美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2017年11月
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2017年11月10日

以前から楽しみにしていたMさん宅にお邪魔させていただいた。絵本を見せていただく予定で伺ったのだが、まず、くまや赤ずきんちゃんをテーマとしたアンティークのミニチュアコレクションを見せていただいた。Mさんはご自宅で、ハーダンガー刺繍を教えていらっしゃる手仕事のプロフェッショナル。なのでお裁縫関連のミニチュアコレクションも様々。興味深く見させていただいた。
さてさて、絵本については、まず、ピクシーブックのコレクションはコンプリート!でびっくり。専用の棚にずらりきれいに並んでいる。また、くまや赤ずきんちゃんに関しては、本当に広く集められているようで、何かお話すると、次から次に別室の書庫から絵本を持ってきてくださる。たとえば、「さんびきのくま」は、私は初めて見る丸木俊さんのものや、ロシア画家ウスチノフのものなどなど。また、ロジャンコフスキーの「さんびきのくま」に話がおよぶと、リトルゴールデンブック関連だけでも3パターン!も見せていただけた。
絵本への愛情と知識と情熱と行動力で集められた絵本の海の私はほんの一端を今回見せていただいたに過ぎない。その奥行きを想像するだけでもううっとりだ。
その中でも今日は許可をいただいたので一冊の絵本を紹介したい。以前こちらでも紹介したことがあるのだが、レーベジェフ画の「さんびきのくま」だ。そちらは、偕成社刊で内田莉莎子訳だった。今回Mさんに見せていただいた同じ画家の古い年代の絵本には、ソヴエト じどう・せいねん ぶんがく そうしょ と書いてある。なかなか珍しい絵本だ。画像は裏表紙。注目は翻訳者の名前。岡田よしことある。岡田嘉子さんではなかろうかと思うのだがどうだろう。

話は尽きず、楽しい時間は信じられないくらいに早く過ぎてゆく。
過ぎゆく時間。
過ぎゆく秋。
人生は短い。
ぎゅっとしたひとときに感謝したい。(直)

2017年11月09日

カランダーシの部屋の見上げる位置には、ロシアとは関係なく私物の絵本も表紙を見せて飾っているのだか、そろそろクリスマスや冬の絵本にかえていこうかと思っている。この季節の絵本には好きなものも多い。楽しみながら飾りたい。うっかり読み返し始めて時間を忘れることのないように…。
今日の日中。誰もいない落ち葉舞う一本道をズンズン歩いていくと、1匹の猫が遠くからじっとこっちを見て待っている感じなので、ゆっくりゆっくり近づいてゆくと、やっぱりあんたじゃないって感じで立ち去られた。失礼な猫。まあ、ゆっくり加減がよくなかったのかもしれない。(直)
2017年11月08日

カランダーシでも人気のブラートフ&ヴェシリーエフコンビ。2人で作品を作り上げているのだが、、今回入荷した本「お話・詩・歌」には2人のポートレートが掲載されていて興味深い。この本にはタイトル通りジャンルの異なる作品が数多く収録されており、それぞれの表現の違いを見渡すことができる。優美な表現から素朴な味わい、またはアヴァンギャルド的なものまで、2人の挿絵に対する取り組みが決して画一的ではなかったことが確認できる。子ども向けの本の挿絵は彼らの「仕事」であり、アーティストとして本来描きたい表現ではなかったことは知っているが、その「仕事」への思い、や挑戦というものをこの本を見ながら感じ取ることはできるのではないだろうか。そして一貫して明るいきれいな色を使っていること、ここに子どもの本の挿絵に対する彼らの姿勢、メッセージを受け取ることができるのではないか、などと思っている。
今日は新宿方面に用事があり出かけたのだが、雑踏でちらっと聞いたメロディーに「これ、誰の何の曲だろう」と思い巡らせ、あ、リチャード・クレイダーマンだ、となったのだが、随分久しぶりにこの名前を口に出したなぁと何だか感慨深かった。(直)

