美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2021年8月
ダイアリー:10
2021年08月31日

8月が終わる。夏が終わる。でもこの夏はある課題を抱え込んでいて、その取り組みがまだ終わらないでいる状態。故にそちらの目処がつくまで私の夏は終わらない。なんちゃって。

もう何度目なのかわからないくらい再入荷しているラチャフ画「てぶくろ」はウクライナのお話。福音館書店発行の翻訳絵本とは動物の表情や背景の色合いなどまた違った味わいだ。

他にもガラス目玉のヤギなど全部で5つのお話が収録されている。動物たちが身につけているウクライナの衣装などにも注目したい。

それにしても手ぶくろの中はとんでもない密状態!今だったら残念ながらこのお話は成立しないのかも。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/319
2021年08月30日

土曜日のオープンルームありがとうございました。

ヴィクトール・チジコフ画「詩とお話集」はブラトーやマルシャークの詩やウスペンスキーのお話などなど充実の内容。そしてとにかく多彩な表情を見せるチジコフの軽快でユーモアのある挿絵が楽しい。

お話の中の動物たちは、キャラクターを重視した愛嬌のある造形で表情や表現が生き生きと非常に豊か。アニメ的な表現を感じる作品も多いが、どこか陰影がありはしゃぎ過ぎない印象があるのは、色味が抑えられていることと、絵の具の滲みのせいなのだろう。

チジコフは1935年生まれ。オリンピックマスコットのクマのミーシャの作者として有名。昨年7月に亡くなっている。
https://karandashi.ocnk.net/product/595
2021年08月27日

夕方、ツクツク法師にせかされながらの帰り道。西日を避けるように入った静かな路地で、ふいにチリチリンと風鈴の音が聞こえてきて。そしたら本当に体感温度が下がった気がしてありがたいことと思った。残暑の日々はまだ続くのかな。

明日土曜日午後はオンラインオープンルーム。ロシア絵本をご覧になりたい方は本日中にご連絡を。

カランダーシ刊「わいわいきのこのおいわいかい」ヤマドリタケのおじいさんの名の日のお祝いの会に森のきのこたちが方々から駆けつけてくる。でも招待されていないベニテングタケとドクツルタケも来てしまい大騒動というお話。

国際アンデルセン賞画家タチヤーナ・マーヴリナ画が描く擬人化されたきのこたちは本物のきのこを特徴をとらえている。是非巻末の国立科学博物館の保坂健太郎博士のきのこ解説と併せて楽しんでほしい(直)
2021年08月26日

昨晩はある方からとても力のあるありがたい言葉をいただいた。感謝。それにしてもねっとりと厳しい残暑。気をつけましょう。

ローシン画「キツネとツル」を再入荷。表紙のスメタナを混ぜたビーツのスープのようなピンク色が印象的。

鮮やかな色合いに花模様も散りばめられている華やかで和やかな背景。その中にあってとても上品な大人同士として描かれているキツネとツル。

噛み合わない2人。それぞれの相手へのおもてなしの動きは自信たっぷり。でも決定的に相手への配慮に欠けているという絶望。終始あくまでもクールに描かれている2人の表情も含めその絶望が皮肉をこめた滑稽な情景として描かれている。

でも、キツネもツルもとてもお洒落なので見ていて楽しい。青色のヒールを履いたキツネの歩き方が素敵。靴音が聞こえてきそう。(直)


2021年08月25日


紅葉を楽しみにしている山葡萄の鉢にコガネムシが何匹も来て葉を一心不乱に食べている!よほど好みらしい。こんな小さな鉢をどうやって探して来るのだろう。他にも美味しいものはたくさんあると思うのだけど。

プーシキン作の「サルタン王物語」の美しい絵本。絵はゲンナージ・スピーリン。とてもクラシカルな絵だけれども現代のアメリカで活躍している画家の作品だ。

ある三姉妹の三女が皇帝に見染められ妃となるが、実母と姉たちに嫉妬され生まれた皇子共々樽に入れられ海に流されてしまうが…というとても波瀾万丈のお話。

スピーリンは写実性に繊細で華やかな光の魔法をかけてうっとりさせるような美の世界を見せてくれる。

スピーリンは1948年生まれ。1992年に妻と息子とと共にアメリカに移住。(直)
2021年08月24日

今日は8月のクニーシカの会。1か月ぶりに皆さんとお会いして、コズリナ先生のご指導のもと、Дядя Фёдор を読み進めた。感謝。

今日は雌牛のムールカがホップなどを食べたせいで酔っ払ったようになり、また搾乳したミルクにも酔っ払い成分が入ったためにそれを飲んだ猫もおかしくなって、という箇所。

今回は酔っ払って歌う歌が戦争がテーマのものだったり、会話で出てくるのも戦争のことだったりするので何故だろうという話が出た。コズリナ先生によると、この話が書かれた70年代半ばはまだ戦後30年しかたっていないという認識とのことで親世代はそういう話をしていたし、子どもの遊びにも反映されていたとのこと。今は戦いごっこでも登場するのは恐竜だったりポケモンだったりするそうだが。

