美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2018年09月04日

東京にもどってきた。羽田空港では、気になっていた冷製「ぼるしち」缶をゲット(うまだし缶も)。帰宅後飲んでみた。やはりトマト感が強いドロッとしたスープだ。じゃがいもを感じるなな、と思ったら、缶の原材料に乾燥マッシュポテトの表示があった。これがドロッとさせることに貢献しているのだろう。ビーツに関してはレットビート濃縮汁という原材料表記がある。でも色にもそれがあまり反映されているようではないような。
この「ぼるしち」缶。博多のやまやという明太子の会社が作っている。ユニークだ。(直)



2018年09月02日

今日はこちらはよく晴れた。秋を感じるような空の色だけど暑い。
さて、実家の本棚から探し当てたこの2冊。プロイスラ-作「小さい魔女」(学研)とリンドグレーン作「ロッタちゃんのひっこし」(偕成社)だ。私が小さい頃に家族ではない人からそれぞれ贈られたもので、当時も大好きな本だったけれど、歳の離れた妹が生まれ、歳月を経て彼女も読むことになり、いつのまにか私の物感は薄れ、家族の書棚的な本棚に入るという経緯を経ている。かなりの傷み具合だけど、よくぞご無事で感も強い。久しぶりの再会を果たせて嬉しい。
「私の生涯に影響を与えた児童書」を選ぶならこの2冊は絶対含まれる。くらいに私の心に生き続けている本だし、実はこれらの本を巡って最近色々な気づきもあり、できればいただいた当時のこの本をまた読み返したいなと思っていた。うーん。東京に連れて帰りたいな。さあ、妹は何て言うかしら。
最後になってしまったが、プロイスラーさんが先日お亡くなりになった。哀悼の意を捧げたい。(直)


2018年09月01日

実家の書棚の「シャガールの聖書」(岩波書店)。1985年初版本だ。大きく重いこの本の見返しには父の蔵書印が押してあり、ナンバリングが振ってある。父は仕事がらもあるのだが、相当な読書家で蔵書の数もかなりあり、過去形だが、家の外に本専用の物置小屋を3つ設置していたほどだ。このシャガールはリビングの書棚にもう随分長い間静かにただずんでいる。
冒頭、シャガールは「私は、聖書の虜になってきた。私はつねに、聖書が古今を通じ詩想の最大の源泉であると思われてきた。爾来、私は、人生と芸術の中にその反映を捜してきた。…その神秘を私は伝えようとしたのだ」と述べている。詩想という言葉について父の見解を聞いてみたいし、ロシアで活動していた時のシャガールのことなど話をしたいなと思う。だけど、父はもう本を読まない。読めない。
当時、きっと初版本を待ちわびて、手元に届いた時には、はやる気持ちで重厚な箱を開けてこの表紙にたどりついたのだろうと思う。
そんな父の蔵書印は手作りで、蔵書にかけて象がデザインされている。こういうところがいかにも父らしい。(直)
2018年08月31日

午後、時間を見つけて東京から抱えてきた仕事に少し取り組む。ロシア製の布を広げ、寸法を測り、裁断という作業。事情がわからないと、カランダーシは何やってるんだろうと思われるかもしれない。でも、実はこれはとても絵本的な作業だったりする。新しい絵本と非常に関係がある作業なのだ。
裁縫上手だった母の年季の入った重い鋏を借りて、集中、集中。
一体この布は何なのか?果たしてカランダーシはどこへ向かっているのか?気になる方はまずはユーラシアフェスタ(9/16 17)をお楽しみに‼︎(直)
2018年08月30日

