美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2018年6月
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2018年06月09日

オープンルームありがとうございました。
今日はまたお客様たちとサモワールのお茶の時間を持つことができた。暑い季節になってきたけどまだまだサモワールは大活躍だ。
看板を見て訪ねてくださったご夫婦と赤ちゃん。別の場所に行く途中で看板を見つけてくださり訪ねてくださったとのこと。とても嬉しくありがたいことと思う。そして、半年ぶり位にいらしてくださった Oさん。色々なお話をさせていただいたのだが、その中である絵本を探していらっしゃるということをうかがった。小さいころに親しんでいた絵本とのこと。たずね人ならぬたずね絵本だ。ネットで探したり古書店に聞いたりもされているそうだが、今のところ見つかっていなくていつの日にかまた手に取って読めたら、と願っていらっしゃる。
残念ながら、私は見当をつけることもできなかったのだが、いつの日にかその絵本との再会がかないますようにと思っている。(直)
2018年06月08日

台風が近づいているとか。そういえば今日は湿った気まぐれな風が吹いていたけれど早くもその影響なのだろうか。
先日作ったドクダミ茶をコトコト煎じて飲み始めている。薄めに作ってさらにお湯で割ったりしているので薬効がどうのとか言えないけれど、飲み物のバリエーションが広がったのは嬉しいし、今まで敵みたいに抜いていたドクダミがお茶になるなんてちょっと感慨深い。オープンルームではお茶をお出しすることも多いのだが、明日は冷たいハーブティーを作る予定。もちろんサモワールでいつでもお茶をお入れできるのでこちらも楽しんでいただければと思う。
画像の小さな絵本はソ連時代のもので「おろかなこねずみ」というマルシャークのお話。クズネツォフという画家の挿絵だ。小さい絵本の中の小さなねずみ。そしてさらに小さいこねずみ。かわいいが故に切ない。このようなソ連の絵本も楽しみにいらしてください。(直)
2018年06月07日

吉祥寺駅のバス停に並んでいると象のはなこさんの銅像が見える。そして少しはなこさんのことを思い出す。井の頭動物公園の中でやはり象の存在は特別だった。圧倒的に大きくて鼻が長くて。象はきっとどんな動物園でもきっと人気者だ。
ロシアに行った時にモスクワ動物園に行った。その時も象は特別な存在だなぁと思った。何頭も一緒に広い場所にいて、ゆったりと遊んでいた。水場もあったと思う。それで驚いたのはそのその象舎。ちょっと宮殿のような外観で、とても大きくて立派で驚いた。何故にあんなに大きいのかしらと思ったが、寒くて長い冬を屋内で過ごすからなのだろう。だからなのかモスクワ動物園の動物たちの家はどれも中々大きくて立派だった。(動物園のことはブログ「ロシア絵本的日常」http://lucas705karandashi.blogspot.com/2015/09/blog-post_28.html?m=1にも)
今カランダーシにある象の絵本といえば、コナシェービチの描く象の絵本だ。「象とゾーヤ」。象の大きさ、強さのこと、そして賢さ、優しさとそしてやはり人間界に連れてこられた哀しみというものにも思いはおよぶ。
モスクワ動物園はとても広くて半分も回れなかった。またいつの日にか行けると嬉しいのだけど。(直)

象とゾーヤ http://karandashi.ocnk.net/product/87
2018年06月06日

朝から雨。随分気温も下がっている。窓を開けていると優しい雨音が聞こえる。
今日はヴァスネツォフ画のキツネのお話について。「うさぎのいえ(ロシア民話集)」 に入っている猫と雄鶏とキツネいうお話。猫と暮らす鶏。猫が留守の時に何度もキツネがやって鶏を騙して連れ去ってしまう、というお話。昨日取り上げたお話のキツネは猫と結婚していたのだが、今日のお話では敵対関係にある。何れにしてもロシアのお話の中でキツネはあまりよい性格として表現されない。大体悪賢いと決まっている。昔から人間のわりと近くにいて家畜などを襲ってきたからだろうか。ヴァスネツォーフの描くキツネは鼻先が長くて細い。強い意志がある目が印象的。ピンクのスカートがおしゃれだ。ヴァスネツォーフはお話によって動物に服を着せたり着せなかったり。そのあたりを見るのも面白い。
もう1枚の画像は先日娘が行ってきた蔵王キツネ村のキツネ。素敵なお顔だ。子ギツネもいたそうで楽しかったようだ。日本ではキツネはお話の中で人を騙したり化かしたりなども見られるけれど、信仰の対象でもあったりもする。
ロシアと日本、キツネのイメージはそれぞれだが、とても身近な動物であることは確かなんだろう。(直)

