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商品詳細

ロシア絵本・ビリービン画「民話集」

販売価格: 2,244円(税込)
ビリービンの民話絵本…ロシア絵本はここから始まる

ハードカバー オールカラー 80ページ 200✖️260

(収録民話)
うるわしのワシリーサ
イワン王子と火の鳥と灰色オオカミの話
姉アリョヌーシカと弟イワヌーシカ
白い鴨
マリヤ・モレーブナ
鷹フィニストの羽根
蛙の王女

【ダイアリーより】

ビリービンの絵本の森の様子を見ていると、昔よく登っていた近所の山のことを思い出す。途中ひらけているけれど木が生い茂り、昼なお暗きゾーンを通るのだが、通り道から少し離れたところにある一軒の木造の民家?が気になっていたのを覚えている。人が住んでいるのだろうか?こんな陽の射さない森の中に?と思うのと同時に何とはなしの怖さも感じていつも足早に通り過ぎていたように思う。

ビリービンの挿絵で森の様子やバーバヤガーの家などを見ているとそんな遠い記憶が蘇ってきたりする。森の描写がリアルで怖さがある。無残な倒木、ひょろひょろと曲がって先行きが心配な細い若木。小さいのに枯れて葉を落としている幼木。地面に散らばり踏みつけられている枝。歩くとバキバキ音がするような。羊歯やきのこからは湿気も感じる。

ビリービンの民話絵本の挿絵では、自然、森の描写がとても見応えがある。森に注目すると、それはもはやいわゆる背景ではなく、登場人物と対等の存在感で迫ってくるような挿絵もある。

森のリアルな描写は物語の挿絵としておおいなる説得力を持っていると思う。枯れたり折れたり、生まれたりの木々の生々しい生命の現場を描くことで、物語の凄みが深まる。

ビリービンの挿絵を具合よく配置し、全体的に読みやすい親しみやすいデザインとなっている。
時を経て現代に読み継がれるビリービンを実感する1冊だ。


ビリービンについて
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イワン・ビリービン
         (1876〜1942)

画家、舞台装置家。ペテルブルク生まれ。大学時ドイツ留学。イリヤ・レーピンに師事。ヴァツネツオフのロシア英雄叙事詩画などを見て衝撃を受け、以後ロシア民話や中世を作品に反映させるように。「芸術世界」の一員として民話画を描きはじめ、1901年から03年までに当時の印刷技術最高峰の国立印刷所から「うるわしのワシリーサ」など6冊の民話絵本を刊行。その後もロシア細密画、イコン画、ルボークなどの要素を取り入れ、アール・ヌーヴォーや浮世絵の影響も受けつつ、豊かな民族描写力、装飾モチーフのデザインセンス、美しくも落ち着いた彩色で描かれた美しい絵本を発表。オペラやバレエの舞台装置デザインでも活躍。ロシア革命後はエジプトやフランスにも滞在し、帰国後、36年からペテルブルク芸術大学教授。42年、ドイツ軍に包囲される中、防空壕の中で66歳で亡くなっている。





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