美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2017年11月
ダイアリー:30
2017年11月30日

今日は寒かった。足早に歩く道すがら何だか面白い実のなっている木を見つけた。柑橘系なのは分かるのだが、一体何なのだろう、大きな実はいびつな形で表面がでこぼこしている。調べてみたら、獅子柚子というらしい。中国原産で奈良時代に日本に入ってきたらしいが、あまり美味ではなく、実の形の面白さを楽しむ園芸用の果樹らしい。
美味しくないにしても、木に大きな実がたくさん実っている様子を見るのはいいものだ。今回入荷したヴァスネツォーフの詩とお話の本の表紙も、たくさんの果実が実る様子が描かれているのが素敵だなぁと思う。その木の下を犬や猫たちは花束を持ってどこへ向かうのだろう。白い花の咲く野辺の道。小鳥たちは口を開けて歌っている。豊かな情景だなと思う。
そして、嬉しいことに豊かなのは表紙だけではない。この本は中も楽しい詩やお話や詩が、いっぱい、たくさん、たっぷり、ふんだんに、という具合。大豊作の1冊。それは、もうずっしり。(直)

詩とお話の本  http://karandashi.ocnk.net/product/236
2017年11月29日

島多代さんがお亡くなりになった。悲しい報せは不意にやってくるものだけど、本当に不意をつかれた気がした。極個人的な思い出になるがまとめた。
東京子ども図書館で2009年11月に開催されたソビエト時代の絵本についての島さんの講演会の記録は側に置いていて、事あるごとに見直している。ロシア絵本の、いや絵本というものを考える時のひとつの視点として私にとってはとても意義のあるお話だった。講演会では島さんのお話に置いていかれまいと一生懸命メモをとった記憶がある。実際はかなり置いていかれていたけれど。
その後、勤めていた出版社の仕事でミュゼイマジネールにうかがわせていただいた事がある。貴重な原書絵本を大緊張しながらいくつか間近で見せていただいた事と、色々なお話をお聞きすることができたのは、もったいなくもありがたく、まさに人生のご褒美的な経験だった。そして、このあたりの事が、今の私の活動に大きく影響を与えているのは間違いない。
そして、時を経て私はひとりでロシア絵本の出版や原書販売を始めたのだが、しばらくして教文館で開催された「島多代の本棚から 絵本は子どもたちへの伝言」におけるギャラリートークをさせていただくことになった。これはとても学びの多い体験ではあったのだが、再び島さんの近くに戻ってこれたようで嬉しかったのを覚えている。
「絵本は子どもたちへの伝言」である、というメッセージは、島さんが繰り返しおっしゃっている。また、「絵本とは、伝えるものであり、時代をつないでいき、人をつないでいくものである」と前述の2009年の私のメモ書きにある。今後、この島さんからの、それこそ伝言を私なりにだが、受け取り歩んでいけたらと思う。
そう、そう。私は実際かなりいい歳をしているのだが、年齢の話ではなく、島さんにお会いした時は、自分はかなりの小娘だなぁと思わされたことを思い出す。それはもう圧倒的に小娘だった。
…小娘は小娘なりに頑張っていこうと思う。島さんへの感謝を胸に。(直)
2017年11月28日

