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ロシア絵本・幻のロシア絵本1920-30年代ポストカード(9柄組)

販売価格: 990円(税込)

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1920-30年代にリアルタイムで収集されたロシア幻の絵本をポストカードでお楽しみください!送料82円

ポストカード・約105×150mm・厚地マット紙・9枚セット組 ・カラー総柄入りペーパー付き・OPPパック入

20世紀を代表する画家吉原治良氏のコレクションの中から先進デジタル印刷で蘇った絵本(「幻のロシア絵本」復刻シリーズ=淡交社発行)10冊。この中から選んだ図柄をポストカードにしました。しっかりとした地厚の紙で当時の絵本の風合いを大切に作られています。当時の絵本の世界を概観できる価値あるセットです。

※このポストカードの絵本について、またこの時代の絵本について詳しく知りたい方は「幻のロシア絵本1920年-30年代」をお読みになることをすすめします(カランダーシでも近日発売します)


ポストカード詳細()

・「サーカス」(初版)より2柄  
  絵:ウラジミール・レーベジェフ 詩:サムイル・マルシャーク
・「しましまのおひげちゃん」1931年2版より 
  絵:ウラジミール・レーベジェフ 詩:サムイル・マルシャーク
・「印刷工」1932年初版より
  絵&文 E・ゾンネンシトラーリ&コンスタンチン・クズネツォフ(文も)
・「革」1930年3版より 
  絵:エヴゲーニャ・エヴァンバフ 文:ミハイル・イリイン
・「あわれなフェードラ」1928年頃5版より 
  絵:V・トワルドフスキー 詩:コルネイ・チュコフスキー
・「取替えっこ 影絵芝居」1929年初版より 
  絵:イワン・エフィーモフ 文:ニーナ・エフィーモフ
・「特別な服」1930年初版より
  絵:ボリス・エルモレンコ
・「おもちゃ」1928年初版より
  絵:リジヤ・ポポーワ 詩:A・オルスーフィエワ 

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◆ウラジミール・ワシリエヴィチ・レーベジェフ(1891-1967)
ペテルブルグ生まれ。父親は機械技師。1910年からフランソワ・ルボーのアトリエに学び12年からはミハイル・ベルンシュテイン美術学校に在籍。革命後は、積極的に前衛芸術運動(ロシア・アヴァンギャルド)に参加、20-21年「ロスタの窓」という政治的宣伝ポスターの制作に従事。この時、民衆に伝える表現技法を身につける。22年、ロシア絵本革命の幕開けと称される初出版絵本「子ぞう」「かかしの冒険」発表。24年国立出版所児童書専門部門美術編集担当。マルシャークとの出会いは、彼がレーベジェフの校正刷りを印刷所で拾ったことから始まる。このコンビで25年「サーカス」「アイスクリーム」「おろかな子ねずみ」「昨日と今日」を出版。またレーベジェフは多くの後輩を発掘、教え育て、ロシア絵本黄金期を牽引する。しかし、スターリンを中心として文化政策転換がおしすすめられ、「社会主義リアリズム」のみが唯一の表現方法となる。35年レーベジェフの作品集は発禁となり、36年にはプラウダ紙一面に批判記事が掲載される。その後、レーベジェフのは生涯絵本の制作を続けるが、その作風はすっかり変わってしまい、第二次世界大戦後ももう元に戻ることはなかった。マルシャークとはずっと共に絵本を作り続け58年発行の「しずかなおはなし」などは日本でも大変親しまれている。

レーベジェフについては「ロシア絵本的日常」でも
http://lucas705karandashi.blogspot.jp/2012/05/blog-post_24.html
http://lucas705karandashi.blogspot.jp/2012/06/blog-post.html

◆サムイル・ヤコヴレヴィチ・マルシャーク(1887-1964)

ヴォロネシ生まれ。幼少から詩作を始め、ゴーリキーにその才能を見いだされる。20年過ぎから児童文学に取り組む。24年からはレニングラードの国立出版所の児童文学部部長。それは1年後後、児童図書出版所として独立するが、マルシャークはその中心、あたかも太陽のような存在であり、多くの児童作家たちを育てた。多くのコンビ作品を生み出したレーベジェフとは「アイスクリーム」やサーカス」などといった傑作を残す。また、英文学の翻訳者でもあり、自らの児童文学のルーツはウイリアム・ブレークであると述べている。日本で有名な作品として「森は生きている」がある。


◆コルネイ・チュコフスキー(1882〜1996)

父親のいない貧しい家庭環境で育ち、チェーホフに魅せられ、アメリカの詩人たちに共感をおぼえながら、思想・文学の両面で開眼。ゴーリキーのすすめで子どもの作品を書くようになる。その人気の作品から「ロシアの子どもたちはチュコおじさんの『わに物語』で育つ」と言われるほどになる。また童詩などの創作にはげむ一方『2歳から5歳まで』『中学生』などの著述、また評論家、エッセイスト、翻訳家としても業績を残し、1962年にレーニン賞を受賞しています。作品に「ごきぶり大王」「あらうよバシャザブーン」(以上偕成社)など。

◆ウラジミール・ミハイロヴィチ・コナシェーヴィチ(1888-1963)

ノヴォチェルカスク生まれ。「芸術世界」派の影響を受け、革命前後から挿絵の仕事を始める。独自の線をいかした画法を確立。チュコフスキーの詩とともに多くの作品を残す。マルシャークとの「火事」は名作。レーベジェフと共にロシアアヴァンギャルド絵本の黄金期を牽引した立役者。その表現のスタイルから、暗黒の時代もレーベジェフほど非難されず、第二次世界大戦後にいたるまで同じ表現で絵を描き続けた。
コナシェーヴィチについて
http://lucas705karandashi.blogspot.jp/2012/08/blog-post.html

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