美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2020年06月03日

紫陽花がきれいだ。枇杷も色づいているし、ドクダミは花盛り。そして、もわっと蒸し暑い。

チャルーシン画「誰がどんな能力をもっているの」(シム文)。まだ小さなこうさぎはひとりぼっち。誰か遊んでくれる相手を探して最初に出会ったのがモグラさん。さあ、走って!追いかけるから。1、2の3と遊びに誘うものの地中にもぐられてしまい、もぐるのがモグラだと言われてしまう。

次にビーバー出会い水中に潜られ、リスに出会い、木に登られてしまうこうさぎ。中々追いかけっこ遊びができないが、キツネに出会って…というお話。

ふわふわのこうさぎは、実際にいろんな動物に出会う中でそれぞれの能力を知ることになる。チャルーシンが描くモグラやビーバーなど珍しい動物がたちはそれぞれ愛嬌もあり親しみを感じさせてくれる。

ロシアにはヨーロッパビーバーという種類のビーバーが生息していて、地域によって毛色が異なるらしい。この絵本でも大きく描かれているけれど体長は約100センチ、体重も平均で20キロ位はあるようだ。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/468
2020年06月02日

世界を自由に旅できるのはまだまだ先の話になりそうだが、ネットやテレビで遠い国のあれこれを見て楽しんだりできるから(実際に行くのにはかなわないけれど)ありがたいことだ。

マヤコフスキーの詩に アリヤクリンスキーがダイナミックな挿絵をつけた「いざ、パリそして中国へ」は、当時の子どもたちに広い世界を見せる絵本。マヤコフスキーの詩は、赤の広場から始まり、パリ、アメリカのニューヨーク、日本、中国と進み、そしてモスクワに戻る。

旅の絵本ではあるがもちろんガイド本ではない。詩人が書いた詩の絵本であり、日本のイメージなど独特感はあるのだけど、世界の国々を知り、視野を広げてほしいという熱量が伝わってくる。

そして最後に地球は少年の手に持つボールのように丸いという言葉で締めくくられているが、それこそがテーマなのだろう。

アリヤクリンスキーの挿絵はまず表紙に注目だ。エッフェル塔と蛇行するセーヌ川の上空をあたかもたった今飛んでいるかのような気持ちにさせるデザイン。飛行機の旋回の軌跡のように文字を円形に配した素敵な浮遊感!だ。

パリの様子も華やかだが、圧巻は見開きのアメリカ国旗をはためかせた大型旅客船のページだろう。メインの挿絵を、わざわざ小さめの枠内で切り取り、飛行機や煙をはみ出させることで船の大きさや迫力を際立たせている。摩天楼との対比も面白い。 大きな汽笛の音、喧騒が聞こえてきそうだ。

この絵本は1929年刊。マヤコフスキーはこの翌年に自死(他殺説もあり)している。子どもたちへ新しい未来を語り、アヴァンギャルド運動を引っ張ってきた革命詩人は一体何を思っていたのだろうか。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/467
2020年06月01日

今日から6月。朝から雨。梅雨入りも近そうだ。そして朝方には地震。油断はできないなぁ。緊張感をもって過ごすことは今月も変わらない。

5月もロシア絵本のご注文をいただき発送することや問い合わせにお答えしたりなどなどのやりとりから力をもらい励まされた日々だった。またオンラインオープンルームも来てくださる方がいて嬉しいことだった。この場を借りて感謝をお伝えしたい。そして今月も頑張っていきたい。

「くまくんが冬眠穴から出てきたよ」(シリーギン詩、ベラムリンスキー画)は表紙の赤いオープンカーを運転するやぎくんがかっこいい絵本。

「春の電報」「くまくんがありがとうを言うのを忘れた話」「くまくんと新しい建物」「やぎくん安全運転」の四つの詩が収録されている。

森の電報係はキツツキ。春の訪れを告げると、くまくんが冬眠の穴から出てきて嬉しそうだ。森の木のえだにきのこを干しているりすにありがとうを2つ言い、そして開発されている地域を見に行ったり。そしておしゃれなやぎくんはお山の道を標識通りに進んでゆく。くまが冬眠中の看板があれば静かに走行する。四つの詩は必ずしも繋がっているわけではないが、絵からすると同じくまくんがずっと登場している。