友人のJさんから随分前に紹介してもらい、最近はSNSでやり取りなどもさせていただいていて、行きたい!と思っていた「子どもの本のみせ ともだち」に、やっとうかがうことができた。
初めての地下鉄路線。初めての駅。同行の友人と住宅街の道を歩き出し5分位。お店はピンクの建物で目印はねこちゃん看板。ガラスの引き戸を開けると、お買い物をするお客様で賑わっていた。ぐるりの壁は全部書棚で、入って正面の棚にはクリスマスの絵本がずらり。真ん中のアイランド棚にはちょっとした贈り物にぴったりの手芸品やクッキーなどが並んでいる。少し前、この棚にはひとり出版社の絵本が並べられていて、ありがたいことにそこでカランダーシ刊の2冊の絵本も並べていただいていたのだ。
そもそも、この書店さん、読み聞かせの会など地域に密着し愛されている絵本書店という印象を持っていたが、実際に来てみると、その愛される理由にいくつか気付かされた。まずは、やはり選書なのだろうと思う。その極意はお店が長年かけて積み重ねてきたもの、としか言いようがないけれど。そして、スペース的に全体の冊数はそんなに多いわけではないと思うのだが、ジャンル分けのそれぞれの内容が豊かだなぁと感じた。なので、欲しい絵本を結構見つけてしまい、困ってしまった。また、絵本以外のグッズ類なども色々置いてある。お店全体としての雰囲気の、賑やかだけど騒がしくない塩梅が心地よい。何より主役の絵本が楽しそうに呼吸している様子が素敵だと思った。
ひとり出版社や翻訳者の会の流れの絵本の存在など、独特の目線もある。お店の方のお話によると、それらは人との出会いが出会いをつれてきて、とのこと。また、とにかく来てくださるお客様とのお話から学んでいるとの言葉。そして、スタッフはボランティアで20人ほどが交代で携わっているという話。グッズの手作り品は募集をかける。うーん。人と人との繋がり抜きにこのお店のことは語れない。この書店の愛される真髄はそのあたりにもあるのかもしれないと勝手に思った。そう、それこそ店名のともだち、というのも人と人との繋がりを表現している。
さて、友人も贈り物を選んでお買い物していた。とにかく、こんな絵本書店がご近所にあったら、幸せだと思う。
でも、なんで看板はねこちゃんなんだろう。その謎はおいおいと…。(直)

子どもの本のみせ ともだち http://tomodachi.d.dooo.jp

2017年11月27日

今日はカランダーシに来たお便りから2つほどご紹介。ひとつめは、12月2日(土)と3日(日)に開催される東京ロシア語学院の学院祭&日本ユーラシア協会冬のバザール。学生たちのパフォーマンスや模擬店を始めとして、バザールでは食品、書籍、民芸雑貨などなど多彩な品揃えで皆さんを歓迎!
2つめは、12月18日(月)開催の「ロマンティックロシアコンサート」。「ロシア歌曲の歌詞を音楽に乗せて日本語で朗読し、それに続いてロシア語での歌をお聴かせするという、世界初?の体感型コンサート」だそうで、ロビーではロシアのスイーツ“シルニキ”がふるまわれるとのこと。出演は藤井 玲南  (ソプラノ)中村 初惠  (ソプラノ、翻訳)日南 由紀子 (ピアノ)平野 啓子 (朗読)。民芸品などの販売もあり。場所は渋谷のさくらホール。
上記2つの催しですが、カランダーシは出店などの予定なし。念のため。(直)

◆東京ロシア語学院学院祭
http://www.tokyorus.ac.jp/gakuinsai/2017_02.html
◆「ロマンティックロシアコンサート」
http://superbrain.co.jp/RRC/index.html

2017年11月26日

本日は朝早くから植木屋さんに庭の手入れをしていただいた。本当に見事にバッサリ切るわ、切るわ。おかげさまで、すっきり、さっぱりした庭を眺めながら、一気に年末感が押し寄せてきたなぁと思ったり。
さて、先日になるが、1920-30年代の復刻シリーズ絵本の見本絵本の補修作業をした。全10冊に各一冊ずつの見本があり、お客様に見てもらっている。そんなに傷んでいるとは思っていなかったのだが、ソビエト時代当時と同じ簡易なホッチキス留めで作っているので、背のところが破れたりというのが見つかり、これを機に全体的に補強することに。今回は最近ネットで見かけて入手したペーパーエイドというテープを使った。経年色焼けがなく、薄くて強い、という触れ込みだ。使い勝手はよかった。何とか全冊貼り終えて、ホッ。
大きくまとめて今日は、きったり、はったりのお話だった。ということになる。(直)
2017年11月25日

