2018年05月23日
![](https://karandashi.ocnk.net/data/karandashi/image/20180523_bb4f58.jpg)
食べ物が描いてある絵本のページは多分たくさん見てきたと思うのだが、このページはその中でも印象深い。大きく描かれたスープの絵。船の模様の青いスープのお皿が素敵だ。船の模様というのは詩の内容に合わせてなのだが、こんなお皿があったらいいなと思う。優しい色のパセリを浮かせたスープ。綺麗なお匙。隣のページではスープをお匙ですくって意識を集中させて口に運ぼうとしている女の子。その表情がいい。
でも、何故この子は1人でこんな狭い小さなテーブルでスープをいただいてきるのだろう。そんな狭いテーブルなのにお花まで飾ってある。倒しそうでこわい。何かの修行なのだろうか、とさえ思ってしまう。
そんな緊張感も含めて好きなページだ。(直)
カバコフ「詩と物語集」
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