美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2017年8月
ダイアリー:31
2017年08月31日

カランダーシの部屋がどんどん賑やかになっている。頂戴したソ連時代のお人形さんたちも工夫して並べてみている。まずは、おじいさんとおばあさんはせっかくなので並んで座っていただいた。椅子に座っているわけではない。首が立つためには芯が必要なので、うーん…と、カランダーシの部屋にあるもので考えて、本を飾るブックスタンドを工夫してみている。ちょっとご不自由をおかけしているけれど、何だかよい雰囲気に座ってくれている。本棚の上に置いて、小さな絵本をひざに乗せて、語り部風の演出だ。「むかし、むかし」と話し出しそうではないか。
おじいさんはルバーシカを着ている。長いひげはウネウネしている。おでこのしわもいい感じ。目は小さいけれど掘りは深いお顔だ。おばあさんは素敵なブラウスとスカート姿でおしゃれな雰囲気。しっかり者の風情だ
おふたかたとも肌艶、血色がよろしいのは何よりだ。 (直)
2017年08月30日

ゴーゴリの古典、「鼻」。スピーリンの絵本として登場だ。朝食のパンの中から人の鼻が出てくる理髪師、ある朝起きたら鼻がなくなっている男…という奇想天外なお話。鼻のない顔、そして鼻だけの顔というものが登場する。スピーリンは現代の画家であるが、時代考証も含め見事に物語を視覚化し挿絵画家としての力量を遺憾なく発揮している。どのページにも暗雲がたちこめており不気味が雰囲気を伝える。鼻というごく身近な存在(内)と、建物や港の景の(外)を対比させているページデザインも面白い。最後の挿絵は、雲の中に鼻が浮かび上がっている情景。鼻しか見えないけれどちょっと笑っているように感じるがどうなのだろう。間違っていたらごめんなさい。(直)

鼻 http://karandashi.ocnk.net/product/219
2017年08月29日

プランター咲きのベコニアを切り戻した。これで寒くなるまでまた元気に咲いてくれるといいなと思っている。切り戻し。花だけではなく、仕事や日常生活でも、ん?と思った時に一度元にもどって考えなおしたり、ということにも当てはまるかなと思う。
さてさて、一緒に写したのは小我野明子さん著の「おとぎの国、ロシアのかわいい本」だ。古今東西絵本を紹介した書籍はあまたあるが、堂々とかわいいをテーマにした、大人向けの絵本紹介本というのがこの本の最大の特徴だろう。中に紹介されているのは主にソビエト時代の絵本。この時代ならではの、デフォルメやキャラクター化とは無縁のむしろ見る人によれば真面目で端正な印象ともとれる絵本がたくさん載っている。この時代の絵本は、古いことに歴史的な意味がある、素朴さに郷愁を感じる、などなど見方は様々だと思うけれど、それを一切合財まとめて「かわいい」という感性で提示した、というところにこの本の功績があるのだと私は思っている。
私がロシア絵本、ソ連時代の絵本などが好き、もっと知りたいと思っている気持ちをそれこそ切り戻してのぞいてみれば、根幹にはやはり言葉にすれば、かわいいと思う感情が確かに存在している。この本を時々ながめているとそこに立ちかえる感覚がある。私にとって大切な1冊だ。(直)

おとぎの国、ロシアのかわいい本 http://karandashi.ocnk.net/product/158
2017年08月28日

ベヌアの名前を知ったのは絵本「アズブーカ」が最初で、同じ時代のビリービンとはまた異なり、あくまでも柔らかで優美なところ、ユーモアもあってなんというかおしゃれなところに魅力を感じた。ベヌアの作品をまとめた1冊を入荷した。人物描写がいいな、と思う。特徴がある。人物の足の表現がとても美しいのだ。細い。足首がしゅっとしている。履いている靴もひとりひとり拘って描いているのがわかる。でも、細かく描き込まれている世界は現実を描いていても幻想的なフィクションの世界のように見える。何度か見ていて気付いたのだが、水の表現、池や噴水、水辺などの表現が多い。それぞれに表情があり興味深い。そして、雪。粉雪は儚く。ぼた雪は重く。雲の表情も豊か。
湿度は高めな絵が多い。幻想的、との関係は分からない。(直)