「お話・詩・歌」http://karandashi.ocnk.net/product/232
2017年11月07日

先週NHKのBSの旅番組ふたつがロシアの街を取り上げていた。ひとつは「世界ふれあい街歩き」という番組でイルクーツクの街を紹介していたし、もうひとつは「地球タクシー」という番組でサンクトペテルブルクを扱っていた。録画して両方とも視聴した。
番組のコンセプトが異なるので、同じ旅番組でも印象が違う。「ふれあい」の方は文字通り街の人とフレンドリーに会話をしてその街の魅力を伝える番組で、エピソードもほっこり。今回も保護されたバイカル湖の淡水アザラシが印象に残っている。歩く速さで街を散策するので臨場感もある。グルメもある。実はこの番組は今までも時々視聴しており、結構好きな番組だ。
一方の「タクシー」は初めて見たが、こちらは観光目線ではなく、その街のタクシードライバーの車に記者が乗り込み、密着し、行く場所、語る言葉を伝えるドキュメント番組だった。車を運転しながら女性を含む6人のドライバーの口から語られる言葉から見えてくるドライバーの人生、ガイドブックには載っていないサンクトという街の姿、そしてロシアという国…。若いドライバーが語る「格差」という言葉、60代のドライバーが語る「人間の運命」という言葉。思った以上に濃い内容だった。
60代のドライバーに連れられてダーチャ(番組では別荘と表現していた)に向かう道すがらに映された広大な草原と空を見ていたら、2年前にロシアできのこ狩りに行った時の光景を思い出して少々切なくなった。
今日はそういえば10月革命の日だ。そこからちょうど100年の月日が流れたわけになる。
日本では今日は立冬。暖かい1日だった。(直)
2017年11月06日

今日お会いした人は来週からロシアへ行かれるそうで、寒そう…だけど、いいなぁと思った。ロシアの冬は外は寒いけれど室内はかなりの暖かさと聞いている。
今日はそんなロシアからやってきた冬の室内遊びにぴったりな玩具をひとつ紹介したい。木でできたお家の中には小さな動物たちが5匹入っている。うさぎ、ねずみ、オオカミ、かえる、そして、もう一匹のオレンジ色の顔の動物。最初実は私はこれは猫だと思った。丸顔に三角の耳。でもよく見ると鼻が猫ではない。この鼻、これは、きつね。きっときつねだ。でも何で丸顔なのか。あらためて見たらわかった。エプロンをしてプラトークをかぶっている。なるほど!この一匹だけデザインがマトリョーシカ仕様というわけなのだ。なので髪の毛があるような描き方もされていて無理やり?丸顔なのだ。うーん。ロシアで狐はいつでも女性設定ではあるけれど、でも、何故マトリョーシカ仕様なのか、それはよくわからない。
さてさて、この玩具は数遊びのための玩具のようだが、お話を作りながら遊ぶと楽しいだろう。「てぶくろ」のようにどんどんお家の中に仲間が増えていく遊びもできる。
そうそう、エプロンをつけた「きっときつね」さんはお母さん役やお姉さん役で活躍しそうだ。
遊び終わったら動物たちはお家に入れて、きれいな色のお家は飾っていても素敵だ。(直)


ロシア・木製数遊び「お家」http://karandashi.ocnk.net/product/231
2017年11月05日

街中の木々も色づいたり、または散り始めたり、秋は深まりそして冬の到来を感じさせている。モスクワの雪のニュースなど見るとさらにもうすぐ冬感が増してくる。この冬、東京は雪が降るのだろうか。
「ロシアから舞い降りた~切り紙でつくる雪の結晶」(マール社)という本を入荷している。ロシア人切紙アーティストの本だ。切り紙の歴史、道具の話など丁寧な説明を読んだ後は、好きな結晶を選んで挑戦。比較的シンプルなものから干支をデザインしたものまで、今からひとつひとつ作って、クリスマスの飾りにするのも素敵だ。
折った紙を開く時の喜びと驚きは格別。
無限の夢を育む六角形。北の国から来た趣き深い一冊だ。(直)