実家のサポートをするために、しばし東京を離れる。今回の帰省日程は半年以上前に決まっていたのだが、その頃想像していたより仕事の状況がタイト。ゆえにスーツケースには色々詰め込んだし、飛行機の中でやるべきことなども決めてあったのだが、爆睡。離陸したな、と思ったら着陸まで意識がない。なんてことだ。
さて、羽田空港の片隅の自動販売機で「冷製缶ぼるしち」を発見。トマトのリコピンや、ガスパチョ風(!?)トマト味など、やたらとトマトを強調する文言が踊る。ビーツはどこへ行ったのだろう。飲むサラダ!飲むサラダ!と連呼しているあたり、トマトジュース感が強そうだ。美味しくなって帰ってきたよ!とあるが、期間限定と書いてある。最初から短命設定なところが何とも切ない。それも含めて、今となってみれば飲んでみればよかったと思っている。新しい世界が開けたかもしれない。
もちろん隣の「冷製うまだし」も今度出合ったら試してみよう案件だ。(直)
2018年08月29日

ロシアから買ってきた紙製の3D猫ちゃんキット。娘が先日から少しずつ取り組んでいるのだけど、中々に大変そう。おびただしい数のパーツをやっと切り離した後で、小さなパーツは折ってから切るほうがよい、という説明を読んでがーんとなったり、折り方も曲線を意識してのことだと思うが、きっちり折らないでという指示があったり、のりの始末などなど思った以上に細やかな作業を要求されている。あなたの正確さが出来上がりを左右する、急いではいけない…みたいなことも書いてあり、何だか修行?みたいだ。でも、そんなにきっちり細かく指示が書いてある2つ折りの紙製のパッケージの折り方がかなり雑!ジョークなのかな、と思っている。
ロシアのお店では出来上がりのネコちゃんが飾ってあり、よくできていると感心した。
さて、この修行に耐え、娘は3D猫ちゃんを無事完成させられるのだろうか。乞うご期待だ。(直)
2018年08月28日

「静かに、静かに、森の中で」の中の1ページ。カタツムリたちがきのこを食べている。手元を見るとナイフにフォークを持っていて器用にきのこの表面を丸くくり抜いている。以前から、ロシアで見かけたきのこの表面の丸い虫喰跡について、どんな虫がどうやって食べているのだろうと思ってはいた。なので、この絵を見て、なあんだ、カタツムリがナイフとフォークを持って食べていたんだ、納得…してはいないが、まずカタツムリもきのこを食べ、しかも多分大好物、ということはわかった。調べてみたら、彼らの食べ跡は確かにこの絵本の絵のようだ。ほほう…。こんな感じできのこを食べる生き物は他にもいるのいるのだろうと思うが、このような絵本のページが出来るくらいだから、想像以上にロシアの森ではカタツムリがきのこを食べているのではと推測している。こんな可愛いお顔ではないと思うが。

「静かに、静かに、森の中で」http://karandashi.ocnk.net/product/290


2018年08月27日

日中は滅茶苦茶暑く、夜は雷雨。大荒れ。月曜日から落ち着かない天候だ。
さて、今日は知人のお嬢さんが携わっているカンボジアのTuk Tuk for Childrenという取り組みをご紹介したい。家計のために働き、子どもらしい生活を送ることのできない地方部のカンボジアの多くの子どもたちに「楽しい」という気持ちを知ってもらい、笑顔を広げるための活動Tuk Tuk Theatre (トゥクトゥク・シアター) は5つの村、2つの学校をまわり、また子どもたちに絵本を届けるトゥクトゥク・モバイルライブラリーは、6つの州立幼稚園、およびポーサットという場所の障害児施設で活動している。多くの方に少しでも関心を持ってもらえたら、と思う。
具体的な活動内容はこちらから…https://tuktuk4children.org/ja/
2018年08月26日

「Maybe」(小学館)という雑誌を購入。「はじめてのウラジオストク 極東ロシアシベリア鉄道の旅」を特集している。ウラジオストクは成田から2時間…。近い。夏の平均気温が10〜18度と書いてある。うだるような暑さのただ中にいるので、その数字はちょっと魅力的に見えさえする。観光地やグルメ、ファションなどの誌面をひと通り見る。ウラジオストクのことを少しはわかったような気もするけれど、一方今ひとつイメージがつかめないような気もしている。でも、かえってそこが面白いなとも思っている。
梨入りコーヒーと昆布味のチョコレートについてはかなり気になっている。(直)
2018年08月26日

