ダイアリー

2/16 バーバ・ヤガー

2018年02月16日

娘からロシアに魔女はいないのか、と聞かれた。いるいる。それはバーバ・ヤガーと言って…ということになった。しかし、バーバ・ヤガーっていわゆる西ヨーロッパのお話に出てくる魔女みたいなものなのか?といわれるとちょっとうーんとなる。
バーバ・ヤガー。それははロシア民話に登場する怖ろしくて不気味で、不思議な力をもつ妖婆。あの世とこの世の淵ともいわれる森の奥の鶏の脚の上に立つ小屋に住み、死者でもあり祖先でもあり、人を食いもするが助けもする存在だ。臼に乗り、杵を持ち、箒で足跡を消しながら空中を移動する。
さて、挿絵画家たちは、その想像力でバーバヤガー像を作り上げてきた。ビリービンのバーバヤガーは眼光鋭く髭も生えていて冷徹な雰囲気。ベヌアの場合は、バレエリュスのデザイナーらしく、花柄のきれいな衣服を着せているし、臼も立派でどこかスタイリッシュに見えたり。そして、現代の画家スピーリンはどうかというと皮膚の色も緑だし、バーバヤガーをまるで怪物のように描いている。臼もかなりのスピードが出ている感じ。
誰も実物を見たことはないけれど、ロシアの人の心の中には必ずいるバーバ・ヤガー。
そういえば、ロシアの森にきのこ狩りに行った時、ああ、バーバ・ヤガーに出会ってもおかしくない、いたらどうしよう的雰囲気を味わったのは懐かしい思い出だ。(直)

ビリービン7冊組セット
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ベヌア 「アーズブカ」
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スピーリン「火の鳥」
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