オープンルームありがとうございました!
今日はお取り寄せの絵本を取りにいらしたOさんが、大切にしてらっしゃる数冊の絵本、そして前回いらした時にお話をうかがったロシアの世界遺産キジ島の現地入手のカタログとDVDをお持ちくださった。
オネガ湖のキジ島の木造建築物。特にプレオブラジェンスカヤ聖堂の大きさは想像以上だ。その荘厳な趣とフォルムの美しさに圧倒される。DVDの中の「石は権力者のもの、木は民衆のもの」という言葉が印象に残る。
絵本は、動物の表情が楽しい折りたたみ式の動物絵本、昨年発行されたすっきりおしゃれな乗り物絵本、ページの半分が切り取られて展開が面白い「うさぎのいえ」はうさぎが何とも愛らしい。そして、Oさんはうさぎがお好きなのだが、亀もお好きということで、珍しい亀が主人公の絵本も見せていただいた。とにかく亀がたくさん登場!お話も面白そうだ。どれも初めて見るものばかりで、ありがたく楽しませていただいた。
本当に、ソ連時代の絵本って底知れないなぁ。すごいなぁ。あっぱれだなぁ。とあらためて。
そして、しみじみと絵本をお持ちくださるお気持ちに感謝している。とても嬉しい。 (直)

2017年11月24日

カランダーシの部屋には、テレビモニターがあって、オープンルームの日は、ロシアアニメなど流しているるのだが、あ! そうだっと思って、最近は、ロシア絵本の歴史などを自分なりにまとめたものをお見せしたり、ということをやり始めてみている。ロシア絵本に親しむ一助となれば嬉しい。今後はもっとこのモニターを活用していければと思う。ロシアのきのこ狩りの時の様子などもお見せできれば楽しいかもしれない。
明日は土曜日。オープンルーム。ロシア絵本やソビエト時代の絵本をご覧になりたい方は是非どうぞ。 (直)
2017年11月24日

今年は家の前のサラサドウダンの紅葉がきれい。きれいな赤。
今日は午後からKIKUKO ARATAさんのオープンアトリエにお邪魔させていただいた。落ち着いた雰囲気のご自宅のアトリエで、KIKUKOさんデザイン&制作のニットのスカートやワンピースなどのお洋服やロシアの雑貨、そして鮮やかな色のムフ島の伝統刺繍の柄のお花や苺の模様が素敵なエストニア製の靴下などを見せていただいた。この靴下、地厚だしとても温かそう。贈り物にも喜ばれるかしら、と思って何足か購入させていただいた。
KIKUKOさんさんは、このムフ島の刺繍の技術を習得した唯一の日本人でもあって、そちらの活動も今後楽しみ。22歳!の猫のコタちゃんに会えたのも嬉しいアトリエ訪問だった。(直)

ちくちくバルト舎https://chikuchikubaltsha.stores.jp/
2017年11月22日

寒くなってきた。暗くなるのも早いし、今日は雨まで降ってきて、何だかもの悲しい。季節が冬へ移ってきた。寒いのが苦手なので冬に対しては身構えるところがある。今年の寒さの程度はどんな感じなのだろうか。
マーヴリナが描くジェド・マロースの絵本を入荷した。マロースとは寒波、厳寒の意。辞書には0度以下の、という付記がある。0度以下…想像するだけでもぶるっとくる。そんな厳寒の森で虐げられた娘はマロースに出会う。星々が白く輝く夜の森だ。静かで深い森の中。娘の運命やいかに。寒い寒い冬のお話。冬には冬の物語。(直)

