美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2024年6月
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2024年06月30日



まさに梅雨最中、蒸し暑いと感じる日々が続いています。やはり気分が何だかシャキッとしません。そこで集中してやるべきことをするために少し早起きを始めました。時々こうやって早起きブームがやってきます。ブームはブームであって定着しないというところがとても私らしいのですが。

今年も玉川をいただくことができてありがたく嬉しいことです。ささまさんのファンになったのは確かこのお菓子からです。

木曜日にコズリナ先生のご指導のもとクニーシカの会がありました。テキストに入る前の雑談で、先生から日本の5月は春なのか夏なのか、という問いがありました。暦の上では立夏を過ぎれば夏だけど、本格的な夏は6月からかしら…なんて話しをしたのですが、先生にしてみると6月はイメージ的に夏っぽくない梅雨もあるし日本の春と夏の概念が今ひとつよくわからないということでした。そう言われれば確かにそうなのかもしれません。もう暦による季節の進み方が染み付いている者からすると新鮮な問いでした。

テキストの『Сказки про мам』はまず親指くらいの小さな男の子とお母さんのお話などを読みました。その小さな男の子を買いたいというお金持ちと最後には何故かお母さんが結婚するというお話でした。お話の中でお金持ちがキャデラックからトヨタに乗り換えるというエピソードが出てきます。トヨタはロシアでも普通に有名で良い車として認識されているそうです。それにしてもトヨタのロシア語表記が「ТЙОТА」なのが仕方ないにせよちょっと不思議な感じです。

このお話の次のお話はエジプトのミイラにワニにされた男の子とお母さんのお話です。全く展開が読めない奇想天外な短編をたくさん読めるのは楽しいですし、先生に色々質問させていただきながら理解を深めてゆくのは勉強になります。興味のある方はよかったらご一緒しませんか。ご連絡お待ちしています。

新しく絵本や今回は楽しい手芸書もご紹介しています。編み針がなくても紐や毛糸を使って作れる夢が広がるアイデアグッズ満載の素敵な一冊です。(直)

インスタ
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2024年06月23日


夏至の日は肌寒い雨の1日でした。カランダーシの部屋の窓辺には鉢植えの楓があります。雨の雫が葉に落ちそれがまた落ちていく様子などを見ているのは私は好きなので多分何時間でも見ていられます。というか、そういう景色を見たいがために鉢植えの木を置いているところもあります。

あさイチという朝の番組で荻野恭子さんが出演されて冷製ボルシチを紹介していました。簡単にいうとヨーグルトと牛乳の白色にビーツの赤が混ざったピンク色のスープにきゅうりや玉ねぎのみじん切りを混ぜて作ります。調べたらボルシチという名前は案外守備範囲は広いようです。

カランダーシの資料棚の荻野先生の『家庭で作れるロシア料理』(河出書房)の表紙にもこの冷たいボルシチが使われています。こちらはヨーグルトでなくサワークリームがベースになっています。この本は沼野恭子先生によるロシアとロシア料理についての文章もたっぷり読めるのも魅力です。

新しく絵本を紹介しています。Instagramでもご紹介していますのでこちらもご覧いただけると嬉しいです。今回は庭に椅子を置いて撮りました。https://instagram.com/p/C8jbzUtSfLk/?utm_source=qr

苗を植えたグランドカバーが繁って草ぐさと混じり合い混然一体となっています。そこが面白いですし、日々様子が変わるのも楽しいです。(直)
2024年06月15日


急に暑くなりました。半夏生の花が咲きだしました。一番うえの葉だけが白くなって花穂が出ています。この葉の白い色は花が終わると緑に戻る不思議なお花。涼しげな風情に魅せられています。

今週は児童書も2冊ご紹介しています。『カトラリーたち台所大冒険』の画家マリヤ・パブロワはカランダーシでも過去に取り扱いがあり、久しぶりに作品を見ることができて嬉しいことでした。

彼女は1979年生まれ。猫の描写を得意としていますが、実際にはこどもがアレルギーがあるので飼ってはいなくて、ダーチャで出会う猫たちをモデルにしているそうです。クラシカルな表現が持ち味ですが、古くて美しいサンクトペテルブルク在住ということも大いに関係しているだろうと思っています。

