2017年09月14日
![](https://karandashi.ocnk.net/data/karandashi/image/20170914_a57a4a.gif)
すずめは身近な鳥だ。姿をよく見かけるし、声も聴く。ロシアにもすずめはたくさんいて、絵本にも登場する。ロシア語の先生は、ロシアの方がたくさんいるという。詳しくは分からないが、動物写実挿絵画家のチャルーシンの絵などを見ると日本でよく見かけるすずめと同じ種類か、そうでなくてもとても近い種類なのではと思う。
そんなすずめのことをロシアの詩人マルシャークが詩にしたものに、日本人の画家たしろちさと氏が絵をつけた絵本があることを、Twitterで見かけたので入手した。「すずめくんどこでごはんたべるの?」(福音館)だ。内容は、すずめが、動物園の色々な動物たちのところで、餌のおすそわけをしてもらったり、砂浴びなどをしていることを教えてくれる、というもの。一羽のすずめが案内役だ。
小さいすずめの生きる知恵には驚かされるし、大きな動物と小さなすずめの対比も印象的な面白い絵本だと思った。
実際、本当にすずめはそんな風に動物園で暮らしているのかもしれないし、そんな風景を見たことがある気もする。マルシャークはそういう観察をもとに詩を作ったのだろうか。着眼点がユニークだ。
昔、家の周りにすごく狭いけれど、ちょっと砂っぽい場所があって、すずめの砂浴びの場所になっていた。飛び立った後に残された小さな窪みをほほえましく見ていた。そんな風に親しみを覚えていたすずめ。でも、今日本では数が激減しているという話も聞く。
そういえば、もっと多くの数を家の周りで見ていたような気もする。砂浴びの場所は埋めてしまって今はない。申し訳なかったなという気持ちもある。
(直)
ラチョフが描くすずめが登場する「動物民話」絵本
http://karandashi.ocnk.net/product/149
◆10/28ジェット・マロース&マトリョーシカ絵付けと親睦会ご案内
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◆国立科学博物館筑波植物園「きのこ展」に「わいわいきのこのおいわいかい」展示
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