そして中々楽しそうなヒルクライムコースを行くやぎくん。首に巻いた赤いマフラーが風になびいてとても素敵だ。(直)

詳細・画像  https://karandashi.ocnk.net/product/466
2020年05月30日

オンラインオープンルームありがとうございました!

今日オンラインの場合はマスクせずに対面で遠慮なく思い切り話ができるのはいい、そんな話題が出た。確かに。そんな風に人と話せるようになるといいのだけど今のところそれがいつになるのかわからない。

オンラインでは、最近ご紹介している絵本や賞をとった話題の絵本、あとは「あれが見たい!」という絵本などをじっくりご覧いただいたりしている。一緒に同じ絵本を見つめる時間は楽しい。それからロシアの古くから伝わる布人形をアレンジしたうさぎさんを見ていただいたりもしている。

画像は私の肩越しに見ていただいている絵本たち。

来週から6月。紫陽花の季節。また1日1日大切に過ごしてゆきたい。(直)




2020年05月29日

明日は土曜日午後2時〜5時、オンラインオープンルーム開催。ロシア絵本をご覧になりたい方に個別対応いたします。お気軽にいらしてください。お待ちしています!
詳細https://karandashi.ocnk.net/diary-detail/1456
ご予約はhttps://karandashi.ocnk.net/contactへ。

「シープカ・ブールカ 魔法の馬」(ブラートフ再話)はマーヴリナの挿絵。表紙の大きな瞳の馬の顔が印象的だ。

この馬は金と銀が混ざった毛並みの特別な力を持っており、夜な夜なお爺さんの小麦畑の小麦を食べ畑を踏み荒らす。見張りをさせた3人兄弟の三男坊イワンだけがちゃんと起きて馬を捕らえ、いつでも呼べは来て言うことを聞く約束をさせる。その後王様から「御殿のとても高い窓辺にいるエレーナ姫のところに馬で飛び上がり、指輪を抜き取った者と婚約させる」というおふれが出て…というお話。

いつもばかにされている末っ子イワンが最後には大金星をあげる、というロシアの昔話らしい内容だが、何といってもイワンが魔法の馬に乗り3度目の挑戦で空中高く飛び、指輪を抜き取りキスまでしてしまうというロマンティックで、ダイナミックな展開が魅力だ。

マーブリナは詳細な描きこみに加え、鮮やかな色使いでおとぎ話の摩訶不思議な世界をとても丁寧に説得力を持って伝えている。マーブリナはロシアの民族的な文化への造詣が深くその知見がいかされているのはもちろんだが、その文化への深い尊敬や愛情も感じられて見応えがある。

もちろん主役である馬の表現にも注目だ。魔法の馬ならではの神秘性はありつつも、イワンに捕まり涙を見せるところなど愛嬌もあり親しみを感じさせる。疾走する姿、高く飛び跳ねるところなどの力強い描写から躍動感が伝わってくる。それにしても馬の顔をこんなに大きく描いた表紙も珍しいのではないか。

夢のあるおとぎ話は良い気分にさせてくれるものだ。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/465
2020年05月28日

善福寺川のカモの雛は順調に育っているようで嬉しい。あちこちの紫陽花が色づきはじめている。もうすぐ6月。今年の夏は暑いらしいと聞くと今からちょっとクラクラきてしまう。いろんな意味で今年はどんな夏になるのだろう。

左のページのロシアの古い短い詩に合わせて様々な衣装を身につけた女の子たちが次々と登場する 、イグナチエヴァ画「私たちのマーシャちゃん」。詩の内容に合わせた民族的な小物や模様、季節感も取り入れた挿絵は明るく色もきれい。両ページは呼応し合って楽しい。

小さなおしゃれさんたちはヘアアレンジも素敵。プラトーク(スカーフ)や大きなリボンがファッションの重要アイテムなのがよくわかる。どの子も自分に似合った服装をして自信たっぷりで血色もよく幸せそうで何より!