暑い。心底暑い。そんな8月最後の土曜日。まずは、八王子のCafe rin さんへ。実はこちらのオーナーのKさんにお声掛けいただいて、10月21日にこちらの地域のお祭りイベント、てくてくマーケットという催しにカランダーシも参加させていただくことになっていて、打ち合わせなどさせていただいた。新しい場所でドキドキだけど、楽しみにしている。画像はいただいたご案内の葉書。秋らしい絵柄と色合いが素敵。八王子方面の皆さん、どうぞよろしくお願いします!
それから、おいしいランチをいただいて急いで電車に飛び乗って今度は怒涛?の絵本の打ち合わせ…。
というわけで、諸々この秋に向けて動いている今日この頃。
実りの秋となりますように!
2018年08月24日

絵本を置いていただいている西荻窪の信愛書店へ開店前にうかがい、少しお話をうかがった。店内は、入口入ってすぐに書籍コーナーがあり、奥は多目的に活用できるスペースがある。書籍コーナーは絵本が多く、今回見ると原書のリトルゴールデンブックスなども置いてある。店長さんの気に入ったものを置いているそうだ。こだわりの雑貨類も色々。マスキングテープなども。「ここは何屋さんなの?」と興味津々でいらっしゃるお客様が多いというのも頷ける。
さて、事務的な話を終え、店長さんに最近の本屋さ上野お話、子どもとスマホの話から絵本の話まで幅広くたくさん教えていただいた。社会の「今」を感じることができた。ありがたいことと思う。(直)、
2018年08月23日

台風が2つも近づいてきている。気をつけたい。
そうこうしているうちに、来週はもう9月だ。学生たちは夏休みの宿題が気になる時期だが、カランダーシも夏の課題を見つめつつ、秋のことも見据えないとといったところだ。ところなのだが、先のことを考えてても中々具体的に頭が回らないなぁ…というところもあり、きっとジタバタしながらの秋になるのだろうと、そのことだけははっきり自覚しつつある今日この頃だ。
画像は新しいロシアのカード。猫ばかり3種類。数は少なめだけれど9月中旬のユーラシアフェスタに並べようかなと思っている。(直)
2018年08月22日

先週、チェブラーシカの作者のウスペンスキーさんがお亡くなりになった。
ユーラシア・ブックレット「チェブラーシカ」(小林千登勢著)を久々に開いた。チェブラーシカ誕生についてあらためて読む。それによると、ウスペンスキーさんの友人の作家の、その時4歳の姪っ子のことが書いてある。その子が大きめのコートを着せられて、歩くたびにぱたりと倒れる様子をその友人が、チェブラーフヌッツアという「倒れる」というロシア語動詞にかけてチェブラーシカ!と言ったことをウスペンスキーさんが忘れられずにいたこと、また大きな目玉のカメレオンを見たことからこのチェブラーシカは生まれたと書いてある。
倒れる云々は知っていたけれど、カメレオンのことは、ちょっと忘れていた。カメレオン…。物語が生まれる不思議さと面白さを感じずにはいられない。
辞書でчебурахнутся =チェブラーフヌッツアという言葉を確認すると(俗)ばったりと倒れる、とあっさりある。でも、ここから超有名な新しい物語の主人公の名前が生まれたわけだ。せっかくなのでアンダーラインをひいた。

画像左は「チェブラーシュカとなかまたち」(新読書社刊)。アニメーションのチェブラーシカのキャラクターが生まれる前の挿絵だ。こちらのチェブは日本のちょっと狸のイメージに近いような。

ウスペンスキーさん、どうぞ安らかに…。








2018年08月21日

ロシアの民芸品お土産のトランプ。カード全てに違う民芸品がプリントされている。カード遊びをしながら、民芸品の種類の豊富さに驚くとともに、その美しさ、精巧さ、あるいは素朴さにきっと魅了されるだろう。ジョーカーはなぜかセミョーノフのマトリョーシカ…。資料としても使えるユニークなトランプ。贈り物にも。
いつも高校野球が終わると、気分的には季節がぐっと進むような気がする。でもまた暑さがぶり返しているし、台風も来ていて落ち着かない。そういえば、トランプのカードのマークは季節もあらわしていると聞いたことがある。涼しい秋の到来など占なったりできるのだろうか。(直)

