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ダイアリー
2/18 クニーシカ
2020年02月18日

今日はコズリナ先生のご指導のもとロシア絵本を翻訳するクニーシカの会だった。

テキストの物語も佳境。季節が秋だけの国に囚われているマーシャをいよいよ助けに行くわけなのだが、そのために魔法のベルトを蜘蛛の糸で作って…。

実は物語の中でベルトはとても重要な役割を担って登場する。今日は、昔のロシアの農民の服装にはボタンはなくシャツも被って着るし、上着も前を合わせてベルトで締めるスタイルだった、という指摘をいただいて、そういえばそうだ!…と気づかされた。

ボタン文化はそもそもは紀元前ギリシャから始まったそうだが、広く用いられるようになったのはヨーロッパで17世紀以降のことらしい。ロシアでも貴族にはその文化は入ってきたようだが、当初は高級品でもあり、ロシアの農民の生活の中に入っていったのはかなり後から、ということになるようだ。

ボタンがないとなると、ベルトは服装の中でかなりとても重要なアイテムだ。この物語で特別な意味を持って登場するのも納得、頷けるというわけだ。

という具合にこの会では、言葉を追うだけではなく、物語が目に見えるような解説や、なぜ、物語がここではこういうことになっているのかをロシアの文化と照らし合わせて教えていただけたりするのでとても勉強になるし楽しい。

毎回濃い内容に、ロシア語上級者の方々も唸っておられる。本当に面白くてためになるクニーシカの会。興味のある方は是非!(直)

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