この絵本はソビエト時代に発行されていたのを復刻したもの。このように形が凝っている絵本、ロシアではわりと見かけるように思うのだけど、それぞれの形の特徴を活かしデザインに工夫が凝らしてあり個性豊か。当時は特に(もちろん今でも!)子どもたちにもきっと人気があっただろう。

この絵本を紙の上に置いて形を写して、自分だけのマーシャちゃんスタイル画を描くのもいいな。これ、面白そう。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/464


2020年05月27日

紅葉した落ち葉や四つ葉のクローバーなど見つけるとよく押し花にしていた。本に挟んで重しをするだけという簡単なやり方だ。

今はそういう素朴なやり方ではなく、花や葉の色をそのままに道具を使って押し花にできる方法があるようで、素朴派?からすると何だかびっくりだけど、どんな分野にも進化というものはあるものた。

この「森の1年」は、英国の押し花アーティスト、ヘレン・アポルンシリさんが作った森をテーマにした作品集の露語版だ。繊細で美しい。森の中の生き物、植物たちが細かい押し花によって描かれて(構成)されている。

まさに気の遠くなるような作業だと想像するが、この作家は多分押し花作品を作るのが目的なのではなく、自分が表現したい作品をつくるために押し花を使っていると考えた方がしっくりくるような気もする。情熱と技術は必要だけれどもそれだけでは到達しえない豊かな創造の世界。

遠くで見て、近くで見て楽しめる。天然の素材の色味も魅力だ。それにしても押し花はどんな方法でしているのだろう。どんな糊を使っているのだろう。どんなふうに押し花を保存しているのだろう…素朴派としては興味はつきない。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/330
2020年05月26日

朝、窓を開ける。昨日と耳に飛び込んくる音が明らかに違った。車の量が増えている。街が動き出しているのをはっきりと実感した。このところ空気もきれいで画素数が上がったかのように景色がはっきり見えていたが、またそれも変わってゆくのだろう。

風は初夏の匂い。シジュウカラが囀っている。しばらく特別な状況下にいたが、季節だけはいつもと変わらず進んでいて、日々その様子を見たり感じたりたりすることで、時が前に向かっていることを実感できていた。そのことに随分救われもした。

マルシャーク作「12の月」(サゾーノフ画)。日本では「森は生きている」という表題でよく知られているお話かもしれない。この本は戯曲形式でまとめられている。待雪草をとってこいという継母の理不尽な言いつけのために真冬の森を彷徨う継子(この本ではそういう表現になっている)焚き火の周り集まっていた12の月の精たちが、月の特性を生かし助ける。

特に冬の厳しい地域においては、一気に雪を溶かし待雪草を咲かせる力はまさに夢のような魔法だ。人々がどんなに望んでも季節を動かしたり変えたりすることはできない。毎年長い冬を耐えないとならない中にあるからこそ、このお話は共感を呼び続けているのだろう。

ソビエト時代のアニメをひとつご紹介したい。 https://m.youtube.com/watch?t=0h0m37s&v=oY2znksZh-A
詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/phone/product/463
2020年05月25日

今年もあっというまに威勢よくドクダミが芽を出し、成長し花をつけている。ドクダミは強い。降参を決めてからもう何年にもなるのだけど毎年その強さに驚く。今年はドクダミ茶は作らない予定。

明るいオレンジと緑が目をひく「カラボーク」はラチョフ画絵本。日本では「おだんごパン」(福音館書店)でよく知られているロシア民話。ロシアではとてもとても人気がある昔話だ。