さて、ものすごくご近所に創作フレンチレストランがオープンしたのでランチに出かけました。ラトリエ・デュ・グーさんといって吉祥寺から越してきたお店です。

前菜もメインも素材の持ち味を大切にして優しいけれど輪郭を感じられるお味で美味しかったです。女性のシェフがテキパキと料理を供する活気と緊張感がお店全体に伝わるのもいい感じです。本当にあまりにもご近所なのでオープンルームの際にもおすすめです。席数が少ないのため予約はマストです(直)

2024年06月09日


今年もアナベルが綺麗に咲いています。白くてまんまるのお花がぱっと辺りを明るくしてくれます。そういえば鳳仙花の種を買ったのですが早く植えないとですね。

少し前に行ったSOMPO美術館「北欧の神秘展」は普段まとめて目にすることがあまりない北欧の美術の歴史と特徴が良く分かる内容で勉強になりました。

イタリアやドイツ、フランスに追従していた北欧諸国の美術界は19世紀に自然や民話など独自のテーマに着目するようになり独特の発展を遂げます。そこにはジャポニスムの影響も見られます。

個人的に好きだったのが深い森を舞台とした神話や民話や民俗叙事詩を題材とした美術です。トロル物語「ソリア・モリア城-アスケラッドの冒険」を描いたテオドール・キッテルセンによるトロルのシラミ取りをする姫は、今展のリード画としても用いられていますが、不思議さと不気味さと神秘性そしてなんといってもその物語性が秀逸過ぎて暫し見入ってしまいました。

またガーラル・ムンテの英雄物語の絵画やタピスリーはビリービンを想起させて興味深かったです。ビリービンも同じ時期に民族性や民話をテーマに創作を始めていますから関連性もあるのかもしれません。

実際ロシアと北欧は近いですし、現代でも想像以上に影響し合っているようです。というか北欧の文化の影響をロシアはとてもよく受けているし、とても好きなのだということを複数のロシア人から聞きました。そのひとつの証となるのかは分かりませんがロシアにもIKEAがありとても人気があるのというのは確かです。

新しく絵本をご紹介しています。刺繍の本は物語とハンドメイドの世界を繋げたユニークで美しい一冊です。手にとって是非見てもらいたい素敵な内容です。よろしくお願いいたします(直)


2024年06月02日


6月になりました。早速雨模様の日々ですが体調に気をつけて過ごしてゆきたいものです。

先週はお声かけをいただいてロシアで大変人気のあるモスクワ芸術座公演チェーホフ作『決闘』を観劇することができました。感謝。怠慢、我儘、傲慢、排他…人間誰しもが持つ手前勝手さの造形が見事で、芯のあるしっかりとした演技に惹きつけられ3時間があっという間の大変見応えのある舞台でした。

そして先週は重要文化財でもある神田駿河台のニコライ堂(東京復活大聖堂)を拝観することもできました。コロナの時はクローズされていましたが今また見学できるようになっているのを知り出かけました。

一歩聖堂の中に足を踏み入れると、高くて大きなビザンティン様式のドーム、歴史の重みを感じさせるイコンやステンドグラスを始めとする聖堂芸術などの美しさに圧倒されますが、飾られていた白百合の甘い香りや蝋燭の揺らめきが心を解きほぐしてくれたせいでしょうか、不思議と居心地の良さを感じて立ち去り難い気持ちになりました。

ニコライ堂のお庭は大変良く手入れがされていて、たくさん実をつけている大きな枇杷の木もあり、紫陽花やランタナなど季節の花も綺麗でした。オナガ鳥が群れで賑やかに木から木へ飛び回っている様は都会の中とは思えない光景で印象に残りました。

ニコライ堂で購入した『日本光照者亜使徒聖ニコライの歩み』という冊子を読みました。サンクトペテルブルク神学大学を出たひとりの若き修道士ニコライが日本に宣教に来て北海道の地を経て東京に東洋一の聖堂を建立し幾多の歴史的な荒波にもまれながらも神にその生涯を捧げて一筋に歩んだ軌跡が良くわかりました。

この冊子には牧野富太郎の植物学の師だったマクシモヴィッチ博士についても書かれており、来日時に博士の弟子として働いた須川長之介はロシア正教徒であったことなどが分かりましたし、牧野がロシア行きを決意する過程でニコライが連絡の労をとったことなどが分かり興味深いことでした。

さて、前述のニコライ堂訪問の後は、神田の達人!に案内していただいて甘味処の竹むらや藪蕎麦で舌鼓をうち、大好きな近江屋洋菓子店にも寄るという流れでした。「虎に翼」を毎日観ていますのでその辺りも含めてとても楽しい神田散歩でした(直)

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