美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2019年1月
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2019年01月11日

昨日は、中央線で東へ西へ2箇所をハシゴした。かなり寒い日だったけれど、電車の中は暖かくて東方面に行く際は座れたのでうつらうつらしていた。もうすぐ目的地の駅に着く頃、隣の席に座っていた高校生たちがザワザワしだした。どうやら向かいの席に座っていた人が慌てて前の駅で降りた際、マフラーを忘れていったらしい。見ると空の座席の上にチェックのマフラーだけが残っている。あらーと思ったが、後の祭りだ。でもこういう場合どうしたらいいのだろう。最寄りの駅の駅員さんに渡すとか?なんて思ったけれど、高校生たちがあれこれ考えているようだったので、お任せして私は目的の駅で降りた。寒い。マフラーを忘れた人はきっと困っているだろうと思った。

ラチョフ画の「てぶくろ」という絵本を入荷している。同じ絵柄の表紙の絵本がもう一冊あるが【売り切れ)こちらは少しコンパクトなサイズで5つのお話が入っている。画像はベラルーシの「ガラス目玉のヤギ」のお話。おばあさんの麦畑に居座るヤギを動物たちが次々と追い出そうとするけれど…というお話。ウクライナのお話「てぶくろ」以外はベラルーシのお話。
そういえば、「てぶくろ」も落し物の手袋に動物たちが入っていくお話。
あのマフラーも落とし主に戻るといいけれど。

「てぶくろお話集」http://karandashi.ocnk.net/product/319


2019年01月10日

「プロコフィエフ自伝/随想集」(音楽之友社刊・田代薫訳)という本を駆け足だが読んだ。この本はロシアの偉大な作曲家でありピアニストであるプロコフィエフ自身が自らの音楽活動、作品の事を細かく記録しているもので、革命やがて大戦という激動の時代の中での亡命、海外での仕事ぶりや帰国後などの様子などがよくわかる。が、本当に音楽活動中心の内容なので、どんなお菓子が好きだったのか、なんてことはわからない。奥さんの事情のことなども訳者によるあとがきで知った位だ。

さて、そんなプロコフィエフ自伝だが、読んでいて面白い発見があった。1918年アメリカへの亡命の途中、彼は東京に寄っているのだが、その際お世話をしたのが、大田黒元雄と書いてあった。大田黒?はて、どこかで聞いたような…。そう、大田黒元雄さんとは荻窪にある大田黒公園の場所に住んでいらした音楽評論家の大田黒さんのことだった。庭園が美しい公園で何度か足を運んだこともあるし、記念館も覗いたことはあったけれど、その実像が今までピンときてなかった。でも、写真とともにプロコフィエフ氏が紹介しているのをみて、おお、そういう方だったのかを初めて実感。しかもその写真には大田黒氏の奥様も写っていて、年代的に新婚時代ということがわかり、何だか微笑ましい感じも伝わっきたりして、大田黒氏にかなり遅ればせながら親近感を覚えるに至ったというわけである。

プロコフィエフといえば、それはそれはたくさんの作品を残しているが、我が家で子どもと一緒に楽しんだのは「ピーターと狼」だ。この本にはこの曲を1週間で作ったと書いてあり、1936年の5月のモスクワ・フィルハーモニーの初演の演奏は出来がよくなく人気がなかった、とあった。


画像は
冬の動物たちの描写が素晴らしい「ロシアの森の冬」より。「ピーターと狼」の狼はきっとロシアの森の狼。この挿絵のような。
http://karandashi.ocnk.net/product/317

2019年01月09日

昨晩9時からBS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」という番組を見た。今回のテーマは「感じる!読み解くロシア美術「ロマンティック・ロシア展」。
この番組、レギュラーは山田五郎さんにおぎやはぎさん。そして高橋マリ子さん。解説者として今回は「怖い絵」の著者の中野京子氏も加わり、中々賑やか。
おぎやはぎさんたちは、ロマンティックというワードにこだわっていて、作品を見ながら、どのあたりがロマンティックなのさ?的つっこみをしていて、それに対する解説に納得したようなしないようなところもあったのだけど、最終的にふんだんに?ロマンティックな解釈ができるクラムスコイの「忘れえぬ女(ひと)」まで行くと、よし、ロマンティック要素は満たされたぞ的な様子になったのが面白かった。

