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7/3 おとこぎつね。
2017年07月03日

ロシアの動物民話に登場するきつねは女でずる賢い。と大体性別も性格もほぼ決まっていて、いろいろなお話で期待?を裏切らないずる賢さを発揮している。「カラボーク」=日本では「おだんごぱん」という名前で知られているお話でもしかり。ロシア人は最後にずる賢い女狐が登場しておだんごぱんを食べてしまうとほぼ100%で思っているはずだ。上画像の左ラチョフの絵本でもそうだ。
でもアメリカ人のマーシャ・ブラウンが絵を描いた上画像右の「パンぼうや―ロシアのむかしばなし」はどうだろう。日本語版しか手元にないのだが、絵は男っぽいように見えるし、文中の語尾の感じから判断すると、登場するのは男狐だ。これはなかなか新鮮。この絵本は文章もマーシャ・ブラウンなのだが(さく・マーシャ・ブラウンとあり原作などの記載はない)、狐を何故男という設定にしたのだろう…なんて思ったりもする。表題にロシアのむかしばなしとあるので、参考にしたお話などはあったはずで、それの中では多分狐は女だったと思われるからだ。
実際の狐界にはもちろん男も女もいる。モスクワ動物園に行った時に一番印象深かった寝言をいっていたあの狐はどちらだったのだろう。

ああ、それにしても蒸し暑い…。(直)

「パンぼうや―ロシアのむかしばなし」http://karandashi.ocnk.net/product/185
「カラボーク」http://karandashi.ocnk.net/product/137
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