美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2019年12月
ダイアリー:28
2019年12月08日

オープンルームありがとうございました。次回は14日です。よろしくお願いします。

今週は、週日を含めカランダーシの部屋を訪ねてくださる方が多く、大変ありがたいことだった。この場を借りてあらためて御礼申し上げたい。刺激を受け、励まされてもおり、色々頑張ってゆければと思っている。

画像は、カランダーシの部屋の棚にも飾っているフェルト人形の作家のすすきゆきこさんの展覧会「もりの中のおはなし」(2/8〜17日教文館エインカレム)のお知らせ。今回も童話をモチーフにした作品など、どんな動物たちに会えるのかとても楽しみにしている。(直)
2019年12月06日

明日はオープンルーム。寒くなるようなので暖かくしてお待ちしております。よろしくお願いいたします。


《明日、明後日あたりのロシア関連の楽しそうな催しをご案内》
♪経堂:東京ロシア語学院では学院祭&恒例の冬のバザールが開催される。ロシア語劇やロシア料理模擬店を楽しみ、ユーラシア諸国の食品、民芸品、書籍などなどお買物も楽しい。https://www.tokyorus.ac.jp/gakuinsai/gakuinsai.htm

♪国立:ご飯と雑貨Mokujiさんでは、「ロシアの熊と民芸の世界展」開催中。ゴロツコエの熊の木彫りのおもちゃや各地の土人形、古い絵本や充実のオリジナルの冊子などなどが並ぶ。もちろんご飯はとっても美味しい。8日まで。https://www.mokujinet.com/

♪清澄・白河:本と雑貨の小さな出版社Bahalさんでは、「おとぎの国のウインターマーケット」開催中、奈良のマールイ・ミールさんのロシアの雑貨や、ポルトガルの食器、手編みのセーターやたくさんのラグなど、温もりたぷりの品々が並んでいる。素敵なオリジナルの冊子なども充実。http://bahar.bz/

西荻:ロシアの絵本・カランダーシのオープンルームもどうぞよろしく!是非ゆっくりくつろいで絵本をご覧ください。
2019年12月05日

今日ある方からカレンダーが送られてきた。とても嬉しい。楽しみながら大切に使わせていただこうと思う。感謝。

画像はオレイニコフの来年のカレンダー。楽器と動物がテーマ。11月はピアノを弾く犬たち。来年の11月、私はひとつ歳を重ね、元気でいるだろうか。今考えていることが実現しているといいな。(直)
2019年12月04日

植木屋さんが帰ってさっぱりした庭。とりあえず庭だけはお正月が迎えられそうだ。プランターのベコニアがまだ頑張って咲いてくれている。初夏からずっとだ。えらいなぁと思う。

- [ ] チャルーシンの絵本。チャルーシンはソビエト時代の著名な動物挿絵画家であり、あくまでも自然のままの動物の姿を描き続けた画家である。動物の生態を生かした物語を確立したビアンキとのコンビなど素晴らしい作品を残している。

この絵本は、エフゲーニー&ニキータ親子の挿絵作品が収録されており、子ネコからペンギンまで実に多彩な動物たちが登場する。正確に写実的に描かれたいきいきとした動物たちの姿から伝わってくるのは今を生きる生命そのままの輝き、尊さだ。

エフゲーニー・チャルーシンは、あの「さんびきのくま」の画家ユーリー・ヴァスネツオフと幼馴染みだったそうだ。なんと素敵な幼馴染みだろう!動物を描くのが得意、共に子どもが画家になっているところなども共通している。

チャルーシンの方は孫もやはり画家で絵本を作っている。(直)

http://karandashi.ocnk.net/product/229
2019年12月03日

翻訳版「ちいさなタグボートのバラード」。ブロツキーの訳詩の言葉を噛み締めながらゆっくり読む。あわててはいけない。言葉が静かに胸に降りてくる。

タグボートは「ぼく」という一人称で語っている。その「ぼく」の日常を、オレイニコフは、夢のような現のような、独特の世界観で描き出している。

効果的な構図、遠近法、ページ毎に異なる水や空の表現、デフォルメとリアル、濃と淡、静と動、明と暗…。大胆で自在な発想と緻密な計算。ユーモア。詩の言葉に呼応しながら、あるいはその彼方のイメージへと誘う表現には感服せざるをえない。

