美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2018年3月
ダイアリー:31
2018年03月11日

7年前、東京ははあまり良いお天気ではなかった。勤務先の飯田橋から西荻窪まで歩いた帰り道、着ていたコートのことや傘を持っていたことは覚えているけれど、はて、コートの下に何を着ていたのか、どういう服装をしていたのか覚えていない。ということに今日気づいた。そんなことどうでもいいようなことだけど、あの日記憶した膨大な情報の中で、自分の姿が白抜きだ。いや、もっと大切なこともいつの間にか忘れてしまっているかもしれない。そんなことを思った。
画像は出かけた先の空と出会った黒猫。人にとても慣れていた。(直)
2018年03月10日


オープンルームありがとうございました。
今日はまず、Mさんご夫妻がいらして、きのこ絵付けに挑戦してくださり個性豊かな素敵なきのこが出来上がったので写真を撮らせていただいた。Mさんのご主人にお会いするのは初めて。お二人でよく出かけられるそうで、今日も西荻窪界隈に行こうということになり、こちらへ寄ってくだったとのこと。なんと嬉しい。Mさんは絵本にとても詳しい方なのであれこれをお聞きしてお話が弾んでしまってご主人を呆れさせてしまったかもしれない。申し訳ない。
その後、大学時代の友人のJさんが訪ねてきてくれた。彼女は月2回土曜日に家庭文庫を開いており、今日はそちらがお休み。この近所へ出かけたついでに顔を出してくれたのだ。なんと嬉しい。Jさんとはお互いの家族の近況など同い年ならではの話もして、そしてソビエト時代の絵本を丁寧に見てくれて感激してくれたのはとても嬉しかった。アドバイスをもらったり、学生時代はうんと遠いけれど、こうやって繋がっていられることはありがたいなとしみじみ。
まだ肌寒いけれど春の陽射しが眩しい1日だった。(直)

2018年03月09日

今週末に開催されるバレエ公演のことを教えてもらった。行くことはできないが、一体どんな公演なのかサイトを見てみた。演目は「ライモンダ」全幕。主催は日本バレエ協会だ。そしてウラジストク・マリィンスキー劇場芸術監督であるエリダール・アリーエフによる新演出、新振付が注目されている。同氏によるレッスン風景とインタビューをまとめたものなどを見たが、舞台で何が起きているかをわかってもらうことに心を砕き、何よりも劇場にまたお客様が戻ってくる、足を運んでくれることを念頭にこの公演に取り組んでいることが伝わってきた。また、自らの子ども時代の経験からも小さいうちから劇場に連れてゆき、本物の芸術に触れさせることの重要性についても語っている。ロシアでは、政治の混乱があったにせよ、ずっとバレエという芸術が愛され残ってきた。同氏はそのことに誇りを持ち、この伝統を守っていきたいという強い思いを持っている。ゆえに現在ロシアでチケットの値段が高くなっていることを嘆く。そういえば、ロシアの知り合いからもそんな事を聞いたことがある。
日本は、どうだろう。小さい子どもを劇場に気軽に連れてゆくというには、チケット代もさることながら残念ながら色々ハードルがあるように思えるのだが。
画像は110年以上前に描かれたベヌアのアーズブカより「театр 劇場」のページ。バレエリュスのデザイナーでもあったベヌア。思い入れのあるページだったはずだ。劇場の楽しさが伝わってくる。

都民芸術フェスティバル「ライモンダ」全幕 https://tomin-fes.com/list/ballet03.html
アーズブカhttp://karandashi.ocnk.net/product/63
2018年03月08日

雨。でも花粉症にはかえって好都合。それに今日は留守番がいたので八王子まで出かけてきた。
cafe rinさんは通りの角にある窓の大きなお店。知人の愛夢さんのハーダンガー刺繍の作品と木とり舎さんの木工作品展が開催中だ。両作品のナチュラルな雰囲気がお店の優しい空気感とよく合っていて、素敵な雰囲気。土のあったかさが伝わる器で美味しいコーヒーをいただきながら、お店のあちこちにしっくり馴染んでいる作品を見せていただいたり、オーナーのKさんに色々なお話をうかがって刺激をいただいたり。いつの間にか居心地よくこの展示会のテーマ「ゆっくりな時間」を過ごさせていただいた。そして、あれこれ迷ったけれどカットワークが綺麗なドイリーを連れて帰らせていただくことに。カランダーシの部屋で大切に使わせてもらおうと思っている。刺繍作品は柔らかな色合いのブローチやコゼー、コースター、栞や小さな額なども。木工作品は動物壁掛け時計やお家の形のペン立てなどなど。この展示会は今月21日まで。(直)
2018年03月07日

