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ダイアリー
11/30 シャーリック
2021年11月30日

小柚子が今年もたくさん実っている。花付きが悪いように見えたけれどもそうでもなかったらしい。嬉しいな。

今日はクニーシカの会。コズリナ先生のご指導のもと、皆さんとДядя Фёдор のテキストを読み進めていくことができた。感謝。

今日は犬のシャーリックが本能に目覚めたぞ!と意を決して狩りに行くという箇所。意気込みと自信は申し分なかったのだけど、馬車から落ちるし、ウサギを仕留めるつもりが獲物袋に自分が入ってしまうし、川に落ちてしまうし…と散々な目にあう。

今日は中々文章のニュアンスを掴むのが難しく、単語の意味を拾ってゆくのが精一杯という部分もあったのだが、コズリナ先生より、シャーリックの行為を通して何を読み取ることが必要かについてのお話がありとても勉強になった。

シャーリックは、猟犬として自己を実現できると思っていたのだが、ことごとく上手くいかない。猟犬として生きること自体も1970年代には時代遅れの生き方だ。そういうズレを体験しながら、シャーリックは今後も自らのアイデンティティを求めて試行錯誤をしてゆくらしい。

これは、誰しもに当てはまるテーマであり、ズレを体験し、自覚する事、そして時代を見るということは、生きてゆく上で大切な事だ。過去にとらわれ、思い込みにこだわっていては、本来の自分自身にも出会えない。

シャーリックのドタバタ劇の真意を読み取り、単語の狭い意味だけを見るのではなく、文学的な理解を大前提に読んでいく大切さをご指導いただき、今後シャーリックがどうなってゆくのかとても楽しみになった。

クニーシカの会では入会希望者を募集中!ただ訳するだけではなく物語のより深い理解が得られるご指導が魅力です。よかったらご一緒しませんか?(直)
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