マロース翁 http://karandashi.ocnk.net/product/235
2017年11月21日

今回の帰省は、同窓会もあったのだけど、翌日は高齢の両親の用事で妹とあちこち移動しなければならなかった。時間もなかったのでお昼ご飯は道すがらに寄ったうどんのチェーン店。初めてのお店だった。出汁はひたすら甘く、麺は柔らかく、昔近所にあったうどん屋さんを思い出させる懐かしい味でおいしかった。あまりに懐かしかったので、帰る日もひとりで同じ店に寄ってしまった。最初の日はかしわとごぼう天。2回目は牛肉とごぼう天。今回の帰省はハードなスケジュールだったけど甘くて温かいうどんにひととき気持ちを甘やかしてもらえてほっとできたのがありがたかった。
さて、羽田に着いたらカメラが何台か待ち構えていて、何事?と思ったのだが、今だに何事だったのかわからない。(直)
2017年11月21日

先日、動物園の檻の中のタンチョウヅルが、外にいるアオサギに自分の餌の魚を分け与えている動画があって人気だよ、ということを娘から聞いた。早速検索して見た。ツルの檻の横に確かにアオサギがいて、ツルが魚を檻の目の間を通してあげようとするものの、檻の目は小さく、また、受け取るアオサギとも息が合わず落としてばかり。下手くそだ。この息の合わなさ加減は、それこそノルシュテテインの絵本「アオサギとツル」(未知谷)を思い出させる。なかなか2人の間は上手くいかない。もどかしい。
でも、ツルは賢い。なんと魚を小さくしてアオサギに与えている。これは友情?愛情?同情?うーん。素人にはわからない。きっとノルシュテインもびっくりだ。




2017年11月19日

早起きをして、はるばると大学の同窓会へ出かけた。実はうんと久しぶりすぎて、ちょっと戸惑うくらいなんだけども、旧交を温め合うことができ楽しいひとときだった。みんながそれぞれの場所で頑張っている近況を聞くことができたのも感慨深く、学生時代を思い出しもしたし、意義深いひとときだった。
それから場所を変えて懐かしい友人と久しぶりのおしゃべり&おしゃべりタイム。途中で学生時代よく歩いていた地下街を歩いたのだけど、天井はこんなだったかしら、と思ったり。お店も随分変わってるし…。それでもあんなこと、こんなことを話しながら歩く楽しさは昔と同じだし、今日はとても寒かったので地下街の暖かさはとにもかくにもありがたいものだった。(直)
2017年11月18日

オープンルームありがとうございました。今日は奈良にお住まいのNさんが久しぶりにお元気な顔を見せてくださった。Nさんはソ連時代のモスクワに住んでらしたのだが、その当時の絵本を抱えてきてくださった。素晴らしいのは、それをご自分で翻訳されていて、その醍醐味を物語が立ち上がってくる面白さと表現されていた。特別な一冊を見せていただけて光栄だ。私は初めて見る絵本だったが、有名なお話のようでロシアでは人形劇になっていたりもするようだ。どんなお話なのか、また今度聞かせていただけたらと思う。
また、今日はもうひとり別のNさんがいらしていて、Nさん同士お互い初対面だったが、年代はずれるもののソ連時代のモスクワ在住の経験者という共通項があり、お話が弾んだ。
カランダーシの部屋で新しい出会いがあるのも嬉しい。
そして、そのもうひとりのNさんは今日、「金の鶏」(未知谷)という絵本を持ってきてくださり、お借りすることにした。なんと岸田今日子とノルシュテインの朗読付きだ。
こうやって、絵本を持ち寄ってくださるのは大歓迎だ。
世界が広がるのがありがたいし、刺激を受ける。刺激は大事。かなり大事。(直)
2017年11月17日