「ロシアから舞い降りた~切り紙でつくる雪の結晶」http://karandashi.ocnk.net/product/230
2017年11月04日

オープンルームありがとうございました!
麗らかな秋晴れのスタートでしたが、なんだか黒い雲が出てきて、雨も降り出し…強い風が心配で表の看板を早々に仕舞うことに。
今日は、大荒れの天気になる前にその看板を見て、ご近所に住んでいらっしゃるというグラッフィックデザイナーの方々がいらして下さり、ソビエト時代の絵本を中心にご覧になった。本当に看板は大事だ。
いつも思うのだが、いらっしゃる方によって見たいもの、求めるものが違う。本当に人それぞれだ。そのそれぞれによい対応ができると嬉しいのだが。
画像はソビエト時代の絵本の中からその名も「秋のお話」(МАЛЫШ)という一冊。見開きにも秋がいっぱい。きれい。(直)
2017年11月04日

先日のイベントでテーブルの上をあけたので、ソ連時代の絵本の一部を並べてみた。やはりこうやって表紙を見せて並べるのはいいな。と思う。うーん。でも、スペースの制約はあるけれど、この部屋全体の使い方は色々考えて工夫していきたいと思っている。頭の中にはやりたい方向みたいなものもちょっと浮かんではいる。おいおい考えながらだ。
基本は、ロシア絵本を楽しんでいただける場所であってほしいと思っている。
もうひとつの画像はある日のひとコマ。絵本を見ながらのひととき。
明日は、オープンルーム。読書の秋を是非。(直)
2017年11月02日

今日、吉祥寺はもうすっかりクリスマス仕様だった。次はお正月…。なんということでしょう!!
チャルーシンの動物のお話をまとめたものを入荷した。ずっしりとしたハードカバー版だ。チャルーシンは動物挿絵画家の第一人者だか、動物のそのままの姿を大切に描く画家だ。洋服を着せたり、人間の造形に寄せることはない。身近な犬や猫からくじらや象、鮭まで33の動物のお話が収録されていてたっぷりと楽しめる。立派な装丁なので贈り物にも最適だ。動物たちの世界を是非堪能してほしい。
動物といえば、我が家の周りにもいる。まず、ネズミは多分どこにでもいて、道を横切るのを見かけたり。ハクビシンの噂も聞く。個人的には実は庭にタヌキがいるのを見たことがある。座ってしばらくじっとしていた。私ひとりの時のことで他に見た人はいない。あれは幻だったのだろうか。(直)

チャルーシン「動物のなかまたち」http://karandashi.ocnk.net/product/229
2017年11月01日

なんと今日から11月。今年があと2ヶ月しかないなんて!だ。
さて、ロシア語のレッスンでは、最近子どもの短い詩を暗記するというのを宿題にしてもらっている。今週は象の詩だ。この詩は多分ロシアの人なら誰でも知っている詩だ。私は先生の1998年刊の小さな詩集をお借りしているのだが、カランダーシの部屋のソビエトの絵本の中にも同じ内容の絵本があることがわかった。実は先日マトリョーシカの日に参加くださったロシア語の先生が、本棚から見つけてくださったのだ。1972年刊のものだ。数は違うが、収録されている詩の内容と順番も同じだった。それはそうだけど、挿絵が違うとこうも印象が違うとは、と驚いている。作家が違うので単純比較はできないが、時代の変化と絵本の絵の変化、というものをおおいに感じずにはいられない。
でも詩は同じ。変わらない。昔も今もそして未来も。しかもロシアでは、これらの詩は絵本を通して、というよりも口伝えで覚えているものと推測される。極端にいえば、ある意味、絵は何でもいいのかもしれないとさえ思う。
なれど、これから覚える私は絵は大事。古い絵の方が好みだけど、新しい絵の底抜けの?明るさもいいな、と思う。
まあ、いずれにしても覚えなくては…。(直)


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