民芸品トランプカードhttp://karandashi.ocnk.net/product/295
2018年08月20日

今年も国立科学博物館筑波実験植物園で「きのこ展」が開催される。今年のテーマは「みんなでさぐるきのこのふしぎ」で、子どもから大人まで、きのこに関する様々な自由研究の成果が展示される。ボリュームあるきのこ展示やワークショップ、アート作品紹介やきのこ絵コンテスト(現在募集中)なども。「わいわいきのこのおいわいかい」の監修&きのこ解説執筆者の保坂博士による園内きのこ案内も開催。これは去年はたくさんのきのこに遭遇できてとても面白かった。きのこのことで知りたいことなど質問にも答えてくださるので、本当にこの「きのこ博」はきのこに興味のある方にはオススメのイベントだ。
「きのこ展2018」http://www.tbg.kahaku.go.jp/event/2018/9kinoko/index.html

もう1つの画像は、昨日ご紹介したきのこ図鑑より。詳細アップしたのでご覧ください。
http://karandashi.ocnk.net/product/294
2018年08月19日

きのこ図鑑を入荷。小ぶりなのはポケットに入れて持ち歩くため。実際にきのこ狩りに行った時に役に立つためだ。たくさんの種類が載っている。さすがきのこ王国ロシア。きのこ狩りはとてもポピュラーなことだし、こういう図鑑を見ると、さぞ、ロシアの人はきのこに詳しいのだろうと思ってしまう。でも、私が一緒にきのこ狩りに行った達人は違った。自分が行く森の食べられるきのこ数種類以外には全く関心がなく名前も知らない。どんなきれいな色のきのこがあっても、珍しいきのこがあっても本当に全く興味がなかった。私がきれいなベニテングタケの写真を興奮しながら写真に撮っていることは多分理解されなかったと思う。
なんて思い出もあるが、きのこ図鑑を見るのは面白いものだ。ロシアの森にはこんなきのこたちが生えているんだなぁとページをめくる。楽しい。詳細は後日アップ予定。(直)
2018年08月18日

今日はカランダーシの部屋で絵本の研究会。皆さんと学びの時を持たせていただいた。知らないことを知る。知っていることを深める。知っていることを繋げる。などこの会に参加させていただいている中で、視野が広がり、様々な刺激をもらっている。ロシア絵本が私の永遠のテーマだけれど、新な視点であらためて見つめなおしていければと思っている。頑張れ、私だ。
涼しい。実家からぶどうが届く。秋がぐっと近づいてきた。(直)
2018年08月17日

Nさんが翻訳してくださった絵本のご紹介、3冊目はアグニヤ・バルトー作「虫網があって良かった」。ごく普通の暮らしの中で誰もが遭遇するような、ささやかなといってもいいような出来事であったり会話であったりが、小さなお話として6編おさめられている。キノコ採りに行ってもキノコがとれなかったり、虫網を持っていたので溺れた子犬を助けることができたり…。でも、小さい頃の日常のそんなちょっとしたことや、その時の自分の気持ちを私たちは案外覚えているものだ。そしてそれらはとても愛おしい思い出だ。
おじいさんが孫を連れて出かける。気をつけなさいと注意をすると、孫がおじいさんの方が、気をつけるんだよ、と口答えをする。「…ぼくがおばあさんからおじいさんを預かっているんだよ。…おじいさんが疲れないように、おじいさんの面倒をみるようにと。…」(訳文より) お互いに支えあっていることに気付かされた2人は無口になってしまう、というお話があるのだが、マラカノフの絵のおじいさんの表情がなんともいえない。心に残るお話だ。
画像は、エアーで!バラライカを弾く少年だ。牛や小鳥たちのために。それだけのお話。いいお話だ。
今回Nさんに訳していただいた絵本は、Nさんがご自身で選ばれたものだ。どの絵本もテーマが身近なところにある味わい深く余韻残るものばかりだ。Nさんの日々の暮らしを大切にされている姿(と勝手に思っているのだが)のイメージと重なる。
丁寧に綴られた言葉の向こうに美しい奈良の自然と猫ちゃんたちの姿を感じている。ありがたいことと頭を垂れつつ。(直)
2018年08月16日

