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ダイアリー
6/2 ニコライ堂
2024年06月02日


6月になりました。早速雨模様の日々ですが体調に気をつけて過ごしてゆきたいものです。

先週はお声かけをいただいてロシアで大変人気のあるモスクワ芸術座公演チェーホフ作『決闘』を観劇することができました。感謝。怠慢、我儘、傲慢、排他…人間誰しもが持つ手前勝手さの造形が見事で、芯のあるしっかりとした演技に惹きつけられ3時間があっという間の大変見応えのある舞台でした。

そして先週は重要文化財でもある神田駿河台のニコライ堂(東京復活大聖堂)を拝観することもできました。コロナの時はクローズされていましたが今また見学できるようになっているのを知り出かけました。

一歩聖堂の中に足を踏み入れると、高くて大きなビザンティン様式のドーム、歴史の重みを感じさせるイコンやステンドグラスを始めとする聖堂芸術などの美しさに圧倒されますが、飾られていた白百合の甘い香りや蝋燭の揺らめきが心を解きほぐしてくれたせいでしょうか、不思議と居心地の良さを感じて立ち去り難い気持ちになりました。

ニコライ堂のお庭は大変良く手入れがされていて、たくさん実をつけている大きな枇杷の木もあり、紫陽花やランタナなど季節の花も綺麗でした。オナガ鳥が群れで賑やかに木から木へ飛び回っている様は都会の中とは思えない光景で印象に残りました。

ニコライ堂で購入した『日本光照者亜使徒聖ニコライの歩み』という冊子を読みました。サンクトペテルブルク神学大学を出たひとりの若き修道士ニコライが日本に宣教に来て北海道の地を経て東京に東洋一の聖堂を建立し幾多の歴史的な荒波にもまれながらも神にその生涯を捧げて一筋に歩んだ軌跡が良くわかりました。

この冊子には牧野富太郎の植物学の師だったマクシモヴィッチ博士についても書かれており、来日時に博士の弟子として働いた須川長之介はロシア正教徒であったことなどが分かりましたし、牧野がロシア行きを決意する過程でニコライが連絡の労をとったことなどが分かり興味深いことでした。

さて、前述のニコライ堂訪問の後は、神田の達人!に案内していただいて甘味処の竹むらや藪蕎麦で舌鼓をうち、大好きな近江屋洋菓子店にも寄るという流れでした。「虎に翼」を毎日観ていますのでその辺りも含めてとても楽しい神田散歩でした(直)

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