美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2024年9月
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2024年09月28日


先日の連休は娘と2人旅に出かけました。芸術鑑賞を楽しみ実家にも寄って慌ただしいながらも良き旅となりました。

束の間、稲穂が揺れる田んぼを散策。間近を赤とんぼたちが飛び交う中、乾いた草を踏みゆけばトノサマバッタたちが次々アクロバットを見せてくれますし、昼間でもコオロギたちはずっと鳴き続けて賑やかでした。そして畦道の曼珠沙華の美しさにはっと胸打たれたのも今回の旅の大切な記憶です。

そして東京に戻ってきたら行く前より10度も気温が下がっていて季節は秋に進んでいました。やっと過ごしやすくなってきました。今年の夏の長かったこと!

木曜日はクニーシカの会を開催。コズリナ先生のもとで『Сказки про МАМ』を読み進めてゆきました。感謝。

潜水士の息子が海に潜り、珍しい真珠と普通の真珠を一つずつひろい、それぞれ婚約者と母親に贈ります。でも珍しい真珠は海の王様の冠に付いていた真珠だったので、さあ大変。結局海の王様に捉えられ拘束された息子を助けるために母親が奔走します。

母親は珍しい真珠を返してもらおうと息子の婚約者のところへ行くも、彼女はすでに真珠を売り捌き、新しい大金持ちの恋人もできていて…という中々世知辛い内容でした。

Даを使った命令形の表現や、相手との距離感により女性の場合代名詞Таを使うことがある、海の中なのにЛететь 🟰飛ぶという動詞を使うのは何故?などなど色々教えていただきながら物語を楽しみました。

新しく絵本を紹介しています。よろしくお願いします。(直)







2024年09月15日



秋らしく少し気温が下がった日もあったのですがそれは一瞬のことでした。毎日真夏並の暑い日が続いています。そんな中外の塀と基礎の隙間に毎年勝手に生えてくるカクトラノオの花が咲き出し嬉しいです。かなり過酷な環境なのですが、あまり構いすぎると生育がかえって良くなかった経験があります。今年は割といい感じです。

今年もささまさんの青柿をいただきました。季節が進むと色が変わってゆきます。これから晩秋の熟柿まで楽しみです。

免許の更新に行ってきました。流れ作業であっという間に撮られた写真はあれれという感じで髪が乱れていましたけれど、勢いが感じられていいかと思うことにしました。

ロシア語の勉強で色々なお話を訳して楽しんでいるのですが、最近スズメが主人公のお話を読みました。そのお話の中で民間療法的にオーツ麦やヨモギ、そしてミントなどが使われていてとても興味深いと思いました。

調べてみると、ロシアにもヨモギの仲間があり、胃腸薬、チンキ剤、虫駆除剤を始めとして香辛料など様々な用途で使われているようです。お話の中では畑で栽培されていたようです。日本のヨモギとはまた少し異なるのかもしれませんが、よく知っている植物がお話に出てくるとすごく親しみを感じます。

新しく絵本を紹介しています。ヴァスネツオフの民話集は初めて見る挿絵もあり、またキツネの楽しい短篇がたくさん入っていたりとても充実した内容です。

『北へ-かもめを追う旅』は2021年の金のりんご賞受賞絵本です。姉妹と両親4人家族の夏の旅を記録した絵本です。サンクトから車で様々な場所に立ち寄りながら北へ北へ向かいます。歴史的な場所に立ち寄り、自然の懐に飛びこみながら10代のアーニャとヴァーリャの姉妹はスケッチやスマホで記録を残してゆき、それを元にこの絵本は作られました。そう、この絵本のアイディアとイラストはこの姉妹によるものなのです。

どのページのイラストも色味が抑えられ黒色が基調として取り入れられ、鋭角的な掠れを活かした貼り絵のようなデフォルメ表現も相まって、どこか緊張味のあるファンタジー感を醸しているように感じます。見たままのスケッチを消化してあらためてその画像をアートとして再構築し、伝えたい印象を大胆に効果的に表現しています。

現代のロシアの若い人の作品を見るのはとても嬉しいです。(直)




2024年09月07日



日中はまだ暑いですが、吹く風に秋を感じる今日この頃です。庭の植物は酷暑の夏を耐えに耐えてやっとひと息ついているように感じます。

数年前に比べて確実に気温が上がっていて、夏の植物選びは変えないといけないところまできていると感じています。因みにハイビスカスは元気いっぱい。流石だと感心しています。

露草があちこちで花を咲かせています。秋の空より深い青色。好きな花で割と優遇していますが摘んだらすぐに萎んでしまいますよね。

先週、コズリナ先生のご指導のもとクニーシカの会議がありました。感謝。テキストは『Сказки про МАМ』今回は3つのお話を読みました。アル中の両親がウォッカの瓶に閉じ込められる話、クマネズミが欲を出したために29階から放り出される話。永遠に繰り返される赤頭巾ちゃんの話など今回もびっくりの連続でした。

赤頭巾はロシアでのタイトルは『Красная Шапка』です。つまり赤い帽子です。日本では昔から頭巾と言っています。先生と頭巾がどんなものか話をしました。一番身近な例が防災ずきんだったのでその話をしましたけれど、後で私自身頭巾の実際についてよく分かっていないと反省です。

新しい絵本。『民話集ーゆきむすめ』はラチョフ生誕110周年を記念して出版されたもので、作家であり民俗学者であるウラジーミル・ダルィが収集編集したロシア民話集です。民話は同じお話でも収集者によって展開や細部が異なることがあり、そのあたりも注目すると面白いです。

『ウクライナ民話ツヴァシーク・ティルィシーク』は、とても有名なお話でアニメ化もされています。水辺やヘビが出てくるところは地域性なのでしょう。7匹の子ヤギのようにヘビが声色を変えて主人公を騙して誘拐…ハラハラドキドキの展開です(直)



2024年09月01日


9月が始まりました。台風や地震、ゲリラ豪雨そして連日の酷暑など今年の夏は中々手強かったという印象です。

そんな夏の日々の中、急遽思い立ってある分野の検定試験にチャレンジしました。かなり無謀な試みでしたが、ぎゅっと集中勉強して無事合格できました。ちょっと大変でしたけれど、視野が広がったのは収穫ですし嬉しいことでした。

つい先日、ふたつの公共施設にロシアの原書絵本を納品させていただきました。選書のリクエストにお応えするというミッションもクリアできてホッとしました。ロシアの絵本を求めてカランダーシにお声掛けいただけるということ、本当にありがたいことと思っています。

また、先週は板橋区立中央図書館で開催中のボローニャブックフェア「世界の絵本展」の一環として行われている外国語お話会にて今年もロシア語絵本を読みました。絵本は『マーシャとくま』と『きのこの御殿(お家)』の2冊、そしてカエルのジェスチャーを楽しむ歌も歌いました。

相棒はいつものおじいさんやおばあさんのパペット人形、それから今回はきのこのマトリョーシカやマールイ・ミールさんで求めた指人形たち!お話と一緒にロシアの文化も親しんでもらえたらと思っています。

持ち時間は30分。いつもあっという間、無我夢中です。毎回絵本選びやお話選びで悩みますが、ロシア絵本を知ってもらう良い機会なのであれこれ楽しみながら準備をしています。

「世界絵本展」は7日まで開催しています。世界中の新しい絵本に触れることができる機会です!(直)







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