美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2017年5月
ダイアリー:31
2017年05月31日

やっとミュシャ展に行くことができた。ウイークデイなのに最終日も近いとあってかなりの人出。70分(多分)並んで、国外に20作品全部が出るのは初めてというスラヴ叙事詩とそれ以前のフランス時代のポスターその他の作品を見ることができた。
それはもう圧巻のスラヴ叙事詩は壮大なテーマでありながら、民衆が丁寧に描かれていることから、歴史とはすなわちそこに存在したひとりひとりの私と同じ人間の命の軌跡だということが伝わってきてぐいとひき込まれた。同時に民族の信仰については勉強の必要を感じた。個人的には鉢植えのゼラニュームのリアリティなど、細かいところが案外印象に残っている。
順番的にフランス時代の作品の数々を次に見たのだが、展示スペースが狭くなり、また作品も叙事詩に比べて小さくなったので人垣がぎゅーっと集中し、作品の前まで行って全貌を拝見するのはちょっと大変に。それでも、サラ・ベルナールのポスターや4つの花などはじっくり見ることができうっとり。アールヌーボーの世界に「浸る」まではいかなかったけれども「触れる」ことはできたかと。(直)

ロシア絵本講演会のご案内 http://karandashi.ocnk.net/product/200
2017年05月31日

銅像とブロンズ像の違いって何だろうとふっと思った。調べたら、どちらもブロンズでできているのだが、記念碑的に人物などを像にしたものを日本では銅像という、ということらしい。そうなのか…知らなかった。
ところで、銅像といえば、ロシアのモスクワ動物園に行った時、大きなモニュメントタワーを見たことがとても印象深かった。動物たちと物語の世界が表現されているものだが、さて、ああいうものも言い方として銅像でいいのかしら。ロシアのサイトなど見てみたら、ブロンズ彫刻という表現がされていた。ついでに、あの像は「物語の木」または「生命の木」などと呼ばれていることがわかった。1996年に設置されたことや16メートルの高さがあることもわかった。でも、私はこの像の全貌をまだ把握できていない。一体どんな物語や動物たちが表現されているのか、おいおい知っていきければ嬉しい。もちろん、また見ることができたらなお嬉しい。(直)

ロシア絵本的日常「カランダーシのロシア旅③」http://lucas705karandashi.blogspot.jp/2015/09/blog-post_28.html

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2017年05月29日

2株のワイルドストロベリーが実をつけている。赤いものがあればパクッとその場でつまんで食べてしまう。プチプチとした種の感触と香りを楽しむ。そういえば、とビリービンの民話絵本の飾り枠に野いちごが描かれていたものがあったような…と思いだす。あった、あった、「蛙の王女」だ。厳密にいえば種類は違うだろうけれど、野いちごの一種であることは間違いないだろう。
ビリービンの絵本は飾り枠がとても凝っている。植物を配したものが多いのはアールヌーボーの影響はあるだろう。と同時にビリービン自身が植物に対しての細やかな関心と観察眼を持っていた、と考えるのも自然だと思う。木々や野に咲く花の実際をよく見て、よく知って描いているように思われる。
野いちごが登場する「蛙の王女」の場面は、イワン王子が森でおじいさんに会う場面。飾り枠の野いちごの描き方は枯れ葉が混ざっているところなどとてもリアルだなあと思う。ビリービンにとって身近な植物だったと想像したい。きっとつまんで、プチプチとした種の感触を楽しんでいたに違いない、と思ってみたりする。(直)

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2017年05月29日

西荻にはハロー西荻!というスタンプラリーのお祭りがあり、ことしは昨日と今日の開催だった。子どもが小さい時は親子で、大きくなったら子どもだけで、チェックポイントを巡り、スタンプとお菓子を貰ったりする楽しい行事だ。今日は講演会のチラシの配置をお願いしに何軒かのお店を訪ねたのだが、用紙片手の家族連れや子どもたちで街中賑わっていた。
ハロー西荻という名前には、広範囲のスタンプポイントを回ることでいつもは知らない新しい西荻に出合うという意味もあるのだろう。だとすれば、私が最後に寄らせていただいたネリネさんという手作り品と雑貨のお店は、カランダーシにいらした方からお聞きしていて、今日初めて場所がわかり行くことができたお店なので、私もハロー西荻的なことをしたといえるかな。それにしても、どのお店もチラシを快く引き受けてくださり大変ありがたいことと思っている。ということで今日はハロー&サンキュー西荻デイだった。だけど、今日一番インパクトがあった出来事は、SOFT BANKショップにいた多分西荻で唯一のペッパー君にしてもらった手相占いがあまりにも雑だった事かな。まあ、憎めないけれど。(直)