アレクサンドル・ベヌア http://karandashi.ocnk.net/product/218
アズブーカ http://karandashi.ocnk.net/product/63
2017年08月27日

リトル・プレスやZINEみたいな作り方の本が好きで、そんなに数はないけれどそれそのものや関連本などを読み返すみたいなことを時々やっている。作り手の思いが伝わってくる感じがいいなぁと思う。作りたいものを作っている清々しさがあるところが好きなのだと思う。すごく凝った作りものもあったり。実際、デザインやレイアウト、画像の使い方などは勉強になるなぁと思うこともあるし、和ませてもらったり、刺激をもらったり。私の楽しみのひとつだ。(直)
2017年08月27日

ロシアに旅した時、街かどのディスプレイで愛きょうにある人形劇のお人形を見かけた。ロシアは民話・昔話の国。それらを楽しむお人形の劇や遊びも親しまれているようだ。以前、ロシアの玩具の展覧会に行った際に、お話の世界を表現するのによい木や布のお人形や仕掛け、それから人形劇のお人形も展示されていた。そして説明には人形劇=ペトルーシカという表記があった。(画像は撮影可でした)。ネットで調べると別の説明もあるようで、どうなのだろう。と思っているところ。(直)
2017年08月25日

エルミタージュ美術館の猫が登場する作品を集めたユニークな画集。巻末には美術館で働く本物の猫たちも登場する。装飾品になったり、タペストリーになったり、油絵になったり、浮世絵になったり…あらゆる美術作品としての猫を楽しめる1冊だ。人間が主役の絵画でもその絵の隅っこで狩りをする猫の姿を見つけたりするのは楽しい。そして、今度はこの画集で愛すべき友人?の犬の姿を見つけてみてはどうだろう。それも楽しいと思う。
明日は久しぶりにオープンルーム!(直)

エルミタージュコンパクトサイズ猫画集 http://karandashi.ocnk.net/product/203
2017年08月24日

……そして、カランダーシの部屋に素敵なマダムもやってきた。ソビエト絵本とともにサモワールとサモワールコゼーのバーブシカ(おばあさん)のお人形もカランダーシにいただいたのだ。ありがたく大切に八ヶ岳から西荻まで連れてきた。バーブシカはきっと東京の蒸し暑さに驚いていることだろう。
サモワールはロシア(ソビエト時代)の絵本に登場することもあるお湯を沸かす道具だ。同時にティーポットも温める。実物があるとその実際がわかる。ありがたい。このサモワール、電気式だが電熱線が割れていて実際には使えない。でも、どうにか修理すれば使えるのかな。そうなったら嬉しいのだけど。とりあえずは資料としてコゼーをかけて飾ることにしよう。以前こちらに書いたのだが、サモワールは大変熱くなるので、子どもが触 らないようにこわいおばあさんのコゼーをかぶせるのだという。このコゼーのバーブシカさんもなかなか渋い表情だ。堂々と貫禄がある。そう、バーブシカは偉大なのだ。ただ、このコゼー人形、布の部分は経年の傷みがある。せめて肩掛けなど換えてあげたい。さささって器用にできればよいのだけど、私にはさささっていうのは残念ながら難しいと思われ。
義母がいてくださったらきっとお願いしただろう。面白がって引き受けてくださり、それこそさささって仕上げてくださっただろう。
さて、このバーブシカさん、今後はオープンルームで皆さんを歓迎する予定だ。
(直)
2017年08月23日

先日こちらでも取り上げた部屋を広く使いたい時用商品ディスプレイのための棚。でも今は商品はテーブルにディスプレイしているので、ソビエト時代の絵本と、あと背が高くて今までの書棚では平積みしかできなかった資料本たちを並べてみた。
先日八ヶ岳では、絵本だけではなくもう少し年長者が読む読み物の本も頂戴した。そちらは一般的な絵本よりもサイズはひとまわり小さい。ページ数も多くはなく挿絵もたくさんついている。ロシア語学習に役立つのではないだろうか。うーむ。これらの本の活用について考えていきたいし、まずはナンバリングや目録作成などの必要性などもあるなぁなどと思う。
それはそれとして、興味のある方はオープンルームにいらして実際に手に取ってご覧いだだければと思う。(直)
2017年08月22日

