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商品詳細

ロシア絵本・「母国語、仲良くしよう」

販売価格: 2,970円(税込)
言葉の海へ共に行かん!

215×295 ハードカバー 128ページ オールカラー

【ダイアリーより】

赤い表紙が印象的な「母国語、仲良くなろう」という絵本。アレクサンドル・シバエフの詩と画家グセフ・ヴァディムの新しくてユニークな感覚の融合に目を見張る。

見開きから攻めている。まさに言葉の海が描かれていて、人がたくさん溺れている?と思いきやどうやら両手を広げてこちらを呼んでいるらしい。「言語って昔からあるけど、永遠に新しくてこんなに美しいんだ…」って伝えているのだ。

詩は短かったり、長かったり、恣意的であったり、もちろん韻を踏みながら、まずはアルファベットについて、次はある言葉のある文字に注目して本来の言葉を想起させたり、続いては、文字同士の組み合わせへと続いて、これはもはや文法なのかな的な内容へと、陽気にロシア語について語ってゆく。この詩は1977年に書いている。

それを迎え撃つグセフ(1931-2008)は、ポスター制作や、児童雑誌「ムルジルカ」などで活躍したアーティストであり詩人。玉手箱のように次から次へと繰り出す、示唆に富みながら遊び心溢れる表現は、楽しさと明るさに満ち溢れている。そう。何も気負わなくていいのだ。言葉に興味を持ち、知ること、こんな楽しいと教える。

実は個人的に一部同じ内容の絵本を持っていて、はからずもブックデザインの見比べが可能だったのだけど、好みもあるだろうが今回のこの絵本の方に断然軍配があがる。アイディアは斬新であるけれども手描きのタッチを残す表現はそのままだとちょっとふわっとした印象を与えてしまう。そこをこちらの絵本は絵をシャープに切り取り、余白を持たせて仕上げたことで随分とすっきりしてカッコいいし、絵のメッセージがダイレクトにしゅっと伝わってくる。
デザインってとても重要だ。勉強になる。(直)



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