丸パンが逃げ出して次々と動物たちに出会い食べられようとするもその都度調子よく歌を歌って、ころころ転がり難を逃れる。この歌の詩は韻を踏んでとてもリズムもよい。多くのロシアの子どもたちは諳んじることができるはずだ。

ラチョフはそれぞれ違った自然の様子を背景に表情豊かな動物を描いて見応えがある。オオカミやクマからは大きな動物としての威圧感が伝わり、相手を低く見る目つきはおそろしい。そして、狡猾で勝ち誇ったようなキツネ嬢の表情!ロシアのお話では設定がない限り動物の種類で性別がほぼ決まっており、キツネは雌だ。

ラチョフが描くキツネはとてもおしゃれだ。(直)

カラボーク https://karandashi.ocnk.net/product/137

2020年05月23日

オンラインオープンルームありがとうございました。

モニター越しでもお元気そうなお顔を見られるのは嬉しいこと。そして、想像以上に時間があっという間に過ぎるものだ。楽しい時間に感謝したい。

そして1週間も結構あっと言う間に過ぎていく。来週も日々大切に頑張りたい。

山桜桃を狙って鳥が来る。人に気がつくと逃げて少し離れたところから文句を言う(ように聞こえる)。食べてもいいのに。でも明日あたり収穫しよう。ごめんね。(直)


2020年05月22日

いつのまにか山桜桃が赤くなっている。善福寺川をのぞいてみたら鴨の親子がいた。雛は2羽。あそこまで大きくなっていたら大丈夫だろう位には成長していた。いつもの初夏の景色。もうすぐ梅雨だ。

明日は土曜日。オンラインオープンルーム開催。ロシア絵本をご覧になりたい方は是非!

マタンカちゃんのお友だちを作ったのでご紹介。これもとても簡単。「人形の箱」を見て簡単そうだと思って作ったのだけど、布を裁つという作業さえも略してハンカチを使ってみた。

白い子は北海道のお土産でいただいた六花亭模様のハンカチ。赤いギンガムは娘のお弁当を包んでいたもの。小さな緑の子はやはりいただきもののミニハンカチだ。黒い子は…後ほど。

このうさぎたちは元々ロシアの子どもたちがお留守番をする時にその慰めとしてそしてお守りとして渡されていたお人形。寂しさを紛らわしてくれたり、ひとりでもこわがらないようにそばにいてくれる存在なのだ。

胴体の所が輪っかになっているので、手で握ることができるし、腕に通したり、小さなものは指を通したりできる。そうして身につけて動かしたり、お話ししたり、秘密を打ち明けたりする相手として子どもを置いてゆく親の気持ちを託されたうさぎのお人形。意味を知ると感慨深いものがある。

さて、ハンカチで作った子たちはそれぞれ、手で握ったり、指輪を入れて遊ぶことはできるのだけど、腕に通したいな、と思った場合子どもは大丈夫だけどこのサイズでは大人は難しい。そこでまた何とかできないものかと考えて、そうだっと閃いてできたのが黒い子だ。

実はいらなくなった黒いタイツの片方の足の部分を筒のまま切ってハサミを入れて長方形を作りそこから作ってみた。伸縮性があるので腕にも通るし、フィット感はこれが一番。

本当あっという間に作れるうさぎさんたち。作り方を知りたい方はご連絡を。ご希望でしたらオンラインオープンルームでもご紹介します。直)

「人形の箱」https://karandashi.ocnk.net/product/460
2020年05月21日

アヴァンギャルド絵本の復刻版をいくつかご紹介してきているが、ヴェラ・エルモラーエヴァの描いた作品を見ることができたのはことさら感慨深いことだ。

「漁師たち」(1930年)。画家のエルモラーエヴァはマレーヴィチにおおいなる影響を受けた熱烈なるシュプレマティスト。その後はマレーヴィチに従い行動を共にしておりいわば前衛運動の最前線にいたともいえる芸術家だ。

