美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
2025年7月
ロシア絵本的日常【ダイアリー】:4
2025年07月26日
とてもとても暑い日が続いています。シジミ蝶やコオロギの赤ちゃんを見かけるようになりました。あとは時々コガネムシ。以前、ベランダの鉢植えの楓の若葉の出方が遅く、根元をちょっと掘ってみたらコガネムシの幼虫がたくさんいらっしゃることが分かりました。調べたら幼虫は根を食べて成長し、木をダメにしてしまうとあり、急ぎ対策しましたけれど結局出てきた若葉も枯れてしまい楓は残念な姿となってしまいました。


パペット人形たちにちょうど良いサイズかなと思いおままごとのティーセットを求めました。お話会で使えそうです。花柄の模様などちょっとロシア風味なところが気に入っています。小さくて可愛らしいので今は飾って眺めて楽しんでいます。

木曜日はクニシーカの会でした。『Моя собака любит джаз』をコズリナ先生のご指導のもと皆さんと読んで行きました。主人公のアンドリューハは文化クラブの先生に音感がないとジャズクラスへの参加を認められずに落ち込みますが、ジャズは音楽ではなく心の有り様なんだとおじさんに電話で励まされ、ギターで愛犬のキートとセッションを始め調子づいて来ます。このジャズのうねりが、おじさんに、そしてニューオリンズにも同時に響き渡る様子が描かれこの物語は終わります。難しい表現もありましたが先生に詳しく説明をいただいて理解を深めることができました。感謝。


ロシア絵本を紹介しています。エリザベータ・ヴァスネツオフ画『ロシアの子守唄集』は、とても愛らしい絵本。表紙の猫のお母さんも子猫に子守唄を歌っています。

エリザベータは父親のユーリ・ヴァスネツオフの傍で絵を描くことを覚えましたから、父親の絵柄ととても似ているところはありますが、とてもカラフルな色使いや、大胆な装飾模様の使い方、やはり女性らしいエレガントさが溢れているところなど独特ですし、絵に遊び心を取り入れつことに関してはお父様を凌駕しているかもしれません。そこは本当にあっぱれです。見ているとニコニコ元気になるので疲れているお母さんにはもちろんおすすめかもしれませんが、疲れている人みんなにおすすめしたい絵本です。癒されます。(直)



2025年07月19日


台風が去りちょっとだけ気温が低くなった日に、今だ!とばかりに園芸店に駆け込みました。ずっと行きたかったのですが、あまりの暑さに諦めていたのです。最近お気に入りの園芸店は少し遠いのですが、苗の管理がとてもしっかりしているのですっかりファンになりました。地植えにしたミソハギ、鉢植えにしたヘリオトロープなど長く楽しめますように!


近江洋菓子店さんの『もも』をいただきました。桃好きには堪らないお菓子です。桃一個の中に柔らかなカスタードクリームがたっぷり詰め込まれています。口中にありがたさが溢れて寿命が多分伸びました。

今週はロシア語の先生にロシアの家庭料理について写真を見て料理名を当てるなどしました。大抵は私が持っているロシア料理本にも出ている料理だったので分かりましたが
Ленивые вареники (簡単ヴァレーニキ)というものが分かりませんでした。
https://www.russianfood.com/recipes/recipe.php?rid=97706
カッテージチーズに粉と卵を混ぜて練って長い円柱状に伸ばし飴のように切って、お湯で煮たものです。ちょっと味の想像がつかないなぁと思っています。

味の想像については今が旬だというЛисички、アンズタケの炒め物についても食べたことがなく残念ながら分かりません。アンズタケは『わいわいきのこのおいわいかい』にも登場しますしかねてより興味(憧れ)は持っています。ロシアに行った時に市場に並んでいるのは見たこともあるのですが、食べる機会には恵まれませんでした。アンズの香りがするからアンズタケというのだそう。いつか是非食したいものです。

ロシア絵本を紹介しています。ラチョフ画『カラスのクートハ』は久しぶりの入荷です。エスキモーを始めとして北の地に元から住んでいた民族たちのお話の記録です。ラチョフは夫人が民話採集をしており、各地の民話再録に夫婦で取り組んでいたようです。ラチョフはが民族衣装や風俗などきちんと調べて絵を描きますから、資料としても大変貴重なものと言えるでしょう。

昔、個人的にこの本にとても興味があったので探しましたが当時はロシアでは見当たらず、アメリカ版を見つけて購入しました。ロシア民話とはまた違う防寒着を着た動物たちや北の大地の自然描写などを興味深く眺めました。民族独特の世界観がうかがえる内容のお話もありますし、ラチョフの臨場感のある生き生きとした挿絵に惹き込まれる面白くて魅力溢れるお話集です(直)


2025年07月12日
暑くて雨が降らない日が続いていましたが、木曜日は梅雨前線が復活したらしくいきなりの豪雨に見舞われ、それから少し気温が下がりました。しばらく梅雨らしい日が続くようです。