「spoon 2003年12月号」。多分どこか古書店で購入したのだと思う。ずっと存在も忘れていたのだけど、ひょんなところから出てきたのでカランダーシの部屋の本棚に仲間入りさせることに。この号ではsweetロシアというテーマで特集が組まれていて、くまのミーシャ、マトリョーシカ、チョコやロシア料理、それからロシアアニメのことなどティーン向けの雑誌(なのかな?)らしく可愛らしいレイアウトで紹介されている。で、メインのファッションページでは新潟ロシア村を舞台に市川実日子さんが登場。実日子さんはどのページも大層困ったようななんだか切ないような表情でただずんでいるのが印象的だ。で、今回ちょっと調べてみたら、なんとこのロシア村はこの号がちょうど世に出た直後の2003年の12月から休業状態になり、そのまま閉園になっていることがわかった。撮影は夏の終わり頃だろうか、そのころはそんな未来は予想していなかったのではないかと思う。だからこその特集だったはずだ。記事にはロシア村は日本にいながらロシアを満喫できちゃうスポットですよ〜とインフォメーションも書いてある。それとも、何か兆しがあったのだろうか。いずれにせよ、今、事実を知った上でこのページを見ると、実日子さんの思いつめた眼差しが、悲しいかなとてもしっくりくるのが何とも.…。
新潟ロシア村。私は行ったことはない。どんな所だったのだろう。(直)
2018年03月06日

外出から帰ると目が痒い。一方、ここへきてプランターの花たちが明らかにやる気を見せてきた感がある。色々と春だ。
画像はロシア1920〜30年代の絵本を当時の体裁にならい復刻した絵本のシリーズだ。再現ということにかなりのこだわりを持って作られている。さて、昨日、こちらで月刊「こどものとも」のことを書いた。瀬田貞二さんの「子どもの本評論集・絵本論」(福音館書店)には、ロシアの1920年代のアヴァンギャルド絵本の作り、すなわちホッチキスでとめただけの簡単な体裁は、フランスのペールカストール文庫に波及し、またひいては「こどものとも」の体裁にも繋がるとすれば云々…といささか乱暴にまとめてしまったが、そのような記述がある。つまりは20-30年代の簡易装の絵本と「こどものとも」を関連づけているのである。どこかであるものが生まれる。それが、時を越え、場所を越え、響き、伝わり、繋がり、そしてまた何かが生まれる。興味深いことだなぁと思う。
このこだわりの復刻シリーズも手にとってみれば、そこからきっと、響き、伝わり、繋がってゆくものがあるのではと思っている。(直)

1920〜30年代の絵本
http://karandashi.ocnk.net

2018年03月05日

今日は大荒れ。地震まで。先日、Mさんからこどものとも年少版3月号はナターリヤ・チャルーシナの絵本と教えてもらって、購入した。八百板洋子/文の「ちいさなはりねずみ」だ。森の中、お母さんはりねずみと5ひきのはりねずみが散歩に出かけ、いちばん小さなはりねずみがはぐれて…というお話。ナターリヤ・チャルーシナはエフゲーニー・チャルーシンの孫であり、ニキータ・チャルーシンの娘。三代にわたり動物・自然挿絵画家の血が脈々と受け継がれている。ナターリヤの今作、季節は晩春〜初夏あたりだろうか、草むらにはスミレやアカツメクサのような花、野イチゴ、そしてアンズタケやイグチの仲間と見られるキノコ、ツバメ、蝶、ナメクジたちがそれこそふんだんに描かれており、それらを見るのも楽しい。
はっとしたのは、小さなはりねずみが出会う犬。今作は成犬だけど、まるでおじいちゃんであるエフゲーニー・チャルーシンが描いた絵本のトムカ君が大きくなったような容姿だ。水辺の描写も重なる。偶然なのだろうか。いやいや祖父の作品へのオマージュのようなものなのでは、と想像したい。と思っている。(直)