講演会のお知らせ http://karandashi.ocnk.net/product/200
2017年05月28日

マルシャークの詩とレーベジェフの絵のこの絵本は復刻絵本シリーズの中でも人気のある作品。特徴をとらえた動物たちがとても印象的。配置や構成、デザインはすっきりスタイリッシュだ。主人公は小さい子ねずみ。大きな相手にも遠慮のない様子が絵を通して伝わってくる。本当におろかな子ねずみ…。
解説にこのお話はツェハノフスキー監督、音楽がショスタコーヴィチでアニメ映画化されているとあったので動画で探して見た。絵本では最後、子ねずみがいなくなってしまったという終わり方なのだが、その映画では、それからどうなったも描かれており、なかなかドキドキハラハラの内容だった。子守唄も耳に残っている。
それにしても、本当におろかななのはお母さんねずみなのでは、と思うのだか。

おろかなこねずみhttp://karandashi.ocnk.net/product/99
ツェハノフスキーは絵本も作っています。http://karandashi.ocnk.net/product/106
2017年05月26日

今日は夕方からお肌の専門家の卯月由美さんがいらして色々指導していただいた。がんばってみようと思う。その後一緒に夜の西荻へGo!前から行きたかったウズベキスタンワインショップのキャラバンさんへ。ここはウズベキスタンからワインを直接仕入れているお店。以前にラグマンの教室をした際にチラシを置いていただいてお世話になっていたのだが、ワインを飲みに来たのは今日が初めて。念願がかなった。この界隈は西荻のディープゾーン。どこかアジアの街に迷い込んだような雰囲気。キャラバンさんもしかり。2階に上がったのだけど、旅先で寄ったお店感に浸ってしまった。ということで、遥かなるウズベキスタンの果実の恵みをいただきながら、しばし心地よい時間を楽しんだ。お土産は乙嫁語りの折りたたみ式立派なチラシ。お店を出るころには降っていた雨はやんでいた。(直)
2017年05月25日

朝から雨。でも午後から出かけたが結局傘はささなかった。バラの季節ももう終わりか、ドクダミが咲いている。だんだんとアジサイの季節かなんて思いもしたが、今日は実は気分がズーンと凹むようなことがひとつ、嬉しいことがふたつあり、何だかアワアワと時を過ごしてしまった。嬉しいことのひとつが予約していたノルシュテイン作品集2k修復版が届いたこと。大きなスクリーンには負けるけど、いつでも自宅できれいな映像を見ることができるのはありがたいことだ。カランダーシの部屋で見てみようと思う。楽しみにしたい。
生きていると色々なことがある。いいことばかりではない。それを見越して嬉しい種を意識して蒔いておくことも私には必要なことかもしれない。その種が未来の私を救ってくれるかもしれないからだ。ささやかでも何でも。今日はそんなことを思った。(直)

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2017年05月24日

「松居直と絵本づくり」と「松居直のすすめる50の絵本」(ともに教文館刊)の2冊の本。月刊絵本「こどものとも」を創刊、多くの名作絵本を世に出してきた松居氏の絵本作りの話の本と大人向けの絵本入門本だ。2冊とも興味深く読んだのだが、やはり気になるのはロシア関連の絵本についてだ。
「おおきなかぶ」の画家佐藤忠良氏は戦後数年ロシアで捕虜留生活を強いられており、そのことを知った上で松居氏がこの絵本の絵を依頼したという。また、カブを引っ張っているというリアリティを求める松居氏の指摘に応えるべく描き直しがあったことなどを知った。佐藤氏は最初はこの仕事を断ったという。が、松居氏の「(前略)…このでたらめな話の中にある真実を絵で子どもたちに伝えていただきたいのです…(後略)」という言葉で「やりましょう」ということになったとある。そうだったのか…。という思いでまた絵本を読み返してみたい。うんとこしょ♪(直)

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2017年05月23日

ロシア絵本界の一番星、ビリービンの才能は舞台美術方面などでも発揮されていたが、切手の仕事もしており、ホント多彩だなぁと驚かされる。画像はロマノフ王朝300年の記念の切手のデザインのニコライ2世の肖像。そしてロマノフ朝関連の建物の景だ。どちらも1913年製。切手は国内の多くの人々の目に触れるだけではなく、海外にも渡ってゆく。世界に向けて、ロマノフ朝の威信を広める枠割もあるともいえる。きっと、ビリービンはこの仕事を名誉なこととして引き受けたのだろうと思う。そして、その時はニコライ2世が最後の皇帝になるとは思ってはいなかっただろう。(直)


