美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
ホームダイアリー2020年2月
2020年2月
ダイアリー:25
2020年02月06日

風が強いので小さな鉢植えを避難させる。自転車が倒れ、レジ袋が宙を舞う。向かい風もつらいけれど、追い風も大変。今日はわりとたくさん歩いた。

ザホデェール作、メシコーフ画「クジラとネコ」は原題の「キートとコート」というひと文字違いの言葉がポイントとなる設定のお話。猫が海で泳いで、クジラがお部屋でくつろぐ…ありえないことが次々と繰り広げられてゆく面白さ!

この絵本は67年のものを復刻出版しているが、82年版というのがカランダーシの資料絵本としてあり、クニーシカの会の前身の勉強会で翻訳している。テキストは同じ。絵については、とてもよく似ているけれど全く同じというわけではない。最新版は現代的に迫力があるようまとめられているように思う。

クジラみたいなネコ、ネコみたいなクジラ。それぞれが絵本の中で生き生きしっかりとした存在感で表現されていることが魅力だ。(直)
2020年02月05日

今日は神保町のJ BBY(日本国際児童図書評議会)の事務局で「子どもの本の日フェスティバル」の印刷物送付のお手伝いに参加。チラシやポスターなどを組み合わせて封筒に入れたり、宛名シールを貼ったり。他の参加者の方々と楽しく作業させていただいた。

「子どもの本のフェスティバル」はアンデルセンの誕生日である4月2日をIBBY(国際児童図書評議会)が「国際子どもの本の日」と定めたことから、毎年この時期に開催されているイベント。今年のテーマは「となりの国へのとびら」。3月21日、22日、場所は大崎ゲートシティホール・アトリウム。世界中の本と出会い、もりだくさんのトークイベントやワークショップを楽しめる。

帰り道。強い風。明日はかなり寒いらしい。(直)
2020年02月04日

買おうか、買うまいか、と迷っている物があり、息子に何となく話していたら、そんな物買うくらいならこういう物を買うべきではないかと、新たな提案が。息子の理詰めのプレゼンに心が動く。しかし、最初に迷っていた物の倍のプライス!うーん。

イリヤ・カバコフ画、クリーヴィン作の「通りはどこから?」という絵本は、あらゆる事象に疑問符を投げかけ、その意味について、また認識想起のために次々と語られる文章が、ピンクの横断幕のようなスペースに書かれているというデザイン。

なぜ、冬は寒いのか?タンポポの綿毛はどこに行くのか?通りには何軒家があるのか?などなどについて語られる内容やひとつひとつの言葉は、もちろん暗示的であり、逆説的であり、一筋縄ではない。

カバコフは、街の風景や人々の表情を横断幕からのぞいているスペースに淡々と切り取って配している。一見窮屈そうに見せておいて、その閉塞感を、ところどころに出でくる文字のない見開きページでスコーンと解き放つ。

街中に張り巡らされた宙吊りにされた思索の横断幕という表現は、それこそが暗示的で面白い。街中の風の中に、喧騒の中に、動物園の檻の前に、あらゆる問いは存在しており、そこから導き出される思考の軌跡もまたひとつの道(通り)を形づくってゆくのだろう。(直)

http://karandashi.ocnk.net/product/408
2020年02月03日

今日は節分。蕗の薹が顔を出している。お天気がいいと嬉しい。

ロシア版「ピーター・ラビット全集」。320ページ。分厚い本だ。全部で20のお話が収録されている。ひとつのおはなしで一冊の掌サイズの絵本に親しんできた身からするとこういうフォーマットでいいのかなぁなんて思わないでもない。ではあるが、一冊で一気にポター作品をまとめて読めるという点ではとても豪華な内容ではある。

実はこの絵本を取り寄せてみたのは理由がある。先日ロシアから帰ってらしたIさんが見せてくれたピーター・ラビットの絵本に知らない挿絵があり興味を持ったのだ。もしかするとロシアならではの独自性があるのかもしれない、何か発見があるかと。

実際、ピーター・ラビットのお話の中に、やはり手持ちの福音館書店の絵本にはない挿絵が数点あった。ということで急ぎ足だが両方を比較してみた。結果はグロースターの仕立て屋の挿絵にある違いを見つけたが、後は同じだった…と思う。

そして、奥付を見て、これには英語版のオリジナル本があり、それをロシア語に翻訳し、表紙デザインやページの飾りなど変えたりして発行したものだということがわかった。すなわち挿絵が多かったり、というのはロシアの独自性ではなかった、ということになった。

この全集の特徴は、ポターの出版年順に作品が収録されていることだ。そこを楽しんだり、また艶のない紙の印刷の具合を福音館書店版のものと比較したり、ページデザインの意図などを想像したり、親しんできたサイズとは異なる大きさの挿絵をじっくり観察したり…。という眺め方も面白そうだ。

実際ロシアでは、ピーター・ラビットはどんな捉え方をされているのだろうか。気になるところだ。(直)
http://karandashi.ocnk.net/product/407
2020年02月01日

こんにちは。
♪オープンルームありがとうございました。
次回は8日の予定です。よろしくお願いします。

♪カランダーシの部屋のラチョフコーナー。ラチョフの多彩な絵本を並べて見ていただいている。ページを広げているのはプルガリアの民話絵本。「ハリネズミのイェーシカ・ビェーシカとおひさま」というお話。


民族衣装もブルガリアのものだ。空の色がピンク。ラチョフは背景にピンクを使うことがわりと多いと思う。。右下の「テレモーク」の表紙もそうだ。リアルな動物たちの表情を温かい色で包んでいる。(直)
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス