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4/16 パヴリーシン
2019年04月16日

「ロシアの辺境にて」は、ロシアの極東地域の自然と人々の暮らし、昔話などをまとめた資料としても貴重な1冊。コマローフ作、パヴリーシン画。

この本は昨年訪ねたサンクトの書店でも、とても目立つところに置かれていて、目を引いていた。表紙の迫力ある鷲が印象的だ。

パヴリーシンにより描かれた自然描写は、詳細でリアル。細かな葉の先まで神経が行き届いている。その動物の毛までクリアーに細かく描かれている挿絵の眺めは、不純物の少ないピリッとした北の澄んだ空気をも感じさせる。

それでもコマローフの詩の世界を表現するにあたり、ちょっと遊び心のある表現があったり、動物たちの昔話の挿絵はほのぼのとしてほっとさせる。

パヴリーシンは極東地方を代表する画家。1938年生まれ。ハバロフスク出身。ウラジオストクの美術学校を出て、ソ連科学アカデミーで働きながら極東地方の文化、自然などを調べ、描いてきた。ソ連芸術家連合メンバー。ハバロフスク名誉市民。(直)

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