個人的にお菓子もお店の雰囲気も大好きで、お買物ついでにちょっとお話しさせてもらうのも楽しく、カランダーシとしてもチラシを置かせてもらったり、絵本を飾っていただいたり、お世話になってきた焼き菓子のお店モイスエンさんが閉店した。今度は仙川で新しくお店を開くそうだ。ということは一応お聞きして知ってはいたけれど、どこかで現実になるのが信じがたく、信じたくないという気持ちもあって、その日を少し過ぎてから、お店の前に行って呆然と立ち尽くしたりしている私は間抜けだ。主のいないお店はまだ、内装などはそのままで、あのいつもディスプレイが素敵だと思っていた窓は、ハロウィンのカボチャもそのままで、時が止まったよう。
西荻で新しい物件を探していらっしゃったのだけど、お家賃の相場がここ数年で随分上がったそうで、去らざるをえない、ということをお聞きしていた。また、賑やかになりすぎた街の表情のことも話されていた…。
家族も友人も皆がっくりしている。本当にさびしい。
さようなら、モイスエンさん。ありがとうモイスエンさん。
仙川。モイスエンさんが気に入った場所だからいいところなんだろうな。
でも、遠いなぁ。 (直)
2017年11月16日

昨日、カランダーシの部屋のパペット人形たちの場所について書いたが、ここでお人形たちのメンバー構成を紹介したい。動物たち(ハリネズミ、オオカミ、オンドリ、うさぎ、キツネ、ねこ、かえる)人間たち(おじいさん、おばあさん、男の子、女の子)男の子は鼻がとんがっているのでプラチーノ(ピノキオ)君だ。これらのメンバーだと、ネズミを何とかすれば「おおきなかぶ」の劇ができるし、「てぶくろ」的なお話もできるだろうなんて夢は広がる。
このお人形たちはソビエト製。家庭の中で使われていたもので、大人が動かして見せてあげたのはもちろんだろうけれど、子どもたちもたっぷりと遊んだように聞いている。さぞや楽しかっただろうと思う。さすが、お話の国のお人形たち。どれもよくできている。中でも動物たちの造りは大層凝っていて、あごのところには透明なてぐす糸のようなものがついていて、それを引っ張ると口が開くようになっている。オオカミ君がアーンと口を開けると迫力があるが、現在歯が全部揃ってないのがちょっと悲しい。バベルの塔の前でガオーってやるとちょっとシン・ゴジラみたいではないか?ないか…。口が開くなんていうのはかなり本格的だけど、オオカミやキツネにいたっては紐を引っ張ると尻尾まで動くようになっている。なっているのだが、一人でどうやって、操作するのだろう。とは思う。人形をしゃべらせながら尻尾を動かすことは不可能だ。まさか2人がかりなのか。うーん。今度元の持ち主にお会いする予定があるので実演していただこう。そうしよう。
今日はオナガをたくさん見た。熟柿を群れで食べていた。姿は大層きれいだけど、鳴き声がやっぱり残念。(直)
2017年11月15日

先日従妹から譲り受けた家具の中にいくつか伯父のプロ級の木彫りの作品というものがあり、小さな箪笥をカランダーシの部屋で使うことにした。かなり年季が入っていて、シミなどもあるし、上手に磨きたいとも思うが、まあ、それはそれとして、とにかく使い道を考えた。この箪笥、正面から見ると顔みたいだ。前面の段々も掘り模様だし、取っ手も面白い。なかなか凝っている。
そして、どうかなと思った場所に置いてみたら、これがどんぴしゃり。実はソ連時代のパペットたちは私物の絵本を平積みに重ねた上にとりあえず置いていたのだが、箪笥を置いてみるとその場所にホントにぴったりとおさまった。そして、引き出しの中に重ねていた絵本を入れてみたらこれもぴったりおさまった。かくして箪笥は違和感なくあたかも前からそこに存在したかのごとく部屋の風景に溶け込み、パペットたちも心なしか満足そうだ。
あ、もしかすると、パペットと箪笥は同じ位の年代に作られたものなのではないかな。当たらずとも遠からじだ。
物同士にもご縁というものがあるのかしら。
そんなことを思ってしまった晩秋の夕暮れ。
今日は夕陽がきれいだった。(直)




