪量だったのですが、今も2メートルの雪の山が積まれてると聞き、キルギスの在住の人からはビシュケクはマイナス5度で寒いと聞きました。それでももう3月。北半球はだんだんと春に向かっているはずですが。

金曜日、ちひろ美術館・東京で3月1日から開催の『てぶくろ』の画家ラチョフと民話絵本の世界展の内覧会に行ってきました。

これから行く方のために詳しい内容をお伝えするのは控えつつ、感想などお伝えします。

まずラチョフに関しては、『てぶくろ』の原画はもちろん、それ以外の様々な作品の原画がたくさん見られて素晴らしいです!

いくら印刷技術が発達しても、原画に勝るものはありません。原画から画家の体温、気持ちが伝わってきます。この物語をどうやって子どもに伝えようか、そのために動物をどう表現しようかか…というその温かくてユーモアもある心、眼差しを原画からダイレクトに感じることができ、ロシア絵本の原画展が久しぶりなのも相まって、私などは感極まるものがありました。

動物民話の原画だけではなく、プリーシヴィン作品やミハイルコフの寓話の挿絵など多様な表現が楽しめたのも良かったです。私はプリーシヴィンの挿絵が好きです。

楽しみだったマーヴリナのいくつかの作品は流石の存在感でしたし、私も頑張らなくちゃと思えるエネルギーを貰いました。

そう、ラチョフからは温もりを、マーヴリナからは熱量を受け取りました。マーヴリナ作品は絵本でさえずっと見入ってしまうのですから、原画のパワー、魅力は圧倒的です。ずっと見ていたい、見るというかずっとそのパワーを浴びていたいと思いました。

個人的にはこれだけでも大満足なのですが、他の民話挿絵の画家のどの原画も(え、この画家の原画ぎ見られるなんて!という作品も)テキストの解釈がそれぞれ個性的で魅力的で、遠くから近くからその世界観を楽しめました。

ソ連時代、厳しい社会的制約がある中で、たくさんの芸術家たちが子どもたちのために、その才能を絵本挿絵に注ぎこみました。私が当時の絵本に魅力を感じるのは、社会主義リアリズムという縛りの中で、自分にできる表現を探り、葛藤を抱えながらも将来を担う子どもたちに渡すという事の重要性を鑑みて、精一杯取り組む姿勢が感じられるからなのだと今展覧会を見てあらためて思うなどしました。

同時開催の「ちひろ いつもとなりにー子どもと動物ー」は、身近な犬や猫をテーマとした作品や、鳥たちを描いた作品たちを見ることができます。

人の目を通した小さき動物の姿のありようは、いたいけで儚さをまとっています。特に取り上げられている鳥や小鳥たちはその際たる存在といえるでしょう。

動物たちという存在は命ある限り、命を全うしようとすることに疑いを持ちませんし、ほぼ生涯ただそのことだけで生きています。ちひろの絵を見ていると、そのことを思い起こさせられて心がきゅっとなります。

そして、ラチョフの動物民話挿絵が説得力を持つのは、その動物が持つ本来の姿をきちんと投影させているからだとあらためて思ったわけです。擬人化されていても野生動物の命のありようが損なわれていないから、そこに何か畏敬の念のようなものを持って対峙させられるところがあるんじゃないかと。

ラチョフ、ちひろ、ふたつの動物表現の展示を通して、そんな事を思いました。

展示にはお話の内容が添えられいますから、面白さに笑ったり、たくさんのロシア民話の世界に浸れますし、何といっても芸術家の息吹感じられる原画を見られる機会は貴重です。ロシア動物民話に関心のある方にはもちろん良い機会ですし、ロシアという国の文化の一端に触れ、知ることは今だからこそ意味があることでもあるう。

私が知る限りにおいて本当に久しぶりのロシア絵本関連の展覧会です。ちひろ美術館が持つアットホームな雰囲気の中で、展示された作品たちはお話の世界を知ってもらおうと張り切って見えましたし、生き生きとした動物たちの話し声が聞こえてくるようでした。いや、聞こえたような気がしました。何があってもどんな事が起こってもお話の世界の中で動物たちは変わらず生き続けているからです。

期間中、バスに乗ってまた何度か足を運びたいと思います。今展覧会の開催に感謝しつつ。

カランダーシでは資料のラチョフ絵本コーナーを作っています。良かったらオープンルームでご覧ください。(直)

2026年02月20日
今年も2月がスーッとアクセルを踏んで逃げていこうとしています。時は来たと庭の地面から色々なものの芽がつんつんと顔を出し始めました。

意外な場所で古書のロシア絵本を見つけ、お値段も求めやすいものでしたので購入しました。偶然にしては読みたいテーマのものもあって、これはきっとご縁があったのだと思うなど。

久しぶりのカフェ・ロシアのテーブルのお花は桜。花屋にはチューリップやミモザが並んでいます。街はもうとっくに春色を纏い始めていますから、嬉しいような困ったような心持ちになります。

木曜日はクニーシカの会がありました。『Моя собака любит джаз 』をコズリナ先生の腰とのもと読み進めてゆきました。

ダックスフントのキートは獣医からお前は犬ではなくアメリカの下水管に住んでいたクマネズミだと言われます。パパとママはキートの過去の行状をふりかえり「そうかもしれない」と思ってしまうのですが…という内容です。

今回、先生からは、窪地やソ連時代に動物を売っていた鳥市場のこと、ダーチャの小窓のことなど実際の様子を教えていただくことで物語の背景理解を深められましたし、孤独によるストレス症状、ため息で辺りを困惑させる様子などについて補足説明をしていただき物語をより深く受け取ることができました。感謝。

ロシア絵本と手芸書など紹介しています。時間差がありますがInstagramやYouTubeもご覧ください、。

ブラートフ&ヴァシリーエフコンビの『七色の花』には国内外の作品が19編も収録されています。小ぶりなサイズですが、手元で楽しめる良さがあります。

エリック・ブラートフとオレグ・ヴァシリーエフはソ連時代に30年にも渡り、2人で一緒に創作活動を行ってきました。多分絵を見てもそれに気づく人はいないでしょう。

2人はそれぞれ立派な成果を上げている芸術家でありましたが、イリヤ・カバコフの助言も受け生活のために絵本の挿絵を描き始めました。

主にデッサンをエリックが、彩色をオレグがしており、1990年にオレグがアメリカに渡った段階でコンビは解消します。

この絵本は2人の表現の変遷も見ることができるのが興味深いです。アヴァンギャルド絵本のようなテイストを感じる表現やチャルーシンやヴスネツオフのような動物や自然表現も見られます。

そして、この2人のスタイルとして一般的に認識されている、カラフルで独特の柔らかな線使いが魅力の優美な世界観は人気を博し、現代に至るまで何度もな何度も様々な形で再発行され続けています。

コンビ解消のあと、2人は個々の芸術家として目覚ましい活躍をします。そして2人はもう絵本を描かなくなりました。

そして!今回、2人の仕事の軌跡を調べていたら、カランダーシの資料のソビエト時代の絵本の『Голос Моря』がこの2人の作品だったことが分かりました。自然科学系絵本ということもありますが、これまた全然違う画風なのでびっくりです。




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