美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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ダイアリー
10/12 唐突に
2024年10月12日



庭の片隅に植えていたススキが今年は沢山穂をつけて秋風にサワサワ揺れてきれいです。鉢植えの矢羽ススキを求めたのですが、矢羽模様の葉は一部だけでちょっと残念です。元々普通のススキと鉢に混植されていてそちらの方が強かったのでは思っています。

ミズヒキも暑さが落ち着いてからわぁーっと花を咲かせ始めてます。ミズヒキもそうですが、最近いつの間にか増えてきたマルバフジバカマ。夏場生えてきたら抜かずに切り詰めて短い丈にして花を楽しむことにしています。

カランダーシ刊『わいわいきのこのおいわいかい』でお世話になったきのこ博士こと保坂健太郎博士から今年も「きのこ展」のご案内をいただきました。今年のテーマはーきのこの正体、菌糸と胞子ーです。20日まで国立科学博物館筑波実験植物園にて開催中です。私も参加したことのある園内きのこツアーはおすすめですよ。https://tbg.kahaku.go.jp/event/2024/10kinoko/

秋たけなわ。『わいわいきのこのおいわいかい』は国際アンデルセン賞受賞画家マーヴリナが描く森のきのこたちのお話絵本です。巻末の保坂先生のきのこ解説もとても読み応えがあってきのこの世界を身近に感じられます。是非ご覧になって下さい。

今週も絵本を新しくご紹介しています。よろしくお願いします。

『Звезда 』はBIB金のりんご賞受賞作家のアンナ・デスニッカヤの絵本です。幸せに暮らしていたところある日戦争で知らない国で暮らすことを余儀なくされてしまった母子のお話です。

受賞絵本である『ある古い家の物語』でロシアの20世紀の歴史を丁寧に振り返ったディスニツカヤが現状についてどように考えているのだろうと個人的に関心を持っていました。

『Звезда 』とは星のことです。新しい国の慣れない暮らしの中で平穏だった頃を思い出し少女は窓に紙で作った星を飾ります…2024年出版で戦争という言葉を使っていますから、もちろん現実を踏まえ、アーティストとして今何をどう表現すべきなのかを考えて生み出した絵本ということになります。

全ページ、描かれているのは夕刻であったり雨降りであったり視覚的に暗い場面ばかりです。そこに光を灯す星という存在。その星を少女は窓に掲げるのです。

もう一冊。ピーター・ラビットの作者ビアトリクス・ポター再話『赤ずきんちゃん』。赤ずきんちゃんの舞台がイギリスの牧草地帯に変わります。そしてお話の終わり方はとても唐突です。(編集からの付け足しはありますが)

また挿絵をつけた画家ヘレン・オクセンベリーは前書きでポターの赤ずきんに対する説明を行っています。

このお話の展開は厳しい自然を熟知しているポターならではのものでしょう。お腹を空かせた狼のリアルこそをポターは子どもたちに伝えたかったのだと思います(直)
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