美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
2025年11月
ロシア絵本的日常【ダイアリー】:6
2025年11月29日
今週は庭師さんが来たので、木々の姿が綺麗に整えられ清々しい眺めとなりました。とはいえ、地面はすでに春を待つたくさんのハナニラや水仙の芽が伸びていて結構賑やかです。

そして私の趣味で小さな原っぱ的にしたいスペースは、庭師さんも手を入れてない(入れようがない)ので全然スッキリした眺めにはりませんが、原っぱらしくて良い眺めです。

今週はナディア・コズリナ先生のご指導のもと、クニーシカの会があり『Моя собака любит джаз』の「Наш Мокрый Иван」という章を皆で読み進めていきました。家族を棄て好きな女の人の家に行った父親を訪ねた息子が昼食を終え、帰宅支度を始めますが…という箇所です。

今回も辞書をひくだけでは読み取ることのできないニュアンスや、日本語にどうやってしたらいいのかわからない表現などがありましたが、先生の説明をお聞きしながら理解を深めてゆきました。

結局、父親は鉢植えのインパチェンスのことが心配になり、急転直下元の家に戻る展開になります。読んでいてちょっと呆気にとられましたが、先生から文学的な読み方についてお話を伺っているうちに、ほほうと思うこともあり、ただ訳すのではなく、作品をどう受け取るかが大切だとあらためて気付かされたことでした。

今週もピックアップしたロシア絵本をご紹介します。『少女・白鳥…ロシア北部の民族の物語集』
『うぬぼれうさぎ』『プリンセスのお話集』です。InstagramやYouTubeで少し内容もご紹介していますのでご覧ください。


『少女…』は主に動物のお話が収録されていますが、北の地方で暮らす人々の厳しい生活が伝わる2つのお話が心に残ります。一つは義母からご飯を貰えない少女が白鳥になってしまうというお話、もう一つは虎の餌食として差し出された少年の話です。キリル・オフチンニコフは端正な筆致で雄大で美しい自然を描き出し、物語のリアルを丁寧に伝えます。見開きの紅葉の景が綺麗です。











2025年11月25日


23日に開催された文学フリマ41東京の初参加のご報告です。

終わってみて言えることですが、本当に参加してよかったです。正直なところ自分のブースの設営が終わったあたりは緊張と不安で帰りたくなったくらいですが、開場前に『ロシア絵本的日常ーそんな甘い話なわけはないでしょう?』を見本コーナーで見たという初対面の出店者さんが本を買いに来てくださり、気持ちがホッと和んだことを覚えています。


今回はこの拙著を提げての初参戦ということで、絵本販売とはまた異なるアプローチチャレンジだったので、本当にどんな感じになるのかドキドキでした。でも、入場者数も増え、会場の熱量も上がるムーブに乗るようにだんだんとお客様も訪ねてくださるようになって来て、大変ありがたいことに刷った本を全部持って来たのですが、全て販売することができました。感謝。

色々な方が本を求めてくださいましたが、この本を目掛けて来てくださる方がいらしたこと、また、この本は「ロシア絵本的日常」という数年前のブログをまとめたものなのですが、そのブログの読者という方がいらしたのも大変嬉しいことでした。

『ロシア絵本的日常ーそんな甘い話はわけはないでしょう?』はまた少し増刷します。出来上がりましたら今度はこちらのサイトで販売します。よろしくお願いいたします。

この催しは毎回規模が大きくなり、今回は出店者3,303人、総来場者は18,971人だったそうです。このネットの時代に自分が文学と信じる「物」を直接手渡すイベントが盛り上がっていることも面白いなぁと思います。会場の外のスペースで座って今購入した本を熱心に読んでいるたくさんの方々の姿が印象に残っています。

とにかく無事に終わってよかったです。本が売れたことはもちろん嬉しいですが、カランダーシという存在を少しでも知ってもらえる良い機会だったと思えました。ブースに来てくださった方々、本をご購入くださった方々、応援してくださった方々、皆さんに感謝申し上げます。

今後ともよろしくお願いいたします。

Instagram、YouTube、noteもよろしくお願いします。
過去のダイアリーはこちらから
:https://karandashi.ocnk.net/diary




2025年11月15日


先週末、ずっと娘と何があっても応援してきたグループの最後のコンサートに行ってきました。幕引きの美学を感じられる印象深い内容でした。そしてその後は母娘2人で志摩方面へ慰安?旅行に行ってきました。


海の見えるホテルの部屋でゆっくりできましたし、食事も美味しく、英虞湾クルーズも楽しめて良き旅でした。静かな海の波がずっとどこまでもキラキラ光っていて綺麗で心癒されました。感謝。

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。
よかったら遊びにいらしてください。


文学フリマに持ってゆく本(リトルプレス)が出来上がってきました!絵本出版をイチから自分でやってきましたから、本を作ることのあらましはもちろん心得ていますが、今回は字が多くページ数も多いので、勝手が違います。単純に作業量が多くて大変だわこれ…とひいひい言いながら作りました。

