美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2018年12月
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2018年12月07日

先日作ったカランダーシのご案内カード。お渡しした方が喜んでくださるのが嬉しい。これは渋谷Bunkamuraで開催中のトレチャコフ美術館展初日に間に合うようにということもあり、エイ!と作ったのであるが、実際ありがたいことに現在館内ショップのナディッフモダンさんに配置していただいている。さて、どこに置いていただいているのか、行った方は探してみてほしい。
さて、画像は新しい絵本「ロシアの森の冬」。ロシアの冬の森の動物たちの物語が綴られ、描かれている。群れで歩く狼、雪に埋もれる熊、明るい雪原を走るうさぎ…。
それぞれ森の中で冬の厳しさに耐えながら、内在する生命の力で生き抜いている。でも絵が表現しようとしているのは悲壮さではない。生命の場所としての森の凛とした美しさだ。そして、この絵本の動物たちと同じくらいの存在感を持っているのは森の木々たちだ。木々もまた冬の寒さに耐えながら生命のエネルギーを発していて、惚れ惚れするように美しい。植生、木の表現が本当に見事で素晴らしく見とれてしまう。そして、もうひとつ注目したいのは、やはり雪。降る雪、積もる雪、凍る雪。光と影を映しながら様々な表情を見せる雪の表現にも注目だ。
できれば、頭に少し粉雪が積もっている表紙の狼と静かにしばらく見つめあってから、そっとページを開きたい。そんな絵本だ。(直)
ロシアの森の冬http://karandashi.ocnk.net/product/317
2018年12月06日

冷たい雨の日。でも今日は久しぶりにひととき友人と会う時間を持ち気分をリフレッシュ。新刊絵本の感想や評判なども聞くことができて嬉しかったし、とにかく色々と感謝!
画像は出張で大阪に行った夫からのお土産。JR西日本の主要駅で買えるという人気のクーピーペンシルペン型クッキー。「これはお菓子です。ぬり絵はできません」という注意書きがある。
クーピーの製造元はサクラクレパス。サクラクレパスといえば、福音館書店の「てぶくろ」やカランダーシ刊「うさぎのいえ」の画家ラチョフも使っていたということを思い起こすし、黄色い箱は懐かしい。
大阪にはそのサクラクレパスの缶入りクッキーも販売されていたそうだが、夫は両方買って、会社にサクラを置いてきて、うちにはクーピーを持って帰ってきたそう。何故、うちがクーピーなのかと聞くと、中の個数の関係とのものすごくつまらない答えが返ってきた。
そこはカランダーシ(鉛筆の意)に絡めて、とか言ってほしかったのだけど、まあ、いいや。(直)
2018年12月05日

クリスマスが近づいている。カランダーシの部屋もクリスマスの絵本を飾っている。それぞれの絵本にはそれぞれの思い出があり、見ているだけで心和む。この時期ならではのお楽しみだ。
今日は、ロシア語の「子どものための聖書物語集」をご紹介したい。聖書というよりは聖書物語集といったほうがよいかもしれないだろう。旧約聖書と新約聖書の主だった内容が物語のように章立てで収録されている。各ページにはカラー挿絵がついており、壮大な物語を読むように聖書のお話を知っていくことができる。
ロシアに行った際、それこそ立派なロシア正教の教会を見学したりしたが、礼拝などに出席したことはない。個人的にはその歴史も含め、もっと知るべきだとは思っている。
この本は全ページに挿絵がついており、子どものために分かりやすい工夫がされているので、ロシア語の学習にも向いていると思う。
また、驚いたのだが、挿絵については1つの章で異なる画家のものが並べて載せられていたりする。これはどういう意図なのだろうか。例えば、最後の晩餐の情景も3パターン!それぞれの画家が独自の描き方をしているので、自分が逆にダ・ヴィンチ的固定観念に縛られていたなぁと思い返してしまったほどだ。
ある意味、解釈により主観により挿絵はこんなに違うのかという学びにもなる。面白い。(直)
こどものための聖書http://karandashi.ocnk.net/product/316
2018年12月04日

