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商品詳細

ロシア絵本・「ヂャヂャ・フョードルとヨーグルト村の夏」

販売価格: 1,870円(税込)
ロシアでずっと人気のあるお話

142✖️218 80ページ オールカラー  ハードカバー

【ダイアリーより】


毎月ロシアのお話を読み合うクニーシカの会。今はチェブラーシカの作家でもあるウスペンスキー作「ヂャヂャフョードル」というちょっと大人びたフョードル少年が家出をしてある村で人間の言葉が話せる猫と犬と暮らすお話を読んでいる。

このお話は結局男の子が犬と猫を村に残して都会の家に帰るところで終わるのだが、その続きのお話もあり「ヂャヂャ・フョードルとヨーグルト村の夏」として纏められている(画像)。都会の家に戻った少年が夏にまた猫と犬の暮らす田舎の家を訪ねるお話だ。

ロシアではアニメが大人気で繰り返し放送され、また描き手を換え作り変えられ、2018年にも新作が登場するなどとても息の長い愛され方をしている。このことは会のメンバーのNさんが「日本とユーラシア」紙1524号の記事をちょうど送ってくださったので知った。感謝。

大きな冒険や魔法要素があるわけでもないようなこの物語のどこがそんなにロシアの人たちの支持を集めているのか、それは今後クニーシカの会で見つけていければと思うのだが、まず子どもが都会を抜け出し田舎へ行きひとりで生活する事、言葉を話せる動物の登場などは、ちょっとした非日常への憧れであり、共感をよぶ設定であることは間違いない。

そして興味深いのは田舎暮らしがパラダイスではないということ。もちろん中々楽しそうでもあるがわりとリアルな生活を彼らは積み重ねてゆくようなのだ。その今ここにある現実と地続きのようなささやかなファンタジー加減も心地よいのかもしれない。

でもこのロシアで絶大な人気を誇るこの物語は邦訳もあるのに、チェブラーシカほど日本には浸透していないのは何故か。その事を先日ロシア語の先生と話したのだが、先生曰く

「ロシアでポケモンは人気があるけれど、ドラえもんがそこまでではないことと似ているのでは」ということだったので、なるほど深いなぁと思った次第。

この意味については機会があればまたいつか。(直)







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