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商品詳細

「アニメの詩人ノルシュテイン」

販売価格: 1,980円(税込)
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長年親交のある著者によるノルシュテインの人生と作品。

児島宏子著 160ページ 135✖️195

【ダイアリーより】

カランダーシでお取り扱いさせていただくことになった『アニメの詩人ノルシュテイン』(東洋書店新社)。帯に「ロシアアニメーションの巨匠のノルシュテイン。その人生と作品を、もっとも信頼される通訳者が描く。作品について、芸術について、世界について」とある。

これはノルシュテインと長きに渡り深い交流を続けられてきた通訳者であり、翻訳者であり、エッセイストである児島宏子さんの最新著書である。

冒頭のノルシュテインから児島さんへの愛のあるメッセージを始めとしてその交流が現在進行形であるという、そのリアルタイム感がまずは本書の大きな魅力だと思う。

おふたりが1993年に最初出会われた時のことを読むとその時から心通い合う様子がよくわかる。以来その交流は約30年にわたる。普段お互いは遠く離れて暮らしているけれど、尊敬し、理解し、本質的なところで繋がっている…ノルシュテインは児島さんのことを「友人」という言葉で記している。

そういう交流があるからこそこそ伝わってくる人間ノルシュテインの素顔、というものを知ることができるのは貴重であるのはもちろんだが、何といっても児島さんによるノルシュテイン諸作品の丁寧な解説が大変ありがたい。今後はカランダーシの部屋でいつも見ていた映像をぐっと興味深く見ることができるはずだ。気になる「外套」制作についても記述がある。また児島さんの思いも。

先ほど、この交流は現在進行形であると書いたが、本書の最後はまさに今年にについて希望ある文章で締めくくられている…。児島さんはその文章を書いている時にはまさか世界中が濃い霧の中に沈んでしまうような出来事が待ち受けているとは思ってなかっただろう。誰もがそうであるように。

でも、きっと霧の中のハリネズミがこぐまに会えたように、何があってもまたおふたりは再会を果たし、喜び合い、そして静かに深く語り合われるのだろう。
どうか、その日が早く訪れますようにと願うばかりである。(直)





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