アントン・ロマーエフのアンデルセンのお話集の中の「みにくいあひるの子」はあひるの子の目線で猫や犬や七面鳥にいじめられる様子が描かれていて迫力がある。あひるの子があわれでしょうがなくなる。でも最後の白鳥になった姿がとても美しいのでこちらの気持ちも救われる。
随分昔の話になるが、ある幼稚園でのお遊戯会の劇でこの物語をやったそうなのだが、みにくいあひるの子の役の子と白鳥になった時の役の子が違うと聞いてえっ?と驚いたことを覚えている。どうしてそういうことになるのか、今でもわからない。
白鳥の雛といえば、お母さん白鳥の背に乗ったり、羽根の中に格納?されたりして水面を進んでゆく姿が印象的で愛情こまやかに育つようなイメージがある。物語のみにくいあひるのこは、そういうことをしてもらえないうちに大きくなってしまう。本当に大層かわいそうなことだったと思う。(直)

アントン・ロマーエフ「アンデルセンのお話」 http://karandashi.ocnk.net/product/140
2017年08月22日

お便りをいただく。へえ、こんなことがあるんだ。と世界を広げてくれることも多く、ありがたいことだと思っている。今日は最近いただいたお便りからふたつほどご紹介させていただこうと思う。

ひとつめは、アイルランドのダブリンのトリニティ・カレッジのオールドライブラリーで「ケルズの書」を見てこられたSさんからのお便りで、美しいパンフレット(露語&日本語)を同封して下さっていた。何と美しい図書館なのだろう!現在「ブレンダンとケルズの秘密」というアニメ映画が日本で上映されていることも書き添えてあった。アカデミーノミネート作品のようだ。映画のご案内=http://secretofkells.com/
もうひとつは、Yさんという方からで松本大樹氏の「若い王子と白い狼」というロシア民話を題材にしたコンテンポラリーダンス公演についての紹介のお便りだ。ロシア民話ということでご案内いただいたのだが、コンテンポラリーダンスとロシア民話…新鮮な組み合わせだと思った。興味のある方はこちらから=http://www.session-house.net/dancebridge1.html

(直)
2017年08月21日

バザールも終わり、そろそろ次の季節、そして年末に向かってカランダーシも進んで行こうと考えている。大まかなプランの他に頭の中に実現させたいと思う事柄もあり、そのためにはどうすれば…という思い巡らしをしている。
カランダーシの部屋の使い方も次へ進めていこうと準備を始めた。部屋を広く使いたいこともあるので、今ディスプレイしている書籍を置ける棚を作った。部屋を用途に応じて柔軟に使えるようにしていければと思う。棚はIKEAで選んで夫が組み立ててくれた。木のネームプレートも手作り。昨日のバザールでは目印、看板として初出動してもらった。
さあ、また新しい週だ。いろいろ頑張ろう。
(直)
2017年08月19日

東京ロシア語学院のオープンキャンパスのユーラシア協会のミニバザール無事終了。来店くださった方々に感謝。こういう機会を作ってくださった方&協会の方たちにも感謝だ。カランダーシとしては2回目の外部出店、外に出ることがとても刺激になる。いろいろな方とあれこれお話をさせていただいたたりというのは本当に貴重な機会なのだ。今日は6月の講演会に来てくださった方もいらしていて、それも嬉しいことだった。学ぶことはたくさん。今後につなげていければと思う。
しかし、それにしても、終了間際の雷雨のパワー!凄過ぎて、もうびっくり。外に出るのは無理、というような雨と風。とにかく凄かった。雨がおさまるのを待ってから帰宅したのだが、道すがらの経堂の街は停電しており、信号も真っ暗。おまわりさんが出動して交通整理をしていた。西荻の自宅近くの善福寺川もかなりの水量だったらしく娘の話だと水位があがったため鴨が道路を歩いていたそう。
本当に今年の夏は気候がおかしい。8月中にスカッとした夏らしい日は戻ってくるのだろうか。戻ってきてほしいな。
(直)
2017年08月18日

明日は東京ロシア語学院のオープンキャンパス(http://www.tokyorus.ac.jp/)だ。ロシア語学習に興味のある方はこの機会に足を運んでみてはいかがだろうか。
カランダーシはそのオープンキャンパスに合わせて行われるユーラシア協会のミニバザールに参加する。そのためにただ今絶賛荷造り中。明日は本郷のMitteさんとご一緒させていただくのも楽しみだ。さてさて今回の荷物は明るい色、小さいサイズのものが多いような…。ウエブショップにないものも。こちらもどうぞ楽しみにいらしてください。※オープンキャンパス=13時~15時 バザール=11時~17時
(直)