2017年11月14日

芸術家ってどういう人をいうのだろう。何かきまりがあるわけではないと思うのだが、マイ・ミトゥーリチは間違いなく芸術家である、と思う。子どもたちに向けての仕事も含まれるが、そのあらゆる作品の軌跡をたどる1冊を見ながら、ああ、これは芸術だと納得したわけである。表現方法は様々だが、やはり水彩の表現にひかれる。そして絵本の仕事のページは楽しい。自在な線、明るくともはしゃがない色使い。もうミトゥーリチの魅力に静かに降伏するしかない1冊だ。俳句の世界にも興味を持ち、日本で2年暮らしたことのあるこの画家のことを私はもっと知りたいと思っている。
庭の山茶花が咲きだした。紅葉を楽しみにしていた桂の木は色づいた姿を見せずに散り急いで少々がっかり。でも更紗ドウダンツツジの紅葉が今年はきれいだ。サルビアがまだ咲いている。冬~春に向けての鉢花を植えたいができずに日々過ぎている。どこかで帳尻を合わせたいな。 (直)

マイミトゥーリチ回想と作品http://karandashi.ocnk.net/product/233
2017年11月13日

先日のオープンルームに来てくださったⅠさん親子。前回いらした時はつかまり立ちをしていたMちゃんが、トコトコと歩けるようになっており、成長ってすごいと感動。また、とびきりの笑顔で周りにいた大人たちもみんなニコニコ顔に。幸せなひとときを過ごさせてもらった。
そのМちゃんにママが1冊の小さな絵本をお買い上げくださったのだが、小さなМちゃんの手のひらにちょうどよい大きさで、何だかとても嬉しかった。小さくて軽いというこの絵本のサイズの意味があらためてわかったような気がした。小さな手で、触ったり、運んだり、めくったりできる。ハードカバーではないので、ぶつけても、落して足に当たっても痛くない。ママも持ち運びに便利だと思う。
ロシアではソビエト時代からこのような小さいサイズの絵本はひとつのラインとしてずっと出版されてきているようだ。支持されてきたということだと思う。(直)

※上の画像はМちゃん。ママの許可をいただきました。下の画像の上段は現在の、下段はソビエト時代のそれぞれ小さな絵本たち
2017年11月13日

家具にこだわりがあった今は亡き伯父。従妹の家で譲りうけていたものをいくつかこの度わが家に譲っていただくこととなった。今日、大きな車を借りて引き取りに行った。よいお天気でよかった。
それらの家具は、伯父の家にある時、従妹の家にある時、両方知っているので親しみもあり、懐かしさもあり、うちに来ると思うと不思議な感じだ。伯父のことを知っている私に譲りたいと言ってくれた従妹の気持ちはありがたく嬉しい。
いくつかの家具の中で、カランダーシの部屋ではテーブルを使わせてもらおうかと考えている。レイアウトも含め色々考えたい。伯父は自分が買ったテーブルがまさかロシア絵本が並ぶ部屋に置かれるとは想像はしなかったと思う。そう考えると何だか面白い。
末長く大切に使いたい。(直)
2017年11月11日

今日はオープンルームありがとうございました。
ご予約をいただいていたお客様を始め、たくさんの方々に来ていただき感謝。ロシア絵本とよい時間を過ごしていただけたのなら嬉しい。
実は今日からスライドを見ながら絵本の歴史などのお話を始めてみているのだが、それをやっている間に、いらしたお客様の対応など考えなくてはと早速反省も。府中からいらしたお客様、失礼いたしました。
ところで、日本ユーラシア協会発行の新聞「日本とユーラシア新聞」1486号(月1回発行400円)の「この1冊」というコーナーに登場させていただいた。顔写真も。1面トップ記事はパーヴェル・ネルセシアンピアノリサイタルについて。雑誌「カスチョール」のことや淡水アザラシの記事なども。新聞問い合わせは協会まで。03-3429-8231。
(直)
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