こちらはビリービンが亡くなってから作られた民話絵本切手http://karandashi.ocnk.net/product/62
2017年05月22日

今日すたすた駅方面に向かって歩いていたら、善福寺川をじっと見つめるご婦人の姿が…。もしやと思い川を覗くと、いましたいました!今年もカルガモの赤ちゃんが生まれてました。ヒナは8羽。少しの間、そのご婦人とカルガモ談義しつつお母さんとヒナたちを目を細めつつ眺めました。すると、なんと対岸の草むらにももうひと組の親子がいて、こちらにやってきました。こちらのヒナは9羽。ひよひよ鳴きながらお母さんの後を付いていきます。どうか、どうかみんな元気で、無事に大きくなってねと願わずにいられません。でも、そんな気持ちを残しつつ、おっといけないと駅に向かう私。ご婦人はせっかくなのでまだまだ見てますわぁ!と笑顔で手を振ってくれました。ああ、今年もまた夏が近づいてきました。(直)

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2017年05月21日

年に2回しか開けない、というカフェに行ってきた。住宅地の中のバラの植栽がきれいな一軒家。中に入ると、そこは素敵なドイツ様式の空間。調度からお料理まで本場ドイツにこだわったお店なのだ。大きな窓からは前庭の緑の景が見え、郊外のカフェに出かけたような気分。パラチンケンというパンケーキをいただいたけれども、できたての温もりのある優しいおいしさ。でも、今回このお店に行けて何よりもよかったと思えたのは、料理研究家でもある、ドイツを愛してやまないオーナーにお会いできたことだ。少しだけお話しさせていただいたのだけど、ドイツの文化を日本でどうやったら再現できるかを初めとして、活動は音楽やボランティアなど多方面に及び、拠点も数か所あるらしく、とにかくパワフルに生きてらっしゃる。そのお忙しさゆえ、この地では年2回しかカフェを開けることができないそう。ホントに貴重な機会に行けてよかった。元気をいただけた。またお会いしたいけど次はいつだろう。(直)

講演会についてhttp://karandashi.ocnk.net/product/200
2017年05月21日

カランダーシはオープンルームを始めて、いろいろなロシア絵本などを見ていただいているのだが、やはり絵本をお好きな方が多く、よくご自身の大切にされている昔の絵本の話をお聞きすることも多い。そんな時は、「わあ、見せていただきたいなぁ」と思う。ただ、わざわざ持ってきていただくとなると、お荷物になるし、ご面倒をおかけしてしまうので大変申し訳ない話だ。でも、ロシアに限らず絵本全般好きだしすごく興味はあるので、本当にわがままことだけれども、もし見せていただける機会があれば大変嬉しいな、と思っている。(直)
2017年05月19日

庭のバラたち、そろそろピークを過ぎようとしている。それぞれ、違う年に植えたものだが、工事があって植えかえたりそんなによい生育環境ではなかったと思う。肥料を忘れたり、剪定も適当だったり。実際、今年今ひとつ花に勢いがない種類もあるのは、去年ぱちぱち切り過ぎたせいかもしれないと思っている。でも、伸びすぎると困る。そんなこんなはあるけれど花を見ると単純に嬉しい。今年も咲いてくれてありがとう、そして色々ごめんなさいねの気持ちもある。(直)


明日はオープンルーム。バラが咲いてます!http://karandashi.ocnk.net/page/7
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2017年05月18日

吉祥寺駅前からバスに乗ろうとして、「あ」とぞうのはな子さんの銅像が立っているのに気付いた。近くで見てみる。何だかぽっちゃりしている。少し若い時の姿を再現したらしい。前脚をあげているのは嬉しい時の動作だそう。そうなのか…。これは人々の願いや気持ちを具現化したものなんだ。と理解した。
はな子さんは永遠に旅立った。全てから解き放たれて遠い遠い場所にいる。銅像を見て感じたのはその大いなる「不在」の事実。はな子さん…。(直)

ぞうは、その身体大きさが人間社会の中で時として切ない「ぞうとゾーイ」http://karandashi.ocnk.net/product/87
2017年05月17日

マーヴリナの絵本「うさぎの花束」はとても素敵だ。うさぎが、オオカミが、鶏が、素敵だ。生きている感が半端ない。絵からエネルギーを感じる。筆使いが、色使いが見る者を圧倒する。だけどどうしようもなくエレガント!とても芸術的だと思う。万歳!(直)