明日の内容はこちらのVOLGA & Coさんのブログをご参考に!…http://volga-co.com/2017/08/04/01-21/
2017年08月17日

今日は八ヶ岳まで出かけた。家を整理する方からソビエト絵本がたくさんあるので見にいらしてくださいと誘っていただいていたのだ。久しぶりの晴れ間に木々を渡る風はさわやか。別荘ではなく定住者として20余年を過ごしたというそのお宅は古民家風の造り。吹き抜けの玄関には囲炉裏も切ってあった。通された山々を見渡せる眺めのよいお部屋では、今年22歳!になる猫さんに歓迎していただいた。そのお部屋で絵本をたくさん見せていただいたのだが、その方の御一家がソビエト時代のロシアで暮らしていた時のアルバムを見せていただいたり、話は山の暮らしについて広がっていった。ご主人が決めたという八ヶ岳の暮らしは、作物を作り、田を借りて稲を作り、養蜂をし、山羊を飼い、仲間と一緒に羊も飼うという本格的なもの。(生きている)山羊を売ったり買ったりする山羊屋さんがいること、山羊の子どもがそれはそれはかわいいこと、植えた木があっという間に大きくなること、蒔は白樺がよく燃えること、いのししや鹿がやってきて作物を食べてしまうこと、などなど教えていただいた。静かでそれはそれは忙しい山の暮らし。それは、私がどこかでずっと憧れてきた暮らしでもある。
拝見させていただいた絵本は貴重なソビエト時代のものばかりだったが多くの本をお譲りくたさるとのこと、また、その時代のお人形さんなどなども譲っていただけることになり、ありがたく頂戴することにした。これらはカランダーシのお部屋で皆さんに見ていただけるようにする予定だ。
庭を見せていただいた時、一匹の蛇がすーっと静かに茂みに姿を隠した。ひなたぼっこを邪魔してしまったようだ。不思議と怖くなかった。 (直)

8/19 東京ロシア語学院ミニバザール、その他のお知らせについて
http://karandashi.ocnk.net/diary-detail/496

2017年08月16日

国立科学博物館筑波実験植物園で9/30~10/9開催の「きのこ展 あの『物語』のきのこたち」のフライヤーが送られてきた。展示では漫画や絵本のきのこについて科学的に掘り下げて紹介されるとある。考えてみると、私たちはお話や漫画の中で色々なきのこに出合って名前を覚えていることも多いのではないだろうか。私の場合、ベニテングタケなどはそうだ。実物よりも先に物語か何かで名前を覚え毒があることも知っていた。初めて実物を見た時には感激した。また、私は『きのこクーチカ』(小学館)という漫画でたくさんのきのこを知ったのだが、やはり実物を知らないものが多い。一昨年に行ったきのこ展でこの漫画に登場するオニフスベという大きな球形のきのこを見て「これが、あの!」と嬉しかったのを覚えている。
たくさんの標本展示もあるので、見たことのないきのこに出合う楽しみもあるし、園内きのこツアーも面白い。私が参加した時にはカニノツメという不気味な珍しいきのこに遭遇した。
きのこ展…きのこを知ってきのこに親しめる良い機会になると思う。展示された書籍などは購入できるはずだ。また、私が行った時はおいしいもののテントがあったのだけど、そのへんはどうなのだろう。要チェックだ。(直)

きのこ展http://www.tbg.kahaku.go.jp/event/2017/10kinoko/
8/19 東京ロシア語学院ミニバザール、その他のお知らせについて
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2017年08月15日

きれいな優しい色の表紙のきつねの表情は本気だ。ねずみを捕まえたい一心。手(前足)だって振りかざしている。でもねずみはどこか余裕の表情だ。お話の中でねずみは土を掘って家を造る。そして、その断面図が、とても魅力的だ。地上への入り口から細い通路を抜けたところには扉があり、鍵がかかっている。その奥にはベッドのある寝室、そしてその奥には食料貯蔵室もある。棚にちんまりと色々なものが並んでいるさまを眺めているとテンションが上がる。魚もさかさにつるしてあるし、きちんと整理されている感じがまたいい。このねずみは働き者できれい好きなのはすぐにわかる。身体を小さくして訪ねてみたいくらいだ。土の中の小さな世界。のぞいてみたくなる。
昔、蟻の巣の断面にもとても興味があった。いや、今でもある。でもこちらは訪ねてみたくはないかな。
(直)