しかしながら、この「漁師たち」は素朴な絵柄で尖った表現は見当たらない。子ども1人を含む4人の漁師たちが1匹の犬も乗せて一艘の小さな帆船で沖に出る。襲いかかる強風に帆は折れ、荒れ狂う波に船は転覆するが…という内容。当時の子どもたちはきっと漁師の仕事の実際を目の当たりにし、固唾を飲んでページを開いていったに違いない。

この絵本の主役はもちろん漁師たちだが、海もまた主役だ。凪いだ静かな海に黒雲がたちこめてきて、白波が立ち始め、やがていとも簡単に船を飲み込むほどに波は力をつけ暴れる。転覆の瞬間の表現がとてもリアルだ。ここでもどのページでも多分読者は子どもと犬がどうなったかをまず確認するのではないか。そして見つけることができるとホッと安堵するはずである。

この絵本の詩を書いたヴヴェジェンスキーもエルモラーエヴァも当局に逮捕され、ヴヴェジェンスキーは消息不明。エルモラーエヴァは処刑されている。「体制に順応しそうにないと思われた者は、見せしめのために狙い撃ちされた」と「芸術新潮2004年7月号特集ロシア絵本のすばらしき世界」の中の記事にある。(直)

詳細と画像  https://karandashi.ocnk.net/product/461
2020年05月20日

以前、ウクライナを旅している番組を見た。路面のおみやげ屋が映ってた時、たくさんの素朴な布人形が並んでいるのが見えた。「セリョージャとあそぼう!」でご紹介しているマタンカちゃんの仲間たちだ、と思って嬉しくなった。

マタンカちゃんは元々農民たちがはぎれを使って作っていたお守りのお人形がルーツ。昔話と一緒で、その家庭や地域や材料によってたくさんのアレンジが生まれていてとても興味深い。「お人形の箱」ではその様々なお人形たちを昔の風俗や暮らしを伝える名画などとと共に紹介している。作り方は全て絵がついている。

うさぎや鳥、赤ちゃんや麦藁で作るお人形など内容は多彩。本当に創意と工夫に溢れていて驚かされる。でも作り方はシンプル。子どもと一緒に作るのも楽しそうだ。(直)

詳細・画像








2020年05月19日

今日は午前中オンラインでクニーシカの会を開催。でも集合で手間取り時間がずれ込んでしまった。最終的には皆さん揃うことができて良かったのだけど。原因がわかったところと、何故だろう?というところとある。色々と反省。

今日は実はふたりの方が初参加だった。おひとりは奈良のゆりゆりさんだ。以前からカランダーシの部屋のソビエト時代の絵本を訳してくださっており、勝手にクニーシカの会の奈良支部の方と呼ばせていただいていたのだけど、本日めでたく本当に参加の運びとなった。ありがとうオンラインである。

もうひとかたは、先日オンラインオープンルームにもいらしてくださった方で、かつてロシア語を習得されていたとのことなどお聞きしたのだが、この会に興味を持っていてくださったとのこと。なんとありがたいことだろう。今後も楽しくご一緒していきたい。

コズリナ先生はこの会について「文法や言葉の意味だけをやるのではない。文学を読む、理解することをやらなければ意味がない」とおっしゃっている。そう。勉強は勉強なのだけど、共にロシアの物語を味わい、分かち合いましょうということなのである。

お仲間が増えたので、その分かち合いの喜びも増えるわけだ。素敵なことだ。

私も頑張ろう。
画像はカランダーシの部屋のミミズク君。(直)
2020年05月18日

昔、山の麓に実家がある友人に聞いた話が忘れられない。その家のおばあちゃんは、普段は身体の調子が悪い、あちこちが痛いと言ってゆるゆる暮らしているのだけど、冬が過ぎ、春になり山々で木や草が芽吹き出すと、別人のように山菜を求めて早朝から尾根から尾根を飛び回るので呆れる、というものだ。

