美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
2025年9月
ロシア絵本的日常【ダイアリー】:2
2025年09月13日
月曜日の夕方、路上で今まで経験したことのないような雷鳴に遭遇したのですが、帰宅すると停電していました。ちょっと慌てましたが、たまたま出先で美味しいパン!をお土産にたくさん頂いていて、それを急遽晩御飯にできたので助かりました(感謝)。木曜日もかなり強い雨が降りましたし、随分乱暴な夏の終わり方だと感じています。

少し前になりますが、クニーシカの会の報告です。今回もコズリナ先生のご指導のもと、皆でテキストを読み進めることができ感謝です。最初にコズリナ先生に瀬戸内国際芸術祭の様子など伺い、『僕の犬はジャズが好き』の新しい章『Наш мокрый иван』に入りました。この章のタイトルは直訳すると私たちの濡れたイワンとなります。テキストの中で、主人公のアンドリューハの父親が世話をしている室内植物の呼び名として出てきます。

私は単なる個人的な愛称なのかなと思っていましたが、参加者のMさんが事前に調べてくださっていて、それはインパチェンスの通称であることがわかりました。インパチェンスは日本でも割とよく見かける夏の花植物で、日陰でも咲くので私も一時期よく植えていて親しみのある花です。ロシアでも人気があるようで、室内でも楽しまれているようです。

アンドリューハの父親はある日突然女性の歯科医を好きになってしまい、家を出ていくのですが、この家のインパチェンスは父親じゃないと上手く育たないのでアンドリューハが心配するのです。父親が母親以外の女性を好きになり、家を出てゆくというとは随分シリアスな展開ですが、これは作家のマリナ・モスクヴィナさんご自身の経験を元にした内容であると先日お会いした時にご本人がおっしゃっていたそうです。書くことでそのことと向き合えたそうです。

クニーシカの会では参加者を募集しています。この会にはその物語の様々な背景を教えていただきながら理解を深めてゆく楽しさがあります。是非ご一緒しましょう!

余談ですが、インパチェンスは又の名をアフリカホウセンカというとのこと。確かに茎や花の質感は似ていますね。そういえば、うちのホウセンカは発芽してやっと大きくなってきたけど一体いつ花が咲くのでしょう。(直)
2025年09月06日


台風一過。
久しぶりにたくさんの雨で土も潤いました。今までおとなしかったブルーサルビアが花をどんどん咲かせ始めましたが、青系の色は涼しげでいいですね。そして日々草がずっと元気なのには感心しています。今年は白を選んだのですが酷暑の中でも爽やかで正解でした。


さて、8月26日に板橋中央図書館ボローニャ絵本館でこの夏2回目のお話会をしました。サモワールやお人形を持参して『サモワールおじさん』というサモワールにちなんだお話とヴァスネツオフ画『きつねとねずみ』という絵本を読みました。

サモワールはロシアの卓上湯沸器です。カランダーシの部屋には2つのサモワールがあり、今は使っていない小さい方のサモワールを持って行きました。以前からサモワールをお話会で紹介できたらいいなと思っていたのですが、今回実現することができました。

『サモワールおじさん』というお話は、パペット人形やおままごとのティーセットやケーキ、そしてスーシキという輪型のロシアのクッキーを首飾りにしたものなども使ってお話をしました。サモワールを通して参加者の皆さんがロシアの文化に少し触れるひとときを作れたのなら嬉しいことでした。

そして、ヴァスネツオフの絵本はロシア絵本にしては珍しく!絵に対して文章が短く、絵もはっきりとわかりやすいので、子どもたちにお話の内容が伝わり、親しみを持ってもらえたのでは、と思いました。

サモワールは、お湯を沸かす道具に過ぎませんが、その形状や使い方にロマンを感じます。今手元にあるのは電気式の物ですが、いつかは石炭式のものも使ってみたいと思っています。

お話会の正解はよく分からないのですが、私自身は毎回準備の段階からお話や絵本と濃密に向き合えることがとても勉強になりありがたいことと思っていますし、何よりロシア絵本やお話や文化のことを少しでも伝えることができる機会があることに感謝しています(直)





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