美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
ホームダイアリー9/13 しずく
ダイアリー
9/13 しずく
2021年09月13日


土曜日はオープンルームありがとうごぞございました。今週18日はお休みです。

午前中出先で挨拶時に、今日は爽やかですねと言われ、ハッとしてしまった。そうか、今日は昨日よりはマシとは思っていたんだけど、そうか、確かに爽やかかもしれない。そう思うと同時に、そういえば爽やかなんて言葉随分使ってないなぁと不意をつかれたようで。

「しずく」という絵本。雨雲から落ちた一粒の水滴の冒険の旅が始まる。やがて大海に出て、鯨に飲まれ潮吹きとともに空中へ出て虹になり、そして地に降り川の流れの中にいると人間にバケツですくわれ…やがて冬になりしずくは雪となりある物語書きの指先に舞い降りる。

そして自らの旅の仔細を物語書きに話し、疲れたので春までゆっくり休むことに。話を聞いた物語書きはしずくの物語を書き始める。

作家も画家もアナスターシヤ・コヴァリンコヴァ。水の循環をテーマとした一粒のしずくの冒険話だが、このしずくには意思があり、感情があるところが面白く、一緒に旅する気分に。そして余白を活かした絵はたっぷりと水を含んで瑞々しく、とてもシンプルながら文学的であり詩的な余韻を残す。

人生さえ感じるとても素敵な絵本。(直)
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