きっとおばあちゃんは春に心浮き立つと同時に、山の植物たちの芽吹きのパワーをもらってどんどん元気になっていったのだろう。芽吹きの山でなくとも、鉢植えの植物でも、触れてそばにいると元気をもらえる実感はあるくらいだから。そしてこの春は特に予期せぬ事態に見舞われてしまった私たちだが、植物に癒された、元気をもらった、という言葉をたくさん聞いたように思う。

「トラブーシカ・ムラブーシカ」という絵本。このタイトル、意味としては草に対して親しみを込めている言葉で、草ちゃんというようなところだろうか。エレナ・ブラギンナの自然や子どもたちの生活をテーマとした詩にエリョーミナとオストロフの2人が挿絵をつけている。

草の花の花束の表紙も素敵だが、見返しの森を抜けたところにある春の牧草地の景がいい。この絵の詩も収録されているのだが、タイトルは「花輪」だ。なるほど女の子の1人は花輪を頭に乗せている。若草の香り、優しい風、牛が草を食む音も聞こえてくるようなそんな絵だ。


気になるのは遠くにいる男の子。これからどうするのかな。(直)

(この絵本、新品だけど表紙に少々キズとスレがあるのでおつとめ品扱いとなります)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/459


2020年05月16日

オンラインオープンルームありがとうございました。今日も反省点はありつつも無事終えることができ感謝!

今日は仕事も含めてオンラインにお世話になった1日だった。お世話になるというのも変だが、ありがたいと思う日々である。必要に迫られ始めたことなのだが、今後もよいお付き合いをしていければと思う。

今庭のバラを生けて飾っているので部屋の中はよい香りがしている。そのバラも今日の雨でだいぶ散ってしまうだろうなぁ。と思っている。

これからどんな風に時間は流れてゆくのだろうか。実際のオープンルーム再開はまだ先のことになりそうだ。(直)







2020年05月15日

明日土曜日午後2時〜5時までオンラインオープンルーム。ご予約いただいた方に個別でロシア絵本などご紹介いたします。是非!

「キイチゴ摘み」(ヴラギニーナ詩・グニシューク画)。キイチゴ(ラズベリー)が樹皮で作られた籠から溢れている。キイチゴは指輪でつまむとポロッと簡単にとれる。子どもにも摘みやすい。ロシアでは初夏から夏にかけて森や庭でたくさん手軽に摘むことができとても親しまれている。そして何と栽培収穫量は世界1位のようだ(2017年FAOSTAT)

画家は、ルボークにも通ずるようなロシアの古典的な民俗画の手法を取り入れ、輪郭線がはっきりとした描き方で素朴で懐かしい光景を表現。その独特な味わいを楽しみたい。

キイチゴを摘んでいるページはもう全体が緑色。こんもりとしたキイチゴの茂みからは実を立ったままどんどん摘める。もっと大きな籠を持ってくればよかったのにと思うほどだ。そのまま食べたり、パイにしたり、ジュースにしたり、ジャムにしたり、キイチゴ料理が食卓に並ぶページを見るのも楽しい。

ロシアでは「キイチゴ摘みに行きましょう」という歌があり、キイチゴ愛が伝わってくる。https://www.youtube.com/watch?v=_Ks9Jos7rmo

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/458
2020年05月14日

昨夏よく耳にしていた曲があって、いい曲だなぁと思っていたけれど忘れていた。それをたまたま久しぶりに聴くことがあったのだけど、とてつもなく心に響いてしまい自分でもびっくり。生きていると色々面白いことがある。

絵本を読んでいて、その作家や画家の生涯はどんなものだったのだろう、と思うことがある。しかし、ロシア、特にソビエト時代の事情のことを考えると、やはり歴史が芸術家に与えた影響は大きく、簡単なプロフィールはわかっても、本当の人物像、ましてや心の中まで推し量ることは難しいと思うことは多い。

