美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2024年10月
ダイアリー:3
2024年10月20日


やっと秋本番という感じでしょうか。我が家の金木犀も満開になりました。ということで今年もささまさんの栗名月美味しくいただきました。先日出かけた山の麓では紅葉にはまだまだ早いものの木々の葉の色が少し変わりつつある様子が分かり趣深いことでした。

さて、夏に続いて今月も板橋中央図書館ボローニャ絵本館にてロシア語のお話をさせていただきました。

今回は猫やねずみの鳴き声を紹介したり、リズムに乗って詩を読んだり、そしてパペット人形と夫が製作してくれたお家を使って「テレモーク」という昔話をしました。

野原に建っている空き家に動物たちが次々にやってきて一緒に暮らし始めますが、最後にクマがやってきて…というお話です。

お家は夫が段ボールで作ってくれたものですが、窓枠もちゃんとついているような中々凝ったもので、動物たちの顔がちゃんと窓から見えますし、増築したりもできる優良物件です。

集まってくださった子どもたちも興味を持ってお話を楽しんでくれたのでは?と思いました。私自身も楽しんでお話ができたように思います。

カランダーシの部屋の住人であるパペット人形の動物チームたちも大活躍でした。50年前の古いお人形たちです。そんな事も伝えました。

このようにロシアのお話を紹介する機会が与えられることに感謝しています。本当にありがたいことです。(直)

2024年10月12日



庭の片隅に植えていたススキが今年は沢山穂をつけて秋風にサワサワ揺れてきれいです。鉢植えの矢羽ススキを求めたのですが、矢羽模様の葉は一部だけでちょっと残念です。元々普通のススキと鉢に混植されていてそちらの方が強かったのでは思っています。

ミズヒキも暑さが落ち着いてからわぁーっと花を咲かせ始めてます。ミズヒキもそうですが、最近いつの間にか増えてきたマルバフジバカマ。夏場生えてきたら抜かずに切り詰めて短い丈にして花を楽しむことにしています。

カランダーシ刊『わいわいきのこのおいわいかい』でお世話になったきのこ博士こと保坂健太郎博士から今年も「きのこ展」のご案内をいただきました。今年のテーマはーきのこの正体、菌糸と胞子ーです。20日まで国立科学博物館筑波実験植物園にて開催中です。私も参加したことのある園内きのこツアーはおすすめですよ。https://tbg.kahaku.go.jp/event/2024/10kinoko/

秋たけなわ。『わいわいきのこのおいわいかい』は国際アンデルセン賞受賞画家マーヴリナが描く森のきのこたちのお話絵本です。巻末の保坂先生のきのこ解説もとても読み応えがあってきのこの世界を身近に感じられます。是非ご覧になって下さい。

今週も絵本を新しくご紹介しています。よろしくお願いします。

『Звезда 』はBIB金のりんご賞受賞作家のアンナ・デスニッカヤの絵本です。幸せに暮らしていたところある日戦争で知らない国で暮らすことを余儀なくされてしまった母子のお話です。

受賞絵本である『ある古い家の物語』でロシアの20世紀の歴史を丁寧に振り返ったディスニツカヤが現状についてどように考えているのだろうと個人的に関心を持っていました。

『Звезда 』とは星のことです。新しい国の慣れない暮らしの中で平穏だった頃を思い出し少女は窓に紙で作った星を飾ります…2024年出版で戦争という言葉を使っていますから、もちろん現実を踏まえ、アーティストとして今何をどう表現すべきなのかを考えて生み出した絵本ということになります。

全ページ、描かれているのは夕刻であったり雨降りであったり視覚的に暗い場面ばかりです。そこに光を灯す星という存在。その星を少女は窓に掲げるのです。

もう一冊。ピーター・ラビットの作者ビアトリクス・ポター再話『赤ずきんちゃん』。赤ずきんちゃんの舞台がイギリスの牧草地帯に変わります。そしてお話の終わり方はとても唐突です。(編集からの付け足しはありますが)

また挿絵をつけた画家ヘレン・オクセンベリーは前書きでポターの赤ずきんに対する説明を行っています。

このお話の展開は厳しい自然を熟知しているポターならではのものでしょう。お腹を空かせた狼のリアルこそをポターは子どもたちに伝えたかったのだと思います(直)
2024年10月05日



庭に黒地に金の斑点のある豪華な装いの芋虫がいました。調べてみたらセスジスズメという蛾の幼虫でした。ヤブガラシを食べるそうです。ヤブガラシの繁殖力には手を焼いていていますが食草にしている虫がいることは初めて知りました。

今週ロシア語の先生と簡単な詩をリズミカルに読む練習をしました。夜中ネズミが輪になって踊っています。猫は寝床でスヤスヤ。猫をおこさないようにしましょう。目が覚めたらダンスをメチャメチャにしてしまうからね。という内容です。

今までも詩を読むときは語尾の韻やリズムを意識して読んできたつもりですが、今回はさらに積極的に1行を決めた数で区切ってリズムをきっちり揃えましょうということをやりました。1行の中にある単語の数も単語の長さもバラバラですが、先生はそれをとても綺麗に区切ってリズミカルに読むのです。その区切り方は読む人によって異なるので自分で言いやすいように考えてみてと言うことでした。

何回か読むうちにだんだんリズムに乗れてきました。そうなると楽しくなってくるものです。ロシアのお母さんはそうやってリズムを整えた詩に自分でメロディーをつけて子供に歌って聞かせたりもするそうです。それはさらに楽しそうです。そうやって言葉、詩が伝わってゆくのだなと感心しました。

今週、紹介している本の中から『きのこー驚くべき、知られざる事実図鑑』
はまさに驚くべき!きのこ図鑑です。きのことは何か?その問いにあらゆる側面からアプローチしてユーモアと鋭い考察を交えた「事実」を提示してくれます。

ポーランド版の翻訳出版ですが、画家のアーシャ・グェイスのイラストはは写実性を担保しながらもノストラジックなファンタジー要素と斬新なデザイン性で比類ないサイエンスファンタジーの世界を繰り広げていてどのページも目を見張ってしまいます。よくぞロシア語に翻訳してフォントデザインも含めうまく完成させたものです。

トルストイの絵本には4つのお話が収録されていますが、どれも深く心に残ります。「ライオンと犬」はライオンの檻に餌として入れられた犬との奇跡の友情の物語ですが、その結末に胸が抉られます(直)
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