「うさぎの花束」http://karandashi.ocnk.net/product/201
2017年05月16日

前のロシア語の先生からすすめられていた池田理代子さんの漫画「女帝エカテリ-ナ」。まずはわーっと最後まで目を通した。今後ゆっくり読み直してゆくつもり。14歳でドイツを後にして、それからロシア語をマスター、改宗もして、困難、危機を乗り越え、最終的には女帝に上り詰めた一人の女性の物語。すでに10歳の時に自らは人々の上に君臨すべき人間であるとの自覚をもっていたというふうに描かれている。やはり、特別な人物であったのだと思う。この漫画はエカテリーナの内面が細やかに描かれているので面白い。豪華なドレスのデザインを見ているだけでも楽しい。(直)

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2017年05月15日

先日、庭の蕗を少しとってさっと煮ていただいた。残念ながらこういうものを好きなのは家族では私だけ。季節の恵みをほぼ独り占めした。蕗は実家から株を持ってきたのが根付いた。そうそう、蕗といえば、お弁当箱の歌を思い出す。♪これくらいのお弁当箱に…というあの歌だ。ちょっと記憶があいまいなので調べたら♪・……にんじんさん、さくらんぼさん、しいたけさん、ごぼうさん、穴のあいたれんこんさんときて、すじの通った蕗…♪が一般的なようだが、さくらんぼは元々山椒だっとか、ごま塩がどうのとか色々な歌い方があるようだ。個人的には蕗は「すじをとった蕗」でもいいのかなと思ったり。そういえば、実際、昔の私のお弁当にはよく蕗の煮ものが入っていた。それは茶色い濃い味つけのもので、その頃はさして好きなおかずではなかった。(直)
2017年05月14日

家の前の道をお母さん方が自転車に小さなお子さんを乗せて通るのを見かける。自転車も今はすごく重装備になって子どもを乗せる仕様になっているけれど、少し前までは簡単なかごを装着するだけでヘルメットもかぶらせてなかったな、と思ったりする。いずれにせよハンドルの前の位置に乗っていると景色がよいのではと思うのだが、長女に聞くと、覚えていないと言う。少し大きくなり後ろに乗るようになってからのことは覚えていて、景色といえば、私の背中だったと言われた。そうか…否応なく母の背中を見せられていたわけか。風よけにはなったと思うけれど、見晴らし的にはあまりよくなかったということだ。考えてみれば当たり前のことだけど、今になってそうだったんだと気付かされて何だかおかしい。
今日は母の日、ヴァスネツオーフの挿絵から動物のお母さんをふたつ選んでみた。大変そうだけどなかなかおしゃれな感じが素敵だなと思う(直)

ラドゥーシキhttp://karandashi.ocnk.net/product/15
2017年05月13日

【お知らせ】6月17日土曜日午後2時~3時30分、杉並区立西荻図書館にて「大人の絵本の楽しみ とっておきロシア絵本の魅力とその世界」というテーマで講演会をします。主催は西荻図書館。参加費は無料です。申し込みは5月15日より図書館へ直接かお電話03-3301-1670です。内容は、歴史の変化の中での作家や作品について、またモスクワの国立こども図書館や「てぶくろ」の画家ラチョフ氏のアトリエ訪問などのロシアとっておきレポート、絵本出版のお話も少しできれば…と思っています。少しでもロシア絵本の魅力をお伝えできれば嬉しいです。ぜひ、いらしてください。また、ご興味がありそうな方におすすめいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします!(直)
2017年05月13日

アントン・ロマーエフは1971年生まれ。現役の新しい時代の画家だ。彼は自らのテーマとして古典的な物語を選び、緻密でリアルな表現ではあるが、独自の物語の解釈で新しい世界観を作りだしているのが魅力だ。「あかずきんちゃん」の表紙。この表紙の赤ずきんちゃんは何といっても表情が豊かで、なぜかスポットライトを浴び、綱渡り!をしており、コスチュームも凝っている。一方「裸の王様」の表紙。王様がくぐろうとしているゲートは鋏だ。色を抑えた背景の中、正装をした王様の不安げな存在感が印象的だ。この絵本で画家がどんな仕掛けをしているのだろう、と両方とも気になるインパクトのある表紙だ。見返しも凝っている。内容はもちろん、1ページ1ページ、期待を裏切ることなく楽しませてくれる。
今後もどんなチャレンジをするのかとても楽しみな画家だ。(直)

ロマーエフの作品http://karandashi.ocnk.net/product-group/15
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