今日は暖かったのでいつも荷物を取りに来てくださる配送のおじさんが喜んでいた。本当に今日はカランダーシの部屋もポカポカしていた。
さて、新しい絵本のご紹介。ランタンが温かく灯す明かりのそばの贈り物の包みの上で寝ているのは今年初めてクリスマスを迎えるまだ小さな子猫。サンクトペテルブルク在住のアーティスト、マリア・パブロワが油彩で描くクリスマスから新年の猫の物語絵本「クリスマスツリー と子猫と新年と」だ。
ロシアはまた猫の国。猫が描かれている絵本も多いが、この度、パブロワの描く猫の絵本に出合うことができてとても嬉しい。絵本を見ていると、猫の眼差し、仕草、息遣い…生き物としての猫のただずまいが感じられ、猫との暮らしの幸せというものをお裾分けしてもらったように気持ちがほっこりと温まる。是非手元で光をまとった子猫の毛のホワホワ感をご覧いただきたいなと思うし、蓄音機、サモワール、窓から見えるサンクペテルブルクの街並みなど画家が愛する古い物たちにも注目してほしい。
そういえば、油彩画の絵本はカランダーシでも珍しいかもしれない。

ツリーと子猫と新年と http://karandashi.ocnk.net/product/315
2018年12月03日

今日は植木さんが来て終日鋏の音とブロワーの音がしていた。ついでに小ゆずも収穫していただいたら今年も豊作で嬉しい。さあ、これでお庭だけはお正月が迎えられるようになったなぁなんてほっとしたり、葉や小枝が払われ露わになった幹が太く成長しているのを見て感慨深かったり。
でもお正月の前にはクリスマス。カランダーシもこの季節に相応しい絵本を入荷しているので紹介していきたい。まずは素敵なクリスマスツリーセットをアップ。マザーグースをテーマにした自分で作る紙製のツリーだ。予め切り込みが入っているので作るのはとても簡単。オーナメントやマザーグースのチャームやカードゲーム、そして英露翻訳者の第一人者によるロシア語のマザーグースの絵本も大きな厚紙の袋に入っている。お楽しみがたくさん!なので贈り物にもおすすめしたい。この袋に仕舞って是非毎年繰り返して楽しんでいただきたい。
クラシカルで優雅な雰囲気のツリーとマザーグースの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
マザーグースツリーセット
2018年12月03日

このところ目を通していないことも多いのだが、ふと開いた朝日新聞の夕刊で「ニコライ2世」についての連載が目に留まり、久しぶりに切り抜きをしている。まだ3連載は回目だけど100年前にエカテリンブルクで亡くなった最後のロシア皇帝の末裔たちの動きを知ることができ、興味深い。
ニコライ2世といえば、今年の夏サンクトペテルブルクに行った際に訪れたエカテリーナ宮殿で見たニコライ2世の子どもたちが遊んだというお人形と木馬を思い出す。100年の時を経ているが、綺麗に保存されていて何か生々しさも感じられ、主のない玩具の虚しさも相まって心に強く残った。ふと、絵本は残っていなかったのだろうかと思ったりした。多分自国ものだとベヌアのアズブーカをはじめ、パレーノヴァ、ヴァスネツオフ、ビリービンやナールブトの絵本、クネーベリ社が出したものなどの他、きっとヨーロッパ、特にフランスの絵本をたくさん持っていたのではと推測するのだがどうなのだろう。
その後、革命で絵本の存在意義も大きく変わり、それまでは主に上流階級のものだった絵本が民衆のものになり広がる。
豪華な木馬で遊んでいた子どもたちはそんなことは知る由もないわけだが。(直)
2018年12月02日

12月だ。
新刊発行もあり10月後半から11月はちょっと目の回るような日々だったのだけど、反省点として、実際目が回ってしまって事務的なことでミスをしたりということがあった。防ぎ方を具体化したり、仕事全般のことも見直しながら今月は過ごそうと思っている。そして先月はとても示唆にとんだメッセージを人や物事を通していただけた日々だったので今後に活かしたい。
そんな師走の始まりの今日、夫婦共々昔お世話になった方のお別れの会に参列するために横浜方面の教会に行ってきた。お元気な時にお会いしておけばよかったと思う。
画像は入荷絵本。品切れしていたカランダーシがずっと大切にしているおなじみの作家の絵本たちだ。表紙を見てるだけでもワクワクしてくる素敵な絵本たち。クリスマスに向けて贈り物にも喜ばれる新しい絵本も今後紹介していく予定。お楽しみに!(直)
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