表紙デザインは、当初もっとナチュラルな優しい雰囲気のものを漠然とイメージしていましたが、作業に追い詰められる内に、ナチュラル路線?何それ?もっと攻めなきゃでしょという感情になってしまい、赤基調のロゴデザインを活かしたものをあっと言う間に作ってしまいました。

この本のタイトルは『ロシア絵本的日常ーそんな甘い話なわけはないでしょう?』です。副題も作っている最中に思いついた文言です。ロシア絵本的日常という言葉が硬いので何か肉声に近い音が欲しかった、というのはあります。

表紙にはモスクワ動物園で出会ったきつねの画像と短いロシア語のお話を添えました。是非読んでください。

内容は先週お伝えしたように、bloggerで公開していたblogをまとめたものです。今こそロシア絵本の世界を知ってほしい。ロシア絵本の世界の紹介になればと思ってまとめました。読んだ方も一緒に知ってゆくという感じで読んでいただけるかと思います。好奇心の赴くまま気になった事を探ってゆく内容です。出版の事や初めてのドキドキロシア旅行記もあります。blogの大筋はそのままですが、文体を変えたり、手も加えましたし、部分的書き直しもあります。画像も変えたり減らしたり増やしたりしてます。

前書きの見開き2ページは書下ろしです。結構書き直しました。書きたいことは山ほどあれどですが、全体とのバランスもありますし何とかまとめという感じです。

ここからは恥ずかしながらお詫びと言い訳です。ひとりで急いで作りましたので校正など行き届いてないところはありますし、とんでもないミスをしているかもしれません。どうか、受け取っていただいた方は広い心で読んでいただけますと幸いです。

娘がこの表紙を見て「ボルシチ色」と言いました。そうかもしれませんね。(直)
Instagram で中を少しお見せしています。
https://www.instagram.com/p/DRE5KJRElZK/?utm_source=qr
YouTubeショートでもご覧いただけます。ご登録・評価をお願いします。

これまでのダイアリー https://karandashi.ocnk.net/diary










2025年11月07日

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。
よかったら遊びにいらしてください。

小菊の鉢が盛りを迎えました。コスモスもここに来て花数も増え色も深くなってきました。よく見るとコスモスの花一つずつに小さなミツバチがいて蜜と花粉を集めています。どこから飛んできているのでしょうか。ちょっと気になっています。

さて、前述の23日に初参加させていただく文学フリマですが、一冊本をまとめまして今現在入稿を済ませ今出来上がりを待っているところです。タイトルは『ロシア絵本的日常-そんな甘い話なわけはないでしょう?』です。ご存知の方もいるかと思いますが、Bloggerで公開していたあのblogを加筆修正しまとめ直しました。

コンテンツが決まっているから制作は楽なのでは?と浅はかに思っていましたが、ブックデザイン決め、テキストの見直し、画像確認、資料の再確認などなど結構やる事が多く、それなりに大変な日々で結局当初のプランのギリギリの入稿となりました。

テキストと文字をどうやってお見せするのがいいのかは考えました。そして自分でも意外だったのは表紙のデザインが案外すんなりと決まったことでした。これは多分ぎゅっとテキストと向き合ってきたからでしょう。寝不足の制作テンションマックスの状態にテキストの精神が乗り移ったせいかちょっと攻めた感じになりました。

今回ネットでおすすめしている方がいたので無印良品のNOTEBOOK MINIを制作の相棒として使ってみましたが良かったです。ページごとのチェックなどなどにとても役に立ちました。

出来上がってきたらまた具体的にこちらでも紹介いたします。よろしくお願いします。

ロシア絵本を紹介しています。よろしくお願いします。

リュバロフ画の『ユダヤ小話(アネクドート)集』は、ユダヤ人の機知とユーモアが生み出す皮肉風刺のスパイスを効かせた面白話とリュバロフの独特な細密で芸術的表現が知性そして胸の奥の感情を刺激します。ここから何を連想しどんな哲学を受けとるのか…いずれにせよ大変ユニークな見応えのある一冊であることは間違いはありません。(カランダーシ商品紹介文より)

リュバロフといえばここでも以前ご紹介したと思うのですが、リュドミラ・ウリツカヤ作『子供時代』(沼野恭子訳・新潮社)でのコラボレーションがやはり印象に残っています。この本の序文でウリツカヤはリュバロフについて「まわりの世界やそこに住む人々に対する見方がとても多くの点で一致する」と言っています。

リュバロフは1944年生まれ。早くからから才能を見出され、55年から62年までモスクワ中等美術学校で学びます。その後書籍美術に関わり100冊を越える仕事を残しています。1990年に田舎に引っ越したことで劇的に人生の捉え方が変わり作品にもその影響が色濃く反映されるようになります。

表層的なまやかしを剥ぎ取った奥底にある人間の本当の姿は不気味で悲しくてそして滑稽で、鏡を見せられているような気持ちにもなります。

リュバロフの深く鋭い眼差しを本書で是非ご覧ください。

InstagramとYouTubeにて絵本紹介動画を公開しています。ごらください。(直)




