美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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5/17 文学フリマ
2025年05月17日


バラがピークを迎えました。今年も梅雨に入る前にビオラからベコニアへ植え替えようよ思っています。ベコニアといえば、毎年越冬できなかったのですがベランダに避難させてみた2つのプランターは大丈夫でした。モリモリ花を咲かせ始めています。


先日ビックサイトで開催された「文学フリマ」に初めて行ってきました。個人やグループで参加する様々なジャンルの文学創作作品の展示販売イベントですが、総出店者数は2747だそうで思ったより大きなイベントで驚きました。


気になった作品を色々ゲットしましたし、個人的にたくさん刺激をもらえて行って良かったです。ここではロシアに関連するものを3冊ご紹介します。まず『絵本で読むノーベル作家』(ノーベル文学賞を見守る会U美作)。ノーベル文学賞受賞作家あるいは候補作家の翻訳児童文学や絵本にスポットを当てるというたユニークな着眼点の1冊です。


ロシアからは『大きなタグボートのバラード』。(訳/沼野恭子、東京外国語大学出版)が紹介されていました。1987年に亡命先に米国でノーベル賞を受賞したヨシフ・ブロツキーの詩に、国際アンデルセン賞画家であるイーゴリ・オレイニコフが絵をつけた絵本です。U美さんも挿絵の美しさに注目しています。ブロツキーは22歳で詩人としてデビューしたものの詩作は労働ではなく「寄生」であるとして逮捕され、その後亡命先でノーベル賞受賞したら、本国から何度も帰国の誘いがあったとあります。死後約40年の月日を経てロシアでこのような美しい絵本が出版されたことをブロツキーは知りません。カランダーシで露語版を扱っていましたし、邦訳版は現在もお取り扱い中です。


また番外編として、ノーベル賞最有力候補であるリュドミラ・ウリツカヤの『子供時代』(沼野恭子訳/新潮クレスト)も紹介されていました。挿絵はリュバロフ。こちらは「さすがの筆致」と激賞されています。私も個人的に深く心に

残る作品集だと思っており、またリュバロフとの素晴らしいマッチングの妙についても言及されていました。カランダーシではリュバロフの『ユダヤの小話集』ウリツカヤの『優しくなるのは難しい』のお取り扱いしてます。


次の1冊は『旧ソ連で大学生やってました』(ロシア文芸サークル天竺ヨージク作)。学生時代にモスクワ、サンクト、カザン、ウクライナのキーウに留学していた方々の体験エッセイ集。そしてもう1冊はこのサークルの方々が翻訳した『柘榴石のブレスレット』(アレクサンドル・クプリーン作)です。実はまだ読んではいないので感想は書けないのですが、とにかくグループで文学作品を翻訳したものをきちんと書籍の形にしてしているところ、メンバーそれぞれのロシアとの関わりも冊子という形でまとめていらっしゃるところがすごいです!素晴らしいと思いました。尊敬です。


最後に前述の『絵本で読むノーベル賞作家』の中になんとも懐かしい1冊がありましたので追記します。『ポール・ポーサイモンのどうぶつえん』(作/ポール・サイモン、絵/バレリー・ミショー、訳/紫門ふみ、小学館)です。うちの子どもたち小さい頃とにかく大好きだった絵本です。長女のお誕生の時に贈り物でいただいきました。それにしてもポール・サイモンがノーベル文学賞候補に名前が上がったりしていたとは知りませんでした。


ロシア絵本を紹介しています。久しぶりに『ハリネズミ』が登場です。この絵本はリクエストもありカランダーシでも人気の絵本でしたが、どうやら本国でもかなり好評だったのでしょう、判型が変わりましたが再び出版されたようです。(直)
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