鉄砲百合が咲き出しました。数年前ひとつ球根を植えたものが毎年だんだん大きくなり、今年は私の身長を超え、蕾を10個つけるほど立派になりました。

先日、ご近所の農園にブルーベリー狩りに行ってきました。朝早いのにシーズンを待ち構えていた家族連れで結構賑わっていました。農園の方によると今年は天候不順で不作とのこと。貴重な収穫は帰宅してすぐに感謝していただくことに。新鮮な初夏の恵みに頬が緩みました。

さて、モスクワ滞在中の知人に今旬の果物やベリーを聞いてみたところ、Клубника(いちご)Малина(ラズベリー)Вишня(チェリー)Чёрешня(ブラックチェリー)Абрикосы(アプリコット)Нектарины(ネクタリン)等だと教えてくれました。ただ、ロシアも5月に雪が降り、天候不順の影響が作柄に出ているとのことでした。林檎や西瓜の最盛期はこれからです。

資料本のジャムの瓶の形をした『ベリーのジャムとコンポートのレシピ集』を見ていると、材料のベリーはキロ単位で書かれています。夏にたくさん採れるベリーを冬の保存食として多岐に渡り活用していることがよく分かる内容だと感心します。甘いレシピが多い中、お砂糖も使いますが、お酢とシナモンと黒胡椒などに漬け込むチェリーのピクルスはちょっと気になるところです。

実の形や色が日本のブルーベリーによく似ているЧёрня(ビルベリー)やЗемляника(野いちご)は森で探して摘む楽しさがあります。『セリョージャとあそぼう!』の最初のページをご覧いただいてもよく分かると思います。

ロシアやエストニアの絵本をご紹介しています。なかでも『こねずみ君のたのしいお出かけ』ではベリーを摘む様子が出てきます。『きのこびとをたずねて』はカランダーシでも人気の絵本ですが、様々なきのこと一緒に背景にベリーも描かれてるのも興味深い一冊です(直)




2025年07月05日

このところ、私の1日は早朝の植物の水やりからスタートしています。今朝は珍しく羽黒蜻蛉を見かけました。調べたら東京では絶滅危惧種に指定されているようです。4枚の羽根を広げひらひらと舞うように飛ぶ姿は幻想的でしばし見惚れてしまいました。出会うと運がいいそうで早起きのご褒美だと思うことにしました。百合が開花して良い香りです。

先日こちらでもご紹介した『ババヤガの夜』(王谷晶著)が英国のダガー賞を受賞しました。日本人初の快挙だそうです。

ということでバーバ・ヤガーとは何者であるか再度カランダーシの資料などから確認することにしました。『ババヤガの夜』で主人公は、鬼婆(バーバ・ヤガー)は、最初は敵か味方分からないでもそれが面白いと言っています。正にその通りで、味方にもなるし敵にもなる、決めつけのできない不気味な存在というところが、ロシアの昔話の中で読者を惹きつける魅力になっていると思います。

決まっているのは、骸骨を飾った柵で囲まれた鶏の足が生えて動き回れる小屋に住む痩せた老婆であり、自身は臼に乗り杵でハンドル操作をし、箒でその足跡を消しながら移動することができるということ。

そして大切なのは、森の中に住んでいることです。森とはあの世、死の世界の入口です。バーバ・ヤガーは死を象徴する存在とも言えるでしょう。そこでは、既存のルールは通用しません。バーバ・ヤガーはそこでこの世界から来る人たちを待ち受け、働かせたり、虐めたり、あるいは殺したり、そして助けたりもするのです。アフォナーシェフ『ロシアの民話』(群像社)のバーバ・ヤガーのいくつかのお話を読んでいても、案外コロッと人間の知恵に負けていますし、本当に(もちろん怖いですけど)不思議に満ちた存在と言えるでしょう。

ビジュアル的には、ビリービン画『麗しのワシリーサ』の挿絵が有名かもしれません。ベヌアのものは臨場感があり個人的に好きな絵です。

カランダーシには『バーバ・ヤガー』(アーネスト・スモール著)『おばけのバーバ・ヤガー』(カロリコフ再話)『マーシャとババヤガーのおおきなとり』(宮川やすえ文)などの日本語絵本がありますが、小屋の描き方もそれぞれで面白いです。

小屋はとても大切なアイコンでロシアの人たちににとても親しまれています。ラチョフのポップアップブックにも小屋だけが登場しますし、私が思い出すのはモスクワ動物園にあった巨大モニュメントの中に組み込まれた小屋です。大地を踏み締めるとても立派な鶏の足が印象的でした。

ロシア絵本を紹介しています。『サモワール』はカランダーシでも人気の絵本で、何回目かの入荷です。サモワールの形をした絵本の中に生活感溢れる親しみやすい詩が収録されている楽しい絵本です。









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