今日の箇所には酔っ払いが歌う歌の歌詞の抜粋が3曲分挿入されていたのだが、その1曲が猫が歌う「セリョージャとあそぼう!」にも出てくる♪たのしいがちょう♪だったのは嬉しいことだった。

会話の応酬での独特の言葉の使い方やПо+完了体動詞の訳の仕方、また生活背景なども教えていただいて、とても勉強になった。中々大変だけど丁寧に言葉にあたってゆかなくては、と個人的にはあらためて思った次第。

クニーシカの会は参加者随時募集中です。よろしくお願いします!(直)
2021年08月23日

暑いけれど少し秋の気配も感じる今日このこの頃。このダイアリーを書くのは随分と久しぶりだ。発送も今日から通常通り。よろしくお願いいたします。

ボリス・ザホデール作、ペトラ・レプキーナ画の「こま」という絵本。オオカミが自らの尻尾を噛んで高速回転しているうちにこまになってしまったというお話。

オオカミをおそれる明るい森に住む動物たち。黒くて大きな瞳が印象的だ。対照的にオオカミの瞳はいかにも狡猾で意地悪そうだ。

モミや白樺の幼木が沢山出てきて柔らかく優しく小動物たちに寄り添っている。木に登ったり切り株や穴に隠れたり。動物たちの危険回避の様子も興味深い。(直)
2021年08月04日

突然のお知らせになりますが、カランダーシは明日5日〜22日までお休みいたします。ご注文は自動受け付け。発送日は個別に対応いたします。よろしくお願いします。

「水たまりに映る景」はヴァレンティン・ベレストフの詩集絵本。絵はレフ・トクマコフ。トクマコフは1928年生まれ。生涯200冊以上の児童書の挿絵を手掛けており、その機知にとんだユニークな表現は多くの作家から愛されてきた。作品はトレチャコフ美術館やプーシキン美術館などにも収蔵されている。

表題詩。水たまりに最終に映ったのは逆さまの家、2番目に映ったのは青い空、3番目は緑の枝、4番目は…僕は紐靴をびちょびちょにしちゃった…というような内容の詩。他にも約70編の楽しくて短い詩が収録されている。

表紙のハリネズミは腕時計をしている。たくさんのロシア絵本を見てきたけれど、腕時計をしているハリネズミの挿絵を見るのはこれが多分初めて!(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/592
2021年08月03日

午前中雨が降ったせいか、その後の青空がとても美しく、流れる雲も眩しくて心も晴れ晴れ…というわけにも残念ながらいかないけれど、盛夏を実感。ソフトクリームなど食べたかった午後。

再入荷の「自分だけの舞台・魅惑のバレエ」(アンナ・スタイルス画)は塗り絵工作絵本。糊も鋏も不要。

演目に合わせて、好みで着色した背景やダンサーを、奥行きを考えて台紙に立ててゆくとオリジナルの世界観の劇場の一場面が出来上がる。

演目は「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「ロミオとジュリエット」。バレエの国ロシアならではの素敵なお楽しみ絵本。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/512
2021年08月02日



8月だ。暑い。本当に暑い。
そして、最早いつから始まったのか覚えていない緊急事態宣言が今月いっぱいに延長となった。ということで月末に予定していた、ずっと密かにドキドキしながら楽しみにしていたイベントも中止となってしまった。まあ、そうなる気はしてたけどね。しゅん。

「まだら模様のメンドリ」はベニアミン・ローシン画のロシア民話絵本だ。表紙も民族的な意匠が活かされているが、挿絵の中の民族衣装や民芸品、調度品などを見るのも楽しい。メンドリの入っている桶も模様が施されていてとても素敵だ。メンドリの羽毛のフワフワ加減が素晴らしい!

ある日、メンドリが金の卵を産む。大喜びのおじいさんとおばあさん。でも中々硬くて割れない。するとネズミが走ってきて尻尾で卵を落として割ってしまう。悲しむおじいさんとおばあさんをメンドリは「泣かないで、これからは金色ではない普通の卵を産んであげますよ」となぐさめる。というお話。

どのページにもかわいいネズミが隠れている。表紙にも。それを探すのも面白い。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/591
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