それでも「さんびきのくま」でお馴染みの画家ヴァスネツオフの仕事の足跡を見ることができる「誰しもが知る画家…ユーリ・ヴァスネツオフ」は、多くの図版でその創作と生涯を追っているが、いわゆる作品紹介集ではなく、多くの下絵や絵の道具や進行表のようなものも登場するヴァスネツオフの仕事の手の内を伝える記録集ともいえる内容だ。

そして、特筆すべきは数多登場するヴァスネツオフが所有していたロシアの素朴な置物や人形や玩具たちだ。創作のヒントとなりまた影響を与えたこれらの仲間たちが作品と供に紹介されている。ヴァスネツオフが描く動物や人間のフォルムやありようについて、なるほどそうなのか、と伝わるものがあり感慨深い。

以前、ヴァスネツオフが本当に描きたい表現は別にあったと聞いたことがある。その頃絵本の挿絵を描いていた多くの芸術家がそうであったように。それはそれとしてなのか、それだからこそなのか、よくわからないけれど、いずれにしてもこの本を見ているとヴァスネツオフがこんなにたくさんの子どもたちへの楽しい作品を残してくれたことへの感謝の気持ちが溢れ出てくる。ヴァスネツオフさん、ありがとう。ありがとう。と何の立場でなのかわからないのだけれど思うのである。(直)
詳細・画像など https://karandashi.ocnk.net/product/457
2020年05月13日

エゴノキの花が咲いている。可憐。ほんのり香っている。実が石鹸の代わりになると聞いて久しいのだが試したことはない。

ロシア語の文字の絵本「難しい文字たち」(詩ススロフ/絵グーセフ)はとてもユニーク。文字を何かに見立てたテーマ挿絵と詩のページが対になっている構成で、テーマ挿絵には賑やかに細かく色々なものが描きこまれている。

この絵本には、ロシア語のアルファベットの文字とあらゆる単語のサンプルの絵がありったけ詰め込まれているので、知っている名前(単語)を言い合ったり、例えばСのつく単語を探したりと、遊びながら文字や単語に興味を持てるようになるはずだ。そういう遊び方が巻末に載っている。

その単語がたくさん詰め込まれている絵がいい。素朴で遊び心がある。予定調和や遠近法も無視して、ありとあらゆる物が混在しているのである意味シュール。そこが何とも面白い。これらの絵を見ながら文章を繋ぐ遊びをしてもさぞや楽しいことだろうと思う。

もちろん、この絵本は日本語でも遊べる。絵を見ながら単語を言ったり、探したり。お話を作ったり。まとまりそうでまとまらない不思議なお話ができそうだ。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/456
2020年05月12日

急に暑くなった。もう少し穏やかに季節が進んでほしいな。気温が上がりバラたちも急かされるように開花を競っている。花に関してはちょっと待って!の魔法が使いたい。

プリーシヴィン作「黄金の牧草地」はロシアの自然についての著述集。挿絵はラチョフ。でもこれは圧倒的に文字量が多い書籍なのである。ではあるが、民話絵本挿絵とは異なるラチョフの自然描写表現を見ることができる。

この本の中の動物たちは、森の植生描写と共に、白黒でありながら生き生きと描写され、豊かで深いロシアの森の自然のありようを克明に伝えてくれる。プリーシヴィンは言葉による自然表現の第一人者であるが、ラチョフもまた、幼い時に暮らした自然の風景を心に宿し続けその表現を作品に反映させてきた画家である。

挿絵の中で動物たちは確かに今生きていて呼吸をしているかのような存在感を示す。またリアルを超えた気配のようなものも伝わってくる。生まれたばかりの子鹿を守るように立つ母鹿の眼差しの神々しさに、はっと息を飲む。

静かに森の音に耳傾けるよう向き合いたいような一冊。(直)

詳細と画像 https://karandashi.ocnk.net/product/455
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