図録にもあるが、この「忘れえぬ女(ひと)」が描かれた頃は、アレクサンドル2世が暗殺されて2年後。3世による厳しい反動政策が始まっている。この絵の空気も重いように思うし、黒い瞳には涙が見える、と聞けば「アンナ・カレーニナ」説がどうなのか、は別にしてもどうしても悲劇を予感してしまう。でも、薄い皮膚を通して赤らむ頬や、眉毛のカーブ、きっちりと仕立てられた外套に滲み出る身体の丸みや背筋を伸ばした姿勢からは、逞しさのようなものも感じられる…。
物語性のある本当に美しく印象深い作品だと思う。
今回、今展で実物を見ることができたのはよかったし、絵の前から立ち去り難くしばらく見入ってしまった。
会期中また会いに行こうと思うっている。

さて、番組では、最後に出演者が並んで挨拶をするという場面があった。よく見ると、おぎやはぎさんたちの肩越しに、ミュージアムショップにディスプレイしていただいているカランダーシ刊「うさぎのいえ」がちらっと見えてドキッとして嬉しくなった。これぞ、個人的にはとてもロマンティックな出来事ではあった。(直)

渋谷東急Bunkamuraロマンティックロシア展は27日まで。館内ミュージアムショップのナディッフモダンさんにはロシア関連書籍や雑貨が大集合。こちらも見応えたっぷり。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_russia/



2019年01月08日

今年もモスクワの画家エフゲーニー・ラチョフの代理人のトゥルコフさんより新年のご挨拶の挿絵画像をいただいた。毎年干支にちなんだものを選んでお送りいただくので、今年はどんなイノシシの挿絵なのか楽しみにしていた。そして勝手に「てぶくろ」の中のイノシシをイメージしていたら…なんと、とっても可愛らしい「さんびきのこぶた」の画像が送られてきた。そう、イノシシではなかったわけで。
そういえば、昨年、ロシアへの書籍の注文のついでに今年のカレンダーを探していたら、ブタの写真を使ったものが多かった。その後、ロシア語の先生に「何故ブタなのか」たずねたら、笑いながら「わからない」と言われたのを思い出した。
それはそれとして、この「さんびきのこぶた」の何と楽しげなこと!きっとトゥルコフさんは寿ぎ感を優先してこの画像を選んでくださったのだろう。ありがたいことだ。
この絵本、実は1冊だけ仕入れてみて手元にある。とても素敵な絵本なのでまた御紹介できればと思っている。

ラチョフの絵本たち
http://karandashi.ocnk.net/product-group/2
カランダーシブログ「ロシア絵本的日常」よりラチョフについて
http://lucas705karandashi.blogspot.com/2014/01/blog-post.html
http://lucas705karandashi.blogspot.com/2013/09/blog-post.html
2019年01月07日

2019年始まりました!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

この冬休みは、色々物事を整理して考える時間もとって、新たに自分なりの決め事もいくつか作ったり。3日坊主にならぬようぼちぼち頑張っていきたい。
また、お休みの間には山の方に出かけて、きんと澄んだ空気の中、真っ青な空の色をながめたり、きれいな富士山の姿に見ほれたり。たまには雄大な景色を見るのはいいものだなぁと思った。
元旦の夜は流れ星を見た。実はこれは生まれて初めてのこと。いくつになっても初めてがあるのは嬉しいことだ。
さて、カランダーシは、去年新刊絵本「セリョージャとあそぼう!」を出版した。もう少ししたらこれにちなんだこともお知らせできればと考えている。お楽しみに!
余談だが、このダイアリー、去年の暮れのカウントがちょうど1000だった。実数はこれより少ないのだけど、どういうわけか見事にキリのよい数字で昨年は終わったので、また今年はイチから始まる気持ちで歩んでいければと思う。(直)
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