チャルーシンの絵本
http://karandashi.ocnk.net/product-group/8
2018年03月04日


今週の木曜日は3月8日。国際婦人デー。この日はロシアでは祝日。この日男性は女性に花束や贈り物を贈る習わしがある。また、私のロシア語の先生は、その日はロシア人の女性のお友だち同士でレストランで食事するのよ!と嬉しそうに話してくれた。そんな風に女性同士でその日を楽しんだり。そもそもこの日はアメリカの婦人デモが起源だが、ロシアの場合には革命にその歴史をたどることが重要だ。だが現在ではそういう背景と直接の関連付けを特にすることなく、女性のための祭日としてお祝いするということが定着しているようだ。8日まであと少し。今ごろ贈り物を用意したりに忙しいロシア人の男性が結構いるのだなぁと想像するとちょっと面白い。
というわけで、この日のための贈り物に添えるカードというものがロシアにはある。カランダーシの 「ロシアお祝いカードセット」にも入っている。どのカードも気持ちがこもっていて素敵だ。

ロシアお祝いカードセット http://karandashi.ocnk.net/product/253
2018年03月04日

オープンルームありがとうございました。
カランダーシの部屋には絵本やクレヨン、色鉛筆やスケッチブック、シンプルなおもちゃも少しだけど置いてある場所がある。ささやかだけど小さなお子さんに遊んでもらえたらと思っている。今日はMちゃんとママが顔を見せてくださった。こうやって訪ねてきてくださるお気持ちがとても嬉しい。Mちゃんは最初に会った頃は抱っこの赤ちゃんだったのに、今では自分で色々なもので遊べるようになっていて、そんな成長の様子を時々見させてもらえるのは幸せなことだ。
春3月。画像はカランダーシの看板。鉢植えは春らしく今日から優しい色のストックに。鉢植えは重しでもあり、押えでもあり大切な役目を担っている。暖かい1日だった。(直)
2018年03月02日

春の到来は嬉しい。でもそれが花粉症とセットでやってくるというところが悩ましいところだ。
そんな今日この頃だが、お知らせをひとつ。知人のハーダンーガー刺繍作家の愛夢さんが今月、八王子で木工の木とり舎さんと共同で「ゆっくりな時間」という展示会を開催中だ。ハーダンガー刺繍とは、ノルウェー・ハルダンゲル地方の伝統的なとてもとても繊細な刺繍技法。それこそ、その作品は落ち着いたゆっくりな時間な紡ぎ出す賜物だ。実は愛夢さんは、絵本の素晴らしいコレクションをお持ちで造詣も深い方でもある。その深い絵本愛と刺繍作品との関係性についていつかお話を聞いてみたいな。この展示会では木工作品との共鳴も楽しみ。
この展示会は八王子cafe rinさんにて21日まで。

一方、カランダーシは明日土曜日はいつものオープンルーム。ロシア語絵本だけではなくウエブショップにUPしていない日本語の絵本の販売もしています。また、自由にご覧いただいたける本棚には資料の日本語版ロシア絵本も数十冊、ソビエト時代の絵本も数十冊あります。どうぞ、ロシア絵本を見ながらゆっくりな時間をお過ごしください。(直)
2018年03月01日

暖かくてびっくり!
さてさて、今日はカランダーシの部屋のパペット人形のハリネズミ君と雄鶏君を連れて外出。楽しみにしていたロシアお話界の重鎮バーバヤガー人形に会うお供としてついてきてもらったのだ。このバーバヤガー人形を作ったのはIさん。ロシア語の先生のご友人だ。元々はサンクトペテルブルクで絵の勉強をされており、日常の様子をイラストで描いたり、人形劇活動もされているが、今はロシア人に日本語を教えるプログラム作成に打ち込んでいらっしゃるようだ。
バーバヤガー人形は思った以上に大きくて迫力がある。でも重さはそれ程でもない。パピエマシュという素材を使っているそう。とにかく全部手作り!創意と工夫に満ち溢れている。大きな目。大きな口。大きな鼻。こわいような、でも人懐っこさもある表情。人形劇でとても人気があるというのはよくわかる。私もすっかりファンになってしまった。
会えてよかったしとても嬉しかった。また会えるといいな。(直)
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