最後のページ。「宿命の入り江」のシーンだ。タグボートはずっと色付きの蒸気を煙突から出していたのに、ここでは白い。そして遠い。じっと見ている乗組員たちは皆年老いている。(オタマを持っているコックの彼女もいる)。詩の言葉ひとつひとつを追いながら、乗組員の横顔を見ながら、意味することを静かに受け取る。

絵本を閉じても深い余韻が残る。人生で出会えてよかったと思える、そんな絵本だ。
翻訳に感謝。(直)

http://karandashi.ocnk.net/product/391
2019年12月02日

今日は、あれやこれやをひっくり返してばかりいて、もうおかしくなる位。ちょっと着膨れているせいもあるかな。気をつけたい。

アントン・ロマーエフ画のうっとりするような美しい挿絵を楽しめる「野の白鳥」。有名なアンデルセンのお話の挿絵を写実性と綿密な描きこみで、格調あるクラシカルな印象に仕上げているが、大胆な構図、また豊かな表情や動きのある人物表現、そして何よりも意志を持つ凛とした聡明な表情のヒロイン像を提示することで、現代にも通じる新しさも盛り込んでいて、そのあたりが人気の秘密なのだろう。

そしてこの絵本の魅力は、空と海の美しさ。光の表現だ。特に兄である白鳥たちと空を飛んでゆくページはため息が出るほど美しい。
しばしうっとり。だ。(直)




2019年12月01日


12月。健やかに過ごしたいものだ。

ラチョフ画による「さんびきのこぶた」。動物挿絵画の第一人者だけあって、動物たちの描写が魅力的だ。

こぶたたちは元気でおしゃれで愛らしい。同じ季節のはずなのに、それぞれ半袖シャツ、セーラー服、そして、タートルネックの服を着ている。タートルネックにオーバーオールのこぶたが煉瓦の家を作る。しっかり者なのだ。

オオカミは身体は大きいけれどちょっと間抜けでどこか憎めない。表情豊かでオーバーアクション。こちらはみどりのズボンに赤いサスペンダーを着用。ズボンのウエストと裾は薄緑で裾には切れ込みが入っている。また、キツネ嬢と一緒の時はベストを着用している。

動物たちの描写と共に、藁の家、木の家の描写や煉瓦の家の基礎、森の白樺の木や林檎の木の描写のリアリティがお話の世界観を豊かに伝えてくれる。

煉瓦のお家は床材は木で、暖炉があり暖かそう。薪は白樺だ。居心地が良さそうなので遊びに行きたいと思う。手土産には甘い菓子がいいかな。ちいさな花束も喜んでくれそうだ。(直)




2019年12月01日

上野国際子ども図書館で「20世紀美術史の基礎知識」講演会を、会場でばったりお会いしたMさんと一緒に聴講。同図書館で開催中の「絵本に見るアートの100年」展の展示絵本も交えて、東京都美術館学芸員岡本純子氏に分かりやすく世界のそして日本の美術の潮流を教えていただいた。「上野アートプロジェクト2019子どもへのまなざしについて」(講師は東京都美術館学芸員田中宏子氏)は同美術館で同タイトルで開催中の展覧会の内容についての紹介。

今回は同じ上野にある美術館と図書館が共同で企画した講演会。アートとして絵本を見る、ということがアートサイドからはどう語られるのだろうと興味深く拝聴させていただいた。アートの歩みのひとつの結実、成果としての絵本という見方、考え方をよりはっきりと認識し、またその世界の大きなアートのうねりが日本の絵本に波及する実際のところを教えていただいた。前回10月の講演会と合わせて、美術史と絵本を学ぶよい機会となった。ありがたい。

そして、上野を後にして、清澄白河へ行き、奈良のマールイ・ミールさんからご紹介いただいていたBaharさんを訪ねた。こちらは世界の手仕事を扱っていらっしゃるお店で、現在「おとぎの国のウインターマーケット」開催中。マールイ・ミールさんの商品も並んでいる。暖かそうな素晴らしい手編みのセーターからたくさんのラグ、バック、そしてポルトガルの食器などなど…素敵なリトルプレスもたくさん!レトロなアパートを改造した建物の雰囲気も相まってゆったりとした時間が流れている。でも閉店時間も迫っていたので、いくつか小さなお買い物をさせていただいてお店を後に。

それから国分寺のおばあさんの知恵袋へ。ご注文いただいていた翻訳版「ちいさなタグボートのバラード」を届けて、吉祥寺に寄り梱包資材など調達。

思ったより寒くなかったのがありがたい1日だった。(直)
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