8/19 東京ロシア語学院のミニバザール、その他のお知らせなど 
http://karandashi.ocnk.net/diary-detail/496
2017年08月14日

今日はカランダーシの部屋でも少し作業など。冷房をつけないでいいのはありがたいのだけど、暗くてジメジメなのもちょっと。なんて思いつつお借りしているソビエト時代のアニメDVDをつけて横目でチラチラ。
この「サイクリスト」(監督:レフ・アタマノフ)という短編は主人公のインパクト強すぎて一度見たら忘れられない。この方、頭に蝶々など乗せて優雅なお人かと思いきや、猛烈にペダルをこぎ出し、車を追い越し、列車を追い越し、飛行機まで!あげく曲乗りしたり調子に乗るのだが、自転車が壊れてしまい地面に倒れる。そして、その横たわる顔の目の前を毛虫がゆっくりと横切っていくというちょっとしたアイロニーも含まれた面白い作品だ。
自転車は自分も日常的に乗っているので親しみのある乗り物。ただ、この主人公のように速さを思い切り出して乗ることは街の中でもあるし滅多にない。かつて子どもの幼稚園の送迎時は頑張っていたけど。
そうそう、ロシア語の先生と自転車の話をしていて「モスクワでは自転車に乗ったりしないんですか」とたずねたら「いいえ、乗りません。危険だからです」と言われた。確かに車はスピード出してるし、通行人もたくさんいるし…とふんふんと思ったのだが、「盗まれるからです」とそっちの危険のことだった。その危険なのかぁ。それはうかうか乗ることはできないなと納得した次第。 (直)

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2017年08月13日

アファナーシェフ…民話の収集をして編むという貴重な仕事をして後世に残したことから、ロシアのグリム兄弟とも呼ばれている。参考までにアファナーシェフの「ロシア民話集」はグリム兄弟の「ドイツ民話集」の3倍近くの収録数であり、その功績は偉大すぎるくらいに偉大だ。そんなアファナーシェフについてまとめられた「昔話を語ろうか ロシアのグリム、アファナーシェフの物語」(群像社)を読んでいる。具体的に誰から聞いたという記述はないが、昔話を聞いて育つ中で、彼は本に夢中の少年時代を過ごすのだが、教育の場が人格破壊の現場であったこと、アファナーシェフがそれに抗ったこと、モスクワ大学に進み歴史を学び、過去に目を向け民衆の詩心を集める必要性に目覚め、文書院に勤めながら民話の研究・収集を続け、民話集を出版、享年45歳…。ざっくりとまとめるとこんな感じなのだが、自分を大事にし、独自で考えるということを芯に持ってる知性の人の生涯はまた当時のロシアで順風満帆であったはずもなく、ではある。
この本は東京子ども図書館で借りてきたのだが図書館の資料室の匂いがする。返却期限は9月2日。気をつけよう。

8/19 東京ロシア語学院のミニバザール、その他のお知らせなど 
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2017年08月12日

東京郊外にある墓地に夫の父親と母親の遺骨を納骨してきた。父親の方は長らく京都のお墓に眠っていらしたのだけど、訪ねてゆくのには遠い、というのはあった。色々考えて、こちらで新しくお墓を建てて、そちらから移っていただくことにして、納骨堂に預けていた母親の遺骨と一緒に今日埋葬したのだ。自然豊かな場所を両親とも気に入ってくだされば嬉しい。山ふところの風は気持ちよく、無事に納骨することができ随分とほっとした。
その後、親戚と出かけた食事処のお庭に珍しい紫陽花を見つけた。蕾が球状なのだ。調べたらそれは玉紫陽花というそうで普通の紫陽花より遅く咲き、今頃、少しずつ開花するらしい。私は初めて知った品種だった。
植物好きの義母なら知っていたかしら、などと思った。
(直)

8/19 東京ロシア語学院のミニバザール、その他のお知らせなど 
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