「うさぎのいえ(ロシア民話集)」http://karandashi.ocnk.net/product/260
2018年06月05日

ラチョフ画の「三つの狐のお話」より、ねことキツネのお話の挿絵だ。猫もオオカミも熊もそれぞれにびっくりして、猫は木に登ろうとし、オオカミは逃げ出そうとし、また木に登っていたクマは落っこちるまさにその瞬間をとらえた挿絵だ。お尻から落ちるクマ、仰け反りながら必死に逃げようとするオオカミ、得意の瞬発力とジャンプ力で木に飛んでいこうとする猫。服を着ているけれど、それぞれの動物本来の姿が剥き出しになっていて迫力がある。ラチョフが描くお話の中の動物は服を着て二足歩行をして、したり顔をしていたり人間臭くもあるけれど、その動物の野性味、本性の表現のリアルさが濃い。動物を知りつくすまで向き合っていたラチョフだからこそなのだろう。時代背景など色々あるが、ラチョフには独特の動物の表現の魅力があると思う。背景の淡い水色が緊迫した場面を優しく包んでいる。他のページも背景は優しく淡い色が多い。

昨日のかこさとしさんの番組は見ることができてよかったと思う。見逃さないでよかったと思う。そういう内容だった。(直)

三つの狐のお話 http://karandashi.ocnk.net/product/136
2018年06月04日

ビリービンの「蛙の王女」。「マリヤ・モレーブナ」も収録されている。ハンディに気軽に楽しめる小ぶりなシリーズの1冊だ。ビリービンの絵本は本当に様々な形で復刻出版されているのだが、本当にそれぞれ作り方から何から違う。これだけ復刻が盛んなのはそれだけ需要があることなのだろうと思う。
「蛙の王女」はビリービン絵本の中でも全体的に表現が柔らかく親しみやすい。自然描写が細やかで、イワン王子と蛙が出会う森の開けた場所の様子など見飽きることはない。若い白樺の木や生えてきたばかりのモミの木。そのモミの木の横にちょこんと蛙が矢を持ってイワンを見上げている。小さく遠く見える鳥、奥にいくほど暗く深い森の表現。水の表も揺れているところとそうでないところとの描き分け。周りを飾る忘れな草のような可憐な草花。そして小枝を這うのはコガネ虫だろうか、メインの絵の白樺の枝と呼応している。それにしてもイワン王子の顔…。本当に困っていてお気の毒だ。
そういえば、今日は虫歯の日。個人的にこの日になると加古里子さんの「はははのはなし」の日だなぁと思う。今晩のNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」は心して観たい。(直)

蛙の王女 http://karandashi.ocnk.net/product/239
2018年06月03日

何とよいお天気!でももうすぐ入梅みたいなのでドクダミ茶の完成を急ぐことに。三段式の乾燥ネットに入れて、外に干し、雨が降れば取りこんで乾かしてきたのだけど、ちょっと長い間乾かし過ぎたような。カラッカラッに乾いている。実はドクダミ茶を作るのは初めて。特に難しいことはないようだけど、とにかく乾燥を担保することが肝心らしい。さて、ハサミでドクダミを切っていく。案外硬い。そして切る大きさの正解がわからない。随分大らかな形状になったけどまあいいことにしよう。袋に詰めてシリカゲルを入れてとりあえず完成。湿気を感じたら、フライパンなどで煎るとよいらしい。自家製ドクダミ茶、煎じて飲み始めてみよう。楽しみだ。
画像はカバコフ画の 「詩と物語集」 の中より。カササギとおしゃべりという詩の挿絵。一緒にお茶を楽しんでいる場面だ。もちろんいただいているのはドクダミ茶でない。(直)

「詩と物語集」http://karandashi.ocnk.net/product/275
2018年06月03日

オープンルームありがとうございました。
夕方から夜にかけての打ち合わせも無事に終わり、ホッとしている。
オープンルームが終わると、絵本を並べているテーブルには埃と紫外線対策でいつも大きな布をかけている。カラフルだった場所が一瞬にして色がなくなり、とても静かな場所に一変する。それからもうひとつのテーブルの上の物を片付け、あちこちの電源を切り、戸締りをして本日のカランダーシの業務が終了となる。ひとまず、今週が終わった感。来週も頑張ろう!
画像はミトゥーリチ挿絵の絵本「マルシャーク詩集」と最近お気に入りのいただき物のブレンドハーブティ。よい香り。(直)

マルシャーク詩集http://karandashi.ocnk.net/product/252

2018年06月01日

紫陽花を眺め、クチナシの香りを楽しみ、遠くの枇杷の実が色づいているのを確かめる。街を自転車で走りながら初夏の風情を楽しむ今日この頃だ。今日から6月だ。
トクマコフの新しい絵本を入荷している。これはスコットランドの詩の本。でもロシア語の先生に聞いたら、皆知っている詩だそう。本当にロシアの子どもたちはたくさんの詩と親しみ、覚えて育つものだと感心する。ロシア語の先生はどれだけの詩を諳んじられるのか想像もつかないくらいたくさんご存知だし。さて、この絵本はそもそも1960年代に初めて刊行されているようだが、スコットランドの要素も取り入れながら大胆で斬新なデザインで今見ても新しさを感じる。というと新しさって何ということになるのだけど、既存のものにとらわれない心意気があり、それが成功しているということ、という風にもいえるかもしれない。ユーモアと優しさとそして
かっこいい絵本だと思う。
明日はオープンルーム。お天気はまずまずのよう。ありがたい。(直)

ビリービリンキちゃん http://karandashi.ocnk.net/product/282
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