ダイアリー

7/2 ヒロイン。

2018年07月02日

アントン・ロマーエフが描く人魚姫。
このページでは家族の中で愛されてしあわせに暮らしている頃の人魚姫が描かれている。ロマーエフはお姫様の容姿に現代風な要素も取り入れ、昔々のお話ではない今に通じるリアリティを持たせようとしているようだ。吸い込まれそうな大きな瞳、はにかんだ口元。若さという自信も身に纏って輝いている。誰もが彼女の幸せを願わずにいられないだろうなぁと思う。ああ、でもあまりにも屈託なく育ちすぎたので、後先考えずに突っ走ってしまったのかしらなんて思ってしまったりもする。そう、幸せな一場面だが黒い色が各所に配されていたりこれから起きる悲劇を暗示させるかのような不穏さも感じる。
海の中のリアルと物語の幻想的な世界観が溶け合い青く揺らぎながらこちらに語りかけてくる…。美しすぎて悲しい。(直)

アントン・ロマーエフ画「アンデルセンのお話」http://karandashi.ocnk.net/product/140


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