Nさん翻訳絵本2冊目のご紹介は「小さい子供たちのために」というトルストイとウシンスキー作の動物(人間も)の小話集。ガチョウやカササギ、カラスなどの鳥類、キツネやネズミなどロシアのお話ではお馴染みの面々が登場。擬人化された動物たちによる寓意に満ちたそれぞれのお話は端的で含蓄のある面白いものばかり。とてもわかりやすく読みやすく訳してくださっているのでストレートにお話楽しめるのはありがたく、そしてとてもとても嬉しい。皆さんも是非カランダーシの部屋で楽しんでほしい。
絵はベリシェフ。色味を抑えた絵は硬質で迫力もあるが端正だ。動物の特徴をつぶさに伝える絵柄だからこそ、お話のテーマがよく伝わってくる。
実は今個人的に興味があるのはガチョウだ。ロシアの田舎では普通に飼われているようで、お話にも絵本にもよく登場してくるのだが、生態や性格など詳しいことは実はよく知らない。この絵本ではおかみさんに家に帰るよう声をかけられても「ガーガー!家に帰りたくないよ!ここが気持ちよいのだもの。」(訳文より)とある。うるさくて言うことをきかない存在らしいが、どこか憎めない、という感じは絵から伝わってくる。
そういえば、ロシアではガチョウは親しまれているけれど、アヒルは一般的ではないらしい。ロシアの知人にアヒルの画像を見せたら「これは白い鴨だね」と言われた。私はその表現を肯定も否定もできなかったのだけど、彼女にとってアヒルはガチョウよりも鴨に近いイメージなのはわかった。
ロシア絵本の理解を深めるためにもガチョウのイメージをつかみたいなぁと思う。どこに行けば見ることができるのだろう。そのうち是非会いたいものだ。(直)
2018年08月15日

奈良在住のNさんは、ロシア、ロシア語に精通しておられ、児童文学の翻訳を楽しまれ、また学びも続けていらっしゃる。実は、前回いらした時に、本当に厚かましくもカランダーシの部屋にあるソビエト絵本の翻訳をお願いさせていただいたら、快くお引き受けくださった。そして、今日。我が家の郵便ポストに3冊の絵本と翻訳文が届いた。大変美しい文章で訳してくださっていて、しばし3冊それぞれ特徴ある絵本の世界に浸らせていただいた。それにしても日本語ですらすら読めることの何とありがたいことよ!
その3冊の絵本、こちらでも紹介していきたい。
まず、今日はセルゲイ・ヴァローニン作「ぼくの白樺」という絵本。最初は草刈りの時に刈らずに残しておいた小さい1本の白樺。その成長や変化を見守る1人の男性目線で書かれいる物語。彼の白樺への思いは深く、その眼差しは優しい。そしてこの絵本は白樺の四季おりおりの姿を丁寧に詳しく私たちに教えてくれる。白樺を知ることはロシアを知るために必要なことのひとつであると私は思っているので、とても興味深くありがたく読ませていただいた。ロシア人と白樺の関係はきっとこちらの想像をこえたものなのではと思っている。この絵本の男性の思いは特別なようでいて多分ロシアの多くの人たちの思いと重なるのではないかと思う。
きれいな日本語に訳していただいたことにより、この物語がとても豊かで奥行きがあるものであることがわかり感動している。
「そもそも木にはそれぞれの一生があって、人間がその喜びや不安などに気付かないだけではないのか。」(訳文より)
ぜひ、カランダーシの部屋で手にとって味わってほしい一冊だ。(直)
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