2025年11月07日

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。
よかったら遊びにいらしてください。

小菊の鉢が盛りを迎えました。コスモスもここに来て花数も増え色も深くなってきました。よく見るとコスモスの花一つずつに小さなミツバチがいて蜜と花粉を集めています。どこから飛んできているのでしょうか。ちょっと気になっています。

さて、前述の23日に初参加させていただく文学フリマですが今現在入稿を済ませ今出来上がりを待っているところです。タイトルは『ロシア絵本的日常-そんな甘い話なわけはないでしょう?』です。ご存知の方もいるかと思いますが、Bloggerで公開していたあのblogを加筆修正しまとめ直しました。

コンテンツが決まっているから制作は楽なのでは?と浅はかに思っていましたが、ブックデザイン決め、テキストの見直し、画像確認、資料の再確認などなど結構やる事が多く、それなりに大変な日々で結局当初のプランのギリギリの入稿となりました。

テキストと文字をどうやってお見せするのがいいのかは考えました。そして自分でも意外だったのは表紙のデザインが案外すんなりと決まったことでした。これは多分ぎゅっとテキストと向き合ってきたからでしょう。寝不足の制作テンションマックスの状態にテキストの精神が乗り移ったせいかちょっと攻めた感じになりました。

今回ネットでおすすめしている方がいたので無印良品のNOTEBOOK MINIを制作の相棒として使ってみましたが良かったです。ページごとのチェックなどなどにとても役に立ちました。

出来上がってきたらまた具体的にこちらでも紹介いたします。よろしくお願いします。

ロシア絵本を紹介しています。よろしくお願いします。

リュバロフ画の『ユダヤ小話(アネクドート)集』は、ユダヤ人の機知とユーモアが生み出す皮肉風刺のスパイスを効かせた面白話とリュバロフの独特な細密で芸術的表現が知性そして胸の奥の感情を刺激します。ここから何を連想しどんな哲学を受けとるのか…いずれにせよ大変ユニークな見応えのある一冊であることは間違いはありません。(商品紹介文より)

リュバロフといえばここでも以前ご紹介したと思うのですが、リュドミラ・ウリツカヤ作『子供時代』(沼野恭子訳・新潮社)でのコラボレーションがやはり印象に残っています。この本の序文でウリツカヤはリュバロフについて「まわりの世界やそこに住む人々に対する見方がとても多くの点で一致する」と言っています。

リュバロフは1944年生まれ。早くからから才能を見出され、55年から62年までモスクワ中等美術学校で学びます。その後書籍美術に関わり100冊を越える仕事を残しています。1990年に田舎に引っ越したことで劇的に人生の捉え方が変わり作品にもその影響が色濃く反映されるようになります。

表層的なまやかしを剥ぎ取った奥底にある人間の本当の姿は不気味で悲しくてそして滑稽で、鏡を見せられているような気持ちにもなります。

リュバロフの深く鋭い眼差しを本書で是非ご覧ください。(直)





2025年11月01日

11月23日(祝)東京ビックサイトで開催される「文学フリマ東京41」に出店します!https://bunfree.net/event/tokyo41/出店名: カランダーシでブースは南3-4ホールのせ-58です。よかったら遊びにいらしてください。

先日、園芸店で数珠玉の鉢植えを見つけ安かったこともあり購入しました。子どもの頃、実家の庭にあり、よく実をとって首飾りにして遊んでいた事を思い出します。何の役に立つわけでもないですが、庭に数珠玉があるのは何だかしみじみと嬉しいです。

11月になりました。このところ気温も低く、よく雨が降ります。もう夏の虫はいないと思ったら今朝紫陽花の葉の上でじっとしている1匹のショウリョウバッタを見つけました。今日はお天気もいいし良い一日を過ごるといいねと思いました。

今週はコズリナ先生ご指導のクニーシカの会がありました。今回は新しい方の参加があり嬉しいことでした。感謝。ロシアの文化などに興味を持ち調べたりしている中でカランダーシを見つけてくださったとのこと。ありがたい事です。

会が終わり、コズリナ先生と次のテキストの事もあり少し打ち合わせをしましたが、少し前から考えていたアイディアなどを聞いていただくことができました。良かったです。

ロシア

絵本と今回はレーベジェフの研究書『ウラジーミル・レーベジェフ』もご紹介します。

著者は美術史家で作家のフセヴォーロト・ペトロフ。レーベジェフより21歳歳下の著者が生前のレーベジェフのアトリエに通い著した多様な作品群を網羅した研究書です。他では未発表の作品、写真など収録されています。

今著の紹介文に、レーベジェフは児童画家の後継者育成へ尽力したとありました。1920年代、多くの才能がレーベジェフの元に集まり、彼の指導の本、活発な創造運動が展開されましたが、この働きがロシア絵本黄金時代の礎となったのは間違いありません。

本書はきっと彼の類稀な才能とリーダーとなる資質、情熱のルーツなどを知る助けになるでしょうし、そして当然弾圧という重い事実に向き合うことを余儀なくされるでしょう。ゆえにロシア絵本の歴史を知る上